SNSなどで自分の家づくりを発信する人が増えている今、読者のみなさんのなかには、「自分も家を建てるときは、おしゃれでこだわった家にしたい」と考える人が少なからずいるのではと思います。
こうしたこだわりを詰め込んだ家を実現するカギとなるのが「注文住宅」。自分たちが所有もしくは購入した土地に、オーダーメイドで建てられる一戸建て住宅のことです。
今回は、注文住宅の魅力を多くのみなさんに知ってもらうべく、住まいの窓口のハウジング アドバイザー・野崎さんに話を聞きました。
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話し手:野崎さん(住まいの窓口ハウジングアドバイザー)
富山県出身。「あらゆる人」の生活をより豊かにするというLIFULLの企業姿勢に共感して入社。現在は首都圏エリアの相談を担当する。お客様の目線に立ってサポートする寄り添い型の相談が得意。趣味はダイビング、スパイスカレーづくり。
間取りにこだわれるだけじゃない!「注文住宅」の魅力とは?

―この記事を読んでいる方のなかには、「注文住宅」のことをよく知らない方もいると思います。まず注文住宅の特徴、建売住宅との違いを教えてください。
注文住宅とは、オーダーメイドで建てられる住宅のことです。「おしゃれ」「こだわっている」家は、注文住宅であることがほとんど。決まった間取りに生活スタイルを合わせていく建売住宅とは違い、自分の生活スタイルに合わせられる自由度が注文住宅の魅力です。
なお、オーダーメイドにも、フルオーダーとセミオーダーがあります。
- フルオーダー…すべて自分で選んでいくタイプ
- セミオーダー…ある程度決まった仕様の中から、デザインや設備などを選んでいくタイプ
決まりきった建売住宅は嫌だけれど、全部自分で選ぶのは大変という方にはセミオーダーが向いています。

また、注文住宅なら素材や設備を選べるため、耐震性、防音性、気密・断熱性など住宅の性能を高められて住み心地を追求でき、保証やアフターサポートが手厚い場合が多いのも魅力ですね。
デメリットとしては、一からつくる分、入居までに時間がかかること、価格も高くなってしまうことが挙げられます。あとは、建売住宅と比べると駅から遠い場所になりがちなところもデメリットかもしれません。
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性能にもこだわれる! 注文住宅ならではの意外な魅力

―注文住宅は住宅性能を高められる、アフターサポートが手厚い、というのは意外でした。この部分を詳しく教えてください。
建売住宅は短い工期でつくる分、住宅性能は最低限のことも多いんです。 建売住宅も住宅としての基準をクリアする性能を持っていて、決して性能が悪いわけではありませ ん。ただ、注文住宅ならその性能をさらに高められますし、特定の部分の性能をこだわって高めるなどもできます。
住宅性能を高めることは、住み心地をよくするだけでなく、ランニングコストの削減にもつながります。
具体例を挙げると、以下のような場合です。
- 断熱性を高めて暖房をつける回数を減らせる=暖房代が削減できる
- メンテナンスが必要になりにくい素材を取り入れられる=メンテナンスの費用を抑えられる
注文住宅は購入時に必要な費用こそ建売住宅より高くなりますが、ランニングコストを抑えられる分、長期的にみた住宅にかかる費用は建売住宅と大差なくなることがほとんどです。 長期優良住宅、ZEHなど、高い性能を持つ注文住宅なら、補助金をもらうこともできます。
保証やアフターサポートも、通常の新築一戸建てが10年のところ、注文住宅ならそれより長期で手厚くフォローしてくれる会社が多くなります。
「保証やアフターサポートが手厚い=長期間保証しても問題ないくらい性能が高い」ととらえられるので、商品に対する自信の現れだと考えてよいと思います。こうした注文住宅の質の高さも魅力です。
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ポイントは「時間」と「利便性」 注文住宅 が“合わない人”

―ここまで注文住宅について詳しく聞いてきましたが、逆に注文住宅以外のほうが合う人はいるのでしょうか?
デメリットで挙げた内容とも重なりますが、
- 住宅購入までに時間をかけたくない人
- 利便性重視の人
- 購入時の価格重視の人
は注文住宅以外も検討したほうがいいかもしれません。
注文住宅は一般的に入居まで1年~1年半程度かかりますが、建売住宅はすでに物件が完成していることがほとんどなので、3~6ヶ月程度しかかかりません。「半年以内に家がほしい!」などの希望があるなら、建売住宅やマンションのほうが期間的には合っているといえます。
利便性については、注文住宅でも駅近の物件がまったくないわけではありませんが、建売住宅やマンションのほうが駅近の物件数が多いので、探しやすくなります。
価格面は、先ほどもお伝えしたように長く住むことを考えると、トータルでかかる費用は建売住宅と注文住宅で大差ないことも多いです。
ただ、購入時の費用をできるだけ安く済ませたい、もしくは10年程度など比較的住む期間を短いスパンで考えている人には、建売住宅のほうが費用が安く済むのでベターといえます。
自分の悩みを具体化するために動こう。注文住宅実現のためのポイント

―最後に、注文住宅に興味のある読者へ一言お願いします!
「家を建ててみたいな」「こだわった家をつくってみたいな」と考えているのなら、一度不動産会社や建築会社に足を運んでみてほしいです。
私自身も、この仕事をするまでは「購入するかどうか決まりきっていない段階で訪れていいのか」と思っていました。
ところがいざ店舗を訪ねてみると、プロの方が自分の希望に合わせた間取りや価格感、土地のことなどを教えてくれるので、ぼやっとしていた希望が具体的になって検討が進めやすくなると感じたんです。
大きな買い物なので、悩むのは当然だと思います。でも自分でなんとなく調べて悩むよりは、プロの話を聞いてみて自分の悩みを具体的にしてから悩んだほうが、次の一歩につながります。
今はネットなどで住宅の事例を簡単に知ることができます。ただ、自分に合った住宅はどんなものか、自分の希望を実現するために具体的にどれくらいの予算がかかるのかなどは、事例を見るだけではなかなか分かりません。
住まいの窓口でも、お客様のご希望や状況にあわせて、どんな家が合っているのか、ヒントになる情報をお伝えしています。

まずはちょっとした情報収集から始めてみたいという方は、ぜひ住まいの窓口も利用してみてください。
※本記事は2022年9月に住まいの窓口noteに掲載された内容です。
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