1,000万円台で家を建てることは可能

1,000万円台で家が建てられるかは、土地の有無や家を建てるエリア、建築を依頼するハウスメーカーなどによって異なります。

家を建てるときにかかる平均額を知っておけば、住宅にかける予算を考えるときのひとつの判断材料になるでしょう。

国土交通省が公表している2023年度「住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅の建築費用（土地購入費用を含む場合）の平均は5,811万円です。

また、住宅金融支援機構が公表している2023年度「フラット35利用者調査」によれば、土地購入費用を含めない注文住宅の建築費用の平均は3,861万円となっています。

土地を含めた新築住宅の平均額は5,000万円を超えていますが、土地を含めなければ3,000万円台です。さらに、これらの数値はあくまで全国平均の金額であるため、地域によっては1,000万円台で家を建てることも可能だといえるでしょう。

地域の特性や事情に詳しく、実績が豊富なハウスメーカーであれば、予算の範囲内で対応してもらえる可能性があります。

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1,000万円台で家を建てられるハウスメーカーを紹介

1,000万円台で家を建てられるのかを考えるために、ハウスメーカーごとの特徴について見ていきましょう。

ここでは、LIFULL HOME’Sの「ハウスメーカーの人気会社ランキング」（2024年12月時点）に掲載された坪単価50万～60万円程度のハウスメーカーを3社紹介します。

一条工務店

一条工務店は、業界トップクラスの木造注文住宅のハウスメーカーとして知られています。

「最新年間でもっとも売れている注文住宅会社」「最新年間でもっとも多くの太陽光搭載住宅を建てた会社」「最大の工業化住宅工場」の3つの項目においてギネス世界記録に認定されています。

坪単価の目安は、50万～60万円となっており、参考本体価格（延床面積35坪・約117平米の住宅）は1,750万円～です。

タマホーム

タマホームは「大安心の家シリーズ」を展開しており、自由設計やオール電化、豊富な設備仕様、長期優良住宅対応といった点を強みとしています。

何世代にもわたって安心して住める住まいづくりを目指し、高耐久・高断熱・高耐震の3つの要素を特に重視しています。

坪単価の目安は、46.7万～54.1万円となっており、参考本体価格は1,632万～です。

アキュラホーム

アキュラホームは、断熱・耐震・省エネの豊富な建築プランのバリエーションを提供しています。累計実績が14万棟超となっており、優遇金利のある金融機関も紹介可能です。

坪単価の目安は、52.1万～72.0万円となっており、参考本体価格は1,825万円～です。

上記のように、1,000万円台で家を建てることは可能ですが、坪単価の捉え方はハウスメーカーごとに基準が異なるため、単純比較をするのではなく、施工実績などをしっかりとチェックしておきましょう。

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また、ローコストな価格帯のハウスメーカーの場合、セミオーダー形式で家づくりを進めるケースが多いといえます。

セミオーダーとは、あらかじめ決められた間取りのプランやデザインから、自分に合ったものを選択する方式をいいます。

従って、選択肢がある程度絞られている方が決めやすいという方には、セミオーダー形式がおすすめです。

ただし、土地の形状によっては建てられないこともあるため、事前の確認が必要になる点を押さえておきましょう。

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失敗しない家づくりを行うためのポイント

1,000万円台で家を建てるためには、一つひとつの工事内容をチェックしたうえで、費用をかける部分と妥協する部分をよく見極める必要があるでしょう。

たとえば、断熱性や耐震性などに関わる住宅性能については、予算をかけた方がいいといえます。断熱性の低い住宅であれば、光熱費などがかえってかかり、入居後のランニングコストが増えてしまうでしょう。

実際に住んだときのイメージを持って、光熱費やメンテナンス費用等のランニングコストも考慮に入れ、予算を見直していくことが大事です。

また、建築を依頼するハウスメーカーを初めから1社に絞り込むのではなく、複数の会社を比較することも大切です。複数の見積りを比較することで、相場の目安や工事内容などを把握できるでしょう。

間取りや外観のデザイン、住宅設備のグレードなどについては、ある程度妥協が必要であるともいえます。こだわりたい希望条件を洗い出し、優先順位をつけておく方が、限られた予算の範囲内で家づくりをスムーズに進められます。

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そして、手元資金に不安があるときは、金融機関に「つなぎ融資」や「分割融資」を相談してみましょう。

早めに相談をすれば対応してもらえる場合もあるので、無理のない資金計画を立てていくことが重要です。

信頼できるハウスメーカーの選び方

注文住宅は実物を見ずに、建築プランや資金計画を立てなければなりません。

そのため、実績の豊富なハウスメーカーを選び、担当者としっかりコミュニケーションを取っていくことで、家づくりのイメージを具体的に固めていく必要があります。

信頼できるハウスメーカーを選ぶには、希望条件や予算の上限を決めたうえで、複数の会社に相談をしてみることが大切です。住宅カタログを請求したり、住宅展示場に足を運んだりして、不明点や疑問点を解消しましょう。

また、土地探しから行うときは、入居するまでに1年から1年半ほどかかるので、担当者との相性もよく確かめておくことが重要です。

LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」なら、家づくりの基本的な部分から専任のハウジングアドバイザーに相談できます。

希望すれば、実績の豊富なハウスメーカーを紹介してもらうことも可能なので、家づくりを考え始めたら、まずは気軽に相談してみてください。

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記事のおさらい

1,000万円台で家を建てることはできる？

家を建てるエリアや住宅の仕様などにもよりますが、1,000万円台で家を建てること自体は可能です。ただし、すべてのこだわりを反映させるのは難しい部分があるので、希望する条件を洗い出したうえで、何を優先するかを検討してみましょう。

信頼できるハウスメーカーを選ぶときのポイントは？

長く付き合えるハウスメーカーを選ぶときのポイントは、初めから1社に絞り込んでしまわずに、複数の会社を比較・検討することです。そのうえで、担当者との相性なども重視して、自分に合った会社を選んでみましょう。