狭小地でも快適な3階建て住宅
約60平米の土地に家を建てる場合、建ぺい率や容積率によって建築面積が変わります。建築基準法による制限もあるため、土地選びの段階でどのくらいの大きさの家が建てられるかを事前に調べておくことが重要です。
詳しくは、「20坪の土地にはどのくらいの大きさの3階建て住宅が建てられる?」をご覧ください。
3階建て住宅の建築費用と土地代
土地の価格はエリアによって大きく異なりますが、建物価格の目安は坪単価で算出できます。ただし、地盤工事などの付帯工事や諸費用が別途発生するため、購入を検討する際は、事前に見積もりで総額を確認しておきましょう。
詳しくは、「20坪の土地に3階建て住宅を建てる場合の費用はどれくらい?」をご覧ください。
暮らしを豊かにする間取りの工夫
各フロアの利用目的をあらかじめ決めておくことで、生活しやすい間取りを考えられます。壁の代わりに間仕切りを使って空間を広く見せたり、駐車スペースを確保したりと、ライフスタイルに合わせた柔軟な設計が可能です。
詳しくは、「20坪の土地に3階建て住宅を建てる場合、間取りで注意することは?」をご覧ください。

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20坪の土地に3階建て住宅を建てる際に気になるのが、居住スペースの広さや予算です。20坪はある程度広さがありますが、3階建て住宅を建てる場合は間取りを工夫する必要があります。

今回は、20坪の土地に3階建て住宅を建てる場合の間取り例や費用の目安について紹介します。

土地の広さ

 

20坪といっても、具体的にどれくらいの広さなのかイメージが湧かない人もいるかもしれません。

 

1坪は約3.3平米で、20坪は約66平米となります。66平米は畳で表すと約40畳の広さで、一般的な小学校の教室の広さが約63~64平米なため、小学校の教室の広さをイメージすると分かりやすいかもしれません。

 

住宅金融支援機構が発表した「2019年度 フラット35利用者調査」によると、注文住宅における床面積の全国平均は125.8平米(約38坪)で、建売住宅における床面積の全国平均は101.1平米(約31坪)です。

 

このことから、20坪の土地に建てられる家は全国平均と比べると小さくなりますが、都市部では土地の値段が高いため、20坪よりもさらに狭い15坪程度の土地にも家が多く建てられています。

家を建てられる広さ

 

20坪の土地といっても、建物を建てられる割合(建ぺい率)や敷地面積に対する延床面積の割合(容積率)は、住居の用途や建物の形状によって異なります。

 

基本的に建ぺい率は都市計画において30%から80%の間で定められているため、20坪の土地には最大約52.8平米(66平米×0.8=52.8平米)の建築面積の建物が建てられます。

 

容積率は延床面積で計算されますが、3階建て住宅の場合では容積率は少なくとも150%は欲しいところです。仮に、建ぺい率50%、容積率100%の敷地が見つかったとしても、3階建ての住宅は建てられないケースがほとんどです。

 

容積率が高いほど高層階の建物が建てられますが、建築基準法の高さ制限(斜線制限・日影規制等)などにより、容積率を消化できない土地も多くあるため、土地選びの段階で事前に調べておく必要があります。

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家を建てる費用

 

20坪の土地に3階建て住宅を建てる場合の費用は、土地の価格と住宅の価格によって大きく異なります。

 

土地の価格は東京や大阪などの都市部がもっとも高く、東京都内では坪単価が150万円以上となるエリアもあります。20坪の場合は土地代が3,000万円という価格が目安となりますが、郊外や地方では土地代は安くなります

 

また、住宅の価格については建てる内容によって異なりますが、20坪の土地に家を建てる場合、坪単価の目安は50〜70万円程度だといわれています。

 

仮に、容積率が150%の家の場合は、1,500〜2,100万円が目安となりますが、建物代以外にも地盤工事などの付帯工事や諸費用などが別途発生します。あらかじめ見積もりなどで金額を確認したうえで購入を検討するようにしましょう。

家を建てる

 

20坪の土地に3階建て住宅を建てる場合は、それぞれのフロアをどのようなスペースとして利用するのか、あらかじめ決めたうえで間取りを考えるようにしましょう。

 

たとえば、1階部分は店舗にしたり、駐車スペースと収納スペースにしたりもできます。

 

20坪の場合は最大約52.8平米の建築面積と前述しましたが、それぞれのフロアの空間を広く見せるために壁ではなく間仕切りにしたり、動線をまとめて生活しやすいように工夫したりすることが大切です。

 

3階建て住宅は法的な制限などもあるため、不安な人は専門家に相談してみるといいでしょう。「LIFULL HOME’S 住まいの窓口」では、ハウジングアドバイザーに3階建て住宅に関する疑問や悩みを相談することができます。

 

間取りを有効に使うポイントや予算について、無料で相談ができるので、ぜひ活用してみてください。

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間取り図

 

それでは、LIFULL HOME’Sに掲載されている20坪の3階建て住宅を参考に、間取りのポイントについて紹介します。

 

間取り図

(土地面積:20坪、建物面積:約29坪の間取り例)

 

上記は4LDKで吹き抜けが特徴の間取り図です。1階には2つの居室のほかにガレージを設けており、2階に広めのLDKと浴室、3階はゆとりのある収納スペースと2つの居室があります。

 

吹き抜けを設けることで空間に開放感が生まれ、3階建てでも天井から光を取り入れやすい構造になっています。居室が1階と3階に分かれているので、2世帯で住んでもプライバシーが保たれる設計といえるでしょう。

 

間取り図

(土地面積:20坪、建物面積:約34坪の間取り例)

 

上記は3LDKで収納スペースにゆとりのある間取り例です。1階に浴室があり、外から帰ってきてすぐにお風呂場へ行ける動線になっています。

 

2階は約17畳のLDKとバルコニーがあり、3階は居室2部屋とウォークインクローゼット、納戸が設けられています。日が差し込みやすいように窓が多いのが魅力です。

 

3階建て住宅の間取りは、2階に広めのLDKを設けるケースが多く見られます。20坪の土地の場合は間取りの選択肢が多いので、ライフスタイルに合った間取りを考えるようにしましょう。

 

また、土地によって可能な建物面積が異なるので、土地選びの際は容積率が大きい土地を選ぶようにしましょう。

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Q.1:20坪の土地は、具体的にどれくらいの広さですか?

A.1:20坪は約66平米、畳でいうと約40畳の広さです。小学校の教室(約63~64平米)とほぼ同じ大きさをイメージすると分かりやすいです。

Q.2:20坪の土地に、目いっぱい家を建てることはできますか?

A.2:いいえ、土地いっぱいに家は建てられません。土地には建物を建てられる割合を示す「建ぺい率」が定められています。20坪の土地なら、建物の建築面積は最大で約52.8平米(約16坪)です。また、3階建てには「容積率」も関わるため、土地探しの際に必ず確認しましょう。

Q.3:20坪の土地に3階建てを建てる費用は、総額でいくらくらいですか?

A.3:費用は土地代と建物代で大きく変動します。例えば、都心部では土地代だけで3,000万円以上になることもあります。建物代は坪単価50万~70万円が目安で、延床面積30坪の家なら1,500万~2,100万円程度です。このほかに、地盤工事費などの諸費用が別途かかります。

Q.4:「建ぺい率」「容積率」とは何ですか?家づくりでなぜ重要なのでしょうか?

A.4:「建ぺい率」は、その土地に建てられる建物の建築面積(真上から見たときの広さ)の割合です。「容積率」は、建物の延床面積(各階の床面積の合計)の割合を指します。特に3階建てを建てるには、一定以上の容積率が定められた土地を選ぶ必要があり、土地探しにおいて非常に重要です。

Q.5:20坪の土地では、家が狭くて暮らしにくくなりませんか?

A.5:間取りの工夫次第で、広くて快適な居住空間をつくれます。壁の代わりに間仕切りを使う、吹き抜けで開放感を出す、光を取り入れやすくするなど、さまざまな方法があります。各フロアの役割を決め、生活しやすい動線を考えることがポイントです。

Q.6:20坪の土地の3階建てでは、どんな間取りにできますか?

A.6:例えば、1階にガレージと居室、2階にLDKと水回り、3階に複数の居室を設ける4LDKの間取りなどが考えられます。収納を充実させた3LDKも可能です。日当たりの良い2階にLDKを設けるケースが多く、ライフスタイルに合わせて柔軟に設計できます。

Q.7:狭い土地でも、広く見せる間取りのコツはありますか?

A.7:はい、あります。例えば、吹き抜けを設けると空間に開放感が生まれ、光も取り入れやすくなります。また、1階と3階に居室を分けると、二世帯が住む場合などプライバシーを確保しやすくなります。収納の工夫も、空間を有効活用する上で重要です。

Q.8:3階建ての法的な制限がよく分かりません。誰に相談すればよいですか?

A.8:3階建てには高さ制限などの専門的なルールがあるため、プロへの相談がおすすめです。「LIFULL HOME’S 住まいの窓口」のような無料相談サービスを利用すれば、専門のアドバイザーに間取りや予算の悩みを直接相談できます。

Q.9:都市部だと20坪の土地は、やはり狭い方ですか?

A.9:全国の注文住宅の平均(約38坪)よりは小さいです。しかし、地価の高い都市部では20坪以下の土地に家を建てるケースも多く、決して珍しい広さではありません。

Q.10:3階建てを建てるために土地を探すとき、一番の注意点は何ですか?

A.10:3階建てを建てられるかどうかを左右する「容積率」を確認することが最も重要です。容積率が低い土地では、希望する床面積の家が建てられない可能性があります。購入前には、必ず不動産会社に容積率を確認しましょう。

更新日: / 公開日:2021.07.06