理想の家づくりを行ううえで、ハウスメーカー選びはとても重要です。
しかし、さまざまなハウスメーカーがあり、あれこれと考えているうちに、どこに決めればいいのか分からなくなってしてしまうこともあります。
今回はより効率的なハウスメーカー選びを行うために、比較する際のポイントと複数の会社で迷ったときの「決め手」となる要素について紹介します。
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複数のハウスメーカーで迷ったときの決め手

複数のハウスメーカーで迷ったときに、最終的な決め手となるのはどのようなポイントなのでしょうか。ここでは、LIFULL HOME’Sが独自に行ったアンケート結果も踏まえて見ていきましょう。
アンケートの最上位回答率は「担当者との相性」
LIFULL HOME’Sが家を建てた500人を対象に行った2022年の調査では、施工会社選びの決め手になったポイントについて、次のような結果になりました。
家を建てる会社を選ぶ決め手になったこと(複数回答可) | % |
|---|---|
担当者との相性 | 41.4 |
住宅性能(高気密・高断熱、省エネなど) | 39.7 |
希望の間取り・デザインをかなえる設計 | 31.9 |
提案内容と見積価格のバランス | 29.9 |
アフターサービス・保証 | 27.1 |
建築工法・構造(木造軸組工法、2×4工法、RC造など) | 23.9 |
柔軟な対応 | 22.9 |
価格の安さ | 19.1 |
過去の建築実例 | 18.9 |
口コミ・評判 | 17.5 |
実績の多さ | 17.4 |
親族・友人・知人からの紹介・おすすめ | 16.8 |
建てたいエリアの情報に精通している | 15.8 |
知名度 | 14.2 |
得意なデザイン | 14.1 |
その他 | 4.0 |
もっとも回答率が高かったのは「担当者との相性」という結果になりました。
次いで「住宅性能(高気密・高断熱、省エネなど)」「希望の間取り・デザインをかなえる設計」「提案内容と見積価格のバランス」「アフターサービス・保証」と続きます。
プランにもよるものの、注文住宅では決めなければならないことが多岐にわたるため、専門的な部分については担当者に任せたり頼ったりする場面があります。
そのため、担当者のコミュニケーション能力はもちろん、資格や実績にも目を向け、信頼できるかどうかを見極めましょう。
ハウスメーカー選びでまず押さえたい基本の5ポイント

ハウスメーカー選びを行ううえでは、まず基本を押さえておくことが大切です。ここでは、最初に意識しておきたいポイントを5つに分けて見ていきましょう。
1.ハウスメーカーと工務店の違い
住宅の施工を依頼できる会社には、大きく分けて「ハウスメーカー」と「工務店」の2種類あります。
工務店はどちらかというと地域密着型で、依頼主の要望に合わせて1つずつつくり上げていく「オーダー型」になるのが特徴です。
一方、ハウスメーカーは全国展開しているところも多く、規模の大きさを生かした効率的な施工が特徴です。
規格化されたラインアップから好みのものを選ぶ「チョイス型」が基本なので、費用の割に高性能な住宅が立てやすいのがメリットといえます。
また、アフターサービスが充実している会社が多いのも、ハウスメーカーで家を建てる魅力です。
2.得意な構造・工法の種類
一戸建ての構造には、大きく分けて「木造」「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」の3種類があります。
また、木造には在来工法や2×4工法などのさまざまな工法があり、ハウスメーカーごとに得意とするものが異なります。
そのため、あらかじめ住宅の構造・工法の特徴を押さえて、希望の建て方が得意なハウスメーカーに依頼しましょう
3.価格帯、坪単価
一口にハウスメーカーといっても、坪単価40万円以下程度のローコスト住宅に強みを持つメーカーや、坪単価70万円以上で高品質な施工を実現するメーカーなど、会社ごとに対象とする価格帯に違いがあります。
4.性能
耐震性や換気性能などの住宅性能については、法律で定まっている基準を満たす必要があるので、基本的にどのハウスメーカーであっても最低限の水準はクリアしています。
そのうえで「長く安心して住む」「より快適に暮らす」ためには、より細かく各種性能に目を向けてみましょう。
全館空調システムや高気密・高断熱の家、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)など、得意な住宅性能についてもハウスメーカーごとに異なる特徴があります。
5.保証・アフターサービス
快適な住環境を維持するうえでは、建ててからのアフターサービスの質も重要なポイントとなります。
保証やアフターサービスが充実していれば、利用者自身が安心して住めるのはもちろん、住宅ローンの審査を受けたり将来的に売却を考えたりしたときにも有利に働きます。
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ハウスメーカー選びに失敗しないための注意点

納得のいくハウスメーカー選びでは、基本を押さえるとともに「失敗を避けるためのコツ」を知っておくことも大切です。
注意点
- 値引きやキャンペーンで決めない
- 知名度を重視しすぎない
- 即決しない
- 必ず複数の会社で比較する
ハウスメーカーには、期間限定で建築費用の値引きや設備の無償グレードアップなどのキャンペーンを行うところもあります。
キャンペーンはうまく活用できれば魅力的ではありますが、あくまでもハウスメーカーを比較する際のひとつの要素にすぎません。
納得のいくハウスメーカー選びを行うためには、前述した基本のポイントを押さえたうえで、キャンペーンはあくまでオマケとして考えましょう。
また、知名度が高いハウスメーカーが必ずしも自分に合うとは限りません。ハウスメーカーの特徴と自身の要望を踏まえて、相性のよい依頼先を見極めることも重要です。
そのためには即決をせず、候補を複数の会社に広げ、なるべく時間をかけて比較検討する必要があります。
複数社を比較するときの基本! 相見積もりの取り方・読み方

ハウスメーカーには、それぞれ異なる得意分野があるため、同一のプランでも会社によって費用に大きな差が生まれることがあります。
依頼先の候補を2~3社程度まで絞り込むことができたら、相場感を養うためにも、相見積もりを取って比較してみるのがおすすめです。
相見積もりの取り方
相見積もりを取る際に押さえておきたいポイントを解説します。
見積書の種類を知っておこう
見積書には「概算見積もり」と「詳細見積もり」の2種類があります。詳細見積もりとは、実際に依頼する会社が決まってから、具体的なプランに基づいて行う見積もり方法のことです。
それに対して、概算見積もりは、おおまかなプランに基づいて計算するものであり、複数の会社をまとめて比較したいときに適しています。
依頼時のコツと注意点を押さえておこう
相見積もりを行うときには、各社の費用の違いを見比べるためにも、必ず同じ条件にそろえて依頼しましょう。
また、相見積もりを依頼する段階では、2~3社程度に候補を絞り込んでおけると、見比べやすくなります。
なお、依頼時には、さまざまな条件を入力する必要があるため「一括見積もり」サービスなどを利用して、まとめて依頼すると便利です。
見積書の読み方
見積書について確認すべきポイントは以下のとおりです。
確認すべきポイント
- 要望が反映されているか
- 「一式」表記が多すぎないか
- 抜けている項目はないか
- 設備は標準仕様か
- 質問しやすい雰囲気・システムか
- 担当者の対応やコミュニケーション能力に問題はないか
見積書には、施工箇所ごとに必要な費用が「一式」「一ヶ所」としてまとめられていることもあります。
この場合、実際にどのような費用が含まれているのかを確認しておくと、他社との比較がスムーズに行えるので安心です。
また、意外に見落としてしまいやすいポイントとして、「設備の仕様」が挙げられます。
ほかの会社と比べて金額が高い場合、設備がオプション仕様になっているケースもあるので、条件をならして比較することが大切です。
そのうえで、特に重要なのは対応してくれる担当者の人柄や能力を見極めることです。気になることがあれば遠慮せずに質問して、なるべく積極的にコミュニケーションを図りましょう。
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「住まいの窓口」で施工会社選びを手伝ってもらうのもひとつの手

ハウスメーカー選びに迷ったときには、無料で利用できるLIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」で、ハウジングアドバイザーに相談してみるのも有効な方法です。
家づくりの基本やお金の課題、施工会社選びといった幅広いテーマについて、中立的な立場からアドバイスをもらえるため、初めての注文住宅でも安心してプランを立てられるようになります。
また、要望があれば、利用者の希望や人柄に合わせて相性のいい施工会社を紹介してもらうことも可能です。さらに、住まいの窓口では、専門家の監修による無料講座をオンラインで受講することもできます。
「理想の家を建てるためのパートナー選び『ハウスメーカーVS工務店』」や「知らないと損する!?『住宅展示場の回りかた講座』」など、家づくりに役立つ講座があるので、ぜひ利用してみてください。
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まとめ

- ハウスメーカー選びをスムーズに進めるためには、まず基本的なポイントを押さえておく
- 失敗しないためには、即決せず複数のハウスメーカーを比較することが大切
- アンケート結果によれば「担当者との相性」が決め手と回答した人が多い
- 2~3社に候補を絞り込めたら、相見積もりを取って比較する
- 相見積もりの取り方や見積書の読み方も知っておこう
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更新日: / 公開日:2022.11.25










