こんな間取りの一戸建て住宅を建てたいと思っても、プランを作成しようとすると悩んでしまうことも多いのでは? そんなときは「間取りの基本」を知ることでイメージを具現化することができます。そこで今回は、間取り図面の見方やチェックポイント、間取りを考える手順を分かりやすくまとめました。
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間取り図面の見方と、お役立ちチェックポイント
まずは、間取り図面を実際に見ながら、それぞれが何を指すのか、どういう役割を持つのか確認していきましょう。

1.玄関
玄関内の靴で入る部分は「三和土(たたき)」。三和土と室内への上がり口との間に取り付けられる横木や化粧材を「上がり框(かまち)」と呼びます。
2.玄関収納
靴や傘などを収納するスペース。SB(シューズボックス)、SC(シューズ・クローゼット)と表記する場合もあります。
3.折り戸
開いたときに、複数の扉が折りたためるようになった扉。通常のドアより開けるときのスペースが少なくてすみ、出し入れできる幅も大きくなるので収納扉としても便利です。
4.ドア
開き方(内開きか外開きか、右開きか左開きか)を確認。開閉したときにドア同士、他の部屋から出てきた人などとぶつかることのないように注意を。
5.窓
バルコニー側などに設置されるような床面から立ち上がる大きな窓(掃き出し窓)、腰の高さくらいから立ち上がる窓(腰高窓)、上下に開く窓など、たくさんの種類があります。
6.壁
壁をなるべく少なくすると開放感は生まれますが、家具などを置く場所が限られて困ることも。
7.階段
UP+矢印で階段を上がる方向、DN+矢印で階段を下げる方向を示しています。また、次の階までまっすぐに進む階段か、途中でいったん方向転換する「中折れ階段」かも表記。この場合は、階段の途中で右に折れていくスタイル。
8.引き戸
左右に引いて開閉する扉。この表記は開けたとき、壁側に扉が引きこまれるという意味。ここに扉があることで、キッチンから洗濯機置き場や浴室、玄関に行き来しやすくなっています。
9.階段下収納
階段の下にできる空きスペースを活用して設けた収納。この場合の破線は、上が階段の傾斜に沿って勾配になっていることを表しています。
10.テラス
主に1階に設けられます。正確には屋根や手すりのある、なしなどで、「バルコニー」「ベランダ」などと区別されますが、一般的にはいろいろな使い方をしています。
11.洗濯機置き場
置く予定の洗濯機に合ったスペースを確保すること。
12.浴室
浴槽がどの向きで配置されるか、洗い場の広さは適切かをチェック。
13.トイレ
温水洗浄や脱臭機能などがついた便器か、手洗い器一体型かなども確認。将来を考えて、車いすが出入りできる広さを確保することも一案です。
14.冷蔵庫置き場
料理をしながらさっと出し入れできる位置に。冷蔵庫扉の開閉の向きにも注意。
15.床下収納
床下を利用した収納。和室の畳下に設ける「畳下収納」もあります。
16.シンク
シンクの形や位置、水栓の位置も大切です。
17.下がり壁
天井面から下がっている壁があることを表します。
18.LDK16畳
リビング、ダイニング、キッチンが合わせて16畳の広さということ。
19.梁(現し/あらわし)
室内の天井に梁(はり)を見せているということ。構造上の梁を見せることもあれば、インテリアのアクセントとして「飾り梁」をつけることもあります。
20.ウッドデッキ
木製のデッキスペース。リビングの窓外などに設ければ、室内をより広く感じられる効果があります。
こだわり内装デザインの住宅カタログを探す間取りを考える手順
では次に、間取りを考える手順を押さえていきましょう。 「この空間で何をするのか」を常に考えながらプランづくりをすることが重要です。

STEP1 空間を大まかな「ゾーン」で分ける
建てられる家の広さ・階数に合わせ、「家族が集うゾーン」「浴室などの水回りゾーン」「寝室などのプライベートゾーン」など、空間をゾーン別に大まかに分ける。
STEP2 部屋の位置を細かくレイアウト
大まかなゾーニングから、各部屋を細かく配置してみます。朝起きてから夜寝るまで、家族の動きをシミュレーションしながら、暮らしやすいレイアウトに。
STEP3 将来のことも想像してみる
将来、子どもが独立して夫婦だけの生活になったとき、両親と同居をするかもしれないといった将来の生活の変化も考えてみましょう。間取り変更がしやすいか、車いすが通れるかなどもポイントです。
STEP4 収納スペースを考える
どこに何をしまうかを想定しながら収納スペースをつくります。「いっぱいしまえる」だけではなく、「必要に応じて出し入れしやすい」ことも大切。家具や家電の配置も一緒に考えるとスムーズです。
STEP5 窓やドアの位置、大きさ、種類を考える
扉は引き戸か、ドアなら内開きか外開きか、開く方向を考えます。窓は空間の用途に合わせて大きさや形、設置場所を考えて。外からの視線や、防犯、外観デザイン上のバランスにも配慮しましょう。
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