東京都にある渋谷駅と神奈川県にある横浜駅を結ぶ東急東横線は、通勤・通学のために日々多くの人が利用する東急電鉄の路線です。

私は、東横線の「大倉山駅」と「綱島駅」の中間に位置する住まいに、20年以上暮らしてきました。過去の通勤では、主に日吉駅や逆方向の横浜駅などに通勤していましたが、中目黒駅や渋谷駅まで通勤時間帯に行くこともありました。

また、私の家族は中目黒駅を経由して毎日都内に通勤しているため、最近の東横線の混雑事情もよく知っています。

今回は、通勤から日常生活まで東横線を利用し、東横沿線に住んでいるからこそ分かる通勤事情をご紹介します。東横線沿線に引越しを検討中の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。東急東横線の物件を探す

多摩川橋を走る東横線

東急東横線は、東横線という路線名が示すように、東京と横浜という主要都市を結ぶ路線です。そのため、通勤・通学に加えて休日の外出などでも利用されることが多いです。沿線には、渋谷・代官山・中目黒・自由が丘・横浜といった駅があり、沿線住民以外の人々も休日に訪れる街として人気があります。

東横線の特徴には、渋谷から横浜まで1本で通勤・通学ができる、運行本数が多い、個性的で魅力的な街がそろっている、他線の乗り入れが多いなどがあります。

東急東横線はどんな路線?

東急東横線は、渋谷駅から横浜駅までの区間、全長24.2 kmの路線です。沿線には、代官山・自由が丘・田園調布などの高級住宅地や、慶應義塾大学・神奈川大学などの学校が点在しています。通勤に加えて通学の利用者も多いことから、ラッシュになる平日の朝夕通勤時間帯には、「通勤特急」が導入されています。

同じ東急電鉄の路線に、田園都市線があります。東横線と田園都市線は、なにかと比較して話題にされることが多いのですが、両路線とも渋谷駅から多摩川を渡り川崎市に入り、そのまま横浜市内へとつながる路線です。どちらの路線も1本で渋谷まで移動でき、そのまま都心へアクセスできるので非常に便利です。

東急東横線の混雑具合

東急東横線沿線に住むことを考えたときに、気になるのは東横線通勤時の電車の混雑具合ではないでしょうか。2023年7月の国土交通省の発表を参考にしながら、東急東横線が混雑する理由を考えてみます。

国土交通省の発表によると、2022年度の東京圏の平均混雑率は123%で、東急東横線の混雑率は118%でした。混雑区間は「祐天寺駅から中目黒駅」、時間帯は7時50分から8時50分。同じ東急電鉄の田園都市線を見てみると、同時刻の渋谷付近で125%という混雑率でした。

東京圏の平均混雑率123%、田園都市線の混雑率125%という数字から見て、東横線の混雑率118%は、都内ではやや緩やかな混雑なのかなという印象です。

東急東横線が混雑する理由は、2つあります。

1つ目は、乗り入れ路線の多さです。東急線以外の路線では、東京メトロ日比谷線・南北線・副都心線、都営三田線にみなとみらい線、相鉄新横浜線と多くの路線との相互直通運転を行っています。東急東横線からさまざまな場所へ、直通もしくは少ない乗換回数でアクセスできるため、接続している駅では常時混雑が見られます。

2つ目は、東横線が走る地域性です。東横線は、都市と郊外を結ぶというよりも、都市と都市を結ぶ路線です。渋谷も横浜もビジネスはもちろんのこと、首都圏の観光スポットとしても周知されています。そのため、沿線住民以外の人にも、ビジネスや観光目的などさまざまな目的で利用されています。

実際に、東急東横線のダイヤを見てみると、朝夕の通勤通学ラッシュ時に比べて、昼間や土日の本数がぐっと減るということはありません(もちろん朝夕は本数増になっていますが)。東急東横線が混雑するのは、これらのことに起因しているのではないかと思います。

電車の車内のイメージ

国土交通省の資料から、「東急東横線の混雑は、東京都の中では比較的緩やかな印象」と記しました。しかし、実感としては混雑していないわけではありません。通勤と帰宅のラッシュ時は、非常に混雑します。

現在、横浜市内から都内まで東急東横線を利用して通勤している家族の声をもとに、混雑の実体験をお伝えしたいと思います。

東急東横線が混雑する時間帯や区間

東横線の通勤ラッシュのピークタイムは、7時半から9時少し前です。渋谷方面へ向かう急行・特急電車は、常時混雑しています。

「日吉駅」で乗り換えの人が降りますが、それ以上に乗ってくる人が多いため、入り口付近はすし詰めの状態です。中央付近に移動するとスマホ操作は可能ですが、中にはつり革につかまれない人もいて、新聞は折りたためば読める程度となっています。

「武蔵小杉駅」では乗り換えのため降りる人が多いので、少々ゆとりができますが、「自由が丘駅」から再び混雑度が増していき、「祐天寺駅」から「中目黒駅」の間でピークに。「中目黒駅」で多くの人が下車するため、それ以降は比較的混雑が緩和されます。

東横線の帰宅ラッシュのピークタイムは、18時半から20時です。帰宅ラッシュで横浜方面へ向かう電車は、「渋谷駅」で混雑します。「新宿三丁目駅」など渋谷駅より前の駅から乗車できれば、座れる可能性が高いです。

渋谷を出て、「中目黒駅」でも多くの人が乗ってきますが、その後「武蔵小杉駅」や「日吉駅」では下車する人が増えて混雑が緩和していきます。帰宅ラッシュを避けるには、17時前半までか20時以降の電車がおすすめです。

私や家族の東急東横線混雑の体験談

私の家族は現在、綱島駅から中目黒駅を経由して毎日都内に通勤しています。

以前は、通勤ラッシュ時に乗車していましたが、立っている乗客はかろうじてスマホを見ることはできるけれど、乗客同士接触しているような状況でした。そのため最近では、混雑する時間帯を避けて、30分早く家を出ています。7時前後の電車に乗っても座れることはほぼありませんが、混雑度は緩やかで通勤が楽になったそうです。

横浜から渋谷方面への通勤ラッシュを避けるには、6時〜7時の電車を使うのがおすすめです。朝夕のどちらも、車両の中で比較的渋谷寄りが空いていて、横浜寄りは混んでいるそうです。目的駅で降りる位置の関係から、そのような傾向になるのでしょう。

私が過去に通勤していたときは、主に日吉駅や逆方向の横浜駅まで乗車していました。最寄り駅から日吉駅まではたった1駅ですが、それでもラッシュ時はひどい混雑でした。

日吉駅で降りることができない可能性があるので、いつも開く方のドアの近くにいるようにしていました。反対方向の横浜方面行きは、渋谷方面行きに比べるとラッシュと呼ぶほどではないかも知れませんが、それでも座るのはまず無理でした。

東急東横線の狙い目の駅について、始発駅や途中始発駅を基準に考えてみました。

東急東横線の狙い目駅(1)始発駅

元町・中華街駅は、東急東横線ではなくみなとみらい線の停車駅ですが、東横線に乗り入れているため、ほとんどの始発駅が元町・中華街駅となります。元町中華街駅は、横浜市中区山下町にある横浜中華街の最寄り駅で、特急・Fライナー・通勤特急・急行・各駅停車のどの電車にも乗れます。

横浜駅は11もの路線が乗り入れするターミナル駅です。繁華街のため、駅から近いエリアに住宅は多くありませんが、駅から少し離れると住宅が増えてきます。横浜駅は始発駅とはいっても、ほとんどの電車がみなとみらい線から直通で入るため、横浜駅の始発は6時台の1本のみです。

日吉駅前

慶應義塾大学がある街として知られる日吉駅は、東急目黒線と都営三田線・東京メトロ南北線の始発駅になります。東横線の始発駅ではありませんが、大手町や板橋方面まで行く人にとっては、並べば座って通勤できる始発駅です。

中目黒駅は、東急東横線と東京メトロ日比谷線が乗り入れている駅です。日比谷線で通勤する人にとって、中目黒駅は座って通勤できる始発駅になります。また、東横線で渋谷方面に行く場合でも、横浜方向から乗車してきた多くの人が中目黒駅で降りるため、混雑MAXの状態が少々落ち着いた車内に乗りこむことになります。その後は、各駅停車でも4分ほどで渋谷に着くため、ゆったり通勤とはいえませんが、比較的楽と感じられるでしょう。

東急東横線の狙い目駅(2)途中始発駅

菊名駅の始発は、5時台に3本、6時台に2本、7時台に1本です。すべて早朝の時間帯ですが、これらに乗車すれば混雑を避けてゆったりと通勤できるでしょう。

元住吉駅の始発は4時59分発1本のため、残念ながら始発駅の恩恵を受けられるのは、限られた人になります。元住吉駅は、各駅停車しか停まりませんが、すぐ隣りが武蔵小杉駅です。そのため、武蔵小杉周辺にある人気の商業施設も生活エリアになります。元住吉駅周辺で住居を探せば、武蔵小杉駅周辺を生活エリアにしながらも、ややリーズナブルな家賃で住まいを見つけることができるでしょう。

武蔵小杉駅周辺は、タワーマンションの建設ラッシュで話題となり、近年では都会的な印象が強い街です。武蔵小杉駅の始発は、5時台に4本、6時台に5本、7時台に1本あります。これらに乗車すればゆったりと座って通勤できる可能性が高そうです。

女性専用車両の乗り場

東急東横線を通勤で利用する際に、注意したい点を3つあげます。

女性専用車両が導入されている

東急東横線では、平日の始発~9時30 分の時間帯に「女性専用車両」が導入されています。女性専用車両は1号車に設定されていますので、男性は気付かず乗車してしまうことのないよう注意しましょう。

新横浜線の横浜方面行きに注意

2024年3月より、日吉駅~新横浜駅を結ぶ東急新横浜線が開通しました。私は都内から横浜市内の自宅最寄り駅へ向かう際に、東横線に乗車しているつもりでいたのに新横浜線だったということがありました。

新横浜線は、日吉から新横浜を経由して相鉄線に連絡している電車です。乗る前に確認することをおすすめします。

他線の影響を受けやすい

東横線は乗り入れ路線が多く、他線で人身事故や車両点検などがあった場合、その影響を受けて遅延が発生しやすいです。重要な予定などがある場合は、余裕を持って早めの電車に乗るなど対策した方がよいでしょう。

東急東横線は渋谷・横浜の2つの主要都市を結び、代官山や中目黒、自由が丘など話題のスポットが点在する路線です。これらの人気エリア以外にも、個性や味わいを感じられる駅や街が多いことが、地元民の東横線への愛着をより強いものにしているのかも知れません。

東横線は他線の乗り入れが多く利便性が高い分、通勤・帰宅ラッシュはそれなりに混雑します。それでも、利便性の高さと豊かな居住環境がそろう東急東横線沿線は、おすすめしたいエリアです。

今回の記事を参考に、ぜひ東急東横線沿線での住まい探しを検討してみてくださいね。

[clink id="1248" type="button"][/clink]

公開日: