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〈近畿圏版〉2024年 LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング

LIFULL HOME'Sに2023年に掲載された物件のうち、実際の検索・問合せ数から算出した "実際に探されている街・駅"のランキング結果です。
買って住みたい街は購入物件の順位、借りて住みたい街は賃貸物件の順位です。

近畿圏(大阪府 兵庫県 京都府 奈良県 滋賀県 和歌山県)の
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「買って住みたい街」ランキング 総評

「姫路」が2年連続の1位! 物件価格の高騰を背景に“二極化”の兆し続く

近畿圏「買って住みたい街」ランキングは、今回の2024年版から対象地域をこれまでの大阪府、兵庫県、京都府に、滋賀県、奈良県、和歌山県を加えて集計しています。

近畿圏「買って住みたい街」ランキングは、「姫路」が2年連続して1位を獲得しました。2018年および2019年にも1位となっていますが、2020年以降も2位→5位→4位と上位を維持しており、近畿圏の人気居住エリアとして完全に定着しています。2位は前回3位の「堺筋本町」が1ランクアップ、3位は前回5位の「寝屋川市」と最上位の顔ぶれは例年と変わりませんでしたが、今回は5位以降に大きな変化が表れています。

前回に続いて「姫路」が1位に輝いたのは、新型コロナウイルスの5類移行後に回復したインバウンド効果が挙げられます。姫路城を始めとした観光資源が再び注目が高まり、姫路市を中心とした“播磨圏”が勢いを取り戻したことで居住ニーズも顕在化しています。新築マンションおよび新築一戸建ての分譲がコンスタントに継続し、また受け皿となる中古住宅の動きも活性化したことで、2府4県という広いエリアでも最も高い注目を得ることになったようです。大阪や神戸といった中心エリアと比較して、物件価格が安価であることも居住ニーズの顕在化に大きく影響しています。

2位の「堺筋本町」はもっぱら商業地として高度利用されていますが、ここ数年タワーマンションの分譲が本格化し、今回も分譲大手が手掛ける300戸、500戸を超えるクラスの大型物件の販売が好調で、話題性も高く、ランキング上位を維持しています。また今回は4位に「本町」がランクインしていますが、前回は「本町」が2位、「堺筋本町」が3位でした。物件登録の最寄り駅をどちらにするかで微妙な違いが発生していますが、この両駅は事実上1つと数えてもいい距離感ですから、近畿圏での「買って住みたい街」の実質的な1位は、前回同様「堺筋本町」および「本町」周辺のタワーマンションエリアということになります。

以下、5位には琵琶湖畔の「石山」(前回21位※)、6位「香里園」(同15位)、7位「南森町」(同60位)、8位「加古川」(同17位)、9位「大久保」(同10位)、10位には「五条」(同25位)がそれぞれベスト10にランクインしました。9位にランクインした明石市内の「大久保」以外は、いずれも前回から大きく順位を上げており、特に京都市中心部の「五条」と大阪市中心部で大阪天満宮最寄りの「南森町」の上昇が目立ちます。「五条」では、商業地である四条大宮~清水五条エリアでのマンション分譲がここ数年継続しており、いずれも高額ですがインバウンド需要の高まりで注目が高まっています。また「南森町」では、大阪天満宮の落ち着いた借景を得られる周辺物件の人気が高く、新築・中古問わずマンションへの問合せが増加しています。さらに5位の「石山」は、京都および大津のベッドタウンとして近年人気があり、物件価格および賃料の高騰によって京都市内から流出するユーザーの受け皿として機能しています。9位の「大久保」も、複数棟で構成される全810戸の大規模マンションが引き続き分譲中であることから、上位を維持しています。

前回、近畿圏でも首都圏同様に“意向の郊外化”および“二極化”が発生し始めているとお伝えしたとおり、市街地中心部での物件価格の高騰によって、居住ニーズは近畿圏郊外エリアにも拡散し始めています。一方で大阪市、神戸市、京都市の各中心部でもマンション開発がコンスタントに行われ、資産性と利便性を同時に享受したいと考えるユーザーから高い支持を得ています。

※ 前回までは大阪、兵庫、京都を対象としてランキングを集計していましたが、今回から滋賀、奈良、和歌山を加え、同エリアに拡大して昨年順位を再集計したところ「石山」が前回21位に相当する順位であったことが判明しました。前回までの2府1県でのランキングは昨年公表の時点で確定していますが、比較用に表記しています。

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「借りて住みたい街」ランキング 総評

「出町柳」が「江坂」を僅差で逆転し初のトップに! エリア拡大で「南草津」5位にランクイン

近畿圏「借りて住みたい街」ランキングは、今回の2024年版から対象地域をこれまでの大阪府、兵庫県、京都府に、滋賀県、奈良県、和歌山県を加えて集計しています。

近畿圏「借りて住みたい街」ランキングは、前回まで2年連続の1位だったOsaka Metro御堂筋線「江坂」を京阪本線「出町柳」が僅差で破り、初の1位に輝きました。3位は前回6位に下がった「新大阪」がランクアップしてベスト3に復帰、前回2位の「三ノ宮」は4位にやや後退しました。過去10年近く「江坂」と「三ノ宮」の“2強争い”が続いていましたが、そこに「出町柳」が新たにトップ争いに参入したことになります。ただし、2位「江坂」と3位「新大阪」は、広域ではほぼ同じエリアであり(間の「東三国」も14位)、近畿圏で最も借りて住みたいというニーズが集まっているエリアは「江坂」~「新大阪」周辺という状況が続いています。

前回の4位から今回初めて1位に輝いた「出町柳」は京都大学の本部機能がある吉田キャンパスの最寄り駅で、古くから学生の街として知られています。また京阪本線の終点・始発駅でもあり、大阪中心部の「淀屋橋」「北浜」「中之島」などにもダイレクトアクセスが可能なため、多くの賃貸ユーザーから人気を集めています。これまでオンライン授業が多く、必ずしも大学の近くに居住する必要がなかった学生が、授業が本格再開したことを受けて大学周辺での居住ニーズが高まったこと、高齢者の住まい支援が手厚いことなども1位になった要因と考えられます。これまで近畿圏の「借りて住みたい街」ランキングで常に上位を維持していた「出町柳」ですが、これまで1位となったことはなく、また京都市内の街が1位になったこともなかったので快挙といえます。

2位の「江坂」、3位の「新大阪」は東海道・山陽新幹線とOsaka Metro御堂筋線が交わっており、また大阪伊丹空港にも近いため、大阪中心部へのアクセスも他地域に移動するのにも便利で、単身者および単身赴任者の流入が多いエリアです。また「江坂」のある吹田市は、児童手当や子ども医療費助成制度など子育て関連の行政サービスが手厚いことでも知られています。

これまで2強の一角を占めていた4位の「三ノ宮」は、市営地下鉄「三宮」、JR神戸線「三ノ宮」、阪急・阪神線「神戸三宮」をまとめて集計しており、駅勢圏(駅周辺の繁華性が高いエリア)が広域で、賃貸物件の母数も大きいため、問合せ数も確実に積み上がります。今回は4位に後退しましたが、特に賃貸居住ニーズが低下したということはなく、今後も近畿圏での「借りて住みたい街」の上位を維持するものと考えられます。

以下、5位には「南草津」(前回8位※)、6位「北大路」(同13位)、7位「大国町」(同5位)、8位「大正」(同3位)、9位には「今出川」(同22位)、10位には「上新庄」(同14位)がそれぞれランクイン。交通と生活の利便性がともに高い大阪、神戸、京都の各中心部の街が上位に進出しています。今回から近畿圏の対象エリアを拡大したことで、5位に「南草津」がランクインしたことは特に注目です。京都市内のベッドタウンとして、また大阪への通勤圏として機能している「南草津」は賃料が比較的安価で多くのユーザーから支持されており、16位に「草津」がランクインしていることからも根強い人気があることが分かります。なお、今回対象エリアを拡大した奈良と和歌山では、「近鉄奈良」が66位、「奈良」が86位、「和歌山市」が95位にランクインするにとどまっています。滋賀での賃貸ニーズは高いエリアがあることが分かりましたが、同時に奈良と和歌山では、大阪中心部へのアクセスを考慮すると地元のニーズにほぼ限られることも明らかになりました。

※ 前回までは大阪、兵庫、京都を対象としてランキングを集計していましたが、今回から滋賀、奈良、和歌山を加え、同エリアに拡大して昨年順位を再集計したところ「南草津」が前回8位に相当する順位であったことが判明しました。前回までの2府1県でのランキングは昨年公表の時点で確定していますが、比較用に表記しています。

調査概要

買って住みたい・借りて住みたい街ランキング

対象期間
2023年1月1日 ~ 2023年12月31日
対象者
LIFULL HOME’S ユーザー

近畿圏は大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県を対象とした

集計方法
LIFULL HOME’S に掲載された賃貸物件・購入物件のうち、問合せの多かった駅名をそれぞれ集計
分析
LIFULL HOME’S 総研

過去の住みたい街ランキング

過去に実施した住みたい街ランキングはこちらからご覧いただけます。一部調査手法が異なります。

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本件に関するお問い合わせ先

株式会社LIFULL(ライフル)
メール:sumai-homes@lifull.com

更新日: / 公開日:2024.01.31

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株式会社LIFULL

プロフィール
LIFULL HOME'S 総研は、日本の住まいの未来を考える小さな研究所です。日本の「住むこと」がより豊かでもっと自由なものになるよう、住まいの提供に関わる産業に対して、中長期視点・生活者発想での情報発信をしていきたいと考えています。

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