いい街にはいい書店があるというのが、本当かはわからないけれど、いい書店がいい影響を街に与えるのは確かなことでしょう。それは、本はさまざまな知識や知恵を与えてくれるものと同時に、いい書店はそれをうまく人と結びつけてくれているから。この記事ではそんな大阪の書店とその店から見える界隈の様子をご紹介します。大阪府の物件を探す
緑地公園の書店といえば、まずはここ「blackbird books」

20歳くらいから「自分のお店を開きたい」と思っていた店主の吉川祥一郎さん。就職後もその夢を持ち続け、会社員時代に古本の通販をスタート。そして、念願が叶って2014年に書店「blackbird books」をオープン。2017年に緑地公園に移転し、現在に至ります。
今では、大阪の個人書店の代表格のひとつといっても過言ではないほどに知れ渡っています。出版社や本好きからの信頼も厚く、取り扱う書籍に注目している人も少なくありません。そんな「blackbird books」は、北大阪急行・緑地公園駅から徒歩5分ほどの場所にあります。
駅を降りて、駅直結のビルを抜けると緑に囲まれた公園へと続く道、そして、その両側にはマンションと住宅と緑がうまく共存しているネイバー。その公園の横を通る道を進むと、お目当ての「blackbird books」に到着。住宅街の中のマンションの1階にある落ち着いた雰囲気の書店です。思わず通り過ぎてしまいそうになるほど、住宅街の景色に溶け込んでいます。入り口には、古本のお宝コーナーがあり、ガラス戸を開けると大人の背丈よりも高い本棚が目の前に。
新入荷の商品などが並べられ、右手には店主・吉川祥一郎さんが座るカウンター。左手には、リトルプレスやZINEが並ぶ棚、その奥には、小説、詩集、ドキュメントや写真集、作品集など芸術関連の古本や新刊が店内に、6000冊〜7000冊が並んでいます。



店主セレクトの書籍のラインアップとギャラリー、そして、奥さんが花を販売するというスタイルでさまざまなお客さんからの支持を受けてきた「blackbird books」。駅前にある書店などではなかなか取り扱わないZINEやリトルプレスもこれまでは豊富に置いていました。
しかし、大きな変化ではありませんが、今後の書店の方向性を考えて、現在はZINEやリトルプレスの数を絞って質を高めているようです。また、「ミシシッピさんなど作家さんが自費で作られている作品集は結構あるので、今後の展示につながっていくことも想定したりして、そういうものは積極的に扱っていきたいと思っています。他にも写真集とか、この辺でそういった本を置いている店もないんで、それらも意識的に置いています」と今後の展示や書店の展開に向け意欲的に話してくださいました。
今後も写真集、絵本と展示の企画が決まる中、年末には旧知のイラストレーターであり版画家のタダジュンの作品展示も決定しているそうです。
これまで感じていた「緑地公園」の街について


吉川祥一郎さん:「街を知るための本ということで選んだのは、スズキナオさんの『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』(スタンド・ブックス)です。これはめちゃくちゃおもしろいですね。この本を読んでいると、スズキナオさんと一緒にその街を歩いている感じがします。(スズキナオさんは)ここしばらく千里ニュータウンを取材されていたそうで、うちの店にも半年間に2回くらい来てくださいました。割と千里ニュータウンって広いところを豊中から吹田とぐるっとルポのような感じで行かれていたみたいなんですが、その話もおもしろいんですよ」とライター・スズキナオさんの町を見る立ち位置に、吉川さんは共感を覚えているようです。
街をどのように見るのか、その視点が少し変わることで、文字通り見え方が変わり楽しみも増える、そんなことをこの本から学べるということが、強く伝わってきました。

緑地公園側の住環境

緑地公園といえば、公園内に野外音楽堂がありライブやコンサートはもちろん、春や夏には音楽フェスも開催されています。その他にも、北は岩手、南は奄美大島の民家を移築復元した「日本民家集落博物館」などもあります。遠方から訪れる方も多く、季節のいい頃は休日ごとに施設やイベントに向かう方々と近隣に住む人たちが遊ぶ姿が交錯し、文字通り公園として愛されています。
吉川祥一郎さん:「公園に散歩に行くこともありますね。のんびりできますし、一人にもなれますから。以前はこの界隈に飲食店などが少ないのを不満に思っていたんですが、ずっとこの街に暮らして、この街で店をやっていると、住人がそれを望んでいないんだろうなと、そういう理解に変わりました。“このままがいいんだ”と自分も思うようになって。それを楽しむというか、そういう生活環境がいいなと」。
何もないと捉えるのか、公園がある静かで落ち着いた生活環境があると考えるのか、それもスズキナオさんに学ぶ視点の変え方を活かせば、ということなのかもしれません。


◆今回取材したお店
「blackbird books」
住所:大阪府豊中市12寺内2-12-1
電話:06-7173-9286
営業時間:10:00〜19:00
定休日:月曜、第3火曜休
https://blackbirdbooks.jp
大阪市内でありながら、自然に囲まれてゆったり暮らせる緑地公園
「blackbird books」のある服部緑地公園付近は、Osaka Metro御堂筋線に乗り入れている北大阪急行で行くことができます。大阪市内でも有数の自然と広さのある公園が間近にあるため、憩いの時間を作りやすいのと、穏やかな住環境が保たれています。
緑地公園駅周辺へ興味を持った方は、ぜひ物件情報を探してみてくださいね。
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◆本記事の担当者
取材・文:松村貴樹 写真:大塚杏子
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