ツーバイフォー工法の特徴と利点・欠点
ツーバイフォー工法は、耐震性や断熱性が高く、工期が短く費用も抑えやすいのが利点です。一方で、壁で建物を支える構造のため、間取りの自由度が低く、湿気がこもりやすいという欠点もあります。
詳しくは、「ツーバイフォー工法とは? 主な特徴とメリット・デメリット」をご覧ください。
ツーバイフォー住宅の坪単価と価格の目安
ツーバイフォー住宅の坪単価は20万円~50万円台が相場で、木造住宅の中でも費用を抑えやすい傾向にあります。ただし、坪単価の計算方法は会社によって異なるため、含まれる工事の範囲などを確認しましょう。
詳しくは、「坪単価相場から見る、ツーバイフォー工法の住宅価格」をご覧ください。
正確な建築費を知るための見積もりのコツ
正確な価格を知るには、複数の会社から同じ条件で見積もりを取ることが大切です。見積もり書は項目が細かいかを確認し、不明な点は担当者に質問しましょう。坪単価だけでなく総額で比較検討することが重要です。
詳しくは、「見積もり書の読み方と建築会社の見極め方」をご覧ください。

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木造住宅の工法には、日本の伝統的な工法である「在来工法」と、海外から技術が持ち込まれた「ツーバイフォー(2×4)工法」の2種類があります。両者には建て方や性質をはじめ、さまざまな違いがあるので、事前に特徴を押さえておくことが大切です。

 

今回はツーバイフォー工法の特徴やメリット・デメリット、住宅価格の目安について詳しく見ていきましょう。

ツーバイフォー工法とは

ツーバイフォー工法は、もともとアメリカやカナダで広く用いられていた住宅の工法で、1974年から国内でも一般的に使用されるようになりました。ここではまず、ツーバイフォー工法の基本的な仕組みと特徴について解説します。

ツーバイフォー工法とは、壁や床、天井の合計6面で箱をつくり、その後に窓などをくり抜いて成形する工法のことです。部材を1つずつ組み合わせていく在来工法と比べて、作業が効率的に進むことから、国内においても着実に採用される割合が増えています。

 

ツーバイフォー工法

なお、ツーバイフォーの名前は使用される角材が「2インチ×4インチ」であることに由来し、サイズによって「2×6」「2×8」「2×10」のように細かく分類されることもあります。

ツーバイフォーの主なメリットとしては、以下のポイントが挙げられます。

メリット

  • 耐震性、耐風性が高い
  • 気密性、断熱性、防音性が高い
  • 品質の安定性が高い
  • 工期が短くなる(コストが安くなる)

ツーバイフォーは壁面によって構造を組み立てていくため、地震や台風などの外力に対する耐性が高いとされています。また、気密性・断熱性といった基本性能にも優れており、一年を通して快適な住環境が保たれやすい点もメリットです。

 

さらに、多くの工程がしっかりと規格化されていることから、工期が短くなり、コストの負担も比較的小さくなります。それでいて品質のばらつきが少なく、低価格かつ高品質の住宅づくりが実現できる点が大きな強みなのです。

一方、ツーバイフォー工法のデメリットとしては、以下の点が挙げられます。

デメリット

  • 間取りの自由度が低い
  • 湿気がこもりやすい

部材を1つずつ組み合わせていく在来工法と比べて、ツーバイフォー工法は間取りの自由度が低い点がデメリットとなります。壁面で建物を支える構造であるため、自由に壁を取り払ったり、大きな窓を設けたりすることは難しいのです。

 

また、気密性が高い半面、室内に湿気がこもりやすくなってしまう面もあります。そのため、設計の段階で換気ルートや通気性を意識するなど、結露対策が必要となります。

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ツーバイフォー工法の住宅価格

住宅価格を知るための手がかりの1つとして、「坪単価」が挙げられます。ここでは、ツーバイフォー住宅の坪単価相場について見ていきましょう。

坪単価とは、1坪当たりの建築費を示す数字であり、おおまかな建築コストを確かめる目安となります。1坪はおよそ3.3m2であるため、坪数だけでなくm2数からコストを計算することも簡単です。

 

坪単価は住宅の構造によって大きく異なり、木造で平均50万円~60万円台、鉄骨造で70万円~80万円台であるのに対し、鉄筋コンクリート造は100万円台とされています。ツーバイフォー工法は木造のなかでもさらに価格相場が安くなる傾向があり、20万円~50万円台で収まることも珍しくありません。

 

たとえば、同じ40坪の住宅を建てるとき、一般的な木造住宅では2,000万円~2,400万円、ツーバイフォー住宅では800万円~2,000万円が相場となります。このように、基本的な条件が等しい場合、ツーバイフォー住宅は建築コストを抑えやすい選択肢となるのです。

住宅価格の水準を判断するうえでは、平均的なデータと比較をするのが近道となります。たとえば、住宅金融支援機構の「2019年度フラット35利用者調査」によれば、2019年度に建てられた注文住宅の建築コストは平均3,454万円、平均住宅面積は125.8m2とされています。

 

そこから、坪単価がどのくらいであれば平均的であるといえるのか、具体的に計算してみましょう。このとき、一点だけ注意しておきたいのが、「坪単価には本体工事費しか含まれていない」ということです。

 

注文住宅においては、本体工事費のほかに「別途工事費」と「諸費用」が含まれており、それらは全体のおよそ25%程度にあたるとされています。そのため、平均建築コストである3,454万円から計算すると、本体工事費の目安は「3,454万円×75%=2,590万円」となるのです。

 

本体工事費だけで考えると、1m2当たり「2.590万円÷125.8m2=20.6万円」が平均であると計算できます。1坪は約3.3m2なので、坪単価に換算すると、結果は「20.6万円×3.3m2=68万円」です。

 

つまり、あくまでも目安ではあるものの、坪単価68万円以下であれば平均よりも安い価格であるといえます。ツーバイフォー工法では、平均坪単価が注文住宅の平均値を下回っているので、総合的に価格が安いと判断することが可能です。

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坪単価で比較するときの注意点

坪単価は1坪当たりの建築費を示す数字であり、建築コストの目安にはなるものの、実のところ計算方法に明確な決まりが設けられているわけではありません。たとえば、住宅メーカーによって延床面積で計算をしていたり、施工面積で計算をしていたりとばらつきがあります。

 

延床面積と施工面積では、含まれる箇所に違いがあるため、計算方法によって坪単価にも違いが生まれるのです。また、そもそも注文住宅の場合は、仕様や設備のグレードによって価格が変わってしまうため、予算の変動が生まれやすい面もあります。

 

そのため、どのような範囲や設備・オプションが含まれているのかを考慮したうえで、慎重に比較することが大切です。

 

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見積書

これまでに見てきたとおり、坪単価はあくまでも参考値として捉えることが重要です。

 

ここでは、見積もりのコツと見積もり書の読み方について解説します。

見積もりにおいて、より正確な価格を知るためには、必ず「複数の会社に見積もりを行ったうえで比較する」ことが大切です。同じプランであっても、会社によって建築費には大きな差が生まれることもあるため、必ず相見積もりを取りましょう。

 

また、正確に比較をするためにも、同じ条件にそろえて見積もり依頼をすることが重要です。前述のとおり、含まれるオプションや設備のグレードによって価格が変わってくるため、仕様や設備の度合いにも目を向けておきましょう。

一般的には、見積もり書の項目が細かく明確であるほど、内容の信頼性が高いと判断することができます。ただ、項目数が他社と比べてあまりにも多い場合は、特別に上乗せされている費用がないかどうか確認することも大切です。

 

また、項目が多岐にわたる場合は、箇所ごとに「一式」としてまとめられていることも多く、書面だけでは具体的な内容が分からない場合もあります。そのため、費用について詳しく知りたいときには、できるだけ細かく質問をするといいでしょう。

不動産会社を探す

住宅価格の目安を知りたいときには、住宅メーカーが示している参考価格をもとに判断するのもひとつです。ここでは、LIFULL HOME’Sが独自に集計した住宅メーカーランキングのうち、ツーバイフォー工法を取り扱っているメーカーの本体参考価格と主な特徴をご紹介します。2021年7月時点の情報ですので、最新の情報はご確認ください。

 

参照: 住宅メーカーランキング

 

なお、本体価格延床面積40坪(132m2)の場合で計算しています。

セキスイハイムはツーバイフォー・ツーバイシックス工法、ユニット工法を中心に取扱っており、住まいの快適性とともに「60年以上安心して快適に住み続けることのできる住まいの提供」をコンセプトにしているメーカーです。

 

なお、坪単価の目安は59万~130万円、本体参考価格は2,360万円からとなっています。

三井ホーム株式会社は、ツーバイフォー工法がオープン化された1974年に創業された会社です。ツーバイフォーの特長を生かした高耐久・高断熱・高気密・耐震性能を備える「プレミアム・モノコック構法」をはじめ、日本の風土に合わせた木の家に定評のあるメーカーです。

 

なお、坪単価の目安は80万~250万円、本体参考価格は3,200万円からとなっています。

 

ハウスメーカー・工務店選びに悩んだら、LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」に相談するのもおすすめです。不動産会社の特性を理解しているため、エリアに強い不会社や、売却にも強い会社、担当者との相性などを考えた提案ができます。

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家の間取り

  • ツーバイフォー工法は住宅性能の高さと品質の安定性がメリット
  • 注文住宅のなかでは、間取りの自由度が低い点がデメリット
  • ツーバイフォー住宅の坪単価は木造住宅のなかでも比較的安くなりやすい
  • 坪単価の計算方法はメーカーによって異なるため、含まれる範囲や設備にも目を向けておく
  • 価格の詳細は見積もりを通して判断する
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Q1:ツーバイフォー工法とはどのような工法ですか?

A1:ツーバイフォー工法は、壁や床、天井の6面で建物を組み立てる工法です。部材を一つずつ組み合わせていく在来工法と比べて、効率的に作業が進むため、国内でも広く採用されています。

Q2:ツーバイフォー工法の家にはどのようなメリットがありますか?

A2:ツーバイフォー工法の家は、地震や台風などの揺れに強い「耐震性・耐風性」に優れています。また、気密性や断熱性、防音性も高いため、一年を通して快適な住環境を保ちやすいです。さらに、工期が短く、品質も安定しているため、費用を抑えながら高品質な家づくりが可能です。

Q3:ツーバイフォー工法の家を建てる際の注意点はありますか?

A3:ツーバイフォー工法は、壁で建物を支える構造のため、間取りの自由度が在来工法に比べて低いというデメリットがあります。また、気密性が高い分、室内に湿気がこもりやすくなることもあるため、設計段階で換気や通気対策をしっかり行うことが大切です。

Q4:ツーバイフォー工法の家は一般的な木造住宅と比べて費用は安いですか?

A4:はい、ツーバイフォー工法の家は、一般的な木造住宅と比較して価格相場が安くなる傾向にあります。坪単価で比較すると、ツーバイフォー工法は20万~50万円台と、木造住宅の平均坪単価よりも低く抑えられることが多いです。

Q5:家の価格を知る目安となる「坪単価」とは何ですか?

A5:坪単価とは、1坪(約3.3m2)あたりの建築費を示す数字で、おおよその建築コストを把握するための目安になります。ただし、坪単価の計算方法は住宅メーカーによって異なるため、含まれる範囲や設備の内容をよく確認して比較することが重要です。

Q6:正確な建築費用を知るためにはどうすればよいですか?

A6:正確な建築費用を知るためには、必ず複数の会社に同じ条件で「相見積もり」を依頼することが大切です。見積もり書の内容を細かく確認し、項目ごとの費用や「一式」でまとめられている部分について、不明な点は積極的に質問しましょう。

更新日: / 公開日:2021.08.19