平屋の特徴を押さえておこう

平屋のメリット

 

平屋のメリットとしてまず挙げられる点として「階段のない暮らしができる」という部分があります。生活動線のなかに階段がないので、上下移動の負担軽減につながるでしょう。

 

また、平屋の場合は階層を分けなくていいので、天井を高くすることもできます。吹き抜けとは違いますが、それぞれの部屋の天井を高くできるので、ゆったりとした気持ちで暮らせるでしょう。

平屋のデメリット

 

一方、平屋を建てる場合のデメリットとしては、十分な敷地面積が必要になるという点です。

 

住宅を建てる際、用途地域によってその土地の建ぺい率や容積率が定められているので、その範囲内でしか家を建てられません。

 

そのため、一定の住宅面積を確保するには、十分な敷地の広さが必要になります。また、平屋の場合は多くの部屋数を確保しにくい点も注意しておきましょう。

 

平屋の特徴である生活動線の短さは、部屋数が少ないからこそ実現できる部分でもあります。部屋数を求めないことが、平屋の特性を生かせるポイントになることを理解しておきましょう。

平屋を建てるときの予算目安はどのくらい？

 

平屋住宅を建てる場合、実際にどのくらいお金がかかるのでしょうか。相場を理解しておけば、間取りやプランを練るときにスムーズに進めやすくなるでしょう。

 

ここでは、平屋を建てるときの予算の目安を解説します。

平屋の建築費について

 

平屋と2階建て住宅の建築費用ですが、平屋の方が建築費用は高くなる傾向にあります。平屋の建築費は、同じ規模の2階建てと比べると1〜2割程度割高になるといわれています。

 

理由としては、広い敷地が必要になるからです。2階建て住宅と同じ居住スペースを平屋で実現するには、十分な敷地面積がなければなりません。そして、敷地面積が広い分だけ基礎や屋根の工事費用もかさんでしまうことが挙げられます。

 

一方で、階段スペースなどは平屋の場合は不要となるので、全体のコストを把握したうえで決めていくことが大切です。

建築費の目安

 

平屋を建てる際に必要な費用は、施工を担当するハウスメーカーや工務店によって価格差があります。そのため複数の会社から見積もりを取り、比較検討をしましょう。

 

また、新築で平屋住宅を建てるときの建築費の目安は、2LDK～3LDKの広さで1,000万～2,000万円台が相場となります。

 

施工会社によって得意・不得意はあるので、できるだけ平屋の建築で実績のある会社を選んだ方が建築費を抑えることにもつながるでしょう。

 

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平屋を建てる際の注意点

 

平屋を建てるときには、いくつかの点についてあらかじめ注意しておく必要があります。ここでは、4つの注意点を紹介します。

1. プライバシーの確保

 

平屋はワンフロアであるため、部屋同士の距離が近くなる傾向にあります。そのため複数人で生活する場合は、家事やテレビの音など生活音が聞こえやすいので、しっかりと防音対策をしておくことが大切です。

 

また、道路側に窓が面している場合、室内が丸見えになることもあります。そのため、塀や柵の設置やカーテンの取り付けなどを行い、外からの視線も考慮しておきましょう。

2. 近隣の建物の高さ

 

周りに2階建て住宅や高さのある建物がある場合、採光性が低下するケースがあります。天窓を設けたり中庭を中心に置いたりするなどして、部屋の明るさを保てるように工夫しましょう。

3. 防犯対策

 

階段がない平屋住宅は室内を移動しやすいのがメリットですが、同時に外部から侵入されやすい住まいであるともいえます。

 

割られにくい窓ガラスや防犯カメラの設置、防犯対策用の音が鳴る砂利を敷くなど、セキュリティ面についても考えておきましょう。

4. 風通し

 

平屋住宅は2階・3階がない分だけ、立体的な空気の流れをつくることが難しい建て方になります。窓から風がどう吹き抜けていくのかをあらかじめイメージし、シミュレーションしておくことが大切です。

 

対策のひとつとして、高窓を設置して風の通り道をつくってあげると、空気が滞ることを防げます。

オシャレで快適な平屋を実現するためのポイント

 

平屋を建てるときの注意点を踏まえたうえで、オシャレな住まいにするにはどうすればよいかを見ていきましょう。

中庭をつくり採光を確保する

 

中庭をつくることで、採光を確保しつつ、開放的な空間をつくり出すことができます。平屋では風通しの確保や採光が課題となりますが、中庭をつくることでその両方を解決できるのが大きなメリットです。

 

中庭から光が家全体へと差し込む様子は、オシャレな雰囲気を演出してくれるでしょう。外からの視線を遮りつつ、自然光を取り入れられるのが大きな利点です。

外壁や屋根のデザインを工夫する

 

オシャレな平屋を建てるために注目しておきたい部分が、外壁と屋根のデザインです。これらのデザインは、外観の印象を大きく左右します。

 

周りの家と少し差をつけた住まいにするには、外壁に木材やレンガなどを取り入れる方法があります。

 

また、一般的な住宅でよく取り入れられている「片流れ屋根」を採用すれば、屋根を片方に流れるようなつくりにできるので見栄えがよくなるでしょう。

テラスやウッドデッキを設置する

 

室内や外観に意識を向けるのであれば、それぞれの部屋だけでなく家族団らんのスペースをもう1つ設けてみるのもオシャレな家づくりにつながります。

 

平屋にウッドデッキやテラスを取り入れると、家族で過ごすスペースを上手に増やせます。

 

また、テラスなどを設けることで室内と屋外がつながるため、休日に家族でバーベキューをしたり暖かい日には日光浴を楽しんだりと、いろいろな使い方ができます。

 

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平屋のマイホームを建てるなら施工会社選びも重要

 

2階建ての住まいと比べると、平屋の総数はそこまで多くはありません。そのため、施工実績が豊富でノウハウを持っている施工会社を選ぶことが大切です。

 

依頼先を選ぶときには、初めからここにすると決めるのではなく、平屋の施工実績がある複数の会社に見積もりを依頼してみてください。各社を比較することによって、それぞれの強みを把握できるでしょう。

 

住宅情報ポータルサイトのLIFULL HOME’Sには、さまざまな建築の施工事例をまとめたカタログが掲載されており、その中でも平屋に特化した「平屋住宅のカタログ」があります。

 

住まいを得たいエリアを選択して、施工事例や施工会社を検索できるので便利です。気になる物件や施工会社を見つけたときは、カタログを取り寄せたり資料を確認したりもできるので、ぜひ活用してみてください。

 

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まとめ

• 生活動線が短くなるので家事はしやすいが、平屋を建てるには広めの土地の確保が必要
• 建築費用は依頼する会社によって違ってくるが、目安として1,000万～2,000万円台の費用がかかる
• 平屋を建てるときには、プライバシーの確保や防犯対策を考える
• ウッドデッキや中庭を設けることによって、オシャレな平屋にすることができる

 

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