投稿日:2016/03/03
見積書を確認すると見積り項目に『養生○円』など引越し特有の専門用語に戸惑う場合があります。都度質問すれば解決しますが、見積もりを依頼する前によく使われる用語をあらかじめ理解しておくとスムーズに交渉ができます。
まずは基本中の基本として、引越しの時期や引越の依頼をする時間帯に関する用語を紹介しましょう。引越しは依頼する時期や時間帯によって料金に大きな差が出てきます。引越し料金を安く抑えるためにも、まずはこの用語をしっかりと理解しておきましょう。
引越し業界に限らず、サービスを提供するさまざまな業界には繁忙期と閑散期(かんさんき)、通常期(つうじょうき)などがあり、依頼がどれくらい集中するかによって料金設定を分けているケースがあります。
引っ越しでは年度末に当たる2~4月を繁忙期、それ以外を通常期とするところが多くなっています。ちなみに繁忙期の中でもピークは新入学や就職、転勤などの時期に当たる3月末となっており、この時期の値引きはほとんど期待できないと考えていいでしょう。
目安として50km以内の単身引越しの場合、通常期であれば、約35,000円、繁忙期になると約47,000円が相場です。また繁忙期は引越が重なるため、作業員もフル稼働になり、サービスの質が低下する恐れもあります。金額ひとつとっても同じ引越しでこれだけ違うのですから、できれば繁忙期の引越しは避けたいものです。
時間帯の指定をせず、引越し業者の都合に合わせて引っ越しを行うこと。フリー便というと夕方近くになるというイメージがあるかもしれませんが、他の引越しの予約状況によっては午前中になる場合もあります。ただし到着時間を教えてもらえるのは前の引越作業が終わった時点であるため、フリー便が利用できるのは近距離の引越しかつ荷物が少ない場合に限られます。
引越し経験者のなかには見積り時に「午後便なら安くできます」と言われたことがある方も多いのではないでしょうか。午後便もフリー便と同様、他の引越し作業を終えてから作業員が到着するため、終了時間が夜になるデメリットがあります。ですが時間指定を行わない午後便は価格が安くなるだけではなく、予約が入れやすいため、急な引越しにも対応してもらえることがあります。
時期や時間帯に続いて、引っ越し料金を大きく左右するのが、使用する荷物の輸送方法や使用する車両です。続いて輸送方法に関する引越し用語をチェックしましょう。
近距離の引っ越しで用いられる輸送方法で、同じトラックが旧居と新居の間を1度以上往復して荷物を輸送することを指します。特に新居の前の道幅が狭い場合などは、荷物が多くても大きなトラックに積むより1台の小さなトラックで2回に分けて積んで往復させた方が効率的な場合があります。
ピストン輸送のメリットは料金が安くなること。トラックの数が少なければそれだけドライバーや使用するトラックの数が減り、その分、他の引越を受注することができるからです。ピストン輸送が可能かどうかは訪問見積りをしてもらわないと分からないケースも多いので、少しでも引越し料金を安くしたいなら一括見積後、訪問見積もりを依頼するのがポイントです。
トラックの大きさを指定して、そのトラックに積み切れるだけの荷物を運んでもらうことを積み切りといいます。すべての引越し荷物を引越し業者に運んでもらうのではなく、乗り切らなかったものを自分で運ぶことで、その分、費用を安く抑えることができます。
例えば、荷物の量が3トントラックを少しだけオーバーしそうな場合。3トントラックと別にもう一台トラックを頼むより、オーバーした分を自分で運ぶ方が料金を抑えることができます。
必然的に引越業者のトラックには大きな荷物を載せてもらい、それ以外の小さな荷物を自分で運ぶというスタイルになりますが、見積もりの段階でどの荷物をトラックで運んでもらえるか明確にしておく必要があります。
ひとつのトラックに複数の顧客の荷物を積んで運ぶ便のことをいいます。関東から関西など、ニーズの多い経路で荷物が少ない場合、混載便を選ぶことで料金を抑えることができます。
夕積み、宵積みというのは、特定の時間帯に引越しの荷物を積み込むことを指します。特に遠距離引越の場合は前日の夕方に夕積みを行い、翌日に解梱作業をすることがほとんどです。その他にも新居一斉入居など、荷物の搬入が午前中に指定されている場合なども夕積みを利用することがあります。
二か所の場所から荷物を積んで、新居に運ぶことを二か所積みといいます。結婚の際など、別々に引越しを行うのではなくそれぞれの家から荷物を積んで新居に搬入する場合などは二か所積みを選択することになります。
これに対して、二か所おろしは旧居で積んだ荷物を実家やトランクルームなどにおろしてから、新居に搬入するケースなどが該当します。いずれの場合も二回に分けて荷物を運ぶ手間を省くことができますが、必ず対応してもらえるとは限らないため、希望があるときには早めに営業担当に伝えるようにしましょう。
最後に引越しの見積り書や見積をとる際によく使われる用語について説明します。
養生とは荷物を運ぶ際に、建物を破損したり汚したりしないよう、専用のボードやシート、マット、布などで保護することをいいます。具体的には建物のエントランスや廊下、扉、階段、エレベーターなどに養生が行われ、別途、養生のための料金が発生します。
養生に関するルールは建物ごとに決められているため、自身で養生は不要と決めることはできません。事前に管理会社に連絡するなどして、養生に関するルールを確認しておきましょう。
冷蔵庫や食器棚、テレビ、タンス、テーブルなどの大きな家具を傷つけないように梱包材で梱包する作業を家具梱包といい、別途料金が必要となるケースがあります。自身で行う小さな荷物の梱包と異なり、こちらは作業員が繰り返し使える専用の資材で行うため自身で作業することはできません。
この他にも見積もり書には見慣れない言葉が出てくることがよくあります。分からないことがあれば、恥ずかしがらずに営業担当にどんどん聞いてみましょう。分かりやすく教えてくれる引越し業者なら安心して引越しを依頼できるはずです。
投稿日:2016/03/03
引越しの見積もり時に引越しの時期・時間帯、輸送方法に関する引越し専門用語が出てきます。見積もりをスムーズに進めるために用語の意味や用途についてご紹介します。【LIFULL引越し】引越しの見積もり・予約ならLIFULL引越しにお任せ!!全国100社以上の引越し業者が提供するサービスをネットで簡単に料金比較でき無料一括見積もりや1社予約ができます。
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