2021年、2022年と2年連続して「LIFULL HOME'S借りて住みたい街ランキング」で、1位に輝いた本厚木。いったいなぜ今、注目が集まっているのでしょうか。

そこで、本厚木が人気となった理由を徹底調査。本厚木があるのは神奈川県厚木市。実は、厚木市はさまざまな魅力を持つ街なのです。今回、厚木市を選んで移住した方にインタビューをしたところ、その魅力が具体的に見えてきました。また、厚木市職員の方に、子育て支援や助成金制度などの充実した行政サービスの内容や、厚木市の“住みやすさ”の秘密についても聞きました。

  • 「2022年 LIFULL HOME’S借りて住みたい街ランキング(首都圏版)」第1位
  • 「2022年 LIFULL HOME’S買って住みたい街ランキング(首都圏版)」第5位

このように、多くの住みたい街ランキングにランクインを果たした厚木市。暮らしやすい街として注目されているのはなぜでしょうか。LIFULL HOME’S 住みたい街ランキングの分析担当者(LIFULL HOME’S総研副所長の中山登志朗)に、その理由を聞きました。

厚木市小田急線

本厚木は、都心から少し距離はありますが、都心まで直接アクセスできるというのが非常に便利です。通勤特急などを使えば50分ほどで新宿に着きます。さらに、「モーニングウェイ号」など大手町まで直接アクセスできる電車もあります。

 

コロナ禍によって人の多い都心に住むことに抵抗が生まれたり、リモートワークが進んだりしたことで、郊外での生活を選択する人が増えました。しかし、郊外ならどこでもいいというわけではありません。交通の利便性の高さと家賃のバランスを考えて、本厚木が選ばれたのでしょう。

人気の理由2:買い物や食事ができる施設が充実

本厚木は、車や電車を使わなくても十分楽しめます。商業施設が多く(本厚木ミロード、イオン厚木店、ニトリ厚木店、MEGAドン・キホーテ厚木店などがあります)、食材から日用品、衣料品までさまざまなものがそろいます。また、個人店などの飲食店が多いのも特徴です。駅の近くにマンションもあるので、昼も夜も安心ですし、活気にあふれています。

人気の理由3:週末のレジャーが楽しめる

相模川、東丹沢七沢温泉郷・飯山温泉郷、公園、ハイキングなどのアクティビティスポットが車で行きやすい所にあり、週末のレジャーを楽しめる点も本厚木の魅力です。箱根や小田原、御殿場などの観光地との距離が近い点も見逃せないでしょう。

人気の街なのに実は待機児童がいないというのも特徴です。2021年4月1日時点の調査で、待機児童数はゼロとなっています。

 

厚木市によると、2017年4月1日時点では待機児童数は48人でしたが、保育施設を増やしたり、幼稚園で1〜2歳の子どもを預かれるように市が支援したりした結果、待機児童数ゼロを実現しています。

人気エリアである本厚木を含む厚木市の実際の住み心地をイメージするには“生の声”を聞くのが一番。そこで、実際に住み替えをした方に、厚木市を選んだ理由や住み心地などについてお話を伺ってみました。

住み替えをした方にインタビュー

お話を伺ったのは…

Sさん

6歳と8歳と子ども2人の4人家族。夫の転勤に伴い、2021年春から厚木市に住んでいる。

――住み替え先として、厚木市を選んだのはなぜでしょうか?

前に住んでいた街を離れるタイミングで、子どもが大学生くらいになるまで住める場所を探そうと、夫と相談しました。候補に挙がったのは、厚木市と厚木市近隣の3市でした。そこで、住み替える際にもらえる「くらしの便利帳」を各自治体から取り寄せ、子育て世帯への支援制度や、子どもも私もよく使う図書館へのアクセスの良さを比較したんです。また、私自身が、阪神淡路大震災と東日本大震災といった2つの大きな地震を経験したため、ハザードマップも慎重に見比べましたね。

 

自治体の支援体制と図書館へのアクセス、災害リスクの3つをチェックしたときに、厚木市は一番バランスがよく、子育てもしやすそうな環境だと判断しました。

――住み替えてみて、ご家族の反応はいかがでしたか?

子どもたちは、大きな公園が多いことに喜んでいます。夏場は遊びの池を楽しめる「ぼうさいの丘公園」や森林セラピー®基地(※)エリアにある「七沢森林公園」、日本有数の長さを誇る森のすべり台や大きなアスレチック遊具がある「あつぎこどもの森公園」といった、バラエティに富んだ大きな公園があるのは、とても魅力的ですね。

ぼうさいの丘公園

ぼうさいの丘公園(遊びの池)

※リラックス効果が森林医学の面から専門家に実証され、関連施設などの自然・社会条件などが一定の水準で整備されている地域のこと

――実際に厚木市に住んでみて、住み心地や印象はいかがですか?

住み替えを検討していたときに厚木市子育てガイドという冊子をいただいていたので、子育てのしやすさには期待をしていました。実際に住んでみたら、期待していた以上に子育て支援制度が整っていましたね。たとえば、子どもの医療費は0歳から中学生まで無料なので、必要に応じ、適切に病院を受診することができます。小学6年生までという市も多いので、中学生まで医療費が無料なのは非常に助かっています。最近驚いたのは、子どものインフルエンザ予防接種の助成金が、1回あたり1,000円出ること。生後6ヶ月~小学6年生の子どもはワクチンを2回打つので、わが家の場合、毎年4,000円の補助を受けられることになります。本来かかるはずの費用が補助されるのは、子どもたちの将来のためにも、家計のためにも、とてもありがたい制度だなと思います。

 

厚木市子育てガイド

厚木市子育てガイド

――厚木市に住んでみて、休日の過ごし方は変わりましたか?

今は「厚木市講座予約システム」から申し込める市主催のイベントに積極的に参加しています。先日は、環境政策課主催の「環境エコツアー‐里山の秋を見つけよう‐」というイベントであつぎこどもの森公園を散策しに行ったんです。昆虫の生態を教えてもらうなど、今までにない発見があって、子どもはもちろん、私たちも盛り上がることができました。講座予約システムから申し込めるイベントのほとんどが参加費無料、または保険料や実費だけですし、イベント時に撮った写真を後日DVDで送ってくださるときもあり、非常に充実した体験ができます。

――住民に対しての支援が手厚い厚木市ですが、実際に市のサービスなどは利用しますか? また、気になっている行政サービスはありますでしょうか?

市内のお店でサービスが受けられる子育てパスポートAYUCO(※)を、使ってみたいですね。先日、ホームセンターで木材カットをお願いしたのですが、AYUCOがあれば5回カットまで無料になることを知りました。きっと、ほかにも気づいていない行政サービスがたくさんあると思うので、もっと活用していきたいです。

 

※会員登録をして厚木市内のサポーター店舗(2021年12月現在約350店)で会員カードを提示すると割引やサービスなどの特典を受けられる制度。スマートフォンで会員登録、カードの提示ができる(市外の方も利用可能)

 

▼子育てパスポートAYUCOホームページ

https://www.atsugi-ayuco.jp/

――厚木市に住むことを検討している人にメッセージをお願いします

市のサポートが手厚いので、特に小さいお子さんがいる子育て世帯にぜひおすすめしたい街です。今は、人の多い都心部から離れたいという考えから移住する方も多いと思いますが、厚木市はアフターコロナでもしっかりと楽しめる街。都会的な部分と豊かな自然がちょうどいいバランスで共存しているので、行動範囲を無理に広げなくても、家族で楽しめる場所がたくさんあります。電車やバスなど交通網が整備されているのもいいところです。車を持っていない人でも移動しやすいですし、どんな立場の人も生活の幅を広げられる街だと感じますね。

子育て支援の行政サービスや、移住・転居の支援制度が特に充実している厚木市。実際にどのようなサービスを受けられるのか、厚木市役所 政策部 企画政策課 企画政策係の吉村さん、伏見さんにお話を伺いました。

 

厚木市役所 政策部 企画政策課 企画政策係 主任 吉村清美さん

厚木市役所 政策部 企画政策課 企画政策係 主任 吉村さん

厚木市の支援制度1:おむつが無料でもらえる

子育てをしていると、紙おむつなど大きな物を買いに行くのは大変です。厚木市では、赤ちゃんのいるご家庭の負担を軽減するため、紙おむつやおしりふきなどのアイテムを無料でお届けする「子育て日常生活支援」を実施しています。

 

申請方法は、申請書に必要事項を記入のうえ、子育て給付課に提出するだけ。申請時にお子さんが0歳であることが条件で、第1子、第2子は申請月の翌月から12ヶ月、3子目以降は申請月の翌月から2歳になる月まで支援が受けられます。支給限度額は1ヶ月450点(約4,500円分)まで。もし、点数を超えた場合でも、1点につき10円を支払っていただければまとめてお届けします。カタログの中からアイテムを選んで申請していただきますが、サイズやデザインなど、お子さまの成長の過程で変更したい場合は途中で変更も可能。変更の連絡を入れていただいた翌月から、新しい内容でお届けします。

厚木市の支援制度2:中学生まで医療費無料など、子育て支援が手厚い

妊娠から出産後まで、切れ目のない支援を展開していることも、厚木市の「子育て支援」のポイントです。そのひとつに、子ども医療費助成があります。子どもはケガや病気をしやすく、子育て世帯は病院にかかる頻度も高くなりがちです。厚木市では、生まれたての赤ちゃんから中学生までの医療費無償化を実施。所得制限はなく、どの世帯も安心して子育てができるような仕組みを整えています。

 

また、ワンオペ育児による孤立を防いだり、子育ての不安を軽減したりするための、子育て支援施設も市内各地に設置。本厚木駅前のアミューあつぎ8階にある「子育て支援センター もみじの手」には、資格を持った保育士が常駐していて、フロアで子どもを遊ばせながら子育ての相談などをすることができます。妊娠中や出産後間もないご家庭では、育児や家事をお手伝いする「ほっとタイムサポーター」の派遣を申請することも可能。ほっとタイムサポーターは2時間1,800円で、その利用料金の一部も市が助成します。

 

(参考リンク)

子育てポータルサイト

子育てサービスチラシ

 

厚木市役所 政策部 企画政策課 企画政策係 主任 伏見達郎さん

厚木市役所 政策部 企画政策課 企画政策係 主任 伏見さん

厚木市の支援制度3:定住時に最大100万円の補助金がもらえる

厚木市は、定住を応援する制度も充実しています。住み替えを考えている方は、ぜひ、定住も視野に入れてみてください。

 

「若年世帯住宅取得支援事業補助金」は、40歳未満の世帯が対象。市内にマイホームを購入すると、20万円(最大40万円)の補助金が受け取れます。2021年4月から始まった新しい制度ですが、2021年12月末現在、既に140世帯500人以上の方にご利用いただいています。

 

ほかにも、「親元近居・同居住宅取得等支援事業補助金」という制度は、既に市内に住んでいる親世帯と、新しく近居・同居を始める方が対象。契約前に市住宅課への事前相談が必要となりますが、申請が通れば、近居の場合は最大80万円、同居の場合は最大100万円の補助金が受け取れます。こちらは2018年に始まった制度で、毎年約100人の方にご利用いただいています。

 

(参考リンク)

厚木市の支援制度4:資格や職種による転入助成金が充実している

厚木市では、子育てや介護、医療に関わる方の転入を応援する制度も整えています。資格や職種によって、助成内容や助成金額は異なりますが、たとえば看護職の場合、市内の病院等に勤務するため転入していただく際には、20万円の助成金が申請できます。

 

(参考リンク)

※2022年1月時点の情報です。最新の情報は厚木市のホームページをご覧ください。

では、実際に厚木市に住んだ場合、家賃はどの程度になるのでしょうか。「2021年LIFULL HOME’S借りて住みたい・買って住みたい行政区ランキング」で1位となった東京都世田谷区の家賃と比較してみた結果が下記となります。

間取り

厚木市の家賃相場

東京都世田谷区の家賃相場

1K

6万3,100円

8万6,000円

1LDK

9万2,700円

15万3,100円

2LDK

9万2,400円

21万6,600円

3LDK

10万4,600円

25万2,100円

※駅徒歩10分以内の賃貸物件の平均賃料(管理費・駐車場代などを除く)

(2021年12月LIFULL HOME’S調べ)

https://www.homes.co.jp/chintai/price/

 

今の暮らしと比べて、どのくらいコストが変わるのかなど、シミュレーションしてみてください。

 

(参考リンク)

都心までのアクセスが良く、自然と調和して暮らすことができる厚木市。子育て支援が非常に手厚く、ニューファミリーでも子育てしやすい制度やサービスが整備されています。郊外への住み替えを検討している方は、候補のひとつとして厚木市を入れてはいかがでしょうか。

更新日: / 公開日:2022.01.20