今回は、20代から50代までの男女480人に、もしも地震が起こったらどれを選ぶのか究極の選択をしてもらいました。もしたったひとつだけ身の危険を守るための装備を選べるとしたら、最も危険な建物を選ぶとしたら、最も安全な場所を選ぶとしたら・・・。なかなか難しい選択肢。あなたならどれを選びますか?
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もし、たったひとつひとつだけ身の危険を守るための装備を選べるとしたら、あなたはどれを選びますか?

 

パラシュート、小型ボート、サーフボード、浮き輪、スノーボード、救命胴衣、ロープ、トランポリン、脚立、はしご、金づち、のこぎりの12個の装備を挙げてひとつだけ選んでもらったその結果は・・・。

順位身の危険を守るための装備をひとつだけ選べるなら
1位救命胴衣32.3%
2位ロープ27.1%
3位金づち8.1%
4位のこぎり7.5%
5位浮き輪6.7%
6位小型ボート5.4%
7位パラシュート4.0%
8位はしご3.1%
9位脚立2.5%
10位サーフボード1.9%
11位トランポリン0.8%
12位スノーボード0.6%

身の危険を守る装備をひとつだけ選べるとしたら 【単一回答】(n=480) 

 

1位 「救命胴衣」(32.3%)

 

「津波が来ても生き延びれそうだから」(32歳男性)
「津波にあっても浮きそうだし、防寒具にもなりそう」(49歳男性)
「水に浮く衝撃を防げる上に、着ると暖かい」(43歳男性)
「もし川や海に投げ出されたときに浮くことができるし、陸であれば内臓を硬いものから守れるかなと思った」(54歳女性)
「津波にあって流されても浮かびあがれるし、最悪防弾チョッキ代わりになるから」(34歳女性)
「身につけてなくすことがない」(59歳男性)
「両手が使える」(56歳男性)

 

津波を心配する人から選ばれ、「救命胴衣」が一番人気でした。防寒具にもなる、防弾チョッキにもなるなどひとつで三役もの利用方法を想定する人もいました。

 

1位 救命胴衣

1位 救命胴衣

 

2位 「ロープ」(27.1%)

 

「高いところから脱出するときに利用する」(55歳女性)
「子どもをおんぶするのに使ったりできそう」(34歳女性)
「持ち歩きしやすくて使いみちがありそうなので」(57歳男性)
「救助に使えてあまり邪魔にならない」(41歳女性)
「わからないけどこれがあれば物がくくれたり、歩けない人をおぶるときにも使えそうだから」(38歳女性)
「高いところから下りるため。津波に流されないため。外で屋根やカーテンをつくるなど」(37歳男性)
「倒壊しないよう縛ったりするのに役に立つ」(34歳男性)

 

なんだかよく分からないけど応用が利きそうということで、「ロープ」が2位にランクイン。高いところから降りる、子どもをおんぶする、救助する、身体を固定するなど様々なアイデアも生まれました。

 

2位 ロープ

2位 ロープ

 

3位 「金づち」 (8.1%)

 

「閉じ込められたときに音を出したりガラスを割ったり細い金属なら叩き折って脱出することができるかもしれない」(59歳男性)
「家の下敷きになった場合、命ある限り金づちで叩いて居場所を知らせる。窓ガラスなど割って逃げられる」(53歳女性)
「地震で家が壊れて出られなくなったとき金づちでたたいて音を出して自分が中にいることを知らせたりするのに使えるから」(25歳男性)
「窓口やドアなどが開かなくなった場合、壊せるから」(57歳男性)
「閉じ込められた時に音が出せるから」(28歳女性)
「武器になるし小型で荷物にならない」(34歳女性)
「缶詰もあけられるから」(35歳女性)

 

上位2位と比べるとやや人気は落ちますが、3位には「金づち」がランクインしました。
「金づち」は、閉じ込められた時に壊すためという理由と、音を出して居場所を知らせることができるという2つの理由が多く挙がりました。

 

最も人気がなかったのは「スノーボード」(0.6%)でした。

 

もしかしたらとっさに使うかもしれない装備。使い方のイメージを膨らませておくことで、いざという時に大活躍するかもしれません。

 

3位 金づち

3位 金づち

ではここでクイズです。もし地震が起こった場合、どの建物にいるのが一番危険だと思いますか。

 

A 築年数50年の一戸建て
B 築年数50年の10階建ビル
C 築年数50年の10階建てマンション
D 50階建て新築タワーマンション

 

答えはAの「築年数50年の一戸建て」でした。

 

「築年数50年の10階建てビル」(14.0%)を挙げた人が最も少なく、「50階建て新築タワーマンション」(20.8%)を下回りました。ただしこれは事実ではなく、あくまで想定してもらった結果として最も多かった答えです。

 

ではどうして「築年数50年の一戸建て」と予想した人が4割と最も多かったのでしょうか。理由を見てみましょう。

 

どの建物にいるのが最も危険と思うか<br> 【単一回答】(n=480) 

どの建物にいるのが最も危険と思うか
 【単一回答】(n=480) 

 

■ご自身の経験や情報から
「自分が体験した時、身近で一番大きく壊れているのが古い一戸建てだった。マンションなどはいきなり完全に崩れることはなかったように思える」(45歳男性)
「過去の大地震の被害状況をニュースなどでみていると、古い一戸建ての倒壊が多いように感じるから」(32歳女性)
「実際に過去の地震で、古い家が壊れているのをみたから」(55歳男性)

 

■木造住宅ならではのもろさ
「木造住宅は、崩れやすいから」(48歳女性)
「補強がされておらず木造なのでもろそう」(50歳女性)
「柱なども弱っていそうだから」(37歳男性)
「築50年以上の一戸建てだと、耐震構造ではない木造家屋が多そうだから」(55歳男性)
「木造だからコンクリートよりももろそう」(38歳女性)
「古い家は瓦の屋根が多いので崩れると重たくて危険だと思う」(53歳女性)

 

■耐震基準を満たしていない
「耐震設計がされてないので崩壊しそうだし、津波が来たらのみ込まれそう」(57歳女性)
「耐震基準を満たしていないから」(55歳男性)

 

理由としては実際の経験や情報からそう考えた人が複数見受けられました。また木造なので脆そう、瓦が重そうといった印象もあるようです。

 

木造一戸建ての家(イメージ)

木造一戸建ての家(イメージ)

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では続いてどこに住むのが安全だと思うかを尋ねました。
以下の7つの選択肢からひとつだけ選ぶとしたら、あなたならどうしますか。

 

A 海の近く
B 池の近く
C 川沿い
D 山のふもと
E 埋立地
F 住宅が密集した地域
G 原子力発電所の近く

 

その結果は、Fの「住宅が密集した地域」が39.6%でトップでした。続いて「池の近く」(29.0%)、「山のふもと」(15.4%)となりました。最も人気がなかったのは「海の近く」で2.1%でした。

 

理由としては「住宅地が一番地盤が安定していそうだから」「お互い助け合いができそうだから」「どこも危険だとは思うけど、自然災害の直接的な危険が少ないと思ったから」「消去法で最後に残ったから」などが挙がりました。

順位どこに住むのが一番安全だと思うか
1位住宅が密集した地域39.6%
2位池の近く29.0%
3位山のふもと15.4%
4位原子力発電所の近く5.8%
5位川沿い5.2%
6位埋立地2.9%
7位海の近く2.1%

どこに住むのが一番安全だと思うか 【単一回答】(n=480) 

 

今回ご紹介したのは極端な選択肢ではありましたが、あなたならどれを選ぶのかを考えてみてください。今住んでいる家や住まいについて、災害の危険性にも配慮しているか、今一度振り返ってみてはいかがでしょうか。

【調査実施期間】2016年7月5日~7月6日
【調査対象者】20代から50代までの男女
【調査方法】インターネット調査
【有効回答数】480サンプル

 

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更新日: / 公開日:2016.07.29