埼玉県の有名な観光地の一つでもあり、「小江戸」の愛称でも知られる街が川越です。
着物を着て歩く人や人力車が映える、江戸時代の風情が残る美しい町並みは、歩くほどに新しい出会いや発見があります。
今回は、そんな昔ながらの趣がある川越についての歴史やおすすめの散歩スポットを、埼玉県出身の私が紹介します。
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川越の基本情報
まずは基本情報として、川越の歴史と特徴を紹介します。
川越の歴史
室町時代の1457年に豪族の上杉氏が河越城(川越城)を築城したことから、川越は武蔵国随一の城下町として発展します。
江戸時代に入ると、徳川将軍家から北の防衛線として重要視されるようになり、藩主には重臣が置かれるようになりました。江戸(現在の東京)から30kmほどと近く、秩父などの近郊から物資を運ぶ集散地として繁栄し、「江戸の台所」と呼ばれました。
その後、明治時代の1895年に埼玉県で最初の鉄道である川越鉄道や、川越と東京を結ぶ東上鉄道などが開業し、交通の要衝として栄えます。都内へのアクセスが良いことから人口が増え続け、現在ではさいたま市、川口市に次いで県内で3番目に人口の多い街となりました(2024年2月1日現在)
川越の特徴
川越は埼玉県有数の観光地で、瓦屋根の建物や駄菓子屋、レトロなカフェなど昔ながらの町並みは写真映えするスポットとして人気があります。
主要駅となる川越駅の東口から北に向かって20分ほど歩くと、江戸の面影を感じる建物や人気の飲食店などが立ち並ぶエリアとなっています。メインストリートの一つである、厚い土壁と屋根瓦の建物が並ぶ「蔵造りの町並み」には、川越ならではの江戸情緒を感じる景観が広がります。
都心から30kmほどの距離で交通アクセスが良いため、日帰りでも気軽に観光を楽しめます。川越駅からは東武東上線・埼京線・川越線・八高線を、本川越駅からは西武新宿線を利用でき、池袋や新宿などへ乗り換えなしで行けます。
駅周辺には駅ビルの「ルミネ川越」「エキア川越」や、「アトレ川越」「川越マイン」といった大型の商業施設が多く揃っていて買い物環境が優れているのも川越の魅力です。
また、毎年10月の第3日曜日とその前日に行われる「川越まつり」は、国指定重要無形民俗文化財にも指定されている川越最大のイベントです。豪華絢爛な山車が迫力抜群なので、ぜひ一度足を運んでみてください。
川越のおすすめ散歩スポット
ここからは川越の定番おすすめ散歩スポットを、川越駅から近い順に10ヶ所紹介します。定番の人気スポットから2023年にできたばかりの最新のスポットまで、川越の魅力がギュッと詰まっています。
川越の散歩スポット(1)クレアモール
川越駅の東口側を出てすぐの場所にあるのが、約1.2km続く石畳の道の商店街「クレアモール」です。
川越屈指の繁華街で、百貨店、飲食店、人気のアパレルショップ、ドラッグストア、本屋など大小さまざまなお店が揃っています。回りきれないくらい飲食店が豊富な場所で、お酒や外食が好きな人にはたまらない通りです。若者向けのお店も多く、常に活気があります。
また、毎日13時から18時は歩行者天国となるのでとても歩きやすい道になっています。
クレアモールをまっすぐ北側に向かって歩いていくと、川越観光の中心部である「蔵造りの町並み」方面に行くことができます。
名称:クレアモール
アクセス:川越駅から徒歩約3分
川越の散歩スポット(2)小江戸蔵里
「クレアモール」を北に向かって10分ほど歩くと、右手に見えてくる白い大きな建物が「小江戸蔵里」です。明治から続く酒屋の跡地を川越市が改修した商業施設です。
敷地内には「明治蔵」「大正蔵」「昭和蔵」の3つの蔵があり、お菓子や民芸品など地元の特産品を買えたり、レストランで川越三元豚を味わったりすることができます。
特におすすめなのが、日本酒の飲み比べ。実は埼玉県は日本酒の生産量が全国第4位なんです(2022年)。ここではそんな埼玉県内の30蔵以上の日本酒が勢揃いしていて、有料の試飲機で色々な種類を味わえます。
また、毎年10月に開催する川越まつりで使用する山車が倉に納められていて、ガラス窓から見ることもできるんです。
施設名:小江戸蔵里
所在地:埼玉県川越市新富町1丁目10−1
アクセス:川越駅から徒歩約15分
川越の散歩スポット(3)小江戸川越一番街商店街 蔵造りの町並み
屋根瓦が特徴的な商家が約400mにわたって続く「蔵造りの町並み」は、多くの観光客が訪れる川越定番の観光スポットです。
道沿いには伝統的な雑貨屋、歴史ある和菓子屋、オシャレなスイーツ店など、幅広い種類のお店が並んでいます。どこも瓦と観音開きの扉が特徴的な蔵造りではあるものの、それぞれに個性豊かで、見るほどに引き込まれます。
蔵造りの町並みでは、景観に配慮するため一部エリアでは電線の地中化が行われていて、空が広く美しい景色も大きな特徴です。
ここは特に人が多く、歩道が少し狭いので、人とすれ違う際には十分に気を付けてください。
名称:小江戸川越一番街商店街 蔵造りの町並み
アクセス:川越駅から徒歩約20分
川越の散歩スポット(4)川越熊野神社
「川越熊野神社」の前を通ると、いつも賑やかな声が聞こえてきます。
ここには両端に小石が敷き詰められた「足踏み健康ロード」という一風変わった参道があるんです。はだしで歩くことで足裏のツボを刺激し、健康へのご利益を願います。すごく実用的な考えでおもしろいですよね。
川越熊野神社は1590年に紀州熊野から分祀された神社で、開運・縁結び・厄除けにご利益があるそうです。また、夜明けを呼ぶ鳥である、三本足の八咫烏が御社紋となっていて、同じく八咫烏をシンボルとしている公益財団法人日本サッカー協会公認のお守りも人気となっています。
施設名:川越熊野神社
所在地:埼玉県川越市連雀町17−1
アクセス:川越駅から徒歩約20分
川越の散歩スポット(5)シマノコーヒー大正館
蔵造りの町並みからほど近い場所の「大正浪漫夢通り」沿いにある、レトロな雰囲気の喫茶店が「シマノコーヒー大正館」です。1996年に開店した店内は、大正時代を彷彿とさせるクラシカルな家具で統一されています。
サイフォンで淹れるこだわりの自家焙煎コーヒーに、バニラ・ごま・チーズ・抹茶・コーヒー・紅茶の6種類の味がある自家製クッキーを合わせるのがおすすめ。
他にも、バニラアイスやフルーツが入った「プリンアラモード」、真っ赤なチェリーがのった「クリームソーダ」も定番のメニューです。
施設名:シマノコーヒー大正館
所在地:埼玉県川越市連雀町13−7
アクセス:川越駅から徒歩約20分
営業時間:8:00~19:00
川越の散歩スポット(6)時の鐘
蔵造りの町並みにそびえる、高さ約16mのひと際大きな木造の建物が川越のシンボル「時の鐘」です。
江戸時代初期に、当時の藩主である酒井忠勝によって創建されたといわれています。以降何度も火災があり、現在の鐘楼は4代目で、1893年に起きた川越大火の翌年に建てられました。
現在は機械仕掛けとなっていて、日に4度、午前6時・正午・午後3時・午後6時に鐘がつかれます。
夜には曜日ごとに異なるカラーでライトアップされるので、日が暮れてから訪れるのもおすすめです。
施設名:時の鐘
所在地:川越市幸町15-2
アクセス:川越駅から徒歩約25分
川越の散歩スポット(7)スターバックス コーヒー 川越鐘つき通り店
「時の鐘」からすぐの場所にある、デザイン性が高い瓦の建物が「スターバックス コーヒー 川越鐘つき通り店」です。
こちらは一般的な店舗とは大きく見た目が違っていて、周辺の景観に配慮した外観になっています。内装もこだわっていて、店内中央には中庭、奥には緑豊かな庭やテラス席がある開放的な雰囲気のお店です。
カウンターには川越の蔵で使用される漆喰をイメージした素材を、ベンチシートには伝統的な川越唐桟を使っていて、細部までこだわったインテリアは地元への敬意を感じさせてくれます。
施設名:スターバックス コーヒー 川越鐘つき通り店
所在地:埼玉県川越市幸町15-18
アクセス:川越駅から徒歩約25分
開店時間:8:00~20:00
川越の散歩スポット(8)龜屋
「蔵造りの町並み」沿いに建つ、趣ある建物が和菓子屋の「龜屋」。江戸時代の1783年に創業し、代々川越藩の御用を務めた歴史あるお店です。
国産のもち米を使った、亀甲型の一口サイズ最中「亀の最中」は亀屋を代表する銘菓。川越はさつま芋が有名で、芋せんべいや芋の蜜漬けなどもお土産や贈答品としておすすめです。
2が付く日限定で販売しているのが、ネコの形のどら焼き「たまどら」。ふかふかの生地に甘さ控えめのあんこが相性抜群です。見た目にもかわいく写真映えするので、見かけた際にはぜひ手に入れてみてください。
施設名:龜屋 時の鐘店
所在地:埼玉県川越市幸町7-7
アクセス:川越駅から徒歩約27分
開店時間:10:00~17:30
川越の散歩スポット(9)菓子屋横丁
約30軒の駄菓子屋が並ぶ石畳の通りが「菓子屋横丁」。明治時代初期の菓子職人である、鈴木藤左衛門が和菓子屋を開いたことが誕生のきっかけといわれています。昭和の最盛期には、70軒近くもの駄菓子屋があったそうです。
昔ながらの飴菓子や煎餅、麩菓子など伝統的な味が楽しめる菓子屋さんが道の両脇に並んでいます。特に有名なのが、1796年創業の「松陸製菓」の約1mにもなる日本一長い麩菓子です。沖縄の黒糖を使用していて上品な甘さが特徴です。
歩いているだけでどこからともなく香るお菓子の匂いが、素朴で温かい気持ちにさせてくれます。
名称:菓子屋横丁
所在地:埼玉県川越市元町2丁目
アクセス:川越駅から徒歩約30分
川越の散歩スポット(10)川越氷川神社
「川越氷川神社」の歴史は約1500年前から始まったといわれています。室町時代に川越城が築城されて以降、城の守護神として崇敬され親しまれてきました。
東参道に建つ大鳥居は、高さ15mで、木製のものとしては国内最大級の大きさだそう。また、境内には樹齢600年にもなるケヤキの御神木が2本寄り添うように立っていて、迫力抜群です。
こちらの神社では五柱の神様を祀っていて、これらの神様が家族であることから、縁結び・夫婦円満のご利益があるといわれています。
駅から歩くとかなり遠い場所にあるので、帰りはバスを使って川越駅まで帰るのもおすすめです。
施設名:川越氷川神社
所在地:埼玉県川越市宮下町2-11-3
アクセス:川越駅から徒歩約35分
川越を歩いてみませんか
今回は江戸情緒が残る川越のおすすめ散歩スポットを紹介しました。
川越は池袋から30分ほどで行けるので、都心から日帰りで楽しむのにもうってつけです。
特に、蔵造りの町並みや菓子屋横丁は、「小江戸」と呼ばれる川越ならではの景色です。着物を着て歩く人も多く、写真映えする小道も数えきれません。
今回の記事を参考に、ぜひ一度川越を訪れてみてください。きっとこの街の魅力を気に入ってもらえるはずです。