山梨にはほうとうをはじめ、数多くの郷土料理があります。郷土料理はその土地の特徴や文化、歴史によって食べられている地域特有の料理です。
今回は山梨に住む私がおすすめの郷土料理やお店、山梨の食文化について紹介します!山梨に住む方も観光される方も、今まで以上に山梨の食が楽しめるはずです。ぜひ参考にしてくださいね。山梨県の物件を探す
山梨の郷土料理

山梨には、県民や観光客のお腹を満たしてくれる素晴らしい郷土料理が多数あります。県民も大好きな山梨県の郷土料理を紹介します。
認知度NO.1!山梨といえば「ほうとう」

言わずと知れた山梨の郷土料理「ほうとう」。太めに切った平たい麺を、かぼちゃや白菜、大根や人参などたっぷりの具材と一緒に味噌ベースの汁で煮込んだ料理です。
麺をゆでてから煮込むうどんとは異なり、生麺を具材と一緒に煮込むのが特徴。一緒に煮ることで汁にとろみがつき、麺とよく絡み素材とダシの味を存分に楽しめます。とろみのある汁は冷めにくいため、寒さの厳しい盆地気候を過ごす山梨県民の身体を芯から温めてくれます。
山梨県内にほうとうを提供する店は多数ありますが、中でも有名なのが「甲州ほうとう小作」です。

小作は県内と長野県合わせて9店舗あり、連休は県外のお客様でにぎわう人気店です。定番のかぼちゃほうとうの他にも、豚肉ほうとうや猪肉ほうとう、デザート感覚のあずきほうとうなどがあります。
また夏におすすめなのが、ほうとうをつけ麺のようにしてたべる「おざら」です。ほうとうの麺をゆでてから冷水でしめ、醤油ベースの温かいつゆにつけて食べる料理で、暑い夏でも気軽にほうとうを楽しめます。
山梨B級グルメ代表、甘辛い味付けがクセになる「鳥もつ煮」

山梨のB級グルメといえば「鳥もつ煮」。醤油と砂糖で甘辛く煮詰めた鳥もつは、ご飯やお酒との相性抜群!一度食べるとクセになる山梨の名物料理です。
2010年のB級グルメのコンテスト「B-1グランプリ」で優勝したことをきっかけに知られるようになりました。今では県内外問わず幅広い世代の方に愛されています。
鳥もつに含まれている部位は、レバー、ハツ、砂肝、キンカンの4種類。それぞれの味と触感を楽しめるのも特徴です。味付けや部位の種類は提供している店舗によって異なるので、自分の好みの味を探すのも楽しいですよ。
中でも鳥もつ煮発祥の店と言われている「奥藤」は、地元民はもちろん観光客にも人気のお蕎麦屋さん。鳥もつ煮は戦後間もない1950年頃、捨てられてしまう部位をなんとかできないかと考案された料理です。今では他の飲食店にも広がり、蕎麦屋をはじめ居酒屋などさまざまな飲食店で提供されています。
コシが命!他では食べられない「吉田のうどん」

富士吉田市方面でよく食べられる「吉田のうどん」。市内だけでも47店舗(2023年時点)ある富士吉田の郷土料理です。吉田のうどんは麺がたつほどコシが強いのが特徴で、ゆでたキャベツと甘辛く煮た馬肉がトッピングされているのが定番です。
メニューは温かいつゆの「かけうどん」と、つゆにつけて食べる「つけうどん」がありますが、うどんのコシをより楽しみたい方は「つけうどん」がおすすめ。 ゆでた後に冷水でキュッとしめられ、噛み応えのある吉田のうどんが味わえます。
麺の硬さやつゆは店舗によって異なるため、味の違いを比べるのもまた良し。富士吉田市以外にも吉田のうどんが食べられる店舗もあるため、山梨に来た際はぜひ食べてくださいね。
山梨の食文化

特徴① 米よりうどん?主食として親しまれたのは小麦粉

山梨の郷土料理には、ほうとうやうどんの他にも、「すいとん」や「みみ」と呼ばれる料理があります。どれも小麦粉を練ったものと野菜が入った煮込み料理です。
稲作に適さない地域が多い山梨は、米に代わる主食として「小麦粉」を使った料理が親しまれました。そこで主食として食べられていたのが、小麦を使ったほうとうやうどんです。さまざまな野菜との相性が良く、1つの料理で栄養が取れるため日常的に食べられる料理になりました。
また山梨の郷土料理は、馬肉を使うことが多いのが特徴です。富士山をはじめ山々に囲まれている山梨県は、移動や登山のために多くの馬が飼われていました。身近な馬は比較的安く手に入ることから、よく食べられるようになったといわれています。吉田のうどんやもつ煮でも馬肉が使われており、山梨県ではどこでも簡単に馬肉が手に入ります。
小麦や馬肉など噛むほど味が出る食材を多く使っているため、ぜひゆっくりと素材の味を楽しみながら食べてくださいね。
特徴② 人口当たりの寿司屋の数が全国1位?

海がないにもかかわらず、海の幸が大好きな山梨県民。なんと人口一人当たりの寿司屋の数がなんと全国1位なんです。またアサリの消費量は1位、マグロの消費量は静岡県に次ぐ2位となっています。
山梨県民のマグロ好きの歴史は古く、江戸時代にさかのぼります。静岡県で獲れたマグロは、馬に乗せて山梨に運ばれますがその際にギリギリ腐らせずに運べたのが「甲府」だったそう。しかし、手間や時間をかけて運ぶマグロは、山梨県民にとって高級品。お祝い事や特別な日のご馳走として食べられていたため、めでたい食べ物として認知されていました。
さらに漁獲してから時間がかかっており、特別新鮮なわけではありません。そのため魚を酢でしめたり漬けたりして食べることが多く寿司屋が増えたともいわれています。
また山梨の名物でもある「あわびの煮貝」も海の幸ですね。江戸時代に沖で取れたアワビを醤油で加工し、馬の背に乗せて運んだのがきっかけといわれています。そして甲府に着く頃にちょうどよく漬かって味がなじみ、美味しく仕上がっていたため人気を集めたそうです。
海からの距離がきっかけとなり生まれた山梨の海の幸事情。港近くではないのに新鮮でおいしいお寿司がどこでも食べられるのも、山梨の魅力です。
特徴③ 山梨県の「カツ丼」はイメージと違うかも?

みなさんは「カツ丼」と聞いてどんな料理を思い浮かべますか?きっと卵でとじたトンカツをご飯にのせたどんぶりを思い浮かべるでしょう。しかし山梨は少し違うのです。
実は山梨のカツ丼は2種類あり、同じカツでも調理法が異なります。
・カツ丼:ご飯が入った丼にキャベツの千切りがのり、その上に揚げたてサクサクのカツがのった料理。
・煮カツ丼:ご飯が入った丼に卵でとじたカツがのった料理。「カツとじ丼」や「カツ煮」とも呼ばれます。
多くの方が想像するカツ丼は、山梨では「煮カツ丼」と呼ばれています。「カツ丼」を頼むと揚げたてのカツがご飯にのった状態で運ばれ、ソースをかけて食べる料理が出てくるので、注文時には注意してくださいね。
ココロもカラダも温まる、山梨料理を楽しもう
山梨県の郷土料理や食文化について紹介しました。文化や土地などの歴史を知ることで、何気なく食べていた料理もさらに美味しくいただけるはずです。
ほうとう一つとっても店舗によって味や特徴が異なります。食べたことがある方も、ぜひ自分のお気に入りの一杯・一皿を見つけてみてはいかがでしょうか。
山梨にはフルーツやワインなどの特産物のほかにもおいしい料理が揃っているので、ぜひ堪能しに来てくださいね。
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