この動画と記事は、理想の注文住宅を建てる準備として必要な「条件整理」と「情報収集」のやり方について詳しく解説しています。

条件整理の具体的な手順と注意点。そして住宅展示場や参考書、インターネットや相談窓口を正しく活用して効率よく進める情報の集め方をまとめていますので、これから家づくりを始めようという方は必見です。
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こんにちは。LIFULL HOME’S 住まいの学校 講師の高瀬です。

 

高瀬講師

 

今回は注文住宅を検討されている人向けに、希望条件の整理方法を解説していきます。

 

今お住まいの家と理想にギャップを感じている人、いつか注文住宅の夢をかなえたいけれど何から手をつけたらいいのかで悩んでいる人は必見です。

 

こちらの動画と記事では、住まいに求める条件の整理の仕方と、その手段としての情報収集の仕方について学ぶことができます。

 

現在すでに動き始めているものの、どの建築会社に頼んだらいいのか分からず悩まれている人もぜひ参考にしてみてください。

 

条件整理の方法

条件整理の方法

 

まずは注文住宅の大まかな流れを説明します。

注文住宅の大まかな流れ

  1. 条件整理
  2. 情報収集
  3. 見学・打合せ
  4. 契約
  5. 着工
  6. 完成、引渡し

最初に条件整理から取り組んで、次に情報収集、見学、この後の細かい部分は割愛しますが、打ち合わせや検討を重ねて建築会社と契約し、工事が始まって完成、引き渡しといった流れになります。

 

条件整理をせずいきなり見学に行ったり、間違った情報収集の仕方のせいで失敗したりする人も少なくありません。失敗しないためにも、まず条件整理から始めることと、正しく情報収集をして進めていきましょう。

 

また、条件整理の目的は理想の住まいをかなえるためですが、そこで欠かせないのが自分の理想を叶えてくれる建築会社との出合いです。

 

普段、仕事や育児で忙しい中、行き当たりばったりで進めていては、いくら時間があっても足りません。失敗しないことだけでなく、効率よく進めることも意識して、これから説明する内容を実践してみてください。

 

それでは条件整理の方法です。

条件整理の手順

  1. 箇条書きで書き出してみる
  2. モノとコトに分けて整理する
  3. 優先順位をつける

1.箇条書きで書きだしてみる

 

最初の条件整理と情報収集の目的は、見学に行く会社を決めることにあります。出合いの確率を高めるための作業だと思ってください。

 

まずは思い浮かぶ限り、箇条書きしていきましょう。なかなか出てこない場合は、今回なぜ注文住宅を建てたいと思ったのか、そこから考えてみてください。恐らく、現在の暮らしか、もしくは未来の見通しで何かしらの不都合があったはずです。

 

たとえば、子どもが大きくなったら今の住まいでは手狭になりそう、今の間取りだと家事や子育てがしにくいから変えたいといったなどです。今の住まいでかなわないことは何ですか?

 

2.モノとコトに分けて整理する

モノ(要望)コト(理由)優先順位
耐震等級3と制震ダンパー地震に強い家1
広いビリング家族の団らん、笑顔2
南欧風の外観かわいさ、憧れ、愛着3
すべて上吊り引き戸掃除が楽な暮らし4
リビング学習スペース子どもと一緒に勉強

5

条件整理は、モノ(要望)とコト(理由)に分けて整理し、優先順位をつけましょう。

 

また「広いリビング」や「南欧風の外観」など、モノに分類される要望で終わらせずに、なぜリビングを広くしたいのか、なぜ南欧風の外観がいいのか、それぞれのモノに秘めたコト(理由)を明確にしましょう。

 

3.優先順位をつける

 

この理由づけが、優先順位を考えるうえで非常に大事になってきます。

 

また、コトの要望から出ることがあるかもしれませんね。たとえば「掃除が楽な暮らし」「子どもと一緒に勉強したい」などです。

 

これらを満たしてくれるモノは何かがすぐに分かればいいのですが、分からなかったときは情報収集です。

情報収集の仕方

情報収集の仕方

ポイント

  • 住宅展示場
  • 雑誌、専門書
  • インターネット、SNS
  • 中立的な相談窓口

情報収集といっても、住宅展示場を訪問したり、雑誌や専門書を読んでみたり、インターネットやSNSで検索してみたり、中立的な相談窓口に行ってみたりなど、今の時代いろいろな手段がありますよね。

 

しかし、それぞれの手段のデメリットを理解しないまま進めてしまうと、結果的に失敗に終わりがちです。そのため、まずはそれぞれの手段のメリットとデメリットを整理しておきましょう。

 

住宅展示場

住宅展示場のメリットデメリット

メリット

・見て、触れて、体感できる

・選択肢やイメージが広がる

 

デメリット

・実際に建つ家とギャップがある

・営業を受ける場合がある

全体の流れのなかで「見学」とほぼイコールになりますが、情報収集を目的として住宅展示場に行くのもひとつの手です。理想の住まいのモノ要望もコト要望も全然出てこないという人は、イメージを膨らませる意味では有効な手段だといえます。

 

そのほか、高気密高断熱の家って実際どんなものか、リビングやキッチンやお風呂が広いと自分たちはどういう感情になるのかなど、体感することも大事だと思います。

 

デメリットとしては、多くのモデルハウスはサイズが大きく、コストをかけて建てられているので豪華な仕様になっています。まったく同じ家を建てようとすると、億単位のお金が必要というケースも少なくないので、その点は注意しましょう。

 

また、常駐しているスタッフの手があいていれば基本的には声をかけられ、その人と一緒にじっくり回ることになります。説明を受けた方がよく分かるのでプラスも大きいのですが、その分時間はかかりますので、行くなら時間に余裕があるときが無難です。

 

雑誌、専門書

雑誌、専門書のメリットデメリット

メリット

・専門家を通して書かれている

・幅広く相対的にまとまっている

 

デメリット

・特定の情報だけを知りたい場合には不向き

・情報が古い場合がある

続いて、雑誌や専門書に関しては、主にインターネットとの対比で使い分けたり、併用したりすることをおすすめします。雑誌や専門書は、その道のプロが監修に入っていることが多く、情報の正確性は高いといえます。

 

デメリットは、紙媒体のため、インターネットと違って検索性には欠けるので、特定の情報だけを知りたい場合には遠回りになることも。

 

また、情報の鮮度という点では、いくら新発売だったとしても、執筆してから書店に発売されるまでにはそれなりの月日が経過しています。

 

住宅ローンの金利や、建築資材の価格の動向など、日々変わっていくものも書かれているため、最新の情報を手に入れたい場合はインターネットも活用しましょう。

 

インターネット、SNS

インターネット、SNSのメリットデメリット

メリット

・情報が豊富で鮮度も高い

・情報取得のスピードが速い

 

デメリット

・情報の正確性の判断が難しい

インターネットのメリットは、最新の情報を何よりも手軽に取得できます。あとは家族間で情報を共有しやすい点もメリットといえます。

 

特に画像ですね。外観や内観の画像はイメージの共有として、とても有効です。「やっぱり南欧風がいいよね」「そうだね」と言っても、お互いの南欧風のイメージにズレがあったら後々困ってしまいます。イメージの共有は画像でやるようにしましょう。

 

一方でデメリットは、ネットの書き込みやSNSでの発信情報は個人の主観的なものが多く、また、なかには広告主から広告費を受け取って発信しているものもあるため、専門性や信頼性には欠けてきます。

 

だからといって、一概に間違っている情報とも言い切れないため、情報の正確性を判断することが非常に難しくなってきているといえるでしょう。

 

中立的な相談窓口

中立的な相談窓口のメリットデメリット

メリット

・自分に必要な情報を取捨選択してくれる

・自分に合った建築会社を紹介してくれる

 

デメリット

・紹介を受けられる会社は提携会社に限られる

私が従事しているLIFULL HOME’S住まいの窓口もそのひとつです。

 

お客さまの状況に合わせて必要な情報だけをピックアップして説明したり、条件整理を一緒にやって、それをかなえてくれる建築会社の紹介もしたりしています。

 

デメリットは、提携していない会社は、紹介やご提案ができないという点です。相談は大体90分ほど要しますが、最短で見学する会社の選定までたどり着きたい人にはおすすめです。

 

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いろいろな情報収集の手段を使い分けながら条件を整理していきましょう。

 

次のステップとしては、これらの希望条件をかなえてくれる、得意としている建築会社はどこなのかということを情報収集していき、「見学」に踏み出してみてください。

 

この動画の中で説明しきれなかった内容は関連記事からご覧ください。

 

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更新日: / 公開日:2022.09.26