家づくりの基本的な流れと期間
家づくりは、情報収集からアフターケアまで大きく五つの段階に分かれます。検討を開始してから入居するまで、一般的に半年から一年ほどの期間が必要ですが、計画や工事の状況によってはさらに時間がかかることもあります。
詳しくは、「【全体像を把握】家づくりの流れ」をご覧ください。
理想の住まいを実現するプランニング
土地が決まったら、家族の生活や家事動線をシミュレーションしながら、間取りや設備を具体的に決定します。予算内で希望を実現するために、建築会社と相談しながら詳細を詰めていきます。資金計画も再確認し、無理のないプランを立てることが重要です。
詳しくは、「家づくりの流れ3:間取り・設備などのプランニング・決定(3~10ヶ月)」をご覧ください。
後悔しない家づくりのための注意点
満足のいく家づくりには、入居希望時期から逆算したスケジュール管理が大切です。また、建築会社に任せきりにせず、施主も積極的に家づくりに参加する姿勢が重要です。信頼できる担当者と出会うため、建築会社選びは妥協しないようにしましょう。
詳しくは、「家をつくる際の3つの注意点」をご覧ください。

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  1. 【全体像を把握】家づくりの流れ
  2. 家づくりの流れ1:情報収集・予算決め(1ヶ月)
    1. 1.情報収集:具体的な生活をイメージする
    2. 2.予算決め:住宅購入の資金計画を立てる
  3. 家づくりの流れ2:建築会社の選定・土地の選定と購入(3~6ヶ月)
    1. 1.建築会社の選定:複数の候補に見積もりを依頼する
    2. 2.土地探し:建築会社に相談しながら土地を探す
    3. 3.土地の調査:敷地調査・地盤調査をする
    4. 4.土地購入資金の用意:住宅ローン・つなぎ融資の事前審査を申し込む
    5. 5.土地の購入:土地の不動産売買契約を結ぶ
  4. 家づくりの流れ3:間取り・設備などのプランニング・決定(3~10ヶ月)
    1. 1.家のプランニング:間取りや設備のプランを考える
    2. 2.資金のプランニング:資金計画を確認・決定する
    3. 3.建築請負契約:建築会社と建築施工の契約を結ぶ
    4. 4.最終決定:間取りや設備の詳細を決定する
  5. 家づくりの流れ4:住宅ローン申し込み・着工・引き渡し(4~12ヶ月程度)
    1. 1.融資:住宅ローンの本審査を受ける
    2. 2.着工:建物の工事開始~引き渡しまで
  6. 家づくりの流れ5:住んだあと・アフターケア・保守点検
    1. 1.各種手続き:住んだ後にやるべきこと
    2. 2.家の維持管理:建物のアフターケア・保守点検
  7. 【インタビュー】家づくりに要した期間や注意点に関する調査
    1. 【事例1】Aさん(神奈川県)
    2. 【事例2】Bさん(埼玉県)
  8. 家をつくる際の3つの注意点
    1. 入居したいタイミングから逆算して家づくりを始める
    2. 建築会社に任せっきりではなく、積極的に家づくりに参加する
    3. 建築会社選びは妥協しない
  9. まとめ
  10. よくある質問

家を建てるときに取り組む事柄は数多く存在し、何から手をつけていいか戸惑ってしまうこともあるでしょう。

この記事では、家づくりの大まかな流れ、予算の決め方、間取りのプランニング、建築会社選びのコツなどを解説します。実際に家づくりをした人のインタビューも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

家づくりは、主に次の5ステップで進めます。

 

 

家づくりを検討してから実際に住み始めるまでには、一般的に6~10ヶ月ほどかかり、計画や工事の状況によっては、さらに長い期間が必要となるケースもあります。

 

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マイホームを建てる際は、まず1ヶ月ほどの期間で情報収集と予算決めを行いましょう。

 

 

家族それぞれが生活したときの様子をイメージし、希望を洗い出しましょう。理想の土地や部屋の間取り、家のデザインなどを家族でよく話し合ってください。

 

すぐに思いつかない場合には、インターネットやSNS、本や雑誌などで情報収集すると、新しい暮らしをイメージしやすくなります。

 

実家からの距離や土地の相場、治安、通勤・通学のしやすさ、教育施設の充実度、医療機関・商業施設の有無など、詳細までイメージして希望を固めましょう。

 

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暮らしのイメージができたら、次は資金面の計画を立てましょう。

 

住宅の購入予算と返済プランは、用意できる自己資金の金額、借り入れ可能な住宅ローンの総額、月々の返済可能額などを基に慎重に検討します。

 

LIFULL HOME’Sの「おうち予算シミュレーション」では、年齢、家族構成、年収などを入力するだけで簡単に住宅購入の目安予算を試算できます。ぜひご活用ください。

 

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次に、建築会社・土地の選定と、土地の購入を行います。

 

 

まずは、自身の理想の家を実現できる建築会社を探します。

 

住宅展示場で好印象だったハウスメーカーがあれば、見積もりを依頼して費用面を把握したうえで検討するとよいでしょう。

 

自宅の近隣に理想のイメージに近い家があれば、その施工元に連絡を取ってみるのもいい方法です。

 

また、ハウスメーカーや工務店、設計事務所など、複数の候補に見積もりを依頼しておくと、比較検討がしやすくなります。

ハウスメーカー

全国展開しているところが多く、部材の仕入れや品質・施工管理など、大手だからこそ得られる保証や安心感がある。

 

地域密着型の工務店

細かい要望にも対応してくれるフットワークの軽さが魅力。

 

・設計事務所

デザイン性が高く、施主の希望を独自の技術とアイデアで実現してくれる。

建築会社が特に定まっていない場合は、不動産情報ポータルサイトで気になった施工会社のカタログをいくつか取り寄せてみると、候補が見つかるかもしれません。

 

また、LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」では、ハウジングアドバイザーが建築会社選びをサポートしてくれます。自分に合った会社を効率よく見つけたい場合は、「住まいの窓口」をぜひご活用ください。

 

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依頼する建築会社が決まったら、土地探しの相談をしましょう。建物のイメージを建築会社に伝えておくことで、プランを実現できそうな土地を探してもらえます。

 

ただし、予算やエリアによっては、簡単に土地が見つからないこともあります。理想の土地が見つかるまでに時間がかかりそうな場合は、不動産会社に相談して、自分でも土地探しを進めるとよいでしょう。

 

ただし、個人で先に土地を購入してしまうと、家づくりの総予算をオーバーしてしまったり、法令上の規制から建物のプラン変更が必要になったりするケースがあります。

 

気になる土地を見つけたら、建築会社にもその情報を共有し、プランに適した土地であるか、予算内に収まるか、といった点を確かめてもらいましょう。

 

条件に合う土地が見つかったら、建築会社に敷地調査と地盤調査を依頼します。敷地調査と地盤調査は、土地に希望の建物を建てられるかをチェックするうえで、非常に重要な工程です。

敷地調査とは?

 

敷地調査とは、該当の土地に希望の家が建てられるかを判断するために、周辺環境による日照の影響、電気・ガス・水道の引き込み方法などを詳細に調べる調査のことです。

 

建築基準法では、敷地の用途地域、接する道路幅、土地の形状などによって、建てられる家の条件に制限がかけられる場合があります。

 

土地の購入後に「希望の家を建てることができない立地だった」といった失敗を避けるためにも、敷地調査は必須といえます。

地盤調査とは?

 

地盤調査とは、地盤の強度が家づくりに適しているかをチェックする調査のことです。地盤が弱く建築が難しい、という結果が出た場合には、土地の購入後に地盤改良工事を実施します。

 

不動産会社や建築会社から検討中の土地の地盤について、情報提供を受けることもあるでしょう。

 

もともと地盤が弱い地域や、盛土造成地のほか、周囲の建物の基礎部分にひび割れを発見した場合などには、地盤の強度を確認する地盤調査を行いましょう。

 

なお地盤調査は、ハウスメーカーや建築会社が専門会社に依頼してくれるケースがほとんどです。

 

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購入したい土地が決定したら、住宅ローンやつなぎ融資の事前審査を申し込みます。

 

住宅ローンとは、マイホームを購入するために組むローンのことです。多くの場合、土地代金も融資を受けて返済していきますが、実は土地購入の時点では住宅ローンによる融資は受けられません。

 

原則として、住宅ローンは家が完成した後に融資が実行される仕組みであるためです。そこで利用できるのが「つなぎ融資」です。

 

つなぎ融資を利用すると、住宅の引き渡し前に発生する費用を支払うために、一時的な融資が受けられます。借り入れたお金は、住宅ローンの融資を受けた際に一括で返済する仕組みになっています。

 

なお、つなぎ融資は、住宅ローンの借入先と同様の金融機関で借りるのが一般的です。つなぎ融資と住宅ローンは同時に申し込み、一括で審査が行われます。

 

つなぎ融資・住宅ローンの申し込みを行った後は、土地を購入するための不動産売買契約に移りましょう。

 

不動産会社やハウスメーカーなどに在籍する宅地建物取引士から「重要事項説明書」の説明を書面と口頭で受け、契約内容に問題がなければ、契約を締結します。

 

重要事項説明書には、取引建物や取引条件に関する確認事項が記載されています。専門的な内容がほとんどで、情報量も多いため、重要な部分を見落とさないよう事前に全体像を把握しておくと安心です。

 

重要事項説明書の詳しい解説やチェックリストについては、以下の記事を参照してください。

 

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不動産取引を行う際には、契約を交わす前に必ず「重要事項説明」が行われます。重要事項説明では、宅地建物…記事を読む

 

なお、契約締結の際には、土地代の5~10%程度を手付金として現金で支払います。この手付金は、予約金とも呼ばれており、契約締結後に買い主が購入をキャンセルした場合には、返金されません。

 

そのほか、仲介手数料や印紙代など、諸費用がかかる場合があります。不動産売買契約の締結から土地の引き渡しまでには、1ヶ月程度かかることを見込んでおきましょう。

 

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土地が決まったら、3~10ヶ月ほどの期間で建物の具体的なプランを立てていきます。

 

 

家族の生活や家事動線などを詳細にシミュレーションしながら、具体的な設備や間取りを決定していきます。

 

予算内でどこまで希望を実現できるのかを確認するためにも、以下のように要素を書き出して、建築会社に相談しましょう。

  • リビング階段を検討したい
  • 吹き抜けを設けたい
  • スキップフロアを設けたい
  • 対面キッチンにしたい
  • オール電化とガスで迷っている
  • シューズクロークが欲しい
  • 小屋裏収納が欲しい
  • 暖炉が欲しい など

希望を建築会社に伝えてイメージを共有したら、間取りや設備のプランニングをしてもらいます。外壁や断熱性能、家具の造作などにこだわりたい場合も、この段階で相談しましょう。

 

また、打ち合わせを進めるなかで、聞いたことのない専門用語や不明点などが出てきたときは、遠慮せずに質問し、都度疑問を解消していくことが大切です。

 

当初決めた資金計画に無理が生じていないか、再確認します。総建築費のうち、建物本体にかかる費用は約7割で、残りの3割は付帯工事費やその他の諸費用となります。

付帯工事費に含まれるもの

  • 電気・ガス・上下水道、外構工事など

付帯工事費に含まれるもの

  • 調査費、手続きの手数料、引越し代など

これらの費用には、住宅ローンを利用できるケースが多いですが、現金で準備が必要なこともあるため注意が必要です。当初の資金計画と実際の費用を照らし合わせ、調整したうえで最終的なプランに仕上げていきましょう。

 

また、返済プランを立てる際には、将来的な生活に影響が出ないよう、余裕をもった資金計画を練ることが大切です。

 

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間取りや設備のプランニングがおおよそ固まり、資金計画のめどが立ったタイミングで、建築会社と建築施工の契約を行います。

 

契約時には「建築請負契約書」「建築工事標準請負契約約款」「見積書」「設計図書」などの書類を受け取ります。契約前に写しをもらい、内容を事前に確認しておきましょう。

 

契約を結んだら、建築会社が建築確認申請を行います。そして、建築基準法に適合していれば、建築確認済証、検査済証の交付を受けます。

 

間取り、組み込む設備(玄関ドア、サッシ、システムキッチン、ユニットバス、トイレ、内装材など)を最終決定します。

 

この最終決定に従い、建築会社が基礎木材のプレカットや、各設備の発注を行います。このステップまでに、窓の追加や設備のグレード変更などを検討し、予算に収まるよう調整しましょう。

 

家のプランニングが確定したら、住宅ローンの申し込みを行い、着工・引き渡しとなります。このステップにかかる期間の目安は、4~12ヶ月です。

 

 

住宅ローンの本審査は、事前審査より厳しく行われます。申込時の必要書類に漏れがないように注意しましょう。

住宅ローンの本審査の必要書類

  • 住宅ローン申込書類
  • 本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)
  • 前年の収入を証明する書類(源泉徴収票や課税証明書など)
  • 勤務先が分かる書類(勤続証明書や健康保険証、社員証や名刺など)
  • 家族に関する書類
  • 購入物件に関する書類
  • その他状況に応じて必要な書類(住宅ローン以外の借り入れ資料、確定申告書など)

また、住宅ローンの本審査では、以下のような審査基準があります。

  • 借入申込金額、頭金
  • 返済負担率
  • 返済完了時の年齢
  • 契約者の所得
  • 契約者の健康状態 など

なかでも、健康状態は団体信用生命保険の加入に影響する重要な項目です。

 

団体信用生命保険への加入が住宅ローン利用の条件に含まれている金融機関では、健康状態によって住宅ローン審査が通らない可能性もあります。その場合は、フラット35や民間保険などを検討してみるとよいでしょう。

 

住宅ローン審査について詳しくは、以下の記事も併せてご覧ください。

 

住宅ローンの審査基準とは? スムーズに通過するために押さえておきたいチェックポイント
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土地の引き渡しを受けたら、建物の着工となります。着工から引き渡しまでの主な流れは、以下のとおりです。

  1. 地鎮祭・地縄張りなどの着工準備
  2. 根切りや土台敷きを行う基礎工事
  3. 建方・上棟式
  4. 外壁・屋根・サッシ・電気コンセント・断熱・床下地などの仕上げ工事(ここで中間検査が入る)
  5. クロス・床フローリング・タイル貼り、造作・建具工事など内装仕上げ工事
  6. 足場外し
  7. 照明工事、その他設備の施工、外構工事
  8. 建物完成、竣工検査、物件の引き渡し、融資の実行
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引越しの際には住所が変わるため、複数の手続きが必要です。また、新居での生活をスタートした後は、建物が長持ちするよう、維持管理や保守点検などを定期的に実施しましょう。

 

 

家の引き渡しと引越しが終わった後は、以下の手続きを速やかに行いましょう。

手続き

申請先

転出届

旧居を管轄する役所

転入届

新居を管轄する役所

国民年金、マイナンバーカードの住所変更

新居を管轄する役所

運転免許証、車庫証明の住所変更

新居を管轄する警察署

銀行、クレジット会社、保険などの住所変更

金融機関・保険会社

利用サービスの住所変更

インターネットショップや会員サイトなど

アフターケアサービス/保証関連の登録手続き

設備の各メーカー

 

建物は雨風や紫外線などの影響や時間の経過によって、品質が低下していきます。経年劣化は仕方がないものの、建物を長持ちさせるためには住んでからのメンテナンスが非常に重要です。

 

劣化が進んでからの補修や修理は、定期的なメンテナンスに比べて費用が高額になる可能性があるため、注意しましょう。

 

建物を長持ちさせる定期メンテナンスには、主に以下のような項目があります。

  • クロスの張り替え
  • 外壁・屋根の塗装
  • 屋根の付帯部分の点検・修繕・交換
  • 水回りの交換(洗面台、ユニットバス、トイレ、給排水管)など

また、注文住宅の場合は、建築会社が最低10年の保証をつけることが法律で義務付けられています。

 

契約時や引き渡し時には、保証の内容や範囲、アフターサービスの内容をよく確認しておき、建物の状態で気になる部分があれば、すぐに連絡できるよう準備しておきましょう。

 

LIFULL HOME’Sでは、実際に注文住宅を建てた人にインタビューを行い、家づくりに関する生の声を集めました。

Q1:注文住宅を建てるにあたって、以下の各ステップにどの程度の時間を要しましたか? また、かかった労力やエピソードについて、印象に残った話を教えてください。

 

  1. 1.情報収集・予算決め(2ヶ月程度)

 

地元の建築会社が紹介されている本を買ったり、無料のフリーペーパーを読んだりして、情報収集を開始しました。

 

当初、購入予算のイメージがうまくできなかったため、大手ハウスメーカーや、地元のローコストメーカーに相談して、必要な金額や一般的な流れを教えてもらい、少しずつ計画を具体化していきました。

 

  1. 2.建築会社の選定・土地の選定と購入(5ヶ月程度)

 

夫婦でイメージをすり合わせるために、10社ほど住宅展示場を見学しました。そして、最終的に2社に絞り、検討していた土地の形状に合わせたプランニングをしてもらい、概算を比較したうえで、最終決定しました。

 

建築会社選びの決め手となったのは、営業担当者の信頼性です。話しやすく、自分たちの気持ちに真剣に耳を傾けてくれるか、柔軟性や対応スピードに問題がないかを見て、判断しました。

 

  1. 3.間取り・設備などのプランニング・決定(6ヶ月程度)

 

南側に住宅が建つ予定の土地を購入したため、日当たりに配慮した間取りにこだわりました。そこで取り入れたのが、空調に影響が出にくいサイズの吹き抜けです。

 

コロナ禍や転職により、日中自宅にいる機会が増えましたが、夕方まで電気をつけなくても室内は明るく、光熱費の節約にもつながっていて大満足です。

 

  1. 4.住宅ローン申し込み・着工・引き渡し(9ヶ月程度)

 

住宅ローン申し込みの直前に、クレジットカードの未払いが発覚するトラブルが発生しました。あまり使っていない口座からの定額サービスの引き落としが原因でした。その影響で2ヶ月ほど、ローン申し込み・着手が延びました。

 

大変お恥ずかしい話ですが、発覚してすぐに建築会社に相談し、住宅ローンの担当者にもつないでもらい、最善策を教えていただいたことで、事なきを得ました。

 

  1. 5.住んだ後・アフターケア・保守点検

 

「アフターケアがしっかりしているか」という点も重視して建築会社を選んだので、保守点検が定期的にあり、大変助かっています。

住み始めてしばらくは、季節の変わり目に木の収縮が起こり、クロスにヒビが入ることがありました。そのことを相談できたのも、本当によかったです。

 

Q2:各ステップで実施したこと、気をつけたことがあれば、教えてください。

 

土地の選定と購入で実施したこと

 

土地の選定については、夫婦で優先したい事項をお互いに洗い出し、照らし合わせて優先順位を決定しました。

 

候補の土地が見つかったら、実際に自転車で坂道を上ってみたり、子どもと一緒に歩いてみたりして、通勤・通学ルートを確認しました。

 

間取りで実施したこと

 

隣の家と近い窓の位置、窓の種類は慎重に選びました。また、収納の量は、持っているアイテムを実際にどこに収めるか書き出し、大きさや位置を基に決めました。

 

着工・引き渡し時に実施したこと

 

着工してからは、たまに現場に足を運び、大工さんや現場監督にご挨拶し、信頼関係を築きました。おかげで、施工中の部屋にも快く入れていただき、写真もたくさん撮らせてもらいました。

 

これらの写真は、住み始めてから家具を取り付ける際に、柱や下地がどの位置に入っているかを確認したいときにも便利でした。

Q1:注文住宅を建てるにあたって、以下の各ステップにどの程度の時間を要しましたか? また、かかった労力やエピソードについて、印象に残った話を教えてください。

 

  1. 1.情報収集・予算決め(3ヶ月程度)

 

情報収集・予算決めは、3ヶ月程度かけてじっくりと行いました。まずは、不動産情報サイトやSNSを参考に、どんな家に住みたいかをいったん価格は気にせずに考えた後に、大まかな予算を基に条件を絞り込んでいきました。

 

  1. 2.建築会社の選定・土地の選定と購入(4ヶ月程度)

 

当初は、安心感を重視して大手のハウスメーカーを中心に検討していましたが、金額感を比較したところ、地域密着型の工務店のお得感に魅力を感じ、最終的には工務店を選びました。

 

土地探しも工務店に一任しましたが、地元地域の情報に明るい会社だったためか、スムーズに希望条件に合う土地を見つけることができました。

 

  1. 3.間取り・設備などのプランニング・決定(5ヶ月程度)

 

間取りに関しては、夫婦ともに大きなこだわりはなかったため、シンプルで暮らしやすいつくりを意識しました。

 

設備に関しては、共働きであるため少し奮発して、毎日の家事の負担を減らすことができるビルトイン食洗器や、掃除の手間がかからない高機能のレンジフードを選びました。

 

結果、当初の予算を少しオーバーしてしまったものの、使い勝手には満足しています。

 

  1. 4.住宅ローン申し込み・着工・引き渡し(7ヶ月程度)

 

プランニングがすべて完了したら、借り入れを受ける金融機関選びをしました。金利タイプや返済方法に関する知識があまりなかったため、このあたりのリサーチにはかなり時間がかかりました。

 

将来的に家を買うことを検討している人は、事前に少しでも勉強しておくとスムーズだと思います。

 

  1. 5.住んだ後・アフターケア・保守点検

 

まだ築5年ほどであるため、特に気になる点はありませんが、長く快適に暮らすためにも、定期的にメンテナンスをしていきたいと思っています。

 

特に、屋外の外壁や室内のクロスの劣化は美観に影響すると思うので、こまめに状況をチェックしようと思います。

 

Q2:各ステップで実施したこと、気をつけたことがあれば、教えてください。

 

情報収集・予算決めで意識したこと

 

人生最大の買い物である家の購入を楽しむために、「ワクワク感」を大切にして理想の家に関する情報を集めました。

 

夫婦で重視したい要素が異なり、意見がまとまらないシーンもありましたが、家族の将来を予想しながら、時間をかけてじっくりと話し合いを行うことで、最終的には両者が納得して次のステップに進むことができました。

 

建築会社の選定・土地の選定と購入で意識したこと

 

建築会社各社にはそれぞれ特徴があり、会社の選定にはかなり迷いましたが、最終的には担当者の人柄がよいところに決めました。

 

初めての家づくりで専門知識がまったくない素人に対しても、親切・ていねいに接してくれる、素朴な疑問にも分かりやすく答えてくれる、レスポンスが早い、といった基本的な対応力や信頼性を重視しました。

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注文住宅を建てる際は、以下の3点に注意しましょう。

  • 入居したいタイミングから逆算して家づくりを始める
  • 建築会社に任せっきりではなく、積極的に家づくりに参加する
  • 建築会社選びは妥協しない

 

「小学校の入学時期に合わせて入居したい」など、具体的な入居希望時期がある場合は、入居したいタイミングよりも前に、物件の引き渡し日を設定できるよう家づくりを始めましょう。

 

土地の購入は、早ければ1ヶ月ほどで決まるケースもありますが、希望に合った土地がすぐに見つからないことも珍しくありません。そのため、ゆとりのあるスケジュールを立てておくと安心です。

 

また、入居を急いでいない場合は、ある程度の期限を決めて計画を始めると、スケジュール管理がしやすくなります。

 

土地選びからプランニング、着工から完成まで、すべてを建築会社に任せっきりにしてしまわないようにしましょう。施主も積極的に意見を出し、現場にも時々顔を出すなどして、家づくりを楽しむ姿勢が大切です。

 

建築会社の担当者や現場の大工さんともコミュニケーションを取ることで、より素晴らしい家が完成するでしょう。

 

家づくりは建築会社の担当者との相性が非常に重要です。信頼関係を築ける担当者なら迅速なコミュニケーションが取りやすく、施主側の希望や要望も伝えやすくなるからです。

 

また、引き渡し後の保証やアフターフォローが手厚い建築会社に家づくりを依頼すると、より安心でしょう。

 

建築会社選びで失敗したくない、自分たちの理想をかなえられる建築会社を探したいと考えている人は、ハウジングアドバイザーへの無料相談が可能なLIFULL HOME’S「住まいの窓口」をぜひご活用ください。

 

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家づくりを検討してから実際に住み始めるまでには、一般的に6~10ヶ月ほどの期間がかかります。

 

しかし、土地購入やプランニング、工事などのステップで想定より長い時間がかかれば、住み始めるタイミングが先送りになってしまうケースも少なくありません。

 

引越し時期の希望がある場合は、早めに家づくりの計画を始めると安心です。自分に合った建築会社を選択し、理想の家づくりのプランを練りましょう。

 

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Q.1:家づくりを始めたいのですが、何から手をつければいいか分かりません。

A.1:「情報収集」と「予算決め」から始めましょう。まずは家族で理想の暮らしを話し合ってイメージを固め、それと並行して自己資金や住宅ローンで借りられる額から、大まかな予算を立てるのがおすすめです。

Q.2:家づくりを始めてから、実際に住めるようになるまでどれくらいの期間がかかりますか?

A.2:家づくりにかかる期間は、一般的に6ヶ月〜10ヶ月ほどです。ただし、土地探しやプランニングに時間がかかると、さらに長引くこともあります。子どもの入学など、入居したい時期が決まっている場合は、スケジュールに余裕を持って早めに計画を始めましょう。

Q.3:住宅購入の予算は、どのように考えればいいのでしょうか?

A.3:「自己資金」「住宅ローンで借りられる額」「毎月の返済可能額」の3つを基に、慎重に資金計画を立てましょう。

Q.4:建築会社にはハウスメーカーや工務店など色々ありますが、どのように選べばいいですか?

A.4:建築会社によって特徴が異なるため、複数の会社から見積もりを取って比較検討しましょう。住宅展示場やカタログで情報収集するのもおすすめです。最終的には、担当者との相性や、引き渡し後の保証・アフターサービスの内容も重視して選ぶとよいでしょう。

Q.5:土地探しは自分ですべきですか?それとも建築会社に相談するのがいいですか?

A.5:土地探しは建築会社に相談しながら進めるのがおすすめです。建てたい家のプランを伝えれば、その家が建てられる土地を探してもらえます。先に個人で土地を購入すると、規制で希望の家が建てられなかったり、予算オーバーになったりする可能性があるので注意しましょう。

Q.6:「つなぎ融資」という言葉を初めて聞きました。これは何ですか?

A.6:住宅ローンは家が完成した後に融資が実行されるため、それより前に必要となる土地の購入代金や着工金などを支払うため、一時的にお金を借りるのが「つなぎ融資」です。

Q.7:間取りや設備のプランニングで後悔しないためのコツはありますか?

A.7:家族の生活や家事動線を具体的にシミュレーションし、「リビング階段にしたい」などの希望を書き出して建築会社に伝えましょう。打ち合せで分からないことがあれば遠慮なく質問し、疑問を一つずつ解消していくことが、満足のいくプランニングのコツです。

Q.8:住宅ローンの本審査は厳しいと聞きますが、どんな点をチェックされるのですか?

A.8:住宅ローンの本審査では、借入額や年収、完済時の年齢、健康状態などが総合的にチェックされます。特に健康状態は「団体信用生命保険」に加入できるかに関わるため、重要な審査項目です。

Q.9:建物の工事が始まったら、施主として何かすべきことはありますか?

A.9:建築会社に任せきりにせず、施主も積極的に家づくりに参加することが大切です。現場に足を運んで職人さんたちとコミュニケーションを取ると、よりよい家づくりにつながるでしょう。工事中の写真を撮っておけば、後から家具を取り付ける際に柱の位置を確認できて便利です。

Q.10:家が完成した後、長く快適に住むために気をつけることは何ですか?

A.10:家を長持ちさせるには、入居後の定期的なメンテナンスが欠かせません。契約時に保証期間やアフターサービスの内容をしっかり確認しておきましょう。劣化が進む前にメンテナンスをすれば、将来的な修繕費用を抑えることにもつながります。

 

更新日: / 公開日:2024.09.06