2024年1月から入居が始まり、何かと注目の集まる晴海フラッグ。
最寄りの勝どき駅からは徒歩18分ということで、通勤事情への不安の声も耳にしますが、晴海フラッグから都心への通勤ルートは、多彩な選択肢があります。
今回の検証では、晴海フラッグから東京駅丸の内南口への通勤を想定して、LIFE LIST編集部メンバーが、BRT、都バス、自転車、電車、船など、さまざまな交通手段を実際に体験。所要時間や快適さ、コスト面、晴海フラッグならではの特徴など、各経路の特性をまとめて紹介します。晴海フラッグに入居予定の方、今後住み替えを検討中の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。東京都の物件を探す
晴海フラッグとは
晴海フラッグは、東京五輪の選手村跡地を活用した東京都と11社の民間企業による住宅5,632戸(分譲住宅街区4,145戸、賃貸住宅街区1,487戸)と商業施設からなる複合開発エリアです。
次の画像は、スタート地点の晴海ふ頭公園入口から撮影した晴海フラッグ。晴海フラッグ全体では、分譲住宅・賃貸住宅と商業施設の合計で24棟の建物があり、入居者の引越しが完了すると、人口は約1万2,000人となる予定です。今はまだ入居開始間もないので街を歩いている人は少なかったですが、マンションがこれだけ立ち並ぶ景観は迫力があります。

検証ルート①:東京BRT
晴海フラッグをはじめとする住宅開発により人口が増加している湾岸エリアですが、鉄道空白地帯でもあり、かねてから交通アクセスには課題がありました。そこで東京都が中心となって整備を進め、2020年からプレ運行が行われているのが「東京BRT」です。
BRTとは「bus rapid transit(バス高速輸送システム)」の略。専用走行路などを導入することで、従来の路線バスよりも速達性、定時性、輸送能力を高めた交通システムを指します。
2024年2月1日には、晴海フラッグの入居開始に合わせて新たに晴海フラッグと新橋駅を結ぶ「選手村ルート」(B01、B33)の運行が開始されました。今回は、東京BRTの「選手村ルート」を使った晴海フラッグからの通勤利便性を、編集部Sが検証します。

東京BRTが発着する「HARUMI FLAG(晴海五丁目ターミナル)」停留場へ
2024年2月現在、晴海フラッグ内の東京BRTの停留施設は「HARUMI FLAG(晴海五丁目ターミナル)」「晴海ふ頭公園」「はるみらい」の3ヶ所です。今回はスタート地点から晴海フラッグ内を散策しつつ、選手村ルートの始発となる「HARUMI FLAG(晴海五丁目ターミナル)」停留所に向かうことにします。
晴海フラッグ内の道路は基本的に左右両側に歩道があり、なかには車道より幅員が広い箇所もあります。車道との間には植栽もあるので危険を感じることはありませんでした。道中の懸念を強いて挙げるなら、マンションの間を吹くビル風によってセットした髪が“ボサボサ”になってしまったこと。海が近いこともあり、潮のべたつきも感じます。通勤前に少し出鼻をくじかれた気持ちになりました。
さて、そうこうしているうちに「HARUMI FLAG(晴海五丁目ターミナル)」に着きました。気を取り直して、停留所の様子を見ていきましょう。
「HARUMI FLAG(晴海五丁目ターミナル)」停留所は、「ららテラスHARUMI FLAG」(商業施設・2024年3月1日開業)の向かいのマルチモビリティステーション内にあります。マルチモビリティステーションには東京BRTと都営バスの停留所のほか、コミュニティサイクルポートや船着場があり、交通結節点となっています。
広大なロータリーの傍らに東京BRTのシンボルマークを掲げた標識があり、そこがBRTの乗り場であることが分かります。すぐ近くでは上屋付きの新たな乗り場が建設中でした。こちらの乗り場が供用されれば、雨の日でも傘をささずにBRTを待てるでしょう。ただし、上屋の幅は限られており、風が強いと雨が吹き込む可能性もありそうです。この点は、供用開始後に改めて検証してみたいと思います。

いざ東京BRTに乗車!
東京BRTの運賃は全区間均一の220円。「PASMO」や「Suica」などの全国相互利用可能な交通系ICカードと現金が利用可能で、乗車時に支払います。なお、本格運行移行後は現金の場合に車内での運賃収受は行わず、乗車前に乗車券を購入する方式となる予定です。
東京BRTの車両は大きく2種類。ドアが2ヶ所ある燃料電池バスを用いた車両と、ドアが3ヶ所ある連節
バスです。いずれも運転席横の扉から乗車し、それ以外の扉から下車します。降りたいバス停がアナウンスされたら、降車ボタンを押して運転士に知らせます。なお下車時にICカードのタッチは不要です。
今回乗車した「選手村ルート」の新橋行き(B01)は、平日朝には最大で1時間に6便が運行されるほか、日中や土休日は1時間に3便が運行されています(早朝・夜間は除く)。
晴海フラッグには、今回乗車した「選手村ルート」以外のBRTも乗り入れています。晴海フラッグで乗車可能なBRTの系統番号と停車する停留施設は以下のとおりです。
選手村ルート
【B01】HARUMI FLAG(晴海五丁目ターミナル)→晴海ふ頭公園→はるみらい→新橋
【B33】新橋→はるみらい→晴海ふ頭公園(※快速は停車せず)→HARUMI FLAG(晴海五丁目ターミナル)
幹線ルート
【B03】HARUMI FLAG(晴海五丁目ターミナル)→はるみらい→豊洲市場前
【B05】HARUMI FLAG(晴海五丁目ターミナル)→はるみらい→豊洲市場前→有明テニスの森→国際展示場
幹線ルートは、平日4便、土休日6便のみの運行のため、あらかじめ時刻表を確認してから利用する必要がありそうです。

東京BRT「選手村ルート」の乗車体験
筆者が乗車したのは、HARUMI FLAG(晴海五丁目ターミナル)を11時に発車するBRT。定刻の約1分前に車両がやってきました。筆者以外に祖母と孫と思しき2名が乗車し、11時ちょうどに出発です。
途中「晴海ふ頭公園」での乗車はなく、「はるみらい」で新たに2名を乗せます。ここで始発から乗っていた2名が運転士のもとへ。どうやら都営バスと誤って乗車したようで、はるみらいで降りていきました。オリジナルデザインの車両とはいえ、見た目はバス。乗り慣れない人には判別しづらいかもしれません。

さて、結果的に3人の乗客を乗せて「はるみらい」を出るとすぐに「次は、終点・新橋」のアナウンスが。車窓はまだ晴海フラッグです。これまで交通アクセスの影響で都心から遠く感じることもあった晴海地区ですが、実際には都心から至近だったこと、そして停留所の少ないBRTというシステムの特徴を実感させられたアナウンスでした。
BRTは、晴海フラッグ内では時速20km程度で走行していました。道路が新しいこともあってか振動は軽微で、道路上をスーッと横すべりしているよう。燃料電池バスはエンジンを積んでいないため、騒音もほとんどありません。車内で本を読んでみましたが、ページをめくる音ですら気になるくらいの静粛性でした。

晴海フラッグの入り口にあたる月島警察署前交差点を左折すると、環二通りを都心に向けて進みます。スピードアップしたことで振動はやや大きくなりましたが、それでも静かです。窓の外には高層マンションが林立しています。しばらくすると、BRTはトンネルへと入っていきました。
このトンネルは築地と虎ノ門を結ぶ「築地虎ノ門トンネル」で、東京五輪の選手村と競技会場を結ぶ輸送ルートとして計画されたもの。2014年から順次開通し、2022年12月に全通しました。BRTもこの築地虎ノ門トンネルを通ることで複数の道路と立体交差し、信号を回避しているのです。
そしてトンネルを抜けるとそこはもう汐留です。東京BRTの新橋停留所は、ゆりかもめ「新橋駅」の高架下にあります。到着した時刻は11時10分。定刻の所要時間は11分なので、やや早く着いたことになります。信号待ちも合計2回で、非常にスムーズな行程でした。

今回の目的地は東京駅です。新橋からはJRを利用して東京駅に向かいます。
東京BRTの新橋停留所からJR新橋駅までは、約270mの距離です。地上と地下のどちらからもアクセスできますが、今回は地上を歩くことにしました。途中3ヶ所で横断歩道を渡ります。信号待ちをしたこともあり、約5分で新橋駅の汐留口に到着しました。

新橋駅から東京駅へは、山手線、京浜東北線(日中の快速運転時は全列車が通過)、東海道線のいずれかで2~5分、運賃は150円(IC運賃は146円)です。東京駅へは11時25分に到着。「HARUMI FLAG(晴海五丁目ターミナル)」から25分の道のりでした。
東京BRTの特徴まとめ
晴海フラッグから東京BRT「選手村ルート」を使って通勤する最大のメリットは、その速達性にあるといえます。従来、徒歩と地下鉄で30分以上かかっていた新橋までの道のりが、BRTだと11分でダイレクトにアクセスできます。
また、BRTは鉄道のような大規模な施設を必要とせず、柔軟なルート設定が可能です。2020年からのプレ運行でも、途中でルートの変更や新設が行われています。晴海フラッグは一気につくられたまちです。住民の移動需要も読み切れないのが実情だと思います。
そういった意味では、まちびらき後の通勤需要を踏まえたルートや運行頻度の設定が期待できるのも、BRTの利点ではないかと思います。
さらに個人的には、連節バスやオリジナルデザインの車両が街のシンボルとなり得るため、街のブランディングという観点でもメリットがあるのではないかと感じています。

東京BRTの選手村ルートは、本格運行へ移行した後もピーク時で1時間あたり6便の運行予定です。すべて燃料電池バス(乗客定員76名)と仮定して、その輸送力は456人です。需要を踏まえて増便される可能性はあるものの、まちびらき時点でその輸送力で足りるのかどうかは、個人的に気になるところです。
また、冒頭で紹介したように専用走行路が導入されることも多いBRTですが、東京BRTには専用走行路がありません。つまり、交通量の多い時間帯には、渋滞に巻き込まれる可能性があります。この点は鉄道と比べると時間が読みづらく、デメリットといえます。
「HARUMI FLAG(晴海五丁目ターミナル)」から「新橋」への所要時間は11分です。勤務地が新橋付近の方には、文句なしの利便性でしょう。しかし、そこからJRや地下鉄に乗り換える場合には、道路の横断や上下の移動があり、やや時間がかかります。速達性を重視される方で、乗り換えを考慮しても目的地までBRTが早く着くという方は、BRTでの通勤を検討されてみてはいかがでしょうか。
東京都の小池百合子知事は「銀座、東京駅まで(中略)延伸について、利用状況も含めて検討していく」(読売新聞オンライン 2024年1月23日)と述べていることから、今後の新橋以外への利便性向上についても期待したいところです。
また、2024年2月時点では座って通勤できる可能性が高いですが、まちびらき後も同様の状況が続くかは分かりません。座って通勤したいという方は、まちびらき後の混雑状況をチェックしてみてください。

検証ルート②:都営バス
続いて、「都営バス」を担当する編集部Nです。新交通システム東京BRTが注目されがちな晴海フラッグですが、東京都交通局が運営する都営バスも3路線が運行しており、さまざまなエリアへのアクセスが便利です。

晴海フラッグで利用できる都営バスは、
・豊洲駅前~東陽三丁目~江東橋などを通り、約50分で錦糸町駅に至る「錦13系統」
・築地~数寄屋橋~半蔵門~麹町などを通り、約42分で四ツ谷駅に至る「都03系統」
・同じく築地~銀座四丁目~有楽町駅前などを通り、約26分で東京駅丸の内南口に至る「都05‐1系統」
の3路線があります。
2024年2月の取材時点で、晴海5丁目地区内にある都営バスの停留所は2ヶ所。「ほっとプラザはるみ前」「晴海埠頭」です。
今回は、HARUMI Flag PARK VILLAGE A棟前の「晴海ふ頭公園」から出発し、「晴海埠頭」停留所から東京駅丸の内南口へ向かいます。それではいってみましょう!

晴海ふ頭公園から都営バス「晴海埠頭」の乗り場へ

道幅のゆったりした平坦な道を進みます。散歩中のわんちゃんとすれ違いましたが、朝から気持ちよく散歩ができる環境です。おまけに2月中旬ということで、河津桜と芝桜が咲き始めていました。見頃の時期には、毎朝お花見気分を味わえるでしょう。

停留所に着きました。ベンチがいくつかありますが、屋根などは設置されていません。雨の日や日差しの強い日はちょっと心配です。
都営バスの価格・運行状況

特に通勤時間帯はかなりの頻度で運行しています。7時台は8本、約7分間隔で出発。8時台も同様に8本、約7分間隔。9時台は6本で、約9分間隔です。また「晴海埠頭」は始発なので、早めに停留所に行けば座って通勤ができると思われます。
通勤時間帯はある程度の遅延が予想されますが、取材をした11時の時間帯は、時刻表どおりに出発しました。
都営バスの乗車体験

時間帯のせいもあってか、出発時の乗車人数は私を含め、2人。座席はゆったり設計されており、快適な座り心地です。都営バスの「都03・都04・都05」系統の愛称は「グリーンアローズ」なのだとか。

3月1日オープン予定の大型複合商業施設「ららテラス HARUMI FLAG」前の「ほっとプラザはるみ前」停留所からは、一気に乗客が乗ってきました。オープン前の準備で働かれている方々でしょうか。開業したらものすごい混雑具合になりそうです…。
この時点で乗車率は50%ほど。そして勝どき周辺、築地、銀座四丁目とバスが進むに連れ、どんどん人が増えていきます。東京駅が近づく頃には、乗車率は150%といったところでした。
都心の中心部を走るバスなので、やはり多いのはビジネスマン。一方で、親子連れや築地周辺のバス停からは外国人観光客の姿も多く見られます。


東京駅までの道のりには観光スポットも点在しています。もんじゃストリートが楽しめる月島や築地市場、国際フォーラムなど。バス一本で気軽に行けるので、休日のお出かけの選択肢も広がりますね。
終点の東京駅に近づくにつれ、道が少し混雑し、時刻表よりプラス3分ほどで到着しました。

東京駅丸の内南口まで、かかった所要時間は約30分。朝の混雑具合によっては、もう少しかかるかもしれません。
それはそうと、バスから降り立った瞬間に、歴史と風格を感じる赤煉瓦の駅舎が出迎えてくれたのは、なかなかいいものでした。東京駅丸の内駅舎、ちょっとテンションが上がりませんか。見慣れるのかもしれませんが、晴海フラッグに住むと毎日の通勤風景がこうなるわけですね。
都営バスの特徴まとめ
晴海フラッグから東京駅丸の内南口まで乗ってみて、都営バスのデメリットは特に感じませんでした。これから入居者が増加したときの混雑が心配な点くらいでしょうか。
一方でメリットは、東京駅直通をはじめ都心への運行路線が豊富にあること、座席がゆったりしていて快適なこと、海の美しさもタワマンの絶景も、そして東京駅丸の内駅舎の風景も楽しめること、この3点だと感じました。
またさらなるメリットとして、都営バスは新規運行ルートが予定されています。エリア内に「晴海5丁目ターミナル」「晴海ふ頭公園南(仮称)」「晴海ふ頭公園北(臨港消防署前)」の3つの停留所が増える予定で、2024年春頃の運行開始を目指し、運行認可の申請が進められているとのことです。晴海フラッグの入居者が増えていく中で、期待の新ルートですね。
東京駅勤めの人にとっては、始発のバス1本で勤務地まで行けるので利便性は高いでしょう。これから入居が進み、通勤時間帯の混雑状況がどうなるか気になります。
検証ルート③:シェアサイクル&電車
続いて、「シェアサイクル&電車」を担当する編集部TAです。
最近では街でよく目にするようにもなりました。他の交通手段とは異なりルートを自分で決められるので、湾岸エリアを満喫しながら移動をしていきたいと思います。

さすがは、全5,632戸もあるビッグコミュニティ、シェアサイクルのポートは23箇所もあり晴海フラッグ内のどこにいても、少し歩けば目に入るくらい多くのポートが存在しています。私は日常生活においてもシェアサイクルを使いますが、これだけ設置されているエリアはなかなかないと思います。
今回は、晴海ふ頭公園からのスタート。晴海フラッグSUN VILLAGE A棟前の「B4-37」のポートから出発し、都営大江戸線「勝どき駅」へ向かいます。それではいってみましょう!
シェアサイクルの料金とポート内の自転車台数


平日の午前11時。まだ、入居数が少ない晴海フラッグではポートに多くの自転車が停車しています。しばらくは自転車が確保できないという心配はいらなそうですね。
今回利用した「ドコモ・バイクシェアサービス」の場合
・1回会員
基本利用料:0円
最初の30分:165円
以降の利用料金:165円/30分
・月額会員
基本利用料:3,300円
最初の30分:0円
以降の利用料金:165円/30分
今回利用した、晴海フラッグ~勝どき駅への通勤利用であれば、毎回30分以内の利用を20回(往復10回)以上/月になるので月額会員がおすすめです。
シェアサイクルの乗車体験
とにかく、道も広くかつ整備され、街並みがきれいです。潮風を感じながらのサイクリングは格別で気持ちもいいです。

時間帯のせいか、シェアサイクルを使っている人を見かけることはありませんでした。
勝どき駅までの道のりにはタワーマンションがいくつもあります。特に晴海や勝どきエリアには有名なタワーマンションが多く存在しますし、豊海エリアには2026年11月に竣工予定の注目のマンション「ザ 豊海タワー マリン&スカイ」の工事も始まっています。マンション好きである私にとっては最高の通勤体験になりました。



シェアサイクルの特徴まとめ
シェアサイクルのメリットは予約が簡単で気が向いたときにいつでも自転車を利用できること、そして湾岸エリアの海や運河、タワーマンションなどの景色を楽しみながら通勤ができるところです。
道が整備されているので、安全にかつ早く移動できることもポイントです。
デメリットは天候に左右されることです。写真では伝わらないかもしれませんが、この日も風が強かったです。電動自転車とはいえ、橋の上での向かい風はなかなか厳しいものがありました。雨の日に自転車で移動することは非常に難しいと思います。
ズバリ、湾岸エリアならではの景色を楽しみたい方におすすめです。
タワマンなどの開発が盛んなエリアなので、日々変わりゆく景色を眺めているだけでもワクワクしそうですね。

電車の乗車体験
・都営大江戸線(勝どき→大門)所要時間6分:180円
・乗り換え(大門→浜松町)所要時間約5分
・JR京浜東北線/山手線(浜松町→東京)所要時間4分:170円
勝どき駅を出発してから東京駅までは待ち時間を含めて15分強かかりました。料金は合計で350円でした。

大江戸線は約6分おき、浜松町・東京間は京浜東北線だけでなく山手線も利用可能なので長くても約5分待てば電車がきます。
この日も、時間通りに運行されていました。朝のピーク時を過ぎていたためか電車もすいていました。事故などがなければ、電車が大幅に遅れることはなさそうです。
都営大江戸線乗車率は約80%なので座ることが可能です。JR山手線乗車率は約120%ですが、ゆとりをもって立って乗車することが可能です。
ただ、乗車時間はそれぞれ6分と4分。すぐに到着しますので座れなくてもストレスはありません。


電車の特徴まとめ
時間が読みやすいというのが最大のメリットだと言えます。また、大江戸線からJRへの乗り換えの際に若干、屋根のない箇所がありますがその他はすべて屋根があるので雨や風の日でも問題はなさそうです。
デメリットは電車には10分しか乗車しないのに、電車の待ち時間・乗り換え時間・東京駅からゴール地点まで思った以上の時間を要することです。


今回の勝どき駅~東京駅の電車通勤はおすすめできません。大江戸線でのアクセスがいい六本木・新宿・都庁前であれば時間の正確性に優れる電車通勤をおすすめします。
シェアサイクル&電車の特徴まとめ
今回の検証後に感じた一番の感想は「疲れた」です。強風の中でのサイクリングもですが、一番つらかったのはサイクリングや電車乗車時間以外の時間です。勝どき駅でのサイクルポートから改札、改札から大江戸線のホーム、そしてJR線への乗り換えの連絡通路。東京駅から目的地までの移動時間はとても長く感じました。
スタート地点から勝どき駅近くのサイクルポートまでの自転車の乗車時間は約10分、電車の乗車時間は2つ合わせても約10分。
それ以外の時間は約25分あります。電車の時間が合わなければそれ以上かかります。移動効率の悪さが最大のデメリットとなるこのルートをおすすめするのは難しいというのが私の感想です。
検証ルート④:タクシー
タクシーでの移動を担当しました、編集部のTYです。晴海ふ頭公園の前の道路には、まだタクシーや車はほとんど走っていませんので、つかまえられそうな場所を探して歩くことにします。

晴海ふ頭公園からタクシーに乗るまで
まずは晴海フラッグ PORT VILLAGE A棟のあたりまで歩き、建物の前の道路(補助第314号線)でタクシーが捕まるか試してみました。

この道路は見晴らしもよく2車線なので、タクシーが走っていたら捕まえやすそうです。3分くらいタクシーが通らないか待っていましたが、残念ながら1台も通りませんでした。
車通りの多そうな環二通りまで歩いて移動することにします。環二通りは晴海フラッグのPORT VILLAGE B棟からすぐの通りです。

環二通りまで出ると車通りが多くなり、タクシーも走っていました。環二通りを走っている車の速度が全体的に速いこともあり、手を挙げているのですがなかなか停まってくれません。通り過ぎていくタクシーを眺めながら手を上げ続けること約3分、やっと一台のタクシーが停まってくれました。車通りが多く停車していると危険そうなのですぐに乗りこみます。

運転手によると、手を上げているのが反対車線から見えたので、Uターンして戻って来てくれたとのことでした。環二通りでタクシーをつかまえるのはなかなか難易度が高そうです。タクシーアプリなどで呼んで、晴海フラッグの前の道路(補助第314号線)などから乗車することをおすすめします。
タクシーの乗車時間・料金
晴海フラッグ前の環二通りから東京駅までの乗車時間は約18分でした。途中、特に渋滞などに巻き込まれたりはしていません。
東京駅までの料金は2,400円でした。

タクシーの乗車体験
いうまでもないですが、移動中のタクシー内の快適性は高いです。
車酔いさえ大丈夫でしたら、スマホを操作したり、本を読んだり、ノートパソコンを開いて作業をしたりなど、できることの選択肢は広いです。音を出しても問題ないため、電話やWEB会議などもできてしまいます。
目的地に着いたら運転手が声をかけてくれるので、疲れているときは車内で寝てしまっても安心ですね。
また、ほとんどのタクシー会社は車内での飲食を禁止していないため、簡単な食事を移動中に取ることも可能です。食事をする際は、念のため運転手に問題ないか確認を取ってからにしてください。

晴海フラッグから東京駅までは、窓からは主に整備されたビジネス街を眺めながら進みます。平日の11時頃だったので人通りは多くなかったですが、犬を散歩している方や、ビジネスマンなどが歩道を歩いていました。
タクシーの特徴まとめ
タクシーは車内の快適性と自由度が高いので、移動中の時間を活用しやすいことが大きなメリットだと思います。電話やオンライン会議をはじめ、ほとんどの車両では食事もできてしまうのはタクシーの魅力です。
快適性が高いタクシーですが、ほかの移動手段と比較して料金が高めです。
また、現状は晴海フラッグの周辺ではなかなかタクシーはつかまらないだろうと、私の乗ったタクシーの運転手が言っていました。タクシーアプリなどで呼ぶ必要がありそうです。
電話や食事をしたりなど、移動時間を有効活用したい場合に利用してみてはいかがでしょうか。
今回は東京駅までだったのでほかの移動手段でもスムーズに行けましたが、駅やバス停から距離がある目的地に行く場合にはタクシーがより便利です。悪天候の場合でも目的地に直接行ってくれるので助かりますね。

番外編:船
タクシーを担当した編集部のTYです。私は当初、船で東京駅丸の内南口に向かうルートを検証する予定でした。調べてみると、勝どき駅近くの朝潮運河船着場から船に乗れるようです。さっそく乗船口に行ってみました。


乗船口は、マンション「パークタワー勝どき」のすぐ近くにあります。朝潮運河船着場乗船口という表示だけがあり、時刻表や料金など、何の記載もありません。

黎明橋まで歩いてみると、朝潮運河船着場入口の看板がありました。看板の下に区の電話番号が記載されていたので問合せてみました。それによると、船を利用するには予約が必要とのこと。個人で利用するというよりも、団体での利用を想定しているようです。残念ながら、現時点では船での通勤は難しそうです……。
調べてみたところ、かつては朝潮運河船着場から日本橋船着場を結ぶ「東京湾ライナー」という定期船が出ていましたが、2020年4月より新型コロナウイルスの影響により運休となってしまっているようです。船での移動は楽しそうですので、また復活してほしいですね。
※2024年5月10日追記
取材時に訪れた東京湾ライナーとは別の、新たな舟運サービス「BLUE FERRY(ブルーフェリー)」の運航が2024年5月22日(水)から開始されることが発表されました。
乗り場の晴海五丁目ターミナルは、晴海フラッグからすぐの場所にあるので、嬉しい発表ですね。
運行区間:晴海五丁目船着場(晴海五丁目ターミナル)~日の出船着場(Hi-NODE/港区海岸二丁目)
運航日:毎週火曜日・水曜日・木曜日の朝方
運賃:500円(税込)
【報道発表資料】晴海~日の出航路の運航を開始
多様な交通手段があることも晴海フラッグの魅力
晴海フラッグから東京駅への通勤を検証した結果、BRTは速達性やコスト面で優れ、晴海フラッグ内で便利な選択肢となりそうです。
都営バスは多彩なルートがありますが、混雑時には立ち乗り覚悟が必要です。シェアサイクルは湾岸エリアならではの景色を楽しみながら通勤でき、自由度が高いのですが、雨や強風のときには厳しい面もあります。電車のメリットはなんといっても時間の確実性です。
タクシーは快適ですが、料金や移動時間の効率性に課題があります。船利用は団体向け予約制で現在は難しいですが、今後運航が開始されるのが楽しみです。
このように、晴海フラッグは駅から離れている分、多様な交通手段で移動できることが魅力であるとも言えます。それぞれの交通手段にはメリット・デメリットがあるため、状況や目的に合わせて適切な通勤方法を選択することが重要です。
東京都の物件を探す更新日: / 公開日:2026.02.27










