夏の風物詩ともいえる花火。残念ながら、新型コロナウィルスの影響から花火大会が中止となることも多々ありました。「花火大会がなくなってしまってなんだかものさみしいな」「家でも夏を感じたい」…そう思っている方は、お家で花火を楽しんでみてはいかがでしょうか。
花火と聞くと、大人でも心が躍ります。お家時間を工夫して過ごしているけれど、なんだかちょっと物足りない。そんなときにおうちで手持ち花火をすれば、楽しい時間を過ごせますよ。
わが家では毎年夏になると、家で花火を楽しんでいます。また、花火好きが高じて冬であってもお家でしているほど! そこで今回は、お家花火の注意点やマナーから、花火好きのわが家がおすすめする花火の種類まで詳しくご紹介します。
- おうちで花火を家族で安全に楽しむには? 注意点とマナー
- 花火を行っていい場所は?
- 戸建ての庭で花火を行っていいの?
- マンションでは花火を楽しめない?
- 安全で周囲に迷惑にならないよう楽しむためのマナーは?
- 実は奥が深い! 家で楽しめる手持ち花火の世界
- 小さい子どもにおすすめ! 持ち手が長い手持ち花火
- 長い時間楽しめる! スパーク花火
- 女の子に大人気! 香り付き花火
- 周囲の方への配慮も大切に! 煙が少ない花火
- 家で花火を楽しむために準備すべきもの
- 家で花火をする際に絶対に用意するべきグッズ
- 大きめのキャンドルがあると花火に火をつけやすい
- 安全のために花火を入れる水入りバケツは2杯用意しよう
- 虫よけスプレー・蚊取り線香があると安心
- いざという事態のために消火スプレー
- ゆったり楽しみたいなら折りたたみチェア
- 家で花火をする際の注意点
- 風が強い日に花火は避けよう
- 花火の際はサンダルではなく靴を履こう
- 花火を家族で楽しめる住まい
- 庭付き一戸建てがおすすめ
- 万全な安全対策でこだわり花火をお家で楽しもう!
おうちで花火を家族で安全に楽しむには? 注意点とマナー
おうちで花火を楽しむためには、何に気を付けるべきなのでしょうか? 詳しく見ていきましょう。
花火を行っていい場所は?
花火はどこでも行っていいわけではありません。花火をするのには、公園や河川敷などがおすすめです。このとき、その場所を管理する自治体から花火の許可が出ていることを必ず確認しましょう。
花火の許可が出ている場合でも、「爆竹やロケット花火といった、打ち上げタイプのものや音の出るものは禁止」など細かな条件がある場合も。花火を行う際は、使用可能な花火の種類まで確認したうえで場所決めを行いましょう。
戸建ての庭で花火を行っていいの?
公園や河川敷は、自治体によって花火ができるかどうかが異なります。では、戸建ての庭先であれば花火をしても問題はないのでしょうか?
分譲住宅であれば、周囲の近隣住民の人の迷惑にならないよう注意が必要です。煙が窓から入ってしまう、大きな音が迷惑になるなど、懸念点は複数あります。
賃貸物件であれば、規約を事前に確認しましょう。規約に書かれていない場合は、トラブルを避けるためにも管理会社へ事前確認することをおすすめします。
戸建ての庭先で花火を行う際は、極力煙が少なく、音が大きくない花火を選ぶとトラブルを避けられるでしょう。また、戸建てであったとしても花火を行う時間に配慮が必要です。夜の21時までには、後片付けまで完了するように心がけてください。
マンションでは花火を楽しめない?
住宅がマンションの場合、花火は楽しめないのでしょうか?
原則、共用部での花火は厳禁です。共用部とは、建物の中で「専有部分以外のすべての部分」が該当。代表的な共用部として、マンションのエントランス部分や廊下、階段、エレベーターなどが挙げられます。
駐車場や専用庭も禁止としているマンションが大半です。マンション住まいの人は、自治体に確認して許可の出ている公園などで、周囲に迷惑とならない範囲で花火を楽しみましょう。
安全で周囲に迷惑にならないよう楽しむためのマナーは?
せっかく花火を楽しむなら、安全で周囲の迷惑にならないように行いたいですよね。では、花火を楽しむためにはどのようなマナーを守るべきなのでしょうか?
花火はその特性上、「音」「煙」「光」を発します。花火をしている人にとっては楽しいものですが、周囲の人にとっては苦痛に感じることも。花火をする際は、煙が民家へ流れ込んでいないか、常識的な時間帯かなど周辺の方への配慮を忘れないようにしましょう。
また、花火をする際は後片付けまでしっかりと行いましょう。花火のゴミや燃えカス、ろうそくのゴミなどは必ず持ち帰ってください。花火を楽しむためには、細心の注意が必要です。
実は奥が深い! 家で楽しめる手持ち花火の世界
マナーをしっかり守れば、趣深い楽しみがある花火。一口に手持ち花火といっても、その種類はさまざまです。
小さい子どもにおすすめ! 持ち手が長い手持ち花火
花火は非常に美しいですが、飛び散る火花で子どもがやけどをしないか心配ですよね。取っ手部分が短く、花火の熱に驚いたことがある人もいるのではないでしょうか。
そんな方には、手持ち部分が長い花火がおすすめです。持ち手が長いので、着火の際も花火の最中も安心。取っ手が長いと子どもと一緒に持てるので、まだ一人で花火を持たせるのが心配なお子さんと楽しむのに最適でしょう。
長い時間楽しめる! スパーク花火
スパーク花火は練り火薬が棒に巻き付けられており、着火すると棒を軸にしてバチバチと音を立てながら燃え進む花火。スタンダードな手持ち花火の「ススキ」と比べると、比較的長い時間楽しめます。
四方八方に火花が飛び散るのが特徴で、非常に見た目も華やか。比較的煙が少ないので、おうち花火におすすめですよ。
女の子に大人気! 香り付き花火
女の子に圧倒的人気を誇るのは、香り付き花火です。チョコレートやフルーツ、カレーなどの面白種まで種類はさまざま。女の子だけでなく、大人から子どもまで楽しめる花火ですよ。
何の香りかクイズ形式にすると盛り上がるので、家族や友人とわいわい楽しむのがおすすめです。
周囲の方への配慮も大切に! 煙が少ない花火
最近では、周囲の方へ配慮を施した煙が少ない花火の数が増えてきました。近隣住民の方へ特に配慮したい時や、風向きが変わりやすいときなどにおすすめです。また小さな子どもは花火をしながら煙を避けるということができず、煙が目に染みて泣いてしまうこともあります。
煙が少ない花火であれば、小さな子どもでも安心して花火を楽しめるでしょう。私の子どもも、花火は好きですが煙は苦手なので、煙の少ない花火をチョイスして楽しんでいます。
家で花火を楽しむために準備すべきもの
さまざまな種類がある手持ち花火。では家で花火を楽しむためには何を準備すべきでしょうか?
家で花火をする際に絶対に用意するべきグッズ
まずは、絶対に準備するべきグッズを紹介します。
・チャッカマン(またはライター・マッチ)
・バケツ
・ゴミ袋
・懐中電灯
この4点セットは必ず用意しましょう。消化のために、バケツは水入りのものを用意。手持ち花火全体がしっかりと水に入るように、ある程度深さのあるものだと安心です。
ゴミ袋は必ず自治体指定のものを用意してください。夜は足元が見えにくいので、懐中電灯があると安心です。
大きめのキャンドルがあると花火に火をつけやすい
チャッカマンなどで直接花火に火を付けられますが、大きめのキャンドルがあると着火が楽になりますよ。
小さいキャンドルだと花火が着火した勢いで、キャンドルの火自体が消えてしまいます。大きめの芯がしっかりしたキャンドルがあれば、都度チャッカマンなどで火をつける必要が無いので非常に効率的。手元で着火しないので、やけどする危険を回避できるのも大きな強みでしょう。
大きめのキャンドルであれば、長く使えるので何度も花火を楽しむことができますよ。
安全のために花火を入れる水入りバケツは2杯用意しよう
水入りのバケツは、2杯あると安心です。1杯は使用後の花火を消化するため、もう1杯は何かの拍子で小火が発生した時にすぐに消化するために使用します。
もちろん何も起こらないことが大切ですが、突風や何かの拍子で火が燃え移ってしまった場合にすぐに対処できるよう、保険として用意しておきましょう。
火を扱う際は、十分すぎるほど用心するように心がけてください。
虫よけスプレー・蚊取り線香があると安心
暑くなってくると蚊が発生するので、虫よけスプレーや蚊取り線香があると安心です。夜だからといって蚊に刺されないと安心してはいけません。アカイエカという種類は、夕方から夜にかけて吸血活動を行います。
蚊に刺されたことによって感染症にかかったり、かきむしって出血したりする恐れも。何よりも、蚊に刺されたかゆみは耐えがたいものですよね。花火を楽しんだ後、嫌な思いをしないためにも虫よけスプレー・蚊取り線香でしっかりと対策しましょう。
いざという事態のために消火スプレー
バケツ入りの水を用意するのはもちろんのこと、消火スプレーもあると安心です。水をかけても慌てていることでしっかりと火元にかからなかったり、広範囲で水が足りなかったりする可能性も。
手元に消火スプレーがあれば、安心して消火可能。花火以外でも、何かあった際は活躍するのでお守りとして持っておくことをおすすめします。
ゆったり楽しみたいなら折りたたみチェア
花火をゆったりと楽しみたいなら、折りたたみチェアを用意しましょう。ミニテーブルなどを用意して、夜風を感じながらゆっくりと時間を楽しむのも大人のおうち時間としておすすめです。
また花火をしゃがんだ状態で行うと、足腰を痛める可能性も。小さめの折りたたみチェアであれば、場所を取ることなく座れるのでおすすめです。小さなお子さんを見守る方や、大人数で長時間花火をする際はぜひ用意しておきたいグッズですね。
家で花火をする際の注意点
家で花火をする際に注意してほしいポイントをお伝えしておきます。
風が強い日に花火は避けよう
家で花火をする際は、風が強い日は絶対に避けましょう。
公園や河川敷ほど広い場所を自宅で確保できる人は、少ないのではないでしょうか。場所が狭いと、それだけ火の粉が飛んだ時に周辺に着火してしまう可能性があがります。
風が強いと思わぬ方向に火の粉が飛んだり、キャンドルが吹き飛んでしまったりすることも。安全に楽しむためには、風があまり吹いていない日を選んで花火を行ってください。
花火の際はサンダルではなく靴を履こう
花火を行う時は、サンダルではなく靴を履きましょう。
庭先や玄関前で花火を行う時は、ついさっと履けるサンダルを履いてしまいがち。しかし、飛び散った火花や落ちた線香花火などで足をやけどする恐れがあります。実際に私の友人も、ビーチサンダルを履いた状態で花火をしていて線香花火が落ち、やけどをしてしまいました。
小さな線香花火ですが、1000℃近くあるため、かなりひどいやけどを負ってしまいます。サンダルの上に火花が落ちたとしても、素材によっては溶けてしまうことも。楽しいはずの思い出が一気につらいものになってしまうので、絶対にサンダルで花火をしないでください。
花火を家族で楽しめる住まい
花火を家族で楽しむためには、どのような住まいがおすすめでしょうか?
庭付き一戸建てがおすすめ
家族でゆったりと花火を楽しみたい人には、庭付き一戸建てがおすすめです。庭付き一戸建てであれば、バケツの水の用意やキャンドルなどの準備が非常に楽でしょう。
また、自宅の敷地内での花火なので、使用後の花火をバケツに入れたままにしておき、翌日明るくなってから後片付けができます。掃除道具なども自宅にあるので、お手軽かつ安全に花火を楽しめますよ。
しかし、庭付き一戸建てであっても近隣住民への配慮は決して欠かさないように注意してください。
万全な安全対策でこだわり花火をお家で楽しもう!
花火を楽しむためには、しっかりと安全対策を施す必要があります。
おうち時間を楽しみたい人向けに、バリエーション豊かになってきている手持ち花火。花火はその美しさで夏の夜を特別な空間にしてくれます。
気になった花火で家族や友人と、夏らしい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。