家づくりに取組もうと考えていても、どのタイミングで動き出すのがいいのか、判断に迷ってしまうこともあるでしょう。
ひとつの判断材料として、注文住宅の価格がこれまでどのように推移してきたのかを知ることで、自分に合った購入時期を決めやすくなるかもしれません。
この記事では、注文住宅のこれまでの価格推移に加えて、実際に建てるときの費用相場や注意点などを解説します。
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注文住宅の価格推移…過去15年分のデータをチェック

国土交通省の2021年度「住宅市場動向調査」のデータを基に、土地付き注文住宅(建物の建築費用+土地購入費用)の価格推移を見てみましょう。
2007年から2021年までの15年分の価格推移をまとめると、次のような結果となりました。
調査年度 | 土地付き注文住宅の取得価格 |
|---|---|
2007年 | 4,401万円 |
2008年 | 4,224万円 |
2009年 | 4,136万円 |
2010年 | 4,187万円 |
2011年 | 4,154万円 |
2012年 | 3,614万円 |
2013年 | 3,948万円 |
2014年 | 4,029万円 |
2015年 | 4,034万円 |
2016年 | 4,246万円 |
2017年 | 4,082万円 |
2018年 | 3,901万円 |
2019年 | 4,615万円 |
2020年 | 4,486万円 |
2021年 | 4,879万円 |
※各調査年度の一次取得者(初めて住宅を取得した人)のデータ
上記の金額をグラフで見てみると、変化が分かりやすいでしょう。

まず、土地を含めた注文住宅の取得価格については、過去15年分のデータにおいて、3,600万~4,800万円台で推移していることが分かります。
全体的にはおおむね4,000万円台で推移していますが、2012年度に価格が大幅に下落しているのは、2011年に起こった東日本大震災が影響していると推測されます。
注文住宅の建築費用は地域によってあまり大きな変化は見られないため、土地付き注文住宅の価格が下落する要因としては、土地価格の下落が理由として挙げられます。
2019年以降は全国的に土地価格の上昇傾向が見られるため、注文住宅の取得価格も上向いています。
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注文住宅を建てている年齢や年収を把握しておこう

注文住宅を建てるタイミングを見極めるには、ほかの人がどのような時期に建てているのかを知ることも重要なポイントになります。
ここでは、先ほどと同じく2021年度「住宅市場動向調査」のデータを基に、世帯主の年齢や年収などをチェックしてみましょう。
調査によれば、注文住宅を取得した世帯主の平均年齢は44歳となっています。
世帯年収について見ると、注文住宅を取得した人の全国平均は年収779万円であり、三大都市圏では909万円となっています。
家づくりに適したタイミングは、経済的な面が重視されるポイントではありますが、一方で家族構成の変化やライフイベントが訪れることで、住宅の取得を急ぐ場面もあるでしょう。
住宅取得の平均年齢や世帯年収はあくまでひとつの目安であり、最終的には自分の家族にとって住宅取得に適した時期を見極める必要があります。
家庭内においても、住宅に対して求める部分は意見が分かれてしまうところもあるので、家づくりを始める早い段階から、家族間でもよくコミュニケーションをとって、認識を共有しておくことが大事です。
建築費用の相場を確認する前の注意点

注文住宅は、土地の購入費用と建物の建築費用をあわせて考える必要があります。
住宅金融支援機構が公表している2021年度「フラット35利用者調査」によれば、建物の建築費用は全国平均で3,010万円となっており、地域によって大きな違いは見られません。
しかし、土地の取得費用については全国平均が1,444万円であるのに対して、首都圏では2,220万円となっています。注文住宅の取得価格を大きく左右しているのは、土地価格である点を押さえておきましょう。
一方、建物の建築費用に全国的な差がそれほど無いといっても、依頼する施工会社によって建築コストや住宅性能は変わってきます。
注文住宅の場合は、土地探しから住宅の引き渡しを受けるまで1年前後の期間を必要とするので、施工会社の担当者とよく打ち合わせを行いましょう。
また、2021年度「住宅市場動向調査」によれば、注文住宅の取得価格に占める自己資金の割合は16.1%となっています。
4,000万円の物件であれば、640万円程度の自己資金を準備する傾向があり、一定の自己資金を確保してから家づくりに取組む人が多いといえるでしょう。
また、住宅の取得にあたって両親や祖父母などから資金援助を受けられる場合は、手元の資金が多少不足していたとしても、家づくりを積極的に進めやすいタイミングだといえます。
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初めて家づくりに取組むときは、間取りのプランや資金計画など決めなければならないことが多く、どこから手を付ければいいのか迷ってしまう場面もあるでしょう。
家づくりは全体的な流れを把握したうえで、それぞれのステップを順序よく進めていく必要があります。
LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」なら、専任のハウジングアドバイザーが家づくりについて何度でも無料で相談に乗ってくれます。
実際に家づくりを進めるにあたって、どうすればいいのか分からなくなることもめずらしくないので、中立的な視点からアドバイスを受けることも大切です。
希望条件やイメージに沿った家づくりを進めるために、住まいの窓口をぜひ活用してみてください。
まとめ

- これまでの価格推移を参考に、注文住宅の適正価格を見極めよう
- 2021年度「住宅市場動向調査」によれば、注文住宅を取得した人の平均年齢は44歳、世帯年収は全国平均で779万円
- 建物の建築費用は地域によって大きな差は見られないが、土地価格は地域ごとに差が大きい
- トータルの取得価格を把握したうえで、施工会社と綿密な打ち合わせを行おう
- 迷ったときはLIFULL HOME’S「住まいの窓口」に相談してみよう
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