近年、子どもに勉強部屋を与えずに、あえて家族が集まるリビングで勉強させる「リビング学習」が注目されています。有名大学出身者がリビングで勉強をしていたといった話題が、メディアで取り上げられ、認知されつつあります。今回は、リビング学習のメリットや注意点・子ども部屋との使い分け方などについて紹介します。
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子どもの学力が上がる勉強法として注目されるリビング学習とは?
一昔前までは、小学校に上がる前にはランドセルや文房具と同じように、学習机を準備しておくというのが当たり前のように考えられていました。それが今では、学習机を買うかどうか迷う家庭が増えてきているといいます。教育情報サイトのベネッセのアンケートによると、小学生低学年の子どもに自分の部屋を与えている家庭が『77%』なのに対し、勉強する場所はリビング・ダイニングが『約8割』という結果が出ています。
子ども部屋があるにもかかわらずリビングで勉強する子どもたちの理由の多くは、『親の気配がないと寂しい気持ちになって勉強に集中できない』というものでした。親が同じ空間にいることで、リラックスして勉強に集中できるのだそうです。
ただし、リビングで勉強したら成績が上がるというものではなく、子どもへの親の接し方や態度によっては逆効果になることもあります。学習机がない代わりにあったらいい便利なグッズなど、さまざまな製品が販売されています。次項では、子どものリビング学習を成功させるために、親ができる対応や環境作りなどのポイントを紹介します。
出典:子ども部屋?リビング?勉強はどこでする?-ベネッセ教育情報サイト

リビング学習は学力が上がる?
リビング学習のメリット
・適度な緊張感と安心感がある
・雑音の耐性がつく
・分からないことがあればすぐ、親に聞ける
・学習の進歩状況が分かりやすい
子どもは親の存在が近くに感じられる環境で勉強していると、安心します。同時に少しだけ緊張感が生まれることで、学習に意欲的に取り組めるようになるそうです。
リビングは家族が集う場所であり、テレビの音・兄弟の声・家事をしている音などが聞こえてくるため、雑音で集中力が途切れないか心配に思う方も多いでしょう。しかし、静かな環境でしか勉強をしてこなかった子は、騒がしい中で勉強をせざるを得ない状況になった時に集中できずに苦労することが予想できます。テレビを大音量で聞かないなど多少の配慮は必要ですが、雑音に耐性をつけるためには、リビング学習において過度な気遣いは不要です。
また、親子のコミュニケーションがとりやすくなることも、リビング学習の良いところだといえます。子ども部屋で勉強していると、分からないことがあっても、わざわざ離れたリビングまで聞きに行くのが面倒で、分からないまま放置してしまうかもしれません。親も自然と学習の進歩状況が分かってくるので、何か質問された時に即座に対応しやすくなります。

リビング学習のメリットは?
リビング学習のデメリット
リビング学習のデメリットは、子どもよりも親の頭を悩ませるケースの方が多いようです。
- リビングに勉強道具が散乱する
- テーブルや床に消しゴムのカスやペンの跡などがつく
- つい勉強内容に口出ししてしまう
- 周りが気になって集中力が低下する
子どもとの距離が近い反面、子どもの鉛筆の動きが止まっていたり、集中していないとつい怒ってしまいそうになる親も多いようです。「どうして分からないの?」「また間違えた」など、否定するようなことばかり言っていると、子どもの自己肯定感を下げてしまうことにもなりかねません。子どもを監視して、間違えたところを指摘してばかりでは子どもにとってプレッシャーになります。なるべく口出しせずに遠くから見守るように努めましょう。

リビング学習にデメリットはあるか?
リビング学習に適した環境作りをしよう
先ほどのデメリットにもあった、部屋が散らかる・集中力の低下などの問題は、子どもだけが原因ではなく、リビング学習の環境が整っていないからという場合もあります。
食卓で勉強する際に、大人のサイズのダイニングチェアにそのまま座っていたとしたら、子どもが勉強しやすいように高さを調節しましょう。合わない椅子では正しい姿勢で勉強できず、集中力低下にもつながることもあります。クッションを敷いて座高を高くする、足がぶらぶらしないように足台を置くなどの工夫が必要です。
今は、リビング学習向けにさまざまな便利グッズが販売されています。テーブルが消しゴムのカスなどで汚れて困るなら、リビング学習専用のテーブルマットの上で勉強させるようにすると、掃除の手間が省けておすすめです。周りの気配が気になって集中が途切れがちな子には、収納ポケットがついた折りたためる仕切りがあれば、ダイニングテーブルに広げるだけで個別ブースのようになるものもあります。

リビング学習に向いている環境は?
リビングと子ども部屋は目的に合わせて賢く使い分ける
ここまでリビング学習の良さを伝えてきましたが、子ども部屋がある場合、それぞれの部屋を用途に合わせて使い分けるのがおすすめです。
リビング学習は、宿題や苦手な科目の時に気軽に相談できるというのが利点ですが、子どもが好きな科目や得意なこと・工作・暗記は、一人で部屋にこもって集中した方が効果的なものもあります。正解・不正解と他人が決めることができない絵や工作は、子どもの自由な発想力・創造性に任せて、のびのびと取り組ませるのが良いでしょう。
しかし、子どもがリビングでやりたいと言っているのに、無理に子ども部屋で取り組ませるというのはおすすめしません。一人でじっくり集中したいのか、人の意見を取り入れながらすすめていきたいのかは、子どもの性格にもよるところがあります。リビングにしろ、子ども部屋にしろ、まずは子どもが安心して学習に取り組める場所を見つけることが大切です。

リビングと子ども部屋は上手に使い分けよう
更新日: / 公開日:2017.02.23









