共働きをしているママにとって、毎日は時間との戦いです。なるべく家事の時間を短縮して、少しでも家族の時間を増やしたり、自分の時間を作ったりしたいと考えるママも多いことでしょう。
そのためには、住まいの選び方が重要です。家事動線を短縮できる間取りや、家事時短に役立つ設備が備わっている物件を選べば、家事の時間も短縮できます。
今回は、家事時短につながる3つの間取りと、オススメの住宅設備をご紹介します。
共働きママがほしいのは「ゆっくりする時間」
働くママは、仕事と家事・育児の両立に大忙し。多くのママは、「ゆっくり休む時間がほしい……」と嘆いています。
0~10歳までの子どもがいる20~40代の共働きママ267人に対して、2018年6月にベネッセと生活情報誌『サンキュ!』が合同で実施したアンケート調査(注1)によると、共働きママは「追われない自由な時間」を求めていることが分かりました。
この調査で「仕事と家事の効率化でできた時間を何に使いたいか」と質問した結果のトップ3がこちらです。
1位 自由な(追われない)時間 76.4%
2位 子どもとの時間 43.3%
3位 心のリセットの時間 41.4%
また、同調査より、共働きママが興味関心をもつ事柄のトップ3は、
1位 子育て・教育 66.2%
2位 毎月のやりくり 62.7%
3位 家事の効率化 62.4%
などであることも分かりました。
さらに、仕事と家庭の両立に関する悩みを尋ねた結果、共働きママが「とても悩んでいる」「まあ悩んでいる」と回答を集めたトップ3はこうなりました。
1位 自分のストレス・健康 72.6%
2位 料理 65.4%
3位 掃除・片付け 65.0%
共働きママがいかに家事に時間を費やしているのかということや、家事の効率化を強く望んでいることがよく分かります。家事にかかる時間を短縮できれば、共働きママがゆっくりする時間を作れますし、精神的な負担も大きく減るでしょう。
日常に取り入れやすい時短ポイント
一人暮らしや夫婦二人の生活のときには、家事時間の短縮についてそんなに考える必要はないかもしれません。ですが、子どもが生まれると当然マイペースに過ごすわけにはいかなくなります。
赤ちゃんが昼寝をしている間に片付け、食事作りを済ませたり、機嫌がいい間に洗濯物を干したりと本当に隙間時間をみつけて効率よく家事をしないと生活が回りません。
さらに保育園に通いだすと、子どもの食事や着替えの世話をしながら自分の身支度でバタバタ。夜は食事の後片付け、洗濯物畳み、子どもとのお風呂や寝かしつけでまたバタバタです。
自分がゆっくりする時間は、家事の時間を短縮して自分で生み出さないといけません。そこで、いかに家事を効率よく回せるかをようやく考えるようになりました。
すぐに実践しやすい家事時短ポイントはこちらです。
● 食材宅配サービスの利用
● 洗濯物をたたむのは収納場所の前
● 浴室暖房乾燥機を活用する
● 便利家電を使用(食洗機、ルンバ)
● ちょっとした掃除はホウキで
一つずつ簡単に紹介します。
食材宅配サービスの利用
平日、保育園に迎えに行ってから買い物をすると帰宅が遅くなります。夕飯の献立を考えるのも負担に感じますよね。そんなときに役立つのが、食材宅配サービスです。
メニューに沿った食材が届くサービスで、買い物に寄る必要もなければ献立に困ることもなく、帰宅後にささっとレシピ通りに作ることができます。
洗濯物を畳むのは収納場所の前
洗濯物を畳むのは苦にならないのですが、畳んだ洗濯物を収納するのが億劫という方は多いでしょう。
そこで有効なのが、取り込んだ洗濯物を収納ダンスの前に持って行って、畳んだらそのまま引き出しに入れるということ。
ちょっとしたことですが、畳んだ洗濯物を積む作業と、それを収納場所まで運ぶ、という手間がなくなって時短になります。
便利家電を使用(食洗機、ルンバ)
最近は家電がどんどん進化していますので、頼ってしまうのもありでしょう。
お掃除ロボットのルンバは本当に便利です。出かける前に床のものを片付けられれば、あとはスイッチを押すだけ。
「この部屋は自分で掃除機をかけるけど、他の部屋はルンバをかける」というように掃除の分担もできます。
暑い夏でも寒い冬でも文句を言わずに掃除してくれる心強い相棒です。
ちょっとした掃除は箒で
子どもがお菓子をこぼしたり、米びつのお米をばらまいたりすることがわが家ではしょっちゅうです。いちいち掃除機を引っ張り出すのは重いし面倒なので、ホウキとちり取りをすぐに手にできるところに置いています。
ホウキだと掃除機と違ってうるさい音が出ないので、夜でも朝でも時間を気にせず掃除ができます。
家事の時短には「備え付け設備」も大事!
時間のかかる家事と言えば、料理、食器洗い、洗濯、掃除です。
食器洗いが時短できれば、朝は準備の余裕ができ、夜は早めに子どものお風呂を済ませることができ、そして寝かしつけも早めることができるかもしれません。
共働きのご夫婦にとって、家事の時短をすることは、ゆっくりする時間を確保するために絶対に必要なことです。
賃貸物件といえば、一昔前はエアコンもついておらず家電などは全て自分達で手配するイメージがありましたが、今では設備の充実した物件も多数あります。
「食器洗い乾燥機完備」「浴室暖房乾燥機あり」など、便利な備え付け設備がある物件を選べば、家事時間を年間100時間短縮することも夢ではありません。
食洗い乾燥機で毎日15分時短
食器洗いを負担に感じる方は多いのではないでしょうか。
私は食器洗い乾燥機付きの家に引越すまで、朝は子どもの着替えや準備で時間がなく、食器洗いまで手が回らないこともしょっちゅうでした。
夜は夜で仕事から疲れて帰ってきて、夕飯を作って食べたら、本当は食器洗いを放ってソファに直行したい。
食器洗い乾燥機があれば、その負担を大きく減らすことができます。洗剤と食器を入れてスイッチを押すだけでOKです。食器洗い乾燥機はお湯を使って洗うので、手洗いより汚れ落ちがいいという利点もあります。
フライパンや鍋などの大物や、食器洗い乾燥機では洗えない食器は手洗いする必要がありますが、それでも半分以下の手間です。
毎日のことなので、朝晩合わせて1日15分の時短とすると、ひと月で7.5時間、1年だとなんと90時間の時短になる計算です。
賃貸住宅にも設置できるコンパクトな食器洗い乾燥機販売されていますが、費用もかかりますし、後付で設置するとキッチンスペースがどうしても狭くなってしまいます。
食器洗い乾燥機備え付けの物件なら、新たに購入する必要も、スペースを気にする必要もありませんね。
浴室暖房乾燥機で毎週20分時短
浴室暖房乾燥機があれば、雨の日でも浴室で洗濯物を乾かすことができます。部屋干しより早く乾きますし、浴室も乾燥できて一石二鳥。
脱衣所に洗濯機置き場があれば、洗い終わった洗濯物を洗濯機から取り出して、そのまま浴室に干すことができます。
浴室暖房乾燥機を使うと"かごに一旦移す手間"と、"干場まで持っていく手間"も省けます。
さらに浴室暖房乾燥機を使うことで、浴室内のお掃除の回数も減らせるといわれています。高温で室内を乾燥させることで、カビの発生も抑制できるとされているからです。
平均毎日3分程度は時短になるとすると、毎日使えば1週間で約20分の時短ですね。
6時間ほどかけておくと厚手のスウェットやズボンなども乾くので、洗濯物が乾きにくい冬は助かります。
また、子どもの制服や体操服などを洗濯し忘れていたときにも安心です。日曜の夜に気づいても大丈夫。夜中に浴室暖房乾燥機で乾かすことができ、朝にはすっかり乾いています。
ディスポーザーで毎日5分時短
ディスポーザーとは、キッチンのシンクの排水溝に付いている「生ごみ処理機」のことです。生ゴミを排水溝に入れ、水を流しながらディスポーザーのスイッチを入れると、ゴミが細かく粉砕されます。粉々になった生ゴミはそのまま下水に流すことができるという、便利な装置です。
朝出かける前や、夕食の片付けの後に生ゴミをまとめてゴミ箱に入れるという手間が省けるので、毎日5分は時短になりますし、気持ちの面でもメリットがありますよね。
家の中に生ゴミを置いておかなくていいので、匂いや衛生面を気にする必要がなくなります。水分を含んだ生ごみが少ないと、その分ゴミ袋が軽くなるのでゴミ出しが楽になるという利点もありますね。
日本ではまだあまり馴染みがないですが、ディスポーザー付きの賃貸住宅も増えてきています。
宅配ボックスや「24時間ゴミ出しOK」のメリット
マンション選びでは、共有部分の設備が充実しているかどうかも時短のためのチェックポイントです。
例えば宅配ボックスがあるかどうか。子どもが小さいと、服や雑貨など自分が入りたい店をゆっくり見て回ることも難しくなります。ネットショッピングの利用が増える家庭も多いのではないでしょうか。
ネットショッピングが増えると、困るのが受け取り時間です。
残業などで配達指定時間に家に帰れなくて配達員の方に申し訳ないと思ったことも何度もあります。
遅い時間に指定すると、配達が来るまでお風呂に入れないということもありました。
宅配ボックスがあればそんな心配は一切不要です。
また、独自にゴミ収集業者と契約しているマンションなら、ゴミ出しがいつでもOKで便利です。ごみ収集日を忘れていて、出かける直前にバタバタした、という経験が私は何度もあります。生ごみを出し忘れて、次の収集日まで家に置いておいたことも…。
でも24時間ゴミ出しOKなら、そんな心配はありません。夜間でもゴミを出せるので、朝の仕事を一つ減らすことができます。
家事動線を短縮すれば時間も短縮できる
備え付け設備の活用や日々の時短術と合わせて、家事動線を短くできる間取りを選ぶことも大切です。
家事動線とは、家事をする際に通る経路のことです。家事動線を短くしたり、次の家事を行う場所を家事動線上に置いたりすることで、家事に費やす時間を短縮できます。
家事動線を短縮できるかどうかは家の間取りが大きく関わっているため、引越しを機に家事動線を短くしようと考えるママも少なくありません。
家事時短したい方におすすめの住まいはこちら
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では、どのような間取りなら効率の良い家事ができるのでしょうか?次に、家事の時間短縮に役立つマンションの間取りを紹介します。
家事を時間短縮できる間取り3選
家事を時間短縮したければ、何よりも注目すべきはキッチンです。キッチンは1日の中でもとくに滞在時間が長い場所なので、キッチンを中心に間取りを考えましょう。
(1)広めのLDKの間取りで「ワークトライアングル」を実現
はじめにご紹介するのは、LDKが広めの間取りです。
広めのLDKならシンクの周りに必要なものを適材適所の位置に置くことができます。
キッチン周りで家事に必須なものは、
・冷蔵庫
・ガス台
・食器棚
この3つがメインです。
これらをなるべくシンクの近くに、さらに「食材を出す」「調理する」「盛り付ける」といった作業場を三角形に配置できることがポイントです。
この三角形をワークトライアングルといいます。
たとえば、 シンクやガス台の隣に調理台を置き、振り向いた場所に冷蔵庫を置く、シンク・ガス台・冷蔵庫を同じ並びに置き、振り向いた場所に調理台を置く、というように、三角形の配置を作りましょう。
また、キッチンから出ることなく食事を出したり片付けたりできれば、家事の時間短縮になります。対面のカウンター付き物件やカウンターを置くスペースがある部屋もオススメです。
LDKが狭い部屋や細長い部屋の場合、冷蔵庫や食器棚をキッチンではなく、リビングに置かなければいけない場合があるので注意してください。
(2)壁付けキッチンで最小限の動き
次は、壁付けキッチンの場合です。
キッチン(シンクやガス台)が壁にくっついているタイプのキッチンを壁付けキッチンと呼びます。壁から離れた位置にシンクがある対面キッチンとは逆のタイプと言えるでしょう。
壁付けキッチンには、シンク・調理台・ガス台が一直線に並んでいるタイプと、キッチンの角に沿ってL字に配列してあるタイプがあり、いずれのタイプも家事動線の短縮が可能です。
炊事の時間を短縮するためには、歩く距離をできるだけ短くする必要があります。
壁付けキッチンなら、振り向いたらダイニングテーブルがある、振り向いたらカウンターがある、といった配置も可能なので、動線を短縮しやすいです。
(3)洗濯機や干し場が近くにあれば「ながら作業」できる
洗濯機や洗濯物干し場がキッチンの近くにある間取りも、家事動線を短縮できます。
一般的には、洗面所や浴室と同じエリアに洗濯機を置いている家庭が多いですよね。
キッチンと洗面所を何度も往復することがないよう、できるだけ洗面所(洗濯機)とキッチンは近い方が時間短縮しやすいです。
洗濯機のスイッチを入れるために洗面所へ行く→朝食を作りにキッチンへ→子どもが起きてきたら一緒に洗面所へ行く→朝食を作りにキッチンへ戻る……といった往復を毎朝繰り返しているママも多いのではないでしょうか。忙しい朝はとくに、こういった往復時間がわずらわしいものです。
もし洗濯物干し場がキッチンに近ければ、煮物を冷ましている間に乾いた洗濯物を取り入れるといった“ながら作業”ができるため、家事の時間を短縮できます。
また、キッチンと洗面所が近い場合は、「ちゃんと顔を洗えているかな?」と料理の合間に子どもの様子をチェックできるほか、お風呂から赤ちゃんをあげるパパに呼ばれたときも、キッチンからすぐ様子を見に行けます。
子どもが小さいうちはとくに洗面所とキッチンの往復が多くなりがちなので、小さい子どものいる家庭にはキッチンの近くに洗面所がある間取りをオススメします。