「兵庫県」と聞くと何を思い浮かべますか?
神戸、阪神甲子園球場、世界文化遺産の姫路城、有馬温泉や城崎温泉などが有名です。兵庫県には観光地として全国的に知られている場所が多い一方で、それ以外はよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
実は、兵庫県は程よく緑が残り、神戸市などの都会の生活も楽しめる、とても暮らしやすい場所なのです。この記事では30年以上兵庫県で暮らす私がおすすめする、一押しのエリアを5つご紹介します。兵庫県の物件を探す
とにかく暮らしやすい! 魅力あふれる兵庫県

私は、生まれも育ちも兵庫県です。県内での引越しを数回経験し、現在までに兵庫県南部にある3つの市で暮らしてきました。どの土地も魅力的で、自然が広がりおいしい食べ物もたくさんあるので、とても住みやすいです。
さっそく兵庫県の魅力についてご紹介していきましょう。
緑豊か、海も山も楽しめる兵庫県
兵庫県は南北に長く、近畿地方の中で最大の面積を持つ県です。兵庫県の南側には瀬戸内海が広がり、晴れた日には淡路島や明石海峡大橋を見渡すことができます。
北側は日本海と面しており、県の中央部には隆々とした中国山地が広がっていて、海にも山にも恵まれています。
兵庫県の人口は、2021年4月時点で約541万人。神戸市の人口が約152万人であることから、兵庫県の約3割の人が県庁所在地である神戸市に集中していることになります。
兵庫県の南東部に位置する阪神間は、電車で大阪へも出やすく、「大阪府のベッドタウン」としても知られています。
※参考:兵庫県推計人口
「兵庫県」の由来
みなさんは「兵庫県」の名前の由来をご存じですか?
実は、今でも兵庫県神戸市には「兵庫」という地名があります。兵庫には、「兵庫津」という港(現在の神戸港の一部)があり、幕末にはアメリカやその他の国々と貿易を行っていました。
1868年、兵庫には周辺の土地を管轄する「兵庫鎮台」が置かれたものの、すぐに「兵庫裁判所」と改称されました。さらに同年5月23日に兵庫裁判所が廃止されて「県庁」が置かれ、「兵庫県」という名称が誕生したのです。
なお、「兵庫」の地名については、兵器を格納する倉庫「兵庫(つわものぐら)」が置かれていたためとも考えられています。
初代兵庫県知事は、日本の初代総理大臣となった伊藤博文です。伊藤博文は留学経験があったため外国事務局判事に起用され、その後、開港地・神戸がある兵庫県の初代知事に選ばれました。
兵庫県にはおいしいものがたくさん!
2つの海に面している兵庫県には、日本海・瀬戸内の海の幸を生かした郷土料理や、地元の素材を使ったご当地B級グルメなど、おいしい名物がたくさんあります。
神戸ビーフ
有名なのは、日本三大和牛の一つ、「神戸ビーフ」。アメリカのオバマ元大統領が来日した際、オーダーされたことでも話題になりました。純血の血統を守り続けている兵庫県産の但馬牛の中から、厳しい審査に合格した牛だけを神戸ビーフ(神戸肉・神戸牛)と呼びます。
とろけるようにジューシーな神戸ビーフはもちろん、手軽に買える神戸ビーフ入りコロッケなども神戸では大人気です。
明石焼き
たこ焼きに似た形をした、たこ入りの卵生地をダシ汁につけて食べる「明石焼き」も有名です。
明石市駅を出てすぐの商店街・魚の棚では、明石焼きのお店が70軒以上あり、それぞれのお店特有の明石焼きを楽しめます。
そのほかにも、兵庫県たつの市に伝わる手延べそうめん「揖保乃糸」、ビーフカツの上にお店自慢のデミグラスソースをかけた加古川市の「かつめし」など、おいしい名物料理がいくつもあります。
兵庫県は子育て世帯にもおすすめ!
南北に長く広がる兵庫県の中でも、特に便利なのが兵庫県の南東部。大阪や神戸まで電車で乗り換えすることなく行けますし、沿線には閑静な住宅街や商業施設が広がっています。住みやすいだけでなく街にも出やすい、便利な場所です。
兵庫県には金の湯や銀の湯が楽しめる有馬温泉や、外湯めぐりで有名な城崎温泉があり、冬場は観光客で賑わいます。
海や山が近く、気軽に遊びに行けるので、自然の中で子どもたちを伸び伸びと遊ばせたい子育て世帯にピッタリ。ほどよく自然が残りつつも、生活に便利な土地、それが兵庫県の特徴です。
兵庫県で住みやすい5つのエリアの特徴と魅力

近畿地方でも最大の面積をほこる兵庫県。兵庫県には29の市があり、地域ごとの特性や魅力はさまざまです。ここからは、兵庫県歴30年以上の私が選ぶ、兵庫県の中でも住みやすい5つの市についてご紹介します。
(1)兵庫県の中心部! 景色が魅力的な憧れの神戸市
兵庫県の県庁所在地である神戸市は政令指定都市でもあります。
神戸市は観光地としても有名で、ライトアップされた海が美しい「神戸ハーバーランド」や、100万ドルの夜景が楽しめる「六甲山」。ロマンあふれる建造物が立ち並ぶ「神戸北野異人館」、まるで中国に行ったような本格中華料理が楽しめる「南京町」など、魅力的な場所がたくさんあります。
神戸はJR神戸線だけでなく、阪神電車・阪急電車・山陽電車を利用でき、利便性も抜群です。そのため、神戸市の家賃相場は兵庫県の中でも少し高め。JR三ノ宮駅が徒歩圏内の中央区の家賃相場が兵庫県内でもっとも高く、1R6.57万円、1LDKで10.93万円ほどです。
神戸市は人口も多いため、商業施設も豊富で生活も非常に便利です。ショッピング好きの方におすすめなのが、神戸市垂水区にある「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」。インターナショナルブランドからローカルブランドまで、幅広いブランドの商品をアウトレット価格でお得に購入ができます。
ほかにも、ハーバーランドに隣接する「神戸ハーバーランド umie」もおすすめ。美しい景観を保ちつつ、映画館や雑貨屋、ファストファッションから神戸のおいしいグルメまで、一日中楽しむことができます。
「神戸アンパンマンこどもミュージアム&モール」もすぐ近くにあるので、小さなお子さま連れのファミリーにも人気です。
わが家も子どもたちが小さい頃は、休日の朝早くから神戸アンパンマンこどもミュージアムで遊び、子どもたちが寝たらベビーカーを押して夫婦でゆっくりショッピングを楽しんでいました。神戸市は景観もよく都会での暮らしを楽しめる、一度は住んでみたい憧れの場所です。
参考:LIFULL HOME'S家賃相場 神戸市(2023年8月4日時点)
(2)おいしいパン屋さんがいっぱい! ファミリーに最適な西宮市
大阪と神戸の中間に位置する西宮市。西宮市には数多くの文化施設や教育機関があり、緑の多い「文教住宅都市」です。
毎年高校野球で日本中が盛り上がる、「阪神甲子園球場」のある市として耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
緑が多く、閑静な住宅地が広がる西宮市に憧れがあった私は、結婚して西宮市に数年間住んでいました。西宮市に住んで感じたのは、とにかく魅力的なパン屋さんや雑貨屋さんが多いところです。
子どもたちと公園遊びをした帰りに、時々おいしいパン屋さんによるのが平日のお楽しみ。週末になると、お目当てのお店を巡るカップルや女性のグループで賑わっているのを見かけました。
西宮市内には桜の名所としても有名な夙川公園があり、春には川に沿って咲き乱れる満開の桜を楽しめます。
阪急西宮駅の側には、映画館や阪急百貨店、スーパーや専門店など260店舗を超えるショップが集う西日本最大級のショッピングセンター「阪急西宮ガーデンズ」があります。
屋上庭園では四季折々の自然が楽しめ、夏には水遊びをする子どもたちの声が響き渡っているのが印象的でした。
西宮市の家賃相場は、1R5.90万円、1LDKが9.53万円、2LDKが11.66万円。西宮市は神戸、大阪にも出やすく、閑静な住宅街が広がっています。比較的治安も良いため、ファミリーでも住みやすい街です。
参考:LIFULL HOME'S家賃相場 西宮市(2023年8月4日時点)
(3)大自然が広がり、隠れ家的なお店が多い三田市
続いてご紹介するのが、豊かな自然が残る田園都市、三田市です。六甲山の北側に位置する三田市は、大阪から遠いイメージがあるかもしれません。しかしJR宝塚線を利用すれば乗り換えをすることなく、40分ほどで行けます。
JR宝塚線に乗ってトンネルを越えてしばらく行くと、緑豊かな三田市が広がります。私は三田市にある大学に毎日電車で通っていたのですが、初めて行ったときには、その空気のきれいさに驚きました。
三田市の名物といえば、三田牛。三田市内では、三田牛を味わえるレストランが数多くあります。「三田屋本店 やすらぎの郷 三田店」には、伝統的な能舞台もあり、まるでタイムスリップしたかのような気分を味わえます。
三田市には世界的にも有名なシェフ・コヤマのデザートを味わえ、スイーツ専門店が集まる商業施設「パティシエ エス コヤマ」があります。
数々の賞を受けた「小山ロール」を求めて、全国から人がひっきりなしに通う、有名店。「パティシエ エス コヤマ」内でも特に子連れにおすすめなのが、大人立ち入り禁止の「未来製作所」。ここは小学校6年生までの子どもしか入ることのできないお店です。
わが家の子どもたちも「未来製作所」に初めて行ったときは、姉弟2人ドキドキしながら手をつなぎ、お金を握りしめて入っていきました。大人は中の様子をのぞくことができないので、未知の世界。中の様子は、子どもたちの話からでしか分かりません。
スタッフの皆さんが優しく対応してくださったようで、子どもたちは「聞いて聞いて~! すごかったんだよ!」と目をキラキラさせながら出てきました。
初めて自分たちで買い物をして、パパやママの知らない世界を知った子どもたちは、なんだかちょっぴり成長していました。
三田市内にはJRや神戸電鉄、バスなどが走っているものの、生活するうえでは自家用車があると便利です。家賃相場は1LDK8.00万円、3LDKが7.63万円ですが、土地が広いのでファミリーは一戸建てに住んでいる方が比較的多いという印象です。
参考:LIFULL HOME'S家賃相場 三田市(2023年8月4日時点)
(4)尼崎市:実は住みやすい!エネルギッシュな街
尼崎といえば、何となく怖いというイメージを持っている方も多いかもしれません。
私は20年以上尼崎市に住んでいましたが、ここ10年ほどで大きく変わってきたと思います。以前はひったくり件数が県内最多という不名誉な記録がありました。しかし、2013年度に県警や地域の防犯協会が連携してパトロールなどの対策を行うようになり、令和元年には約半数にまで減少。
小・中学校では自転車教室が開かれるなど、平地が広がる尼崎市だからこそ多い「自転車事故への対策」も強化しています。
私が一番大きく変わったと感じるのがJR尼崎駅付近。駅に直結した「あまがさきキューズモール」があり、それを取り囲むようにファミリー向けのマンション群が立ち並んでいます。キューズモールではショッピングだけでなく、子育てイベントなども定期的に開催され、多くの親子でにぎわっています。
尼崎といえば、阪神タイガースファンが多いことでも有名です。阪神タイガースの日本一早いマジック点灯式が行われる「尼崎中央商店街」は活気にあふれ、どことなく懐かしい風景が広がります。
尼崎市の家賃相場は1R5.25万円、1K5.70万円、1LDK8.67万円。JR神戸線・阪急電車・阪神電車・南海電鉄などが通っており、JR尼崎駅からJR大阪駅へは7分、JR三ノ宮(神戸)までも15分ほどで到着します。
昔ながらの情緒あふれる商店街などを感じつつ、便利な暮らしをしたい方にピッタリの街です。
※参考:尼崎市の犯罪状況詳細
参考:LIFULL HOME'S家賃相場 尼崎市(2023年8月4日時点)
(5)街の中心に世界文化遺産「姫路城」がそびえ立つ姫路市
約700年前に建てられた姫路城がシンボルの、姫路市。姫路駅からは白く輝く姫路城をはっきりと見ることができます。
国宝姫路城は1993年12月、日本で初の「世界文化遺産」となったことから、海外からも多くの人が訪れる場所となりました。
姫路市は、兵庫県の南西部(播磨地方)に位置していることから、大阪の中心地から少し離れているイメージがあるかもしれません。しかし、JR東海道山陽本線新快速を使えば、乗り換えなく約1時間で大阪駅に、約40分で神戸市の中心地・三宮に到着できます。
姫路駅は新幹線の停車駅でもあるため、旅行や出張に行く際にもとても便利です。
姫路市駅の周辺はショッピング施設が密集しています。最新ファッションやレストラン、お土産もすべてそろう「ピオレ姫路」、アウトドア用品や映画館などが集まる「テラッソ姫路」。姫路ならではのご当地グルメが楽しめて活気がある「みゆき通り商店街」など、観光客だけでなく地域の人も買い物に訪れます。
駅から徒歩10分の場所にコンサートや国際会議、学術会議など、さまざまなイベントに使われる「姫路市文化コンベンションセンター・アクリエひめじ」が2021年9月にオープンしました。
姫路市は子連れファミリーが遊べる施設も充実しています。姫路城の隣にはミニ遊園地を兼ね備えた「姫路市立動物園」、姫路駅から少し足を延ばせば直接魚と触れ合える「姫路市立水族館」。
本格的なサファリが広がる「姫路セントラルパーク」があります。
姫路市の家賃相場は、1R4.93万円、1K5.14万円、1LDK6.68万円と兵庫県内では少しお安めなので、住居費を抑えたい方におすすめです。
参考:LIFULL HOME'S家賃相場 姫路市(2023年8月4日時点)
兵庫県の家賃相場はどれくらい?

ここからは兵庫県の住まいと家賃相場について、ご紹介します。
兵庫県の家賃相場
1R~1DKの家賃相場は、一番安くて西脇市の3.77万円、一番高くて神戸市中央区6.60万円です。
神戸市の中心地である中央区の人気がもっとも高く、中央区は商業施設やビルが立ち並び、マンション住まいの方が多いです。
家の広さよりも利便性を追求される方は、神戸市内がおすすめといえます。
ファミリー層に人気の1LDK~2DKの家賃相場は、一番安くて加東市の5.09万円、一番高くて神戸市中央区10.62万円です。
1R~1LDKと同じく、神戸市中央区が高めです。2番目に高いのが芦屋市、3番目が西宮市という結果でした。
阪急神戸線の沿線には、関西圏首位の難関校である灘中学校をはじめ、有名私立中学校・高校・大学などが多数。教育関心度の高いファミリー層に特に人気があります。
参考:LIFULL HOME'S家賃相場 兵庫県(2023年8月4日時点)
引越すならインターネット環境は大切
引越し先を選ぶときに重要なのは、地域や広さ、間取りだけではありません。
昨今はテレワークや在宅ワークなど、インターネットを利用して家で仕事をする機会が増えています。公立小学校でも子どもたち一人ひとりにタブレットが配布されるなど、ますますインターネットの需要は高まっています。
「ネット環境を整えるのに、予想以上に経費がかかってしまった」と後悔しないためにも、必ず引越し前にインターネット環境の確認をしておきましょう。
自然と都会を満喫できる兵庫県
兵庫県の住み心地に魅せられて、結婚後も県内に住み続け、いつの間にか30年以上も兵庫県で生活している私。トレンドを求める10代、街中で働いていた20代、自然の中で子育てをしたい30代。生活環境は変わってきましたが、いつでも兵庫県内でその年代に応じた希望を叶えることができました。
県庁所在地・神戸市では都会を感じられ、少し足を延ばせばすぐ自然に触れられる兵庫県。まだまだ兵庫県内でも行っていない場所があるので、これからも兵庫県のとっておきの場所を探し続けようと思います。
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