ベランダ付きの一戸建て住宅は一般的ですが、ベランダなしのマンションがあるように、新築住宅においてもベランダをつくらない場合があります。

ベランダがあっても実際に住んでいると使わない、使う習慣がないという方もいると思います。これから新築を建てるにあたり、ベランダは不要かもしれないと感じている方は、そのメリットとデメリットを踏まえたうえで判断しましょう。
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ベランダで洗濯物や布団が干せる

洗濯物や布団が干せる

庭がない住宅の場合、洗濯物や布団などを干す際はベランダ干し、または室内干しのどちらかとなります。

 

現在は乾燥機能の付いた洗濯機や、浴室乾燥機、布団乾燥機なども普及していますが、それでもやはり、太陽の光に当てて乾かすと気持ちよく、殺菌効果も期待できます。ベランダがあると天日干しができるので、たくさんの洗濯物や大きな寝具も乾きやすく、電気代もかかりません。

 

特に、布団は場所を取るため室内では干しづらいですが、ベランダなら大きなものも干しやすくて便利です。室内干し用のサンルームをつくらない場合で、室内干しだとスペースの確保やにおいが気になるという方には、ベランダ干しが向いているでしょう。

ちょっとした息抜きに便利

新鮮な空気が吸いたいだけなら窓を開ければ済みますが、庭がなく、周りの景色を見ながら風や太陽にあたりたいと思ったときには、わざわざ外に出なければなりません。

 

そんなときにベランダがあると、プライバシーが確保された場所で、外の空気を吸いながら息抜きをすることができます。

簡単な庭代わりに使用できる

プランターを置いたり、小規模のガーデニングを楽しんだりと、ベランダを簡単な庭代わりに使用することも可能です。庭のような大きな面積は扱いきれないという方も、ベランダならメンテナンスもほどほどにガーデニングを楽しめます。

ゴミの仮置き場として使用できる

ベランダにゴミ箱を設置しておけば、ゴミの出し忘れがあったときや、次のゴミ回収日までのゴミ置き場としても利用できます。

 

家の中に置いておくとにおいが気になる、袋が大きくて邪魔になってしまうというときにゴミを一時的に避難させることができ、室内に余計なスペースを取ることもありません。

 

ただし、外にゴミを置く際は、カラスなどにゴミをあさられないように、必ず蓋付きのゴミ箱に保管するなどの対策を行いましょう。

災害時の避難場所として使用できる

ベランダは、緊急時の避難場所としても活用できます。災害時、まずは逃げる場所の確保が大切です。

 

玄関から外に出られない場合はベランダに一時避難して、助けを呼ぶことができます。救助が来た場合にも、ベランダから避難はしごを使って救助してもらえる可能性があります。

エアコンの室外機を置ける

2階のエアコンの室外機を置くスペースとしてベランダを設けることもあります。ベランダがない場合は、壁に取り付けるか、1階まで長い管を通して設置することになります。

 

外観的に壁に室外機が設置されるのは避けたい、長い管を配置したくないという方は、ベランダに室外機を置くといいでしょう。

ベランダのデメリット

コストがかかる

ベランダをつくるには、ただスペースを取ればいいというわけではなく、ベランダの床部分の防水対策や排水、雨どいの設置、ベランダの内壁や床の施工と手間がかかる分、コストがかかります。

 

ベランダの設置を悩んでいる方は、ベランダがない場合の費用と比較することも検討材料のひとつにしましょう。

掃除が必要

ベランダ内にはゴミが風で飛ばされてきたり、鳥のフンや虫の死骸が落ちたりすることがあるので、定期的に掃除が必要です。家事の一環としてベランダの掃除も行える方にとっては問題ないでしょう。

ベランダ分の面積が取られてしまう

ベランダをつくるとなると、床面積分のスペースを確保しなければいけません。ベランダがなければ、その分のスペースを室内の面積として広く取ることができます。

 

ただし、条件によってベランダは延べ床面積に含まれないこともあるので、ベランダを検討する際に必ず確認しましょう。

メンテナンス費用がかかる

ベランダも経年劣化に伴う補修が必要となります。防水仕上げなど、一定の期間が空いたら塗り替えなければいけない部分があり、そのたびにメンテナンス費用がかかります。

防犯面の弱点となる

プライバシーを守るために防護性が高いベランダだと近隣から見えにくくなるため、不法侵入を目論む犯人の隠れ場所となってしまう場合もあります。

 

ベランダを設置する場合は、手すりを柵状のものにして隙間から中が見えるようにし、物置やガレージなどベランダに上るための足場になるものを近くに置かないなど防犯対策を取るようにしましょう。防犯カメラやセンサーライトを取り付けて、犯罪者をけん制するのも効果的です。

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ベランダは必要?

 

ベランダが必要か不要かは、住宅の間取りや住む人のライフスタイルに合わせて判断しましょう。

 

例えば、“家族が多くて洗濯物の量が多い”“室内に洗濯物を干すスペースがない”“気軽に息抜きできる場所が欲しい”などといった場合はベランダを有効活用できるでしょう。

 

しかし、花粉やPM2.5などの付着防止や防犯面から洗濯物は室内干しにするという方や、庭やサンルームを設置予定の住宅、家の中でのちょっとしたリフレッシュなら玄関先でも大丈夫という人は、ベランダがなくても問題なく生活ができます。

 

このように、お住まいの環境やご自身のライフスタイルに合わせて、今回紹介したメリット・デメリットを踏まえたうえで、ベランダの必要性を検討してみてください。

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更新日: / 公開日:2019.09.12