【2018年 LIFULL HOME'S】住みたい街ランキング/九州圏(福岡県)の買って住みたい街/借りて住みたい街のランキング結果を発表します
買って住みたい


九州圏「買って住みたい街」ランキング 総評
1位は「赤坂」「大濠公園」が3位に浮上
今回より公表する九州圏(福岡県)買って住みたい街ランキングの結果は、1位「赤坂」、2位「西新」となりました。ちなみに、昨年も上位2位は同様でした。ランキング上位には福岡市中心部の駅が並ぶ結果となり、昨年から目立った変化は見られませんでした。
ただし、3位に入った「大濠公園」は昨年13位でしたが一気にランクを上げてベスト3に入りました。高級マンション開発が実施されて話題性が高まったことや、比較的高額な中古マンションの市場流通があり、大濠エリアの"実力"が再認識されたことによるものと推察されます。
1位の「赤坂」および2位の「西新」はともに新築マンションのコンスタントな供給があります。特に「赤坂」では、交通利便性が良好な物件が相次いで新規分譲されたこともあってトップを獲得しました。赤坂から天神方面にかけての一帯では、「億ション」の分譲も行われ、地元のニーズだけでなく東京や大阪からの相続税対策ニーズやセカンドハウス需要の受け皿となり、高額物件にも関わらず市場を刺激しています。
また、2位の「西新」は駅からやや離れたエリアに比較的値頃感のあるマンションが分譲され、駅に近いところでは中古マンションの流通が活発に行われたことにより、新築・中古ともにマンションがエリアのマーケットを牽引する結果となりました。
ほかには6位の「桜坂」、7位の「薬院大通」、9位の「六本松」、10位の「唐人町」、15位の「西鉄平尾」、18位の「博多」など福岡市中心部の駅名が数多く並び、職住近接スタイルが定着している福岡市内での人気駅が上位を占める結果となりました。
これまであまり上位には入らなかった駅もランクイン
一方で、14位の「箱崎九大前」や16位の「大野城」、17位の「別府(べふ)」など、これまで住みたい街ランキングではあまり見慣れなかった駅名も上位に登場しています。これらはいずれも中規模クラス以上の分譲マンションが各々のエリアで供給されたことによる効果で、「箱崎九大前」でも「別府」でもこれまで分譲マンションが少なかったこと、地価上昇による価格高騰の影響が少なく比較的安価な分譲価格であること、などを理由に市場が活性化していると見てとれます。福岡市内では中央区、博多区、東区などの中心部でのマンション分譲が永らく市場を牽引してきましたが、近年では南区、早良区、城南区などでも新規分譲が活発化し、これまで市内中心部へのアクセスを考慮すると住宅地としてイメージしにくかったエリアでも、頻繁に分譲物件が見られるようになっています。
5位の「大橋」、12位の「室見」など、これらのエリアでは分譲マンションは限られており、戸建住宅とマンションの分譲が積み重なることでエリアのマーケットを活性化させているようです。
さらに、13位に登場した「西鉄久留米」も分譲マンションが新規供給され、福岡市内への通勤・通学のニーズとは違って、地元需要の掘り起こしに一定の成果を上げています。
福岡市内では地下鉄の延伸が工事中の事故によって延期を余儀なくされており、それが市場に与える影響を懸念する声も上がっていますが、全体的に需要は旺盛な見通しです。特に新築マンションの市場には分譲大手も参入し、設備・仕様に優れたマンションが供給されることによってここ数年活性化しています。
ランキング上位に登場している駅の物件には強気な価格のものも散見され、新築に牽引されて中古市場の動きも良さそうです。
借りて住みたい


九州圏「借りて住みたい街」ランキング 総評
トップは「博多」、2位は「西鉄平尾」
今回より公表する九州圏(福岡県)借りて住みたい街ランキングは、「博多」がトップを獲得。2位は「西鉄平尾」でした。ちなみに、昨年も1位と2位は同様の駅でした。3位には「大橋」、4位は「高宮」が続きます。賃貸物件に対するニーズは購入よりもさらに絞り込まれており、ほぼ昨年と同様の顔ぶれが今回も登場する結果となりました。
ただし、8位にランクインした「博多南」は、大きく順位を上げています(昨年は17位)。20位には近隣の「南福岡」も登場していることから、実際に駅を利用する場合は在来線となることが想定され、またはバスでの移動が中心になるものと考えられます。
「博多」は、2位以下を大きく引き離してトップとなっています。駅周辺は福岡市有数の商業エリアであり、東京および大阪などに本社を置く企業の福岡支社・支店が数多く所在しており、その周辺に職住近接ニーズの受け皿となる賃貸物件が提供されています。東京および大阪からの単身赴任者も多いエリアとなっています。また、九州新幹線の開業に伴い、「博多」から九州各地へのアクセスが飛躍的に向上しました。そこで九州にあるオフィス機能を「博多」周辺エリアに集約して効率化を図る企業が増えたため、「博多」での賃貸需要は旺盛で、今後も賃貸市場の動向は交通利便性の高さによって維持され続けるものと考えられます。
福岡市南区での賃貸ニーズが活性化
2位の「西鉄平尾」および3位の「大橋」はいずれも中央区の南側から南区にかけての住宅地であり、中央区に近い天神もしくは博多に近い駅から順に賃貸ニーズが高いことが見てとれます。特に南区では近年駅前や駅周辺に比較的規模の大きい分譲タイプのマンションが建設されたり、賃貸物件が建設されたりする事例が続いており、福岡市中心部では賃料水準が高くて借りにくいユーザーの受け皿としてマーケットが活性化しているようです。福岡市中心部での賃料の高止まりが、このような状況を後押ししています。
上位20駅のうち、18位の「笹原」と上記20位の「南福岡」の2駅をのぞけば、昨年と同様の駅名が今回も登場しています。
上記の通り、「笹原」と「南福岡」は同じ鹿児島本線の駅で隣り合っていて、エリアとしては物理的に連続しているため、3位の「大橋」、7位の「井尻」、12位の「竹下」などと同じく博多区南部から南区にかけての一帯に、賃貸物件へのニーズが固まって存在していることがうかがえます。
福岡市中心部よりは賃料水準が比較的安価に設定されている物件が多く、その割に電車もバスも使い勝手が良いエリアであるため、特に若年層給与所得者および学生から高い支持を得ているようです。福岡市中心部の賃料相場は依然として高い水準が維持されており、中心部とそれ以外のエリアという賃料の"二重構造"になる可能性があり、賃料相場はお互いに乖離する方向で進んでいます。賃料相場とニーズの違いを確認した上で、今後の市場動向を注意深く見守る必要があると考えられます。
買って住みたい街、
借りて住みたい街って?
LIFULL HOME'Sに2017年に掲載された物件のうち、実際の検索・問合せ数から算出した "実際に探されている街/駅"のランキング結果です。買って住みたい街は購入物件の順位、借りて住みたい街は賃貸物件の順位です。
各エリアごとのランキングでは、上位20位までをご紹介しています。
調査概要
- 対象期間
- 2017年1月1日 ~ 2017年12月31日
- 対象者
- LIFULL HOME'S ユーザー
九州圏は福岡県を対象とした - 集計方法
- LIFULL HOME'S に掲載された賃貸物件/購入物件のうち、問合せの多かった駅名をそれぞれ集計
分析:LIFULL HOME'S 総研
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更新日: / 公開日:2018.02.01










































