【2018年 LIFULL HOME'S】住みたい街ランキング/近畿圏(大阪府 兵庫県 京都府 滋賀県 奈良県 和歌山県)の買って住みたい街/借りて住みたい街のランキング結果を発表します
買って住みたい


近畿圏「買って住みたい街」ランキング 総評
前回4位からランクアップして「姫路」が1位に ランキング初登場も7駅
近畿圏買って住みたい街ランキングは、前回4位の「姫路」がランクアップして1位に輝きました。2位は前回9位だった「西宮北口」、3位も同じく8位だった「桃山台」が入り、いずれも近畿圏中心部からやや外れた郊外、近郊の駅がベスト3を占めました。
また8位にランクインした「中津」を始めとして、11位の「野田」、16位の「千里中央」、17位「三ノ宮」など7駅が初めてランキング上位に登場し、顔ぶれが変わりました。ただし、前回1位の「天神橋筋六丁目」は4位に後退したものの依然として支持が継続しており、前回2位の「高槻」は6位、3位だった「和泉中央」も10位と健闘していて、根強い人気を保っています。
上位に登場している駅は、1位の「姫路」や7位の「明石」、19位の「西明石」など郊外の拠点駅、2位の「西宮北口」や6位の「高槻」、13位「寝屋川市」、14位「茨木市」など通勤・通学に便利なベッドタウンのある駅、4位の「天神橋筋六丁目」や8位の「中津」、9位の「京橋」など大阪市中心部の駅、12位の「烏丸御池」や17位の「三ノ宮」など京都・神戸の中心駅に大別することができます。
今回初めて1位になった「姫路」は、近畿圏「借りて住みたい街」ランキングでも堂々5位にランクインしており、近年特に注目度が上がっていることがわかります。これは姫路城に代表されるインバウンド効果で姫路経済圏が活性化しており、事業集積性の高まりとともに雇用が増加して居住ニーズが顕在化したことが主な要因と考えられます。ここ数年、分譲マンションの新規販売はほぼありませんでしたが、昨年は数物件が発売および計画中で、新たな居住ニーズの受け皿となっています。
2位の「西宮北口」は、阪急神戸線と今津線が乗り入れており、阪急沿線のターミナル駅として機能するだけでなく、大阪の梅田エリアと神戸の三宮エリアのほぼ中間に位置しているので、事業集積地への交通利便性に優れています。また、西日本最大級と言われているショッピングモール「阪急西宮ガーデンズ」と直結していて買物至便であること、ショッピングモールの開発に伴って駅周辺が再開発されたことなどが支持されたものと考えられます。
初登場で7位にランクされた「明石」は、駅前の再開発に伴ってタワーマンションが分譲され、もともとの住民の住み替えだけでなく、近隣からも数多くの購入者があったことで話題となりました。郊外であっても再開発のプランニングによってエリアのポテンシャルが大きく引き上げられることを示した好例と言えます。
通勤・通学に便利な"ベッドタウン駅"が半数を占める
近畿圏の買って住みたい街ランキングで特徴的なのは、大阪を中心に京都にも、また神戸にもアクセス便利な「中間地点」にあるベッドタウン駅が例年数多くランキングに登場することです。今回も2位の「西宮北口」、3位の「桃山台」を始めとして、6位「高槻」、10位「和泉中央」、13位「寝屋川市」など合計して10駅がランクインしています。
いずれの駅も快速や通勤時間帯での急行停車駅として交通利便性が確保されており、大阪市中心部にも、また神戸市、京都市の各中心部にも20分程度でダイレクトにアクセスが可能なことから、時代が変わってもランキング上位に登場し続けています。これらの駅では、その利便性の高さから世代を超えて住み続けられる傾向があり、またライフステージの進展に合わせて親子が近くに住むことも多いため、人気も維持されていると考えられます。
借りて住みたい


近畿圏「借りて住みたい街」ランキング 総評
ベスト3は「三ノ宮」「新大阪」「江坂」で、前回と同様の結果に
2018年度の近畿圏借りて住みたい街ランキングは、1位が「三ノ宮」、2位が「新大阪」、3位が「江坂」と前回の調査結果と全く同じ顔ぶれとなりました。4位には前回9位の「出町柳」、5位には「買って住みたい街」ランキングで1位になった「姫路」が前回の11位から大きく順位を上げてベスト10入りしています。同じく「買って住みたい街」ランキング2位の「西宮北口」が9位と健闘し、ランキングの顔ぶれは前回から大きな変化はありませんでした。初登場となったのは16位「北大路」、19位「西院」、20位「十三」の3駅。近畿圏でも借りて住むなら・・・というイメージが徐々に固定化しつつあるようです。
1位の「三ノ宮」は、JR東海道本線(JR神戸線)および駅舎はやや離れていますが神戸市営地下鉄線、阪神本線、阪急神戸線が乗り入れており、阪神間で最大のターミナル駅として交通利便性が確保されています。名実ともに神戸市の中心部であり、数多くの商業施設やオフィス、ホテル、飲食店などが集積する商業地ですが、ワンルームマンションを中心とした賃貸物件も数多く、職住近接エリアとして高い人気を誇っています。また、交通利便性だけでなく駅周辺には生活利便施設も極めて多く揃っており、単身者、ファミリーのいずれからも高い支持を受け、2年連続しての近畿圏借りて住みたい街No.1となりました。
2位および3位も前回と同様の結果で、2位「新大阪」、3位「江坂」となりました。いずれも大阪市営地下鉄御堂筋線の駅で、梅田、心斎橋へダイレクトにアクセスが可能です。新幹線の停車駅とその近隣駅ということから、大阪以外からの単身赴任者が数多く居住するエリアとしても知られていましたが、現在では大阪市内に通勤・通学する交通利便性の高さからファミリータイプのマンションも増え、住宅地としてニーズが顕在化しているようです。
ベッドタウンの再評価も前回調査から継続
今回も前回調査に引き続き、京阪方面のベッドタウンとして「上新庄」「茨木市」「高槻」「今出川」など、阪神間では「武庫之荘」「西宮北口」などが各々ランキングに登場しています。いずれの駅も大阪市中心部へのアクセスの良さを前提として、神戸市、京都市の各中心部へのアクセスも良く、駅勢圏には生活利便施設も整っているという共通点があります。これまで交通利便性最優先の選択が多数を占めるなかで、徐々に居住快適性や治安状況などを考慮する賃借人が確実に増えていることがうかがえます。利便性および繁華性と居住の安全性、安心感などを総合評価した結果、新興の住宅地や大阪市、神戸市、京都市の各中心部ではなく永らくベッドタウンとして機能してきた"中間地点"に再び人気が出始めているようです。
特に近畿圏では義務教育の学区および防犯についての意識が比較的高いと言われており、居住エリアを選択する際に、交通や生活の利便性だけでなく、小学校や中学校の学区や防犯面での違いなどが条件に加えられることもあって、ベッドタウンへの注目度も高まっていると考えられます。
また、近畿圏の郊外エリアに属する「姫路」や「明石」「西明石」がランキングに登場したのも、再開発やインバウンド効果によってエリアのポテンシャルが大きく引き上げられたという要素はあるものの、住環境や防犯・防災面での取り組みなどについての印象が良く、エリアを選択する際の評価に繋がったと見ることができます。
買って住みたい街、
借りて住みたい街って?
LIFULL HOME'Sに2017年に掲載された物件のうち、実際の検索・問合せ数から算出した "実際に探されている街/駅"のランキング結果です。買って住みたい街は購入物件の順位、借りて住みたい街は賃貸物件の順位です。
各エリアごとのランキングでは、上位20位までをご紹介しています。
調査概要
- 対象期間
- 2017年1月1日 ~ 2017年12月31日
- 対象者
- LIFULL HOME'S ユーザー
近畿圏は大阪府/兵庫県/京都府/滋賀県/奈良県/和歌山県を対象とした - 集計方法
- LIFULL HOME'S に掲載された賃貸物件/購入物件のうち、問合せの多かった駅名をそれぞれ集計
分析:LIFULL HOME'S 総研
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更新日: / 公開日:2018.02.01










































