あなたは外出する際に地震に備えて用意しているものはありますか? 災害に備えて避難場所や連絡手段をご家族と決めていますか?

今回は20代から50代までの男女480人に、外出時に心がけていることや、もし外出先で地震に遭ったらどのように行動する人が多いかをシチュエーション別でご紹介します。いつどこで地震に遭うかわかりません。外出時も地震に備えるにはどうしたらいいのか考えてみてください。
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地震は家にいる時に起こるとは限りません。学校や会社、買い物をしている時、道を歩いている時など、様々な場面で地震に遭遇する可能性があります。

 

地震に備えて日頃、外出時にみなさんがどのようなことに心がけているかご紹介します。以下のグラフをご覧いただくと、最も多かったものは「携帯電話を必ず持ち歩く」(31.3%)となりました。それ以外に目立って高い項目はありませんでしたが、2位に「携帯用充電器(モバイルバッテリー)を持ち歩く」(11.7%)が続き、携帯電話が重要視されていることが分かります。

 

地震に備えて外出時に心がけていること 【複数回答可】(n=480) 

地震に備えて外出時に心がけていること 【複数回答可】(n=480) 

 

しかし最も多い回答は、「外出時に心がけていることはない」(57.1%)でした。家に常備しているものはあっても、外出時まで配慮できていない人も多いのではないでしょうか。

 

次のページではもし震災時に家族とバラバラになってしまったとしたら、ということを想定し、あらかじめ決めたり確認していることをご紹介します。

地震で家が壊れてしまったり、家族がバラバラになってしまった時に備えて、事前に避難所や集合場所を確認しておくことは重要です。一体どのような取り決めをしているのでしょうか。

 

最も多かった答えは「近くの避難場所を確認している」(40.0%)でした。「家族全員がバラバラで遭遇しても集合する場所を決めている」人は19.2%でした。中には「勤務地や通学先から自宅まで帰宅ルートを歩いたことがある」(5.0%)という人も。

 

家族や自身で取り決めていること 【複数回答可】(n=480) 

家族や自身で取り決めていること 【複数回答可】(n=480) 

 

まず近くの避難所を確認し、集合場所をいくつか決めておくことで、万一その避難所が利用できなかったとしても、会える可能性が高くなります。

 

また、災害時には通信規制や混雑により、電話やメールがつながらなくなる可能性もありますので、連絡手段を決めておくことも重要です。直接連絡を取るだけでなく、自分の安否を記録する、災害用伝言板や災害用伝言ダイヤル(171)もあります。遠方に子どもや親がいる方も、連絡手段を決めておきましょう。

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ではもし車や電車に乗っている時、地震が起こったとしたらどうしますか。480人の回答は以下のようになりました。

 

それぞれの乗り物に応じてどのように行動するか 【単一回答】(n=480) 

それぞれの乗り物に応じてどのように行動するか 【単一回答】(n=480) 

 

自らの意思で動かせるかどうか、というところで大きく行動に差が見られました。

 

バスや電車は「乗り物に乗ったまま待機する」派と「すぐに降りてその場から離れる」派で大きく意見が二分されました。これらの移動手段に比べると、自ら動かすことのできる車や自転車は、乗って移動するという回答も多い傾向にあります。車は「乗り物に乗ったまま待機する」が37.1%で最も多く、自転車は「乗り物に乗って移動する」「すぐに降りてその場から離れる」「すぐに降りるがそのまま待機する」の3つに回答が分かれました。

 

想定以上に回答にばらつきが見られたことからすると、人によって行動や考え方が違うということになります。適切な案内がされなければ、混乱は必須となりそうです。

 

もし車に乗っている時に地震に遭ったとしたら、ひとまず車を止めてラジオなどを通じて災害情報を聴き、周囲の状況に応じて行動しましょう。車から降りるときは通行の邪魔にならないように移動させた上で、離れるようにしましょう。

 

電車に乗っている時災害にあったらどうする?

電車に乗っている時災害にあったらどうする?

ではもし、海辺や登山中、会社や高層ビル街など、特定の場面において地震に遭遇した場合、行動はどのように変わるのでしょうか。

 

もし高層ビル街にいたとしたら

もし高層ビル街にいたとしたら

 

海辺や川辺にいた場合には、「できるだけ遠くに逃げる」という回答が7、8割と目立ちました。東日本大震災による津波の記憶が鮮明に残っているためでしょうか。登山の途中の人は「できるだけ遠くに逃げる」(30.4%)、「その場で避難指示を待つ」(32.9%)で意見が分かれました。自宅、会社、繁華街、高層ビル街はいずれも「その場で避難指示を待つ」人が最も多い回答となりました。自宅、会社に比べて、繁華街や高層ビルは「近くにある建物に入る」や「できるだけ遠くに逃げる」という回答も多い傾向にあります。

 

それぞれのシチュエーションに応じてどのように行動するか 【単一回答】(n=480) 

それぞれのシチュエーションに応じてどのように行動するか 【単一回答】(n=480) 

 

繁華街など建物がある場合には、窓ガラスが割れて破片が落ちてきたり、看板などの落下物が落ちてくるケースもあります。建物から離れるか、落下物が落ちてきても防げる場所に身を隠せるようにしましょう。

 

地震などの災害は時と場所を選びません。外出時も地震に備えて避難場所を確認したり、最低限の災害グッズを持ち歩くよう、日頃から心がけておきたいところです。

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【調査実施期間】2016年7月5日~7月6日
【調査対象者】20代から50代までの男女
【調査方法】インターネット調査
【有効回答数】480サンプル

 

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更新日: / 公開日:2016.07.28