快適な賃貸暮らしにも慣れたころ、ふと感じるのはさみしさ。もし、ペットがいたならば、それだけで幸せな気持ちになれるのに…。
でも、アニマルカフェならば、あきらめなくていいんです! 飼育が難しい品種だって、こちらから会いにいけば問題なし。自宅飼育よりも充実した動物とのふれあいが実現できるのです。
- 動物大好き! でも飼えない事情ありますよね…
- 初めてのアニマルカフェ体験は猫カフェで
- すっかり身近になった猫カフェへ癒やしを求めて
- 準備が整ったらいよいよ猫たちとご対面
- 猫たちに心を開いてもらうまでは触れたい気持ちを我慢して
- 自由気ままな猫と触れ合うことで自分の気持ちも解放される!
- 猫カフェでのお作法、猫に好かれる方法は?
- 猫だけじゃない! 犬はもちろん、オウムやイグアナたちに出会える場所も
- ちょっとマニアック? 猫や犬以外の珍しい動物との触れ合いを求める方へ
- 賃貸住まいの子どもだからこそ、積極的に動物と触れ合う機会を
- やっぱりペットを飼いたい! ペット相談可の賃貸物件を探そう
- 福岡でお気に入りのアニマルカフェを巡る暮らし
- 休日にはドライブがてら長崎バイオパークへ
動物大好き! でも飼えない事情ありますよね…
私は、物心がついたときから動物が好きです! 今でも外を歩いていて地域猫やお散歩中のワンちゃんがいると、つい立ち止まって声をかけてしまいます。買い物に行ったショッピングセンターやホームセンターでも、ペットや熱帯魚のコーナーがあると、足を止めてしまうこともよくあります。
昔から、生き物がそばにいる暮らしにあこがれ続けているのですが、生まれてこの方なかなか思うようなペットを飼うことができていません。親が転勤族でずっと借家や社宅住まいだったため、子ども時代はペットを自宅で飼うことはできませんでした。
せいぜい友だちの飼い猫を愛でさせてもらったり、寿命の短いカブトムシやザリガニを飼育したりするのが関の山。祖父が農家だったため、牛やヤギ、鶏のほか、犬や猫、鯉などを飼育しており、夏休みに遊びに行くのを毎年心待ちにしていたものです。
親が家を建てて落ち着き、ようやく念願のペットを飼えるようになり、最初にオカメインコや文鳥をお迎えしましたが、動物のいる生活を楽しめたのは、つかの間でした。あこがれの一人暮らしをはじめたのはよいものの、何だか思っていたのとは違っていました。
疲れて帰ってきても、迎えてくれるペットの姿がないのです。当たり前のことですが、1人だけの静かな部屋にいるとさみしさが募ります。私自身も転勤族となってしまったために、またまたペットとは縁遠い暮らしを強いられることとなってしまいました。
もちろん社宅や借り上げ物件ではペットはご法度。ペット可の物件を自費で探すということもできるのですが、数年ごとの引越しがあることを思えば現実的な選択ではありません。
ましてや見知らぬ土地での暮らしです。旅行や帰省で家を留守にするとなると、預け先を見つけるのも簡単ではありません。
転勤生活で最初の数年は見知らぬ土地で知り合いもなく孤独な思いをしたものです。そんなときに、「そばにペットがいれば頑張れるのになぁ」と、ため息をついたこともありました。
初めてのアニマルカフェ体験は猫カフェで
すっかり身近になった猫カフェへ癒やしを求めて
悶々と過ごすなか、ふとしたことで知ったのが近所の猫カフェ。チラシや地元の情報番組で取り上げられているのを見るにつけ、いても立ってもいられなくなりました。
初めての猫カフェということもあり、公式のFacebookで紹介されているお店の情報や猫ちゃんの出勤状況を事前にしっかり確認し、比較的空いていそうな平日の昼間におじゃましてみることにしました。
準備が整ったらいよいよ猫たちとご対面
手の消毒をしたら、驚かさないように静かに猫ちゃんのいるスペースへ入ります。すると、さまざまな品種の猫ちゃんが出迎えてくれました。
のんびりとソファに寝そべっていたり、キャットタワーの上でくつろいでいたり、壁に取り付けられたキャットステップを軽やかに飛び跳ねていたり、自由に楽しんでいるようです。
まだ幼さが残る子猫ちゃんは、新入りのお客に興味津々で、さっそく近寄ってきます。
猫たちに心を開いてもらうまでは触れたい気持ちを我慢して
すぐに触れ合いたいのをぐっと我慢して、しばらくはおとなしくじっとしていましょう。
猫ちゃんたちに自分のことを観察させ、安全だと感じてもらうまでは下手に動かないのがポイントです。猫の目を見つめてしまわないように、視線を外すと警戒されません。テーブルに置かれているスタッフによる猫ちゃんたちの自己紹介の紙を眺めて、それぞれの特徴や名前を把握しておくのがおすすめです。
そうしているうちに、人懐っこい猫ちゃんが背中や足に体をすり寄せてきます。猫ちゃんからくっついてきたら、やさしくなでてあげましょう。嫌がらないのなら、顔や頭をかいてあげたり、喉元をなでてあげたりすると喜びます。
気が向けば膝の上にのってくれることもあります。そのまま膝の上でうとうとされてしまい、仕方ないなぁとにやけながら延長した経験は、忘れられません。
自由気ままな猫と触れ合うことで自分の気持ちも解放される!
もちろん気まぐれなのが猫なので、来て欲しくても無視されることも当たり前。むしろ、そんな気ままな姿こそ、猫の魅力といえます。
自分のお気に入りの猫ちゃんを探したり、かわいいポーズを撮影したりと、直接触れることがなくてもいるだけで幸せな気持ちになれるのが猫カフェのいいところ。無理強いしないで、猫といっしょの空間を楽しむくらいの余裕をもっていると、猫にも好かれます。
他のお客さんたちも猫好きのはずなので、「美人さんだねー。かわいいにゃー」なんて猫かわいがりしていても冷たい視線を浴びることはありません。猫好き同士、お互い話をするほどではなくても目が合えばにっこりと笑みを交わしあえる平和な空間、それが猫カフェです。
猫カフェでのお作法、猫に好かれる方法は?
猫カフェに行ってみようかなと思いたったとき、気になるのがルールではないでしょうか。お店によって多少の違いはありますが、どのお店にも共通しているルールがあります。それは、“猫の嫌がることはしない”ということです。
・逃げる猫を追い回したり、寝ている猫を起こしたりしない
・大きな声を出して驚かさない
・しっぽや肉球、ひげなど、猫が嫌がるところをさわらない
事前の準備でも心がけることはあります。
・香水やタバコの臭いをつけない
・エサやおやつを持ち込まない
・爪が引っかかりやすい服を避け、スカーフなどは外す
また、禁止しているお店が多く、確認が必要なことは以下。
・撮影の可否(フラッシュなしならOKのところも)
・抱き上げる行為(禁止のところが多いです)
膝の上にのって欲しくて、抱っこしたくなりますが、基本的に無理に抱き上げるのは止めておきましょう。お店で禁止していることもありますし、禁止されていなくても抱き上げられるのを好まない猫の方が多いでしょう。無理強いしてしまうと、せっかく近くにきていたのに逃げられたり、引っかかれたりするのがオチです。
嫌われないポイントをおさえたならば、あとはどうやったら好かれるかです。あくまで猫の気分次第になるのですが、ちょっとしたコツがあります。
まず、簡単なのはおもちゃを使うこと。お店によって持ち込み可のところもあれば、オプションとして有料で貸してくれるところもあります。有料だと損をしたような気になりますが、そのようなお店の猫はおもちゃであまり遊んでもらっていないので、飽きていません。当然、おもちゃで相手をすると食いつきがとてもいいのです。
こちらが慣れていないと、おもちゃを使っても見向きもされないこともあります。空いている時間帯なら、猫カフェの店員さんに聞けば上手なじゃらし方を教えてくれます。実際、私も動かし方などのちょっとしたコツを教えてもらっただけで、猫が飛びついて来るようになりました。
分からないことは、まず聞くべし! おやつも優良であげられますが1日で数量が限定されていることがあるので、確実にあげたいならばあまり遅い時間に行かない方が無難です。
猫だけじゃない! 犬はもちろん、オウムやイグアナたちに出会える場所も
動物は好きだけれど、猫はそれほど好きではないという人には、犬カフェもあります!
おすすめは福岡市の豆柴カフェ。気にはなっていたものの、簡単には飼えない犬種の下調べという意味合いで利用するという人もいるそうです。
触れ合いたい犬種が決まっているのならば、事前に調べてから出かけるとまちがいありません。そのお店に在籍していても、時間帯によっては休憩していることやお休みの日もあります。ホームページなどに、ワンちゃんの出勤状態を記載しているところが多いので一度チェックしてみてください。
ちょっとマニアック? 猫や犬以外の珍しい動物との触れ合いを求める方へ
猫や犬だけじゃ物足りない人には、個人的におすすめしたいのが長崎バイオパークに併設されたペットアニマルワールド「PAW」。入り口からリクガメやイグアナ、オウムが出迎えてくれます。
施設内に一歩足を踏み入れればオウムやミミズク、ウサギやモルモット、デグーなどが自由気ままに動き回っています。
大きなシンボルツリー的な樹には、色鮮やかなオウムがたくさん。好きな人にはたまらないヨウムもいて、鳥好きにはうれしい限り。
マスコット的なタイハクオウムのダイちゃんはとても人懐っこくて、私が訪れたときには20分くらいべったりでした。腕にとまっておどけてダンスしたり、おしゃべりしたり、なでてと頭をすりすりしてきたり。至福の時間です。フクロウもふわふわで人慣れしています。
もちろん、猫ちゃんとワンちゃんもそれぞれ部屋が設けられていて両方をハシゴするのも自由。猫のスペースは水槽やソファが置かれ、ゆったりとくつろげます。ワンちゃんのスペースは外とつながっているので、はしゃいでいっしょに遊んでもよし! 他では見られない大型犬が何頭もいるのがPAWならでは。
ただし、犬も猫も休憩時間が決められているので、事前に確認しておかないと空振りすることになるのでご注意を。
ドリンクの提供はないのですが、PAWのみの利用だと1時間500円ぽっきり。休日のドライブがてらPAWだけを目的に訪れてもきっと満足できますよ。
たっぷりふれあうコツは、朝イチのお客さんが少ない時間帯に行くこと。午後遅くからは長崎バイオパークを見終わった人で混雑必至です。
賃貸住まいの子どもだからこそ、積極的に動物と触れ合う機会を
賃貸住まいは気楽で気に入っていますが、1つだけ引っかかる点をあげるとすれば、やはり動物とふれあう機会が減ってしまうという点です。
最近では、飼育環境の問題から幼稚園や小学校でウサギなどの小動物を飼育しないケースもあります。わが家の子どもが通う学校も例外ではありませんでした。
そのため、年に1度くらい動物園に連れて行っても、あまり興味を示さないどころか怖がるばかり。カバやゾウならばまだ分かりますが、小さくてかわいいリスやオウムにもびくびくしているありさまでした。
動物好きが皆いい人とは限りませんが、命ある生き物と仲良くできる方がきっと人生が楽しくなると思うのです。「動物も人間と通じ合えるんだなぁ」と、理解できれば、心根のやさしい子に育ってくれると私は信じています。
賃貸で身近にペットがいないなら、動物との触れ合う機械をつくるのは親の役目だと感じているので、事あるごとに子どもを連れて動物のいる場所に遊びに行きます。動物園は王道だけれど、遠巻きで見るだけになりがち。できることならば直で仲良くできるのが理想! そうして考えていくと、条件にぴったりなのがアニマルカフェなのです。
アニマルカフェは街なかにあるので、レジャーやお買い物のついでに気軽に行けるのも魅力です。子どもも構えることなく、動物と過ごすひとときを日常に溶け込ませることだってできます。動物の扱いにも慣れるので、将来自分で飼うときのための予行演習になっているかもしれません。
やっぱりペットを飼いたい! ペット相談可の賃貸物件を探そう
福岡でお気に入りのアニマルカフェを巡る暮らし
博多・天神エリアにはアニマルカフェが集まっています。一般の猫カフェはもちろんのこと、天神の福岡パルコには豆柴カフェがあるほか、珍しいハリネズミカフェも営業しています。休日ごとにお気に入りを探しにお店巡りができるのも、アニマルカフェが集まっている立地ならではの楽しみ方でしょう。
【豆柴カフェ福岡店】
営業時間11:00〜20:00
住所:福岡県福岡市中央区天神2丁目11-1 福岡パルコ本館 5F
【ハリネズミカフェ sumoa(スモア)】
営業時間:11:00〜19:00
住所:福岡市博多区博多駅東2丁目9-6 ソリューソンビル3F
【フクロウのみせ 博多店】
営業時間:火~金12:00〜20:00、土日祝11:00~20:00
住所:福岡県福岡市博多区上川端町4-211
休日にはドライブがてら長崎バイオパークへ
都会的な暮らしの息抜きとして、たまにはたくさんの動物に会いに行くのもすてきな気分転換となるでしょう。福岡市から車を2時間ほど走らせれば、思う存分動物たちとふれあえる長崎バイオパークに到着します。
お天気がよく、時間に余裕があれば、広い園内でカピバラやリスザルに餌やりをして自然を満喫するのもおすすめ!
のんびりくつろぎたいときは、PAWでゆったりとした時間を楽しむのもいいですよ。
【施設情報】
長崎バイオパーク
住所:長崎県西海市西彼町中山郷2291-1
営業時間:10:00~17:00
休日のおでかけであればレンタカーも便利ですが、やはり行動範囲を広げるならマイカーがおすすめ! 駐車場つきの物件探しや、シャッター、ガレージつきなど、お好みに応じた物件探しを効率よく行いましょう。
動物が好きな人の飼えないもどかしさを埋めてくれるのがアニマルカフェ。一番身近な猫カフェでは、かまい過ぎずにあちらから寄ってくるのを待つのが好かれるコツです。数は少ないながらも、犬カフェやハリネズミカフェといった珍しい動物と会えるお店も増えているので、いろいろなお店を訪れて、お気に入りの場所を探してみてくださいね。