「仕事でもプライベートでも役に立つ資格」を探したことはありませんか?
そんなあなたにぜひおすすめしたい資格が「ファイナンシャルプランナー(通称FP)」です。私はFPの資格を取得しましたが、資格を活かして働けるだけでなく、FPになるために勉強する内容は家計管理をする上でも大いに役に立っています。
そこで今回は、FPの資格が気になっている方に向けて、私がFP資格を取得するまでの道のりや資格を活かした暮らしを紹介します。
私がFPの資格を取得するまで
FPという資格名は有名だと思いますが、実際の仕事内容についてご存じの方は少ないかもしれません。
まずは、FPという資格の内容や、ただの主婦だった私がFPの資格に興味を持つことになった経緯についてお伝えします。
FPとは?
FPは、金融・税制・不動産・相続・保険・年金などのあらゆる知識を持った、いわゆる「お金の専門家」です。正式名称はファイナンシャル・プランニング技能士またはCFP・AFPといい、単にFPと呼ぶこともあります。
なお、ファイナンシャル・プランニング技能士は国家資格です。難易度別に1~3級までに分かれており、ファイナンシャル・プランニング技能検定は以下の2団体が実施しています。
・一般社団法人 金融財政事情研究会
・特定非営利活動法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会)
いずれかの団体の技能検定に合格すれば、晴れてファイナンシャル・プランニング技能士となれるのです。ちなみにCFP資格やAFP資格は日本FP協会の認定資格(民間資格)になります。
いずれにせよ、FPになるには技能検定に合格しなければなりません。国家資格ではありますが、誰でも受験できる3級の試験の合格率は76.71%(日本FP協会2020年1月実施)と、比較的高いです。そのため、仕事として必要な方だけでなく教養として受験する方も多くいます。
FPの資格に興味を持ったきっかけ
私がFPの資格を取得しようと思ったきっかけは、家計の見直しでした。
結婚後、専業主婦として家計を管理していたところ、以下のような将来の資金について考えていると、自分の知識の少なさに気づきました。
・保険の見直し
・マイホーム貯金
・子どもの教育費
・老後資金のこと
結婚前は保険やお金、不動産と関係のない業界で働いていたので、これらの相場や判断基準を持っていませんでした。そこで、インターネットで検索して気になっていたFPの資格取得を目指すことにしたのです。
まずは3級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を取得しました。最初は家計管理に役立てようと資格取得を思い立ったのですが、いざ勉強してみると学ぶ内容が面白く、2級の試験にも挑戦しました。
途中で転勤による引越しがあったものの、引越し先で無事に2級の技能検定に合格。2級の資格まで取れば再就職に有利と考えていましたが、再就職はせず、今は在宅で働くフリーランスとしてFPの資格を活かしています。
そもそも私は、将来自分が在宅で働いているなんて考えたこともありませんでした。そのため、新米主婦のときにFPの資格に挑戦した自分に感謝しています。
主婦がFPの資格を取得した過程
続いて、私がFPの資格試験に合格するまでに行っていたことを紹介します。
出題範囲の広さに苦戦
FPの資格勉強で一番苦労した点は、試験の出題範囲が広いところです。金融機関や不動産業界にお勤めの方なら熟知している分野もあるでしょうが、私は業界未経験のため、すべての分野をゼロから学ぶ必要がありました。
また、FPで学ぶ分野は法改正が頻繁に行われるため、過去問題の演習を行っていると、法改正で現在の答えが異なっていることがあります。そのため、今の法律に照らし合わせながら正しい答えを探す必要があり、この点もとても苦労しました。
特に税制は毎年改正されるので、必ず最新版のテキストを使う必要があります。
勉強方法で工夫したこと
資格試験に受かるためには、いかに勉強時間を捻出できるかがカギになります。
専業主婦といえども、家事や育児に時間を割かれるのでゆっくり机に向かって学習する時間はとれません。これは主婦に限らず、お仕事されている会社員の方にも同じことがいえると思います。
そこで私は子どもを一時保育に預けて時間を確保したり、キッチンに要点メモを貼り家事をしながら覚えたりしました。今だとスマホアプリの一問一答アプリを使用したり、電子書籍化されているテキストの音声読み上げ機能を使ったりするのもおすすめです。
また、他の資格試験と同様に、ファイナンシャル・プランニング技能検定は、以下の2つのポイントが重要です。
・試験でよく出題される範囲は必ず覚える
・過去問題は必ず取り組む
これだけで独学でも合格することは可能でしたので、ぜひ試してみてください。
FPの資格を取ってよかったこと
業界未経験からFPの資格を取得した私ですが、当初は家計管理の役に立ち、再就職の際に少しでも有利になればいいと思っていました。
しかし、予想していたよりも資格で得たものが暮らしの中で活きていると感じています。
暮らしに役立つ3つのこと
FPの資格が特に役に立つと感じるのは、以下のようなタイミングです。
1.家計管理
2.マイホーム購入
3.自宅で起業しフリーランスに
1点目は、「家計管理」です。これはFPの資格を取る目的でもあったのですが、FPで学んだことは家計管理で大いに役に立っています。
例えば、FPの試験で健康保険制度や年金の制度などを学ぶので、わが家に必要な保障額なども自分で計算できるようになりました。さらに税金についても学ぶので、以下のようなことも理解できるようになりました。
・年末調整や確定申告で還付を受けられる税金
・ふるさと納税でお得になるライン
その結果、節税したお金を貯蓄や投資に回せるようになり、暮らしていく上で随分とプラスになっています。
正直、FPの内容を学ぶまでは赤字になる月もあった家計ですが、今では貯蓄だけでなく投資などの資産運用もできています。
2点目は、「マイホーム購入」です。わが家は転勤族ですが、子どもの就学問題などを踏まえ、早めにマイホームを購入したいと考えていました。
しかし、単身赴任になれば二重生活でお金がかかること、また住宅ローンの返済可能な金額など、悩みは尽きません。そこでわが家のライフプラン表やキャッシュフロー表を作成し、子どもの教育費がピークになる時期でも問題なく支払える金額を算出しました。
FPの資格のおかげでマイホーム購入が成功したといっても過言ではないかもしれません。
ただし、不動産購入は初めての経験だったため、自分の知識だけでは正直不安な点もあり、不動産屋さんのアドバイスも参考にしました。
3点目は、「自宅で起業」です。これはFP資格の勉強を始めたときには考えもしませんでしたが、現在資格を活かして自宅で起業し、働いています。
もちろん外に働きに出ることも考えましたが、自宅で働くという方法は、子育て中の私でも無理なくできます。職場までの移動時間もなく、保育園からのお迎えコールにも、すぐに対応できるので、私はこの働き方がとても気に入っています。
仕事の内容としては個人の方のライフプランニングのほかにライター業など、FP資格保有者限定の仕事は多くあり、資格の強みを実感しています。
自宅で働けるので、引越しがあっても仕事を辞めなくて済みますし、本業が終わった後に自宅で副業として働くことも可能です。もし自宅で起業や副業をしたいと考えているのであれば、FPという資格は強みになります。
他の資格とも相性がいい
FPと他の資格との違いは、「独占業務」がないところです。例えば弁護士や税理士のように、その資格をもっていないとできないという仕事はありません。
しかし、お金の話はどの業界でも結びつきが強いため、他の士業資格や宅建士などと併用してFPの資格を取得する方も多いです。また、最近では高齢化社会での需要を見込んで、看護師免許や介護資格をもつ方がFPの資格を目指すことも増えているそうです。
ちなみに私は、マイホーム購入時に住宅ローンのことをもっと深く学びたかったので、住宅ローンアドバイザーの資格も取得しました。FPで不動産の基本的な知識を学んでいたので、住宅ローンアドバイザーの資格勉強はスムーズに進めましたよ。
こんな人にFPはおすすめ!
私はFPの資格をとる・とらないにかかわらず、FPで学ぶことは義務教育で教えてもらいたいくらい、生きていく上で必須の知識だと考えています。資格取得までは考えていない方も、FPのテキストを買ってお金の知識を眺めるだけでも発見があるかもしれません。
その上で、以下の方にはぜひ資格取得まで頑張ってほしいなと思います。
・自宅で働いてみたい主婦
・副業を始めたいと考えている会社員
FPの資格はプライベートだけでなく、仕事をする上でも役に立つ知識が豊富です。独占業務がない資格ですが、資格を活かして自宅で起業や副業をするためにはとても使いやすい資格でもあります。
資格勉強や在宅での仕事に適した住まい
ただでさえ仕事や家事に忙しい会社員や主婦の方が、資格試験に合格するためのコツは「時間の捻出」と「勉強できるスペースの確保」です。
そこで実際にFPの試験に独学で合格し、現在は自宅を仕事場にしている私の経験から「資格勉強や仕事に集中できる住まいの条件」についてお伝えします。
資格勉強や仕事に集中できる物件
まずは、「時間の捻出」についてです。私が時間を捻出するために工夫したことは、時短家電をフル活用することです。わが家では食洗機やガス式乾燥機を導入していますが、これらの家電のおかげで家事に時間を割かれずに済むようになりました。
家事時短できる賃貸物件を見てみよう
エリア別に住まいを見る
勉強する時間を捻出できたら、次は「どこで勉強するか?」です。FPの資格勉強はただ暗記事項を覚えるだけではダメで、計算問題などの演習問題をこなす必要があります。
そのため、ある程度は机で学習する必要もありますが、自宅で学習する派なら閑静な住宅街にある物件を、カフェで学習する派なら自宅近くに落ち着けるようなお店があると学習がはかどります。
さらにFPの資格を取得した後、どう活かしていくか?も考えてみてください。特に私のようにフリーランスとして自宅で起業して働く場合や、会社員としてテレワークで働く機会が増えている場合は、自宅が仕事場になるでしょう。
もし自宅を仕事場にするのであれば、書斎やリビングの一角にワークスペースがあると仕事に集中できるので、それらを確保できる物件がおすすめです。
これから引越しやマイホームを考えている方は、ぜひこういった点も踏まえて物件を探してみてくださいね。ちなみに私は、現在リビングの一角にある1平米のスペースを仕事場にしています。
3年以上マイホーム探しに時間を費やしたわが家。数々の間取りを見てきましたが、今住んでいる物件の間取りを見た瞬間「ここのスペースは仕事場にちょうどいい! 」と確信し、購入を決めました。間取りは後からだとなかなか変更できないので、こだわった甲斐がありました。
ライフプランは予備知識をつけて検討しよう
マイホームを購入する場合など、大きな買い物をするときには失敗したくないですよね。そこで、マイホームの購入を考え始めたら、まずは専門家にライフプランを相談してみましょう。
ただし、実際にお金の話を聞くときには、難しくて理解できないことがあるかもしれません。そのため、説明を聞く側に予備知識があるかどうかが鍵になります。FPの勉強をした上でライフプランを相談すれば、専門家の説明を理解しやすくなりますよ。
ちなみにLIFULL HOME`S住まいの窓口なら、ライフプランを含めた住宅ローンなどについて無料で相談できるそうです。
まとめ
今回は私が保有している資格「FP」についてご紹介しました。FPで学ぶ分野は生活に直結している内容なのに意外と知らないことが多いです。
今は会社員でも副業が推奨されるような時代ですし、FPの資格は副業でも活かしやすいので、公私ともにかなり役に立つでしょう。初級資格である3級なら受験資格は必要ないので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。