家づくりの成功に向けて
良いパートナーを選ぼう

ほとんどの人にとって「家づくり」は初めての経験です。何から始めたらいいのか分からない、という人も多いはず。

そんな時に頼りたいのは、依頼する建築会社です。理想は充分な実力を持つ建築会社であることです。さらに、担当者が建て主の目線に立って考えてくれることです。

住宅は安くない買い物ですし、家族の生活に大きく影響するものなので、納得して購入しなければなりません。納得できないまま家を購入すると、不満はくすぶり続けます。

そうならないためにも窓口となる担当者は理解力があり、こちらの立場に立って提案できるような人が望ましいでしょう。担当者とどうしてもウマが合わない、問題を感じる場合は直属の上司などに相談して別の人を紹介してもらいましょう。

また、近年ではZEH住宅など新しい省エネ住宅も台頭してきています。省エネ志向が強い建て主は、ZEH規格に対応した建築会社もチェックしておきましょう。

注文住宅を建てるならこの3つ

注文住宅を手掛ける会社は、一般的に「ハウスメーカー」「工務店」「設計事務所」の3種があります。それぞれのメリットやデメリットを知って、理想の家づくりにぴったりの依頼先を見つけましょう。

一般的には設計から施工まで一貫して行う大手。自社工場で部品を供給するため、規格を大きく外れなければ予算も比較的安く抑えられるので、「安心と安定」が大きな魅力です。

一般的には地元の建設会社。地元の土地を知り尽くしているため、条件や建て主のこだわりに柔軟に合わせた家づくりができます。地域密着ならではのきめ細かい対応も期待できます。

設計に特化しており提案力が強いです。デザイン性の高い家がつくれますが、設計料などの費用がかかります。施工は建築士のプランを実現できる工務店が請け負うので、仕上がりも安心です。

住宅総合展示場やCMなどで露出が多いハウスメーカーが6割以上、残りが地元の工務店と二分する結果になりました。

設計事務所は今回のアンケートではゼロでした。設計事務所の機能として、設計から施工、受け渡しまで、すべてを請け負えることが、おそらく知られていないのではないでしょうか。

建築会社の実力が見られる
現場見学会&構造見学会

良い住宅会社を見極めるのに最適な方法の一つが「現場見学会」です。特に家の基礎部分が確認できる「構造見学会」はお薦めです。

見えない部分も手を抜いていないから公開できる、という自負が会社にあるため、良い会社の可能性が高くなります。

パワービルダー、デベロッパー
他にもある住宅会社

パワービルダーは比較的低価格の新築戸建て（建売）を扱う住宅販売会社です。デベロッパーは大規模な宅地開発やリゾート開発、都市再開発などを行います。

両者ともに建売販売のイメージが強いですが、注文住宅の建築を請け負うところもあります。

ZEHとは?

「Net Zero Energy House」の略語で、空調・給湯などのエネルギー消費量が正味ゼロとなる住宅です。室内環境の質も上げる高断熱性能を持つ外壁をはじめ、省エネ・創エネ・蓄エネなど各設備を備えています。

環境省による補助制度も

ZEH化は国の推進事業であり、要件を満たした住宅には補助金（平成30年度は70万円）を先着で交付しています。まずはZEHビルダーに登録している住宅会社へ問い合わせてみましょう。

ZEH住宅はZEHビルダーへ

ZEH住宅の認定は、一般社団法人 環境共創イニシアチブ（SII）が行います。対象は、SIIのZEHビルダー制度に登録した住宅会社が建築または改修した家です。

ZEH化希望なら依頼する住宅会社がZEHビルダーか確認をしましょう。

選んだ住宅会社
その後のホンネ

ハウスメーカーは良かったが、外注した外構の会社が良くなかった。何でも気づいた時点でどんどん、意見や文句なども伝えておけばよかった。／男性（32歳）

インテリアコーディネーターが合わない人だった。当時、すぐに替えてもらえば打ち合わせがもっとスムーズに進んだ気がする。／女性（30歳）

コミック ぴよとと なつき

2児の母。インスタグラムで育児絵日記がフォロワー15万人以上の人気。著作に「#ピヨトト家～うちのアホかわ男子たち～」（マガジンハウス）がある。