いきなりですが、2021 年春に公開された映画「ゾッキ」はご覧になりましたか?
「竹中直人・山田孝之・齊藤工が共同監督」というビッグネームのラインナップに惹かれて映画館に足を運んだのですが、スクリーンの中に見覚えのある駅名や街並みが出てきて「アッ」となりました。
舞台は愛知県蒲郡市。海と山に囲まれた穏やかなまちです。愛知県民の私としては、なじみある風景がスクリーンに映し出されて、なんともうれしい気持ちになりました。
そんな蒲郡。実は今ちょっとアツイまちなんです。
蒲郡市のシンボル・天然記念物の竹島
まずは、蒲郡市のシンボルとなっている竹島を紹介します。長さ387メートルの橋で陸地と結ばれた竹島は、島そのものが国の天然記念物に指定されています。
パワースポット・八百富神社
島の中央には日本七弁天のひとつ「八百富(やおとみ)神社」があり、開運・安産・縁結びの神様、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)が祀られています。小さい島ながら、ほかにも宇賀神社、大黒神社、千歳神社、八大龍神社と4つの神社があり、島全体がパワースポットとして知られています。
また、全国的にも珍しい「大大吉」が入っているおみくじがあって、縁起がいいと人気なんです。みなさんも、ぜひおみくじを引いてみてください。
ジンクスに気を付けて!? 縁結びの橋・竹島橋
本土と島をつないでいる竹島橋は縁結びの橋とも言われています。「カップルは手をつないで渡り切らなくてはいけない」「渡り切るまで振り返ってはいけない」など、いろいろな言い伝えがあるようです。逆に、弁財天は女性の神様であることから「カップルで行くと嫉妬されて別れる」というジンクスもあります。
信じる信じないはさておき、散策を楽しんでみるのがおすすめです。島の周囲には遊歩道があり、30分~1時間ほどで1周することができますよ。
リフレクション写真が撮れるガマニ塩湖
竹島橋の周囲に広がる竹島園地。芝生広場が広がり海岸沿いを散策するのにもってこいの場所です。ここで今注目されているのがリフレクション写真。リフレクション写真とは、鏡や水に反射した景色を写した画像のことを指します。実際の景色と水面に映りこんだ上下反転した写真はとても幻想的ですよね。それが蒲郡の海で撮れるんです。
蒲郡の海を反射させて撮った写真は、あのウユニ塩湖のようだと話題に。誰が付けたか、その名も“ガマニ塩湖”。休日など人出の多いときには、リフレクション撮影のために行列ができていることもあるのだとか。
どこでどうやって撮る?
さて、“ガマニ塩湖”はどこで撮影できるのか。
竹島園地の遊歩道に設置されたモニュメントの大理石を利用します。“ガマニ塩湖”は、水面ではなく大理石を鏡面として使うんです。モニュメントの横にしゃがみこんでカメラのレンズを大理石に近づけます。アングルは竹島が画面の右側に来るように配置するのがおすすめです。レンズが大理石に近い方がより鏡面に見えやすいので、レンズの大きいカメラよりもスマホの方が撮影しやすいかもしれません。
「解説が読まれる水族館 No.1」の竹島水族館
蒲郡市のもう1つの見どころは竹島水族館。通称・竹水。廃館の危機から見事復活した水族館としてメディアでも注目されています。オープンしたのが1956年。古くて寂れたイメージからの脱却で、今では年間約40万人が訪れる人気の水族館へと復活を遂げました。
飼育員手描きの「魚歴書」でポップ感あふれる解説が人気
水族館の解説プレート、みなさんはちゃんと読みますか? 学名や分類など、難しそうな文字が並んでいるのでスルーしてしまう人も多いのでは? 竹水は違います。思わず立ち止まってついつい読んでしまう、そんな解説があちらこちらに掲示されています。展示されている生き物の特徴や性格なども含め、履歴書ならぬ魚歴書として紹介しています。飼育員さんのイラスト入り解説も愛情あふれるものが多く、SNSで話題になることもしばしば。
展示方法も独特。生物の習性を活かしたユニークな展示も人気の理由です。土管やブロックを使った展示は、全部飼育員さんたちの手作り! 竹水ならではの工夫が随所に光ります。
深海の展示数は日本一!
常時500種類前後、約4,500匹の生物を展示している竹水。なかでも深海生物の展示種類数は日本一を誇ります。多いときには100種類を超える深海生物が展示されることも。冬場が深海生物のシーズンとのことで、レアな生物に出会えるかも!
大人気のタッチングプール「さわりんぷーる」では深海生物に触ることもできるんですよ。
ほかにも、大爆笑のアシカショーや珍しいカピバラショーもあります(現在はコロナウイルス感染症対策のため休止中)。
蒲郡で三河湾の海の幸を満喫
蒲郡は三河湾内、渥美外海、深海と水深の違う3つの海を持っています。それぞれの場所で採れた海の幸が新鮮な状態で食べられるのがまちの魅力。特に深海魚は絶対に押さえておきたい蒲郡メシのひとつです。三河湾の豊富な栄養が流れ込む深海は、全国有数の恵まれた漁場。県内の9割以上の深海魚は蒲郡で水揚げされているそう。メヒカリやアカザエビ、キンメダイなど有名どころのほか、ニギスやワガなどもぜひ試してみたいところです。
日本一のご当地うどん「ガマゴリうどん」
三河湾の春の風物詩といえば潮干狩り。三河湾のアサリは愛知県の特産品にもなっています。このアサリを使った「ガマゴリうどん」も、まちの名物となっています。誕生したのは2012年。映画ロケ中のスタッフにふるまわれたことから、地元の名物として誕生しました。「全国ご当地うどんサミット」や「全国まるごとうどんエキスポ」など、数々の大会で3度の優勝を果たしている日本一のご当地うどんなのです。
清田庵さんでいただいた「ガマゴリうどん」880円。愛知県産の小麦粉「きぬあかり」を使ったコシのある麺。あっさりした醤油味ながら、大粒のアサリから出た出汁がじわ~っと染みるいいお味でした
蒲郡市の魅力
海と山に囲まれ、温暖な気候にも恵まれた蒲郡市。
海水浴や潮干狩り、SUP、カヤックなどの海辺のアクティビティが楽しめるとあって、県内有数の観光地となっています。市内には西浦温泉パームビーチ、三河大島と2カ所の海水浴場もあり、憧れのマリンライフが実現できるのが魅力です。
電車で名古屋市まで約45分、豊橋市まで約15分
交通アクセスは、名古屋駅から蒲郡駅までJR東海道本線快速だと約45分。逆方面の豊橋市にはJR東海道本線快速で約15分です。東名高速道路や国道1号線、23号線、247号線など主要幹線道路も多く走っていて、比較的便利な場所です。
穏やかな人柄も魅力
取材を通して蒲郡在住の方にまちの魅力をヒアリング! 一番多かったのが「人柄が穏やか」でした。「ガマゴリうどん」をいただいた清田庵の店主は、「一年中温暖な気候で過ごしやすいです。適度な田舎というか、人もまちも穏やかですし子どもを育てる環境としてもいいな~と思います」と話していました。遊園地やプールを併設したテーマパーク「ラグーナテンボス」など、子どもが楽しめる場所もたくさんあります。
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風光明媚な蒲郡をとことん楽しんで
古くから保養地として多くの有名人が訪れていた蒲郡。風光明媚な景勝地は、数々の小説の舞台にもなるほど。今回紹介した天然記念物の竹島、ガマニ塩湖、竹水に海の幸以外にもおすすめはたくさんあります。こぢんまりとしたまちながら、魅力がギュッとつまった蒲郡。とことん楽しんでほしいと思います。
取材協力:竹島水族館、清田庵