東京都中央区に位置する「人形町」は、江戸時代に薩摩浄瑠璃(薩摩座)や人形芝居(結城座)が行われ、人形遣いが多く住んでいたことから名付けられたそうです。昭和の戦後期から商店街が栄え、現在まで続く老舗が人形町周辺を彩っています。
最近は、街の再開発によりオフィスビルや住居も増えていますが、高層ビルはほとんどなく、下町情緒を残したまま進化し続けています。
アクセス面も充実しており、人形町駅(東京メトロ日比谷線・都営浅草線)をはじめ、水天宮前駅(東京メトロ半蔵門線)、馬喰横山駅・浜町駅(都営新宿線)。馬喰町駅(JR総武快速線)、東日本橋駅(都営浅草線)、小伝馬町駅(東京メトロ日比谷線)など、徒歩圏内に複数の駅が点在しているため、どこに行くにも便利です。
今回は、数年間、人形町の近所に住んでいた私が、人形町散歩のおすすめコースをお伝えします。東京の下町の雰囲気に癒やされたい、伝統的な風景を知りたいという方はチェックしてみてください。
人形町駅の賃貸物件を探す
人形町の散歩におすすめのスポット
それでは、なるべく午前中に行きたい神社をスタート地点として、人形町駅周辺の回りやすいルートを紹介していきます。人形町商店街と甘酒横丁に多い、飲食店やカフェ、雑貨屋などを含めたルートとなっているので、人形町周辺を満喫できますよ。
人形町の散歩スポット(1)小網神社周辺
最初に紹介するのは、「小網神社」です。最近は平日も参拝者の列ができています。
東京メトロ日比谷線「人形町」駅A2出口より徒歩5分の場所にある「小網神社」は、強運厄除と商売繁盛に御利益があるとされています。
現社殿が東京大空襲を免れ、お祓いを受けてから戦争に赴いた兵士が無事に帰還したことから、「強運厄除のパワースポット」と呼ばれているようです。また、「東京銭洗い弁天」としても有名で、「銭洗いの井」でお札や硬貨を清めて財布の中に入れておくと、財運向上を期待できるといわれています。そのため、お金を洗っている参拝者の姿を見かけることが多いです。
鳥居をくぐった左側には、福禄寿さまの御像があります。福禄寿さまは、健康長寿をはじめ、さまざまな徳を授ける神様として日本橋七福神の一柱にもなっています。社殿向拝の左右には、今年(2024年)の干支である龍の彫刻がありますので、参拝したときはチェックしてみてください。
土日祝日は多くの参拝者で列をなすことがあるので、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。
名称:小網神社
所在地:東京都中央区日本橋小網町16-23
小網神社で参拝した後は、「人形町商店街」に向かって歩きます。
人形町商店街はグルメやショッピング、娯楽などあらゆるジャンルのお店が並んでいます。特に私がよく行くのは、すき焼きとしゃぶしゃぶの名店「人形町今半」の総菜屋さんです。お土産にもいいですし、ランチのお弁当や夕食のおかずとしても重宝します。
少し離れた場所や路地裏には、1783年(天明3年)創業の刃物店「うぶけや」、天ぷら屋(黒天丼)の「中山」といった名店が点在しているので、何げなく通るだけでもテンションが上がります。
店舗名:人形町今半 人形町惣菜本店
所在地:東京都中央区日本橋人形町2-10-3
人形町の散歩スポット(2)重盛永信堂
人形町といえば「人形焼」が名物です。1917(大正6)年創業の老舗「重盛永信堂」の人形焼は、ぷっくりとふくれた七福神の顔が特徴的。水天宮前の角にあり、店舗のたたずまいも目立ちます。
店舗名:重盛永信堂
所在地:東京都中央区日本橋人形町2-1-1
人形町の散歩スポット(3)人形町からくり櫓(やぐら)
人形町商店街の水天宮側に「江戸落語からくり櫓」が、人形町交差点側に「町火消しからくり櫓」が設置されており、1時間ごとに人形が動き出しながら時間を知らせ、通る人を楽しませてくれます。
斜め後ろに見えるタワーマンションとのコントラストが新鮮で、私は毎回、立ち止まってしまう場所です。
人形町の散歩スポット(4)甘酒横丁
「甘酒横丁」は全長約400メートルにも及ぶ商店街です。明治時代、甘酒横丁の入り口付近に「尾張屋」という甘酒屋さんがあり、その小路を「甘酒横丁」と呼んでいたのが名前の由来なのだとか。
豆腐・甘酒屋の「とうふの双葉」や高級たい焼の名店「柳屋」、玉子焼や焼き鳥が有名な「鳥忠」といった老舗が並んでいます。また、和栗モンブラン・かき氷の「ふわり」やワインと欧風料理のレストラン「on your side」(ランチもあり)のように、現代風の映えるお店も増えています。
甘酒横丁は人で混雑している印象はあまりなく、ゆっくりと歩きながら、自分に合うお店を探せます。
施設名:甘酒横丁
所在地:東京都中央区日本橋人形町/浜町
人形町の散歩スポット(5)人形町ウォレテリア YAMATOU
甘酒横丁の中でも私が特におすすめしたいのが、職人が作るこだわりの革小物メーカー「山藤(やまとう)」です。こちらは直営店になります。山藤の自社製品ほか、5代目が海外で目利きしたインポート商品なども取りそろえているそうです。運がよければ、かわいい店長犬がお出迎えしてくれることも。
私は数年前に、父へのプレゼント用にミニ財布を購入しました。革製品は年月がたつほど味が出ます。父は今でもお気に入りらしく、大切に使ってくれています。次は自分用に名刺入れを買おうか検討中。
このように人形町には雑貨屋さんも多いので、散歩しながらウィンドウショッピングも楽しめます。
店舗名:人形町ウォレテリア YAMATOU
所在地:東京都中央区日本橋人形町2-11-6
人形町の散歩スポット(6)ハシゴ楼(HASHIGORO)
2023年にオープンした新エンターテインメント施設「ハシゴ楼」。和食・中華・イタリアン・バル・居酒屋など、多様なスタイルの飲食店が入っています。散歩の終わりに腹ごしらえするのもよさそうです。ただし、現金が使えない完全キャッシュレス施設なので注意してください。
施設名:ハシゴ楼
所在地:東京都中央区日本橋人形町1丁目19-5(エムズクロス人形町 1〜5階)
人形町はレトロとモダンを楽しめる散歩スポットがたくさんある街
江戸時代から続く、昔ながらの商店街には、レトロなお店や近代的なお店が混在し、非常に魅力的です。友人同士やおひとりさま、カップル、ファミリーなど、幅広い層の方がいろいろな感覚を楽しめる場所だと思います。
人形町が舞台となった小説が映画化されたエリアでもあり、個人的にも散歩していてワクワクしてしまいます。ぜひ、歴史的な部分と近代化した部分を同時に味わってみてはいかがでしょうか。