注文住宅で間取りなどを決める際に「坪庭が欲しい」と考える人もいるのではないでしょうか。坪庭は1坪くらいの小さな庭で、採光や通風だけでなく観賞用として楽しむことができます。

今回は、坪庭のメリットとデメリット、坪庭を取り入れたおすすめの設置場所や注意点について紹介します。
無料で住まいの窓口に相談する注文住宅を探す中庭のある家の住宅カタログを探す

坪庭イメージ

 

坪庭とは、先述したとおり1坪ほどの小さな中庭のことです。採光・通風としての効果だけでなく、観賞用としても楽しむことができます。

 

坪庭は中庭や玄関脇のスペースに設けられることが多く、草花や木、竹、飛び石、灯籠など、好きなオブジェを配置するのが一般的です。

 

もともとは和風テイストの坪庭が主流でしたが、最近ではレンガなどを用いて洋風テイストにしたり、玄関ホールの内側に坪庭を設置したりと、注文住宅における坪庭の取り入れ方は多様化してきています。

 

坪庭の気になる設置費用ですが、建物の外に小さな庭を設ける場合は、外構工事の一部となり、建物代にプラスして100万円以上かかることがほとんどです。

 

もし、中庭タイプの坪庭を設ける場合は、中庭を配置するために建物の形状が複雑になるため、その分建築費が高くなります。

 

坪庭のデザインや配置する場所によって費用は大きく変わりますので、間取りを考える際はコスト面も考慮しながら決めるのがいいでしょう。

無料で住まいの窓口に相談する 注文住宅を探す 中庭のある家の住宅カタログを探す

注文住宅に坪庭をつくるメリットとデメリット

 

注文住宅で坪庭を設ける場合は、メリットもあればデメリットもあります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

 

坪庭を設ける大きなメリットは、採光・通風の確保です。坪庭を設けることで壁面が増えるため、敷地が狭くても光を取り入れやすくなり、風の通り道にもなります。

 

狭小住宅や道路から奥まった場所にある住宅などは、採光・通風の確保はもちろん、空間の広さを演出できます。

 

そのほかにも、道路に面した庭と違い、坪庭はリビングの外や玄関周辺など、室内から見えやすい場所に設けられることが多く、外部からの視線を気にせずに楽しむことができるのも魅力です。

 

坪庭のデメリットは、坪庭を設ける分、費用が高くなることや、維持費が発生することなどが挙げられます。

 

面積が小さいほど手間はかかりませんが、芝生や植栽は維持管理が必要なため、雑草やコケ、カビ対策などが比較的楽な素材を選ぶといいでしょう。

 

また、1坪程度の小さな庭とはいえ、その分、建物の面積が少なくなるのもデメリットといえます。

坪庭イメージ

 

注文住宅で坪庭を設ける場合、悩むのが設置場所です。ここでは、おすすめの設置場所を紹介します。

 

露天風呂感覚を自宅で楽しむことができるのが、浴室に隣接した坪庭です。

 

坪庭に面した面を大きな窓にすれば換気がしやすく、カビが生えにくい素材の天井や板張りをすれば管理も楽になります。奥行きが数十cmの小さな坪庭を浴室の外に設けるだけで、お風呂の時間もリラックスできます。

 

玄関から室内に入った空間に坪庭が見えると、視線が外へといくため、開放感あるスペースを演出できます。また、玄関と客間がつながる間取りにする場合は、客間の外に坪庭を設けるのもおすすめです。

 

坪庭は狭小住宅に設けると、狭い空間を広く見せる効果が期待できます。都市部の狭小住宅は3階建てが多く、2階に広めのLDKを設けるのが一般的ですが、LDKの一角もしくはベランダの一部に坪庭を設けるのもいいでしょう。

 

また、1階が車庫で開口が狭く、駐車場のサイドに玄関アプローチを設ける場合は、玄関アプローチ内に坪庭を設けて採光を確保するのもおすすめです。

無料で住まいの窓口に相談する 注文住宅を探す 中庭のある家の住宅カタログを探す

注文住宅で坪庭をつくる際の注意点

 

1坪ほどの小さな坪庭ですが、注意点もいくつかあります。

 

間取りによっては、坪庭を設けることで家事動線が悪くなったり、室内での移動に負担がかかったりする可能性があるでしょう。坪庭を設ける場合は、室内での移動距離を考慮して間取りを考えることが大切です。

 

また、植栽やガーデニングをする場合は、排水についても注意が必要です。

 

排水場所が適切でないと雨が降ったときに雨水がたまってしまい、室内が浸水することも考えられます。水はけのいい床材を選び、普段からこまめに排水溝を掃除するなどして対策をしましょう。

 

注文住宅で坪庭を検討している場合は、坪庭のデザインや設ける場所について慎重に検討する必要があります。

 

坪庭がない住宅よりも費用は高くなりますが、坪庭には採光・通風の確保や観賞用など、メリットが多いことも事実です。

 

敷地をいかに有効に使って坪庭を設けるかは、専門家にも相談しながら決めるようにしましょう。

無料で住まいの窓口に相談する 注文住宅を探す 中庭のある家の住宅カタログを探す

更新日: / 公開日:2021.09.14