都心部から大阪湾へとそそぎ大阪を水都たらしめる大川の北側、大人のための落ち着いたエリアに佇む「Hotel Noum OSAKA」。目の前の南天満公園から続くゆったりとした時間や、ラウンジに差し込む麗らかな陽光が素晴らしい一日の始まりを教えてくれます。大人気のモーニングは誰でも訪れることができ、7種類のメニューから選ぶ楽しさ、丁寧に作られたからこその美味しさはもちろん、大都市・大阪のなかで野原にいるかのようなリラックスした時間を約束してくれます。
そんな朝食を提供する「Hotel Noum OSAKA」のこだわりと天満橋付近の地域性について、同ホテルマネージャーの岩永心さんにお話を伺いました。大阪府の物件を探す

―宿泊者さん以外にも利用できるカフェラウンジの一階には、ホテルらしからぬナチュラルな空気が流れていますね。まずはNoumさんのコンセプトから教えてください。

岩永さん:「『都市に野を生む』というコンセプトで、都市にいながら野原で過ごすようなニュートラルな時間、空間を提案しています。Noum(のうむ)という名前も『野を生む』からとったものです」

―窓から柔らかい光が入ってきたり、川が目の前を流れていたりとピッタリですね。店内の空間づくりにもこだわりがあるようにお見受けします。

岩永さん:「家具や壁など、室内で手で触れられるところには自然の素材を多く使っています。また、どの席に座っても視界に緑が入るように、インテリアにはもちろん、建物の周りにもたくさんの植物を植えています」

―たしかにシーリングファンにもブラインドにも木が使われていますね!

岩永さん:「野原には風が必要だということで取り付けたシーリングファンですが、楓の木を使っていることから、楓の種をモチーフにデザインしています。私たちと大工さんとで相談しながら、内装の細かいところまで作っていったんですよ」

―朝食には特にこだわっていると伺いました。

岩永さん:「開業前に、どんなホテルなら泊まりたいかをたくさん話し合っていたんですが、なかでも『良い一日が始まりそうな予感のする朝食』はその必須条件だったんです。海外へ視察に行き、たくさんのお店を回った成果を踏まえてメニューを開発しました。『いい1日の始まりは、おいしい朝食から』という想いを持って、ひと皿ずつ丁寧に作っています」

―今回は定番かつ人気の「フルブレックファスト」をご用意いただきました。上品でありながら食べたいものが全部載っているようなわんぱくさもあります。

岩永さん:「7種類ある朝食のなかでいちばんボリュームがあるメニューなので、朝からしっかり食べたい方におすすめです!パンはバゲットを大阪・北浜の『foodscape! BAKERY』さんから、サワードウを東京・日本橋の『Parklet』さんから届けていただいています。ドレッシングやソース、ハムやベーコンは自家製です」

―目玉焼きも美しい……。

岩永さん:「サニーサイドアップ、いわゆる片面焼きで仕上げているので、黄身を崩してパンにつけて食べたり、お好みで楽しんでほしいです。チリビーンズもパンとよく合うと思います」

―ほかのメニューも魅力的で目移りしてしまいます。

岩永さん:「『フレッシュハーブとアボカドのトースト』も人気です。ソースにはビーガンマヨネーズを使用してより多くの方に召し上がっていただけるようにしています。海外のお客様も多いので日本らしい味の奥行きも楽しんでいただけるように、隠し味には西京味噌を加えています」

モーニングは食事とドリンクをそれぞれ選べる仕様

―宿泊の方以外ではどんなお客さんが多いですか?

岩永さん:「Noumのご近所にお住まいの方が多いです。朝食を食べにきたご近所さんと宿泊中のゲストで会話が生まれるという光景も珍しくありません」

―どんなシーンでの来店が多いのでしょうか?

岩永さん:「ご家族でのお食事、大切な人とのデート、もちろん日常的にひとりでご来店くださる方もいらっしゃいます」

―特にソファ席はお子さんともゆっくり過ごせそうですね。

岩永さん:「はい、広めのソファなので、小さいお子さんもゴロンとくつろげます」

―一見すると住むのではなく、働きに来る地域にも思えるのですが、そんなこともないでんすか?

岩永さん:「天満橋は、働く場所と暮らしを営む場所がほどよくミックスされている印象です。事務所やオフィスビルもありますがマンションや一軒家も多いです。店主こだわりの個人店が多く、日本一長い商店街の『天神橋筋商店街』も近いですし、暮らしやすい地域かなと思います。なにより静かですしね」

―岩永さんの個人的な目線ではどんな街に移りますか?

岩永さん:「大阪っぽくない街ですかね(笑)。難波や梅田のようにごった返すこともなく、急いでいるひとも少ない。ほっと一息ついたり、リラックスできる場所です。その一方でお店さんそれぞれが美意識を持って営業されているので、キリッとした大人の空気も感じられます」

―個人店が多いとのことですがお店同士のコミュニティも生まれやすい雰囲気ですか?

岩永さん:「緩やかな繋がりはあります。Noumでもご近所のお店をお招きしてイベントを開催したり、定期的に『みのり』というマルシェを企画したりしています」

―イベント的な動きもされているんですね。

岩永さん:「イベントをするうえでもNoumらしさは忘れないよう意識しています」

―Noumらしさ?

岩永さん:「はい。それは自然を重んじることと、日常の小さな喜びや楽しみを表現することだと思っています。大規模なイベントではなくても、『自分でもこんなものが作れるんだ』と気づけるようなワークショップなど、日常の中でふわっと気持ちが持ち上がるような体験を提案していきたいです」

モーニングに始まり、夜11時まで営業しているのも嬉しい

―朝食もイベントもどこか大げさ過ぎない「ちょうどよさ」があるように思いました。高級ホテルでビシッとした恰好で食べるのとも、近所の喫茶店でトーストをかじるのとも違う、特別感というか……。

岩永さん:「嬉しいです、ありがとうございます」

―最後に今後の展望を教えてください。

岩永さん:「ホテルはたった数年で完成するものではないと思っています。20年、30年、あるいはもっと続く中で街の風景に馴染んでいくもの。そのためにも、より地域に愛される場所にしていきたいです!」

◆今回取材したお店

「Hotel Noum OSAKA」

住所:大阪府大阪市北区天満4丁目1-18

電話:06-6940-0882

メール:noum.osaka@no-um.jp

営業時間:7:00~23:00

Instagram:@hotelnoum

HP:https://www.no-um.jp

「Hotel Noum OSAKA」は京阪本線・天満橋駅から徒歩6分、JR東西線・大阪天満宮駅からは9分、Osaka Metro 堺筋線/谷町線・南森町駅からは11分と抜群の立地にあります。大川を挟んで南と北では雰囲気が異なり、北側は大阪の中でも随一の落ち着いたエリア。近隣には、店主の美意識に貫かれた個人店が並び、川沿いの南天満公園は日常の散歩にもピッタリ。北浜まで行けば都会的なカフェも多く立ち並びます。大阪天満宮を起点に、落語の定席「天満天神繁昌亭」、周囲のお寿司屋など、まさに大人にふさわしいエリアです。平均家賃は6.65万円。大阪に居ながらにして落ち着いた日常を送りたい方にお勧めです。

取材・文 石川宝 写真 貞雄大

[clink id="925" type="button"][/clink]

公開日: