進学や就職など、さまざまな理由から一人暮らしを始める人も多いでしょう。しかし、イメージしていた快適な生活とは違って、戸惑いを感じてしまう部分もあるものです。
すでに一人暮らしを始めている人やこれから始める人が新たな住まいを探すときに、どのようなポイントに気をつけるべきかを見ていきましょう。後悔しやすい点や対処法を解説します。
一人暮らしにぴったりな物件
賃貸借契約での後悔と対処法

大家さんと賃貸借契約を結ぶ際に、内容をよく確認していなければ後悔をする原因となります。どのような点に気をつけるべきか、具体的な対処法も含めて見ていきましょう。
敷金・礼金ゼロ物件の後悔
賃貸物件のなかには、敷金・礼金ゼロの物件があります。初期費用を抑えられるので、住まい探しを行う際に、魅力的な選択肢となり得ます。
しかし、周辺の家賃相場を把握していなければ、後から家賃が高いことに気がつく場合があります。敷金・礼金ゼロの物件を選ぶときは、周辺の相場と比べて高くないかを確認しましょう。
管理費について確認していなかった
毎月必要となる費用は家賃だけではなく、管理費もかかってきます。家賃が周辺相場よりも安かったとしても、管理費が高ければトータルでのコストは膨らんでしまいます。
一方で、家賃のなかにあらかじめ管理費が組み込まれた、管理費込みの物件もあります。管理費込みで家賃が表示されている物件の場合は仲介手数料や敷金、礼金に注意が必要です。
これらは、一般的に家賃の1ヶ月分をベースとして計算するため、初期費用が高くなる可能性があります。
引越し代や家具・家電購入費が意外と多くかかった
一人暮らしを始めるときは、物件の初期費用だけでなく、引越し代や家具・家電購入費なども含めて考えておく必要があります。
引越し代は荷物の量や距離、依頼をするタイミングによって料金が異なるので、複数の会社から見積もりをとることが重要です。
また、家具・家電はすべての物を新品でそろえようとすれば、20万~30万円程度は見込んでおく必要があります。もともと使っていた物をどれくらい利用できるのかを考えて、新しく購入する物を選んでみましょう。
家賃相場を調べる 敷金礼金0(ゼロ・なし)物件住まい選び・共用設備での後悔と対処法

部屋の様子や共用設備の利用状況は、実際に自分の目で確かめておくことが大切です。起こりがちな後悔と対処法について解説します。
掲載写真とのギャップ
物件を選ぶときには、Web上で掲載されている写真を参考にすることも多いでしょう。しかし、写真のイメージをうのみにしてしまうと、内見の際、ギャップに驚く場合があります。
写真以外の掲載情報にもしっかりと目を向けて、条件に合う物件かどうかを見極めましょう。
部屋の日当たりや風通しが悪い
内見時には特に気にならなくても、実際に住み始めてみると日当たりや風通しの悪さを感じることがあります。
周辺の建物の状況を内見時に確認することが大事ですが、できれば時間帯を変えてチェックしてみましょう。時間帯によって周辺環境にも違いがある点を押さえておくことが大切です。
エアコンから異臭がした
入居してエアコンを使おうとしたら異臭がする場合があります。これは空室期間が長く、エアコン内にカビなどが発生していることが原因といえるでしょう。
対処法としては、以前エアコンのクリーニングを行ったのがいつなのかを大家さんや管理会社に確認しましょう。問題がある場合は、できれば入居前にクリーニングを行ってもらえないか交渉することも大切です。
収納スペースが少ない
元から持っていた荷物が多かったり、入居してから新たに購入した物が多かったりすれば、狭い収納スペースでは対応しきれないことがあります。収納スペースが狭ければ部屋に物があふれてしまい、居住スペースを圧迫しかねません。
引越し前に不用品を処分したり、十分な収納スペースのある物件を選んだりして対処しましょう。
通信速度が遅い
賃貸物件のなかには、インターネットの利用料金を無料としている物件があります。毎月の負担が必要ないのでお得ではありますが、後から通信速度の遅さに気づいて後悔することも。
集合住宅では他の入居者も多く利用する時間帯に回線を使えば、それだけ通信速度は遅くなるものです。必要に応じて個別で契約するなどして、インターネットの通信速度を改善しましょう。
共用設備の使い方がよくない
共用設備は、他の入居者も使う部分であるため、トラブルが起こりやすい場所でもあります。ゴミ出しのマナーや駐車場の使い方がよくなければ、ストレスを感じやすいでしょう。
そうした場合、他の入居者と直接話し合うのではなく、管理会社に連絡をして改善してもらいましょう。物件を借りるときの内見時においても、共用設備の状況をきちんと確認しておくことが大切です。
宅配ボックスがなくて困る
通販などで郵便物がよく届く人にとっては、宅配ボックスが設置されていないことで、不在時の荷物の受け取りに不便さを感じることがあるでしょう。
宅配ボックスが設置されていないときは、コンビニ受け取りや置き配などを利用して対処できないか確認してみてください。
南向きの物件 宅配ボックス付き物件周辺環境での後悔と対処法

周辺環境が悪いと、住み始めてから後悔をする部分も大きいといえます。後から変えることが難しいため、事前によく確認しておくことが重要です。
夜の騒音が気になる
駅近の物件の場合、商業施設が多いと夜になると騒音が気になってしまうことがあります。
内見時には朝・昼・夜と時間帯を変えて、周辺の様子をチェックしてみましょう。また、近くに幹線道路や線路などがないかも確認しておくことが大切です。
近くに買い物できる場所が少ない
住まい選びで静かな場所を選んだときに、近くで買い物ができる場所が少なくて後悔をすることがあります。内見時に周辺を歩いてみて、日々の生活に必要な施設があるかを確かめておきましょう。
交通アクセスが悪い
進学や就職のために一人暮らしを始める場合、交通アクセスが悪ければ不便さを感じやすいでしょう。学校や会社までの距離や乗り換え方法などをよく確認したうえで、物件を決める必要があります。
日々の暮らしでの後悔と対処法

一人暮らしで後悔をする部分としては物理的なことだけでなく、精神的な面もあるといえます。どのように対処すべきかを紹介します。
病気やケガをしたときに心細い
一人暮らしをしているときに、病気やケガをした場合には診察を受けるだけでも不便さを感じるものです。
近くに頼れる家族や友人がいるときは、あらかじめ病気やケガになったときの対応について話しておくといいでしょう。また、住まいから医療機関までの距離が短いほうが、いざというときに安心です。
家事をすべて自分でしなければならない
一人で暮らしていれば、当然ながら炊事や洗濯、掃除といった家事をすべて自分でこなす必要があります。家事の負担を軽減するためには、すべてを完璧に行おうとするのではなく、どの程度の範囲なら一人でできるのかを考えてみましょう。
足りない部分はフードデリバリーを利用したり、家事代行サービスを使ったりすることも検討してみると気持ちが楽になります。
一人暮らしにぴったりな物件後悔しないための住まい選び

一人暮らしで後悔しがちなポイントを事前に把握しておけば、住まい選びで失敗する確率を下げられます。気になる部分は遠慮をせずに、物件を紹介してくれる不動産会社の担当者に確認することが大切です。
不動産情報ポータルサイトLIFULL HOME’Sであれば、気になる条件から絞り込んで住まい探しが行えます。活用しながら、自分に合った物件を効率よく見つけていくことが大切です。
まとめ
- 賃貸物件を借りるときは、契約前に条件を確認して、後悔を未然に防ごう
- 住まい選びや共用設備については内見を行い、自分の目で確かめておくことが大切
- 周辺環境は、実際に現地に赴いて確認しておくことが重要
- 病気やケガをしたときの対処法についても考えておく
- 住まい選びの段階で実際の暮らしをイメージして、自分に合った物件を選ぶことが大切
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