投稿日:2015/12/07
中山さん:定位置を決めるときのルールは、一番よく使うものは腰から上の「ゴールデンゾーン」に集中させ、二番目によく使うものは下段に、軽くてめったに使わないものは一番上の段に置きます。このルールをもとに、ものの定位置を決めてください。
中山さん:そうです。クローゼットの収納の基本形は、枕棚などの上には使用頻度が低くて軽いもの、バーより下は「掛ける」洋服、その下は「畳む」洋服。掛ける洋服はしわになってはいけないもの、畳む洋服はしわになりにくいもの。
ひとつのクローゼットをご夫婦で使う場合は人別に「ゾーン分け」して、左はご主人、右は奥様のスペースというようにするといいでしょう。掛けるときも、中央は丈の短いもの、左右の端はロングコートなどの長い衣類を掛ければ、中央の下段に空きスペースができて、そこに引き出し収納を置くことができます。掛ける洋服は「丈で揃える」ことで下段のエリアに衣装ケースを置くスペースが出来ます。
中山さん:衣装ケースも選び方にコツがあります。一番上の段は18cmの高さで、下着などの小物類。2番目は24cmの高さがおすすめで、トップス系。一番下も24cmでボトムス系。一個ずつが独立している衣装ケース、あるいは整理ダンスがいいでしょう。みなさんの収納スペースを測って、奥行きは押入サイズなのか、クローゼットサイズなのかに合わせて選ぶといいですね。
中山さん:引越しのときはなおさら、新居の収納がどのサイズなのかを把握して、それにあわせて収納ケースなどを買うといいでしょう。
中山さん:布団は湿気があるので、押入れの中でも湿気のこもる下段ではなくて中段を使い、スノコを必ず使ってください。さらに、市販されている「押入用伸縮コの字ラック」を入れてください。コの字ラックの中に独立型の衣装ケースを置いて、シーツなどの寝具を入れ、ラックの上に布団を置く。押入の下段は季節家電を置いたり、キャスター付の棚を買って、使用頻度の低い本やアルバムなどを入れておくといいですね。
クローゼットがなくて、押入がついている賃貸物件も多いと思いますが、押入の上段に「強力つっぱり棒」を付けて、クローゼットにすることができます。下段には衣装ケースを入れて、ケースとケースの間は引き戸の場合、デッドゾーンになるので、そこは紙袋やアイロン台などを置いていただくことも可能です。
押入れは、布団を入れる以外は、上段の手前と奥、下段の手前と奥で分けた「4分割収納」が基本です。奥にはカラーボックスを置いて書類系をしまい、手前は鞄を置くなどの使い方ができます。
中山さん:クローゼット付の物件でも奥行きが30cmしかないこともありますが、こうしたことを覚えておくと有効に使っていただけると思います。賃貸で、限られた空間を改造するのは、私、大好きです。収納をぜひ好きになって、気持ちよく暮らしていただきたいですね。
中山さん:鍋やフライパンは2年間使っていなければ、今後も使わないので不要です。フライパンは2個あれば十分なので、その使うものだけをコンロ下に入れて、セットものでも使わないものは別のところに保管しましょう。そしてフライパンは立てるのが基本。観音の開き戸のコンロ下で高さが十分にない場合は、ファイルスタンドの形状煮よっては取っ手が上に来て、逆に取り出しづらくなるので、取っ手が下にくるように収められるファイルスタンドを用意してください。
大きい空間は押入と同様に「4分割収納」が基本なので、コンロ下もコの字ラックを使うなどして空間を分け、お鍋や調味料などを置くといいと思います。調味料はまん中に置くと、奥のものが取り出しづらくなるので、端に置くのもポイントです。
中山さん:ダメです。使ったら、しまいましょう。キッチンは油汚れがひどいので、しまったほうがいいですね。逆に、いましまってある調味料は使っていない可能性が高いので、それを収分し、よく使う調味料と入れ替えてみましょう。賃貸住宅に住んでいる方は、引越しのときに物を捨てる機会が多いので、いままでお話したような基本を覚えていただければ、手放れもよくなるケースが多いです。
次回は、押入の上手な使い方や、キッチン廻りの収納のコツなどについて教えていただきます。(次の記事はこちら)
投稿日:2015/12/07
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