大崎駅(おおさきえき)は、東京都品川区内にある、山手線、埼京線・川越線、湘南新宿ライン、りんかい線および相鉄線直通が乗り入れているJR東日本の主要駅の一つです。本稿では、大崎駅周辺の散歩スポットを紹介します。休日にふらりと出かけたくなるような場所を通して、大崎駅周辺での暮らしのイメージが広がれば幸いです。大崎駅の物件を探す

大崎駅周辺の散歩スポット(1) 目黒川・遊歩道

目黒川・森永橋(2025年8月撮影)

目黒川・山本橋(2025年3月撮影)

目黒川沿いの桜並木・森永橋より品川方面を撮影(桜の時期は混雑する。)(2025年8月撮影)

大崎駅から少し歩くと出会えるのが、都内でも人気の散策スポット・目黒川です。目黒川沿いは桜の名所として知られていますが、大崎エリアは海に近いこともあり、季節によって心地よい潮風が吹きます。

また、目黒川沿いには遊歩道が整備されており、平日の昼間はオフィス街で働く人がランチを持って訪れるほか、散歩やジョギング、ベビーカーを押す家族連れの姿も見られます。人通りが過度に多くないので、落ち着いた時間を楽しみたい方にはちょうどいい散歩道といえます。

大崎駅周辺は高層ビルが並んでいますが、川面に映る建物の姿と緑のコントラストが、開放的で心地よい雰囲気をつくっています。春の桜だけでなく、夏の深い緑や秋の紅葉、冬の静けさもそれぞれに味わいがあり、近所に住めば季節ごとに歩いてみたくなるはずです。

大崎駅周辺の散歩スポット(2) 目黒川・五反田ふれあい水辺広場

五反田ふれあい水辺広場(右側)(2025年5月撮影)

大崎駅から目黒川沿いを上流に向かって歩いていくと、数分ほどで「五反田ふれあい水辺広場」に着きます。場所は品川区東五反田2丁目、JR五反田駅からも徒歩数分の距離にあり、目黒川沿いに開かれた身近な広場として整備されています。

広場は芝生とベンチが設けられたシンプルな空間で、地域の人々の休憩や待ち合わせの場としても利用されています。目黒川に面して開けているため、水辺を眺めながらくつろげるのが特徴で、昼休みに訪れるオフィスワーカーや、子ども連れの家族の姿も見られます。

また、週末には小規模なイベント会場としても活用され、地域に開かれたスペースとして機能しています。大規模な公園ではありませんが、コンビニエンスストアも併設されており、大崎駅から川沿いを散歩する中で気軽に立ち寄れる休憩場所として重宝するはずです。

大崎駅周辺の散歩スポット(3) 目黒川・五反田南公園

五反田南公園(2025年8月撮影)

目黒川沿いをさらに上流に向かうと、東五反田2丁目に位置する「五反田南公園」があります。1955年(昭和30年)に開園した公園で、敷地はおよそ500m2と大規模ではありませんが、川沿いの低地に整備されており、地域の人々に長く親しまれています。

公園内には幼児向けの遊具やベンチなどの休養施設があり、親子連れや近隣の住民が日常的に利用している光景を目にします。目黒川を歩く散策路の途中にあるため、ちょっとした休憩場所としても便利です。華やかな観光要素はありませんが、日常の散歩の中で気軽に立ち寄れる公園であり、目黒川沿いを歩く際には覚えておくと安心できるスポットといえます。

大崎駅周辺の散歩スポット(4) 池田山公園

池田山公園(2025年3月撮影)

大崎駅から北へ数十分ほど歩いた高台に位置する「池田山公園」は、品川区東五反田にある区立公園です。旧岡山藩池田家下屋敷の一部を整備して公開しており、面積は約0.7ヘクタールと比較的大規模です。園内は回遊式庭園となっていて、池や小さな滝、石組みが配置され、都心にありながら落ち着いた景観が広がっています。

また、高低差を活かした造りが特徴で、小道を進むと池のほとりや芝生広場、東屋に出ることができます。桜や紅葉の季節には彩りが増しますが、普段は近隣住民の散歩や休憩の場として静かに利用されており、閑静な高級住宅街の中の静かな公園といえます。加えて、高台からは大崎・五反田・品川方面の高層ビルや港湾施設を望むことできる散歩スポットです。

大崎駅周辺の散歩スポット(5) 旧・陸奥仙台藩伊達家下屋敷跡(清泉女子大学)

旧・陸奥仙台藩伊達家下屋敷跡を示す案内板(2025年3月撮影)

旧・陸奥仙台藩伊達家下屋敷跡(清泉女子大学)(2025年3月撮影)

大崎駅から北へ数十分ほど歩いた高台に立つ清泉女子大学の本館は、かつての旧島津家本邸です。この敷地は江戸時代に仙台藩伊達家の下屋敷が置かれていた場所で、明治以降は島津家の所有となりました。現在の洋館は1915年(大正4年)に竣工したもので、設計はイギリス人建築家ジョサイア・コンドルによるものです。

建物はイタリア・ルネサンス様式を基調とした洋館で、外壁の白タイルや石造りの柱、内部のステンドグラスや装飾などに当時の趣が残ります。関東大震災や戦災にも耐え、現在は国の重要文化財に指定されています。

普段は、大学構内に立ち入ることができないため目にする機会は限られていますが、大崎から徒歩圏で江戸時代から大正期、そして現代までの都市の変遷を感じられるスポットのひとつです。

大崎駅周辺の散歩スポット(6) 池上線五反田高架下

池上線五反田高架下(2025年3月撮影)

池上線五反田高架下に立ち並ぶ店舗(2025年3月撮影)

大崎駅から徒歩およそ10分、または五反田駅から徒歩3分、大崎広小路駅から徒歩1分という近さにある「池上線五反田高架下」は、全長約230mの高架下商業空間です。2018年に「URBAN EXPERIENCE」をコンセプトに整備され、飲食を中心に複数の店舗が並びます。

高架の柱や構造体を隠さずに見せる建築的なデザインが特徴で、ガラス張りの天井からは真上を走る電車が見え、光と奥行きのある雰囲気を演出しています。 休日の散策の合間に、気軽に立ち寄れるスポットです。

大崎駅周辺の散歩スポット(7) 官営品川硝子製造所跡

官営品川硝子製造所跡(2025年8月撮影)

大崎駅から東へ足を延ばし、北品川に入ると日本の経済を支えてきた歴史を持つ「官営品川硝子製造所跡」があります。1873年(明治6年)、三条実美が洋式ガラスの製造を目的に「興業社」を設立したのが始まりで、1876年には工部省が買収し官営工場として稼働しています。英国人技術者を招いて幻灯用の紅色ガラスや食器を生産し、日本の近代ガラス工業の先駆けとされます。

1885年に民間へ払い下げられましたが経営は続かず1892年に解散。レンガ造りの建物は長く残りましたが、1968年に一部が愛知県犬山市の博物館明治村へ移築されました。現在は現地に記念碑が建ち、品川区指定史跡として保存されています。

街歩きの途中で立ち寄ると、明治期の産業の試みと都市の変化を静かに感じ取れるスポットです。

大崎駅周辺の散歩スポット(8) 東海寺・沢庵和尚の墓

沢庵和尚の墓・入口(2025年8月撮影)

沢庵和尚の墓(2025年8月撮影)

東海寺大山墓地(品川区北品川4丁目)には、江戸時代前期の臨済宗の名僧・沢庵宗彭(1573〜1646)の墓があります。沢庵は京都大徳寺の僧として活躍し、権力に臆せず意見したことで紫衣事件(しえじけん)に連座して出羽へ配流となったものの、その後赦免され、3代将軍徳川家光にも重用されました。武士や町人に広く慕われ、現在私たちが口にする「たくあん漬け」の名の由来とも伝えられる人物です。

※紫衣事件(しえじけん):1627年に江戸幕府が朝廷の力を抑え込むために起こした事件のこと。幕府が、後水尾天皇が僧侶に与えた名誉ある紫色の衣(紫衣)の着用許可を、「幕府の法律違反だ」として無効にした。これに抗議した沢庵(たくあん)和尚などの僧侶は処罰された。

墓は小堀遠州の設計とされ、自然石をそのまま活かした直径約1mの石を墓標とする独特の形で、国の史跡に指定されています。境内には国学者・賀茂真淵や天文学者・渋川春海、鉄道の父・井上勝らの墓も並び、歴史をたどれる場所です。

大崎駅から徒歩圏にあり、都会の散歩で禅僧の生涯と江戸の歴史を感じられる静かなスポットとなっています。

大崎駅周辺の散歩スポット(9) ゲートシティ大崎

ゲートシティ大崎(2025年8月撮影)

大崎駅東口に直結する「ゲートシティ大崎」は、1999年に完成した大規模再開発プロジェクトにより誕生したエリアです。オフィスを中心に、商業施設、住宅、ホールや地域冷暖房施設まで備えた複合都市空間で、公開空地や庭園、アトリウムなど市民が自由に使えるスペースが多く設けられています。

内部には屋上広場やサンクンガーデンがあり、都心にいながら緑や光を感じられる点が魅力です。大崎駅から歩行者デッキを通ってそのまま立ち寄れるため、散歩の途中にちょっと休憩する場としても活用できます。都市の機能と自然が調和した空間を歩いて楽しめるスポットです。

大崎駅周辺の散歩スポット(10) 居木神社

居木神社・参道(2025年8月撮影)

居木神社・拝殿(2025年8月撮影)

JR大崎駅西口から徒歩3分、都心近くでありながら静かな佇まいを残す「居木神社(いるぎじんじゃ)」があります。主祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)で、武勇と叡智の神として古くから信仰されてきました。創建年代は定かではないとされていますが、元は武蔵国荏原郡居木橋村、目黒川沿いに「雉子ノ宮(きじのみや)」と呼ばれていた場所に鎮座していたといい、その後、洪水等の影響で現在の高台に遷されたとされています。

境内には鳥居や狛犬、江戸後期の石灯籠など歴史を感じさせる建物・石造物が点在し、春の桜、梅、秋の銀杏など四季折々の自然も楽しめます。参道の石段を上ると高台ゆえの程よい眺めもあり、都会の喧騒を一時離れるのに適した場所です。

なお、近年では、隣接地での再開発の実施に伴い参道が綺麗に整備されており歩きやすい歩行者空間が広がっています。

御利益としては厄除け、商売繁盛、就職・試験合格、子授け・安産など多岐にわたることでも地元に親しまれています。大崎駅から近くアクセスが良いため、散歩ルートの序盤や休憩地点として組み込みやすいスポットです。

大崎駅周辺で進められている市街地再開発事業における建築現場(東五反田二丁目第3地区第一種市街地再開発事業)(2025年8月撮影)

近年、大崎駅周辺地域が都市再生プロジェクトを推進する「都市再生緊急整備地域(都市再生特別措置法に基づくもので、当地域は国がプロジェクトを支援)」に指定されたことで、駅周辺では積極的な市街地再開発が進められています。都市再生プロジェクトによる再開発例としては、「パークシティ大崎」や「大崎ウィズシティ」、「大崎ウエストシティタワーズ」などがあります。

また、現在は、大崎駅と五反田駅との中間にあたる東五反田二丁目でも再開発(東五反田二丁目第3地区第一種市街地再開発事業)が進められており、2027年にはオフィスや店舗、住宅などから構成される複合施設が誕生する予定となっています。

大崎駅を起点に歩き出すと、まずは再開発で整備された駅前の超高層建築物やオープンスペースが目に入ります。そこから数分で目黒川沿いの遊歩道に出られ、春には桜、夏の深緑、秋の紅葉と、季節ごとに異なる景色を楽しみながら歩くことができます。また、目黒川を上流へ進めば五反田方面に着き、水辺の広場や歴史のある繁華街にもつながります。

さらに、大崎駅・五反田駅の北側へ向かうと池田山公園や旧伊達家下屋敷跡、品川方面へ進めば沢庵和尚の墓など、静かに歴史に触れられる場所が点在しています。加えて、駅西口近くの居木神社も地域に根付く古社として、散歩の途中で立ち寄りやすい存在です。

大崎は徒歩圏内に複数の駅があり、坂を越えて品川駅・高輪ゲートウェイ駅へ歩くことも可能です。また、目黒川沿いから湾岸方向に向かえば開放的な景色に出会え、都市の中で水辺や緑を感じながら散策できるのが、このエリアの魅力といえます。ぜひ、一度散歩をして大崎駅周辺での暮らしをイメージしてみてはいかがでしょうか。

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