注文住宅を建てる前には、施工を依頼する会社に見積もりを出してもらい、細かな打ち合わせを進めていきます。

見積もりの目的は、予算の確認だけではありません。納得のいく家づくりをするためには、見積もり依頼の段階から積極的に情報を見極めていくことが大切なのです。

今回は、注文住宅の見積もりについて押さえておきたいポイントと失敗しないためのコツについて詳しく解説していきます。
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注文住宅を建てるスケジュール

 

ここではまず、注文住宅を建てるまでの手順を追いながら、見積もりが行われるタイミングについて見ていきましょう。

 

注文住宅を建てるまでのスケジュールは、以下のような流れになるのが一般的です。

スケジュール

  1. 希望条件の整理
  2. ラフプランと概算見積もりの依頼
  3. 依頼先の決定
  4. 詳細プランの詰め・調整
  5. 基本設計
  6. 本見積の依頼・決定
  7. 工事請負契約の締結
  8. 建築確認申請
  9. 着工
  10. 竣工

すべての過程を終えるまでには、10ヶ月~1年程度かかります。また、土地探しから行う場合には、加えておよそ3~4ヶ月の期間が必要となります。

 

手続きの開始から1年以上かかるケースも少なくないため、スケジュールを逆算しながら計画を立てましょう。

 

見積もり依頼を行う際には、住宅の設計プランを立てるために、施工会社の担当者がこちらの理想やイメージを引き出してくれる場合もあります。

 

しかし、スムーズにやりとりを進めるためにも、「予算」「土地・地盤の条件」「設備の優先順位」「ライフプラン」の4点は明確にしておきましょう。

予算

 

予算については、見積もりの段階で「予算を守るべきか」「多少オーバーしても要望を叶えるか」のどちらかで迷ってしまう場面がめずらしくありません。そのため、住宅ローンの借入限度額を把握したうえで、上限を明確にしておくと安心です。

土地・地盤の条件

 

土地・地盤の条件については、法令上の制限などをきちんと把握したうえで、地盤調査まで済ませておきましょう。補強の有無によって費用が左右されるため、見積もりまでに結果が明らかになっているとスムーズです。

設備の優先順位

 

設備に関しては、予算に応じて担当者にプランを提案してもらえるケースが多いといえます。しかし、水回りのこだわりや床暖房などの設備の導入を考えている場合は、事前に伝えておくといいでしょう。

ライフプラン

 

ライフプランについては、主に家族構成の変化がポイントとなります。たとえば、将来的に親と同居する可能性があるなら、そうした条件も設計プランを左右する要素となるのです。

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注文住宅の見積書

 

注文住宅の見積書には「概算見積もり」と「詳細見積もり」の2つがあります。ここでは、それぞれの違いや役割について解説します。

 

概算見積もりとは、依頼先候補となるいくつかの会社に、情報や期間が具体的にまとまっていない段階で、おおまかな施工費を予測し、作成してもらうものです。

 

本格的に図面を作成する前に、理想を実現するうえでどのくらいの費用がかかるのか把握しておきたいときに利用されます。

 

詳細見積もりは、住宅の具体的なプランが決まった段階で、より現実に即した費用を計算しながら作成するものです。日数や手間がかかるものの、使用する建材の単価や品番、施工内容ごとの費用など、細かなコストを把握することができます。

 

概算見積もりで数社を比較しながら、依頼先の候補を絞った段階で詳細見積もりを行うといったイメージを持っておくといいでしょう。

注文住宅の施工会社

 

納得のいく形で家づくりをスタートさせるためには、見積書の情報を正しく読み取れるようになることが肝心です。ここでは、見積書の読み方と、施工を依頼する会社の見極め方について解説します。

 

注文住宅の見積もりを行う会社には、大きく分けて「大手ハウスメーカー」「工務店」「設計事務所」の3タイプがあります。どの系統の会社を選ぶかによって施工上の特徴が異なるだけでなく、見積書にも違いが表れるため、事前に理解しておきましょう。

 

ハウスメーカーは、本社が設備の発注管理を行っていたり、自社の工場で建材を製作していたりするケースが多いのが特徴です。そのため、普段から取り扱っている部材以外のものを使う場合は、費用が通常よりも高額になりやすい面があります。

 

また、見積書の項目は、すべて細かく書かれるケースは少なく、施工内容ごとに「一式」とされていることが多いです。一方、工務店は、部位ごとに専門の下請け会社が見積もりを出してくれるため、大手ハウスメーカーよりも細かな内訳を記載しているのが一般的です。

 

設計事務所に依頼した場合は、事務所がプランの設計や概算見積もりを行い、依頼者と打ち合わせをしながら手続きを進めていきます。その後、設計事務所が施工を担当する工務店を選び、工務店が詳細見積もりを作成するのが通常の流れです。

 

一般的に、見積書は項目が詳細かつ明確であるほど、信用度が高いと判断することができます。しかし、項目名があまりに多いときには、工賃などの上乗せがないかどうかを確認する必要があります。

 

ほかの会社と比べて見慣れない項目が多いようであれば、具体的な内容を質問しながら、不安なポイントを解消していきましょう。また、項目のなかで「一式」とされているものについて、費用に疑問を感じたときにはしっかり確認をしてください。

 

施工会社とは、その後何度もやりとりをしなければならないため、担当者の受け答えも重要な判断基準となります。分かりにくい点も親身になって教えてくれるかどうかで、会社の信用度や姿勢を確認できるのです。

 

もし、分からないことや、どの会社に依頼すればいいのか悩む場合は、LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」に相談することも可能です。

 

約80社の住宅メーカーや工務店の中からピッタリのところを紹介してもらえ、専属アドバイザーが何度でも無料で相談に乗ってくれます。中立的な立場でアドバイスをしてもらえるので、家づくりをスムーズに進めていくサポートを受けられます。

 

見積もりで失敗しないためにも、依頼をするときには以下の5つのポイントを押さえておきましょう。

ポイント

  • 複数社に見積もりを依頼する
  • 相見積もりを行う際には、必ず同じ条件にそろえる
  • 原則として建築コストが見積もり以下になることはない点を意識しておく
  • 住宅の性能に関する違いにも目を向けておく
  • スケジュールにゆとりを持つ

見積もりの妥当性を確かめるためには、複数の会社に見積もりを依頼する必要があります。その際は、きちんと条件をそろえたうえで、ハウスメーカーと工務店など異なるタイプの会社を組み合わせるのがおすすめです。

 

また、場合によっては精密な計算を行うために、見積期間を長くとるところもあります。じっくりと比較検討するためにも、スケジュールには余裕を持たせておきましょう。

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注文住宅の予算

 

プランを考えるときには、設備の導入などを検討するうちに、しばしば予算をオーバーしてしまう場面があります。最後に、予算オーバーしてしまったときの対処法について見ていきましょう。

 

予算オーバーしてしまったときには、まずどの工程がコスト増につながっているのかを把握することが大切です。

 

たとえば、「複雑な間取り」や「デザインにこだわった外装」などは、工事期間と使用建材の両面に影響を与えるため、予算を圧迫しやすいポイントだといえます。

 

そのため、間取りを単純化したり、屋根の形をシンプルなものにしたりするだけでも、コストが予算内に収まる可能性があるのです。

 

予算を調整するコツは、「譲れないポイントと妥協できるポイントを明確にする」ということです。

 

たとえば、「カーポートを省く」「フェンスや門扉のグレードを下げる」「窓の数を少なくする」「バルコニーの個数を減らす」「階段の種類を変える」といった方法でコストを削減し、予算内に収められることもあります。

 

また、見積もりを出してもらった会社には、遠慮をせずに相談をすることが大切です。専門家が一緒に考えてくれることで、コストを抑えながら理想の住まいを実現できる可能性が高まるのです。

注文住宅の計画を立てる

  • 見積もりまでに「予算」「土地・地盤の条件」「設備の優先順位」「ライフプラン」を明確にしておく
  • 概算見積もりと詳細見積もりの役割を把握しておく
  • 見積もりを行う会社のタイプによって見積書には違いが見られる
  • 見積書の内容や説明の姿勢によって施工会社の信用度が見極められる
  • 予算オーバーしたときの対処法も意識しておく
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更新日: / 公開日:2021.04.30