一般的な注文住宅よりも価格を抑えられると、注目されているローコスト住宅。その価格の安さから、「ローコスト住宅はやばいのでは」と品質に問題があるかのように思われてしまうことも。今回は、ローコスト住宅が「やばい」という印象を持たれてしまう理由や実態、ハウスメーカーを選ぶ際のポイントなどを解説します。
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ローコスト住宅が「やばい」と思われる理由は?

ローコスト住宅とは、安価に建てられる住宅のことをいいます。一般的な注文住宅に比べると「やばいのでは…」と思われがちな点があります。
住宅としての寿命が短くなる傾向にある
日本の住宅は建築基準法に従って建てられています。もちろん、安価なローコスト住宅でも建築基準法が守られていますが、建築コストを抑えるために、建築基準を最低限満たすレベルの材料などが採用されるケースがあります。その場合、雨風や日光などによる劣化にどれだけ耐えられるかという「耐久性」が、どうしても一般的な住宅に比べて低くなってしまう可能性が高く、住宅の寿命が短くなる傾向にあるとされているのです。
気密性・断熱性が低くなりがち
ローコスト住宅では、グレードがそれほど高くない断熱材が採用される場合もあるので、気密性や断熱性が低くなりがちです。これらが低くなれば、外気の影響を受けやすくなってしまいます。そのため、夏は暑くて冬は寒い、もしくは冷暖房設備の効きが悪くなるというデメリットが生じてしまうのです。
間取り・設備の自由度が低い
ローコスト住宅では、間取りやデザイン、設備を規格化することでコストダウンを実現しています。そのため、凹凸のないシンプルな四角い間取りや最低限の機能がついた設備などを採用することがほとんどです。一般の注文住宅での間取りや設備の自由度と比較すると、ローコスト住宅で細部までこだわりを反映するのは難しいといえるでしょう。
メンテナンス費用が高くなりがち
先述したように、ローコスト住宅では建設費用を抑えるため、住宅の仕様でグレードの低いものを採用することが多く、耐久性が低い傾向にあります。そのため、外装の塗り替えや故障対策の設備交換などの頻度が多くなってしまい、メンテナンスにかかる費用が高くなるケースがあります。
オプション費用が高くつくことも
ローコスト住宅の場合、シンプルな間取りや設備を採用するケースが多いのですが、そこで、より快適な暮らしのために規格外のオプションをつけようとすると、どうしてもその費用が割高になってしまいます。また、ハウスメーカーによって用意しているオプションはさまざまです。「毎日使うキッチンだけはこだわりたい!」などの希望がある場合には、資料を取り寄せるなどして事前に確認しておくようにしましょう。
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ローコスト住宅のメリットは?

ローコスト住宅はデメリットばかりではありません。ここからはメリットについて見ていきます。
建築費を抑えられるので、ほかのことにお金を回せる
住宅をローコストで建築すると、一般的な注文住宅よりも建築費が抑えられるため、手元に残った予算を新生活の家具の購入費や将来的なリフォーム費用といったほかのことに回すことができます。新築の住宅では、新しい家具や追加の収納アイテムなど何かと要り用なので、住宅建築後のことに予算を回せるのはうれしいポイントといえます。
建築期間が短い
一般的な注文住宅では、1年程度の建築期間が必要ですが、ローコスト住宅は、その半分程度の期間で建てることができます。たとえば、35坪の2階建てをローコスト住宅で建てる場合、契約から着工までにかかる期間は3ヶ月程度、建築期間は2~3ヶ月程度が目安といわれています。
建て替えがしやすい
建築費を抑えられるローコスト住宅では、住宅ローンの返済がしやすいというメリットもあるため、建て替えに対するハードルが低くなります。たとえば、子どもが大きくなって独立したり、歳をとって階段の上り下りが難しくなったりした際も、ライフステージに合わせて柔軟に建て替えが可能なのです。
ローコスト住宅を建てる際のハウスメーカー選びのポイント

ローコスト住宅を建てる場合、どのような視点からハウスメーカーを選べばよいのでしょうか。ここからはローコスト住宅を建てる際のハウスメーカー選びのポイントについて解説します。
建築費だけでなくオプション費用なども確認する
ハウスメーカーに依頼をする際は、建築費はもちろん、どこまでが標準仕様でどこからがオプションになるのかについて、オプション費用やその内容なども併せて確認する必要があります。特に外観や内装のデザインはオプションになっていることが多いので、「人目につくところはこだわりたい!」という人は、しっかり確認するのがおすすめです。また、建てた後にかかる、メンテナンス費などのランニングコストも試算しておくとよいでしょう。
住宅の構造や性能を確認する
普段目にすることが少ない、住宅の構造や断熱・気密性能を確認することも大切です。いくら建て替えを検討しやすいローコスト住宅といえども、その住宅で何年かは暮らすことになります。耐久性や耐震性といった構造の強度や、使用している断熱材の種類などを、各ハウスメーカーのホームページや資料などでチェックしましょう。
間取りや設備を確認する
ローコスト住宅の間取りや設備、デザインなどの規格は、ハウスメーカーによってさまざまです。そのため、これからの暮らしを想定し、自分の好みや理想に近いものを採用しているハウスメーカーを選ぶことが大切になります。完成見学会やモデルルームに行ってみるなど、実際の生活をイメージしたうえで検討してみるのがよいでしょう。
ハウスメーカーの担当者の人柄を見極める
住宅は人生において大きな買い物です。そのため、そのハウスメーカーの担当者との相性も重要なポイントになります。説明の仕方やこちらの話を聞く姿勢など、人柄も含めてチェックしてみましょう。大切なわが家を託すのですから、話しやすさはもちろん、こちらの希望をきちんと受け止めてくれたり、質問に的確に答えてくれたりなど、スピード感をもって誠実に対応してくれるような担当者なら家づくりもスムーズに進むことでしょう。
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ローコスト住宅が得意なハウスメーカーを探してみよう

ローコスト住宅を建てるなら、ローコスト住宅が得意なハウスメーカーに依頼したいものです。
LIFULL HOME’Sでは、「ローコスト住宅」というテーマでカタログを探したり、ハウスメーカーごとの詳細ページで各社の得意分野を見たりできます。会社ごとに建築事例も掲載されているので、実際にどのような住宅になるのかイメージを膨らませることもできます。
気になる会社があれば、カタログを取り寄せて比較してみてはいかがでしょうか。
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記事のおさらい
ローコスト住宅はやばい?
ローコスト住宅は、コストを抑えているため、「寿命が短い」「間取りや設備の自由度が低い」などといわれています。実際にこうした面もありますが、メリットも多いのも事実です。詳しくは「ローコスト住宅が『やばい』と思われる理由は?」をご覧ください。
ローコスト住宅のメリットは何がある?
ローコスト住宅にすることで建築費を抑えられるので、余ったお金を新生活の予算に回したり、建て替えが検討しやすかったりなどのメリットがあります。詳しくは「ローコスト住宅のメリットは?」をご覧ください。
ローコスト住宅を建てる際のハウスメーカー選びでは何に気をつけるべき?
建築費の比較のみではなく、どこまでが標準仕様なのか、住宅の構造や性能、間取りや設備などもよく確認しましょう。加えて、親身になってくれる担当者選びも重要です。詳しくは「ローコスト住宅を建てる際のハウスメーカー選びのポイント」をご覧ください。
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