新築一戸建てを検討する際、防犯対策などとして窓にシャッターを取りつけようかと悩んでいる方も多いと思います。
シャッターは採光の調整だけでなく雨戸代わりにもなり、また防犯対策としても有効であるため、上手に利用すれば自宅での生活を快適かつ安全なものにしてくれます。
今回は新築一戸建てにおける窓用シャッターの設置を検討されている方に向けて、メリットやデメリットを紹介します。
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窓用シャッターの種類
新築一戸建ての窓用シャッターにはいくつか種類がありますが、まずは大きく手動式か電動式かの2つに分けられます。
手動式のシャッター

手動式のシャッターは本体価格や設置費用が安く、手軽につけられるというメリットがある半面、シャッターの開け閉めに手間がかかるというデメリットもあります。
採光を調節したい、窓だけだと不安という方にはおすすめですが、機能性を求めると物足りないと感じる方もいるでしょう。
電動式のシャッター

一方、電動式のシャッターはスイッチやリモコンで簡単に操作できて、窓ガラスを閉めたままで開閉できるというメリットがあります。
電動式シャッターの中には、複数のシャッターを一度に開閉できるタイプや、タイマーを使って開閉できるタイプもあり、使い勝手が良いというのが大きな魅力です。ただし、本体や設置費用が手動式のシャッターに比べて高額なのがデメリットです。
構造ごとのタイプと特徴
手動式と電動式に加え、ここからは、それぞれのシャッターの構造ごとのタイプと特徴を見ていきましょう。
ブラインド式
ブラインドのように羽根の角度で調整ができる形状のシャッターで、通風や採光を調整できます。必要に応じて隙間をつくることや、ぴったり閉め切ることも可能です。風量や採光を細かく調整したい方におすすめです。
スリット
小さなスリット(スラット)と呼ばれる通気孔があるシャッターです。程良い自然光や、風通しの良さをしっかり確保し、遮熱対策で夏も快適に過ごせる環境を整えてくれます。電動式であればスリット全体を上下に開閉するタイプや、部分的にスリットを開閉できるタイプもあります。西日が強く入る可能性がある一戸建て住宅におすすめです。
クローズ(スクリーン)
クローズ(スクリーン)タイプは、開閉可能な羽根や通風用のスリットがなく、シャッターを下ろすと窓がぴったりと覆われる仕組みを持つシャッターです。遮光や目隠しなどを完全に行いたい人におすすめですが、風量や採光の調整ができません。そのため、シャッターを閉めてしまうと外の様子や天候の変化に気づきにくいというケースもあるので注意しましょう。
新築一戸建てにおける窓用シャッターのメリット

新築一戸建てにおいて窓用シャッターを設置するメリットを詳しく紹介します。
防犯面に優れている
窓用シャッターを設置する理由として、防犯対策のために導入するという方も多いでしょう。シャッターを閉めることで家の中が見られるのを防ぎ、防犯面はもちろんプライバシーを守ることができます。また、窓を覆うので泥棒や空き巣目的の侵入者を防ぐこともできます。
夜に外の灯りを入れずに済む
就寝する際に電気を消しても、街灯や車のヘッドライトが気になって睡眠が思うように取れない場合があります。シャッターを閉めると遮光することができ、外の灯りが気にならずに眠れるようになります。
また、日当たりが強すぎる日中でも、ブラインド式やスリット式など採光が調整できるシャッターなら、日光の入る量を調整できて快適に過ごしやすくなります。
窓を守ることができる
台風や強風時に、お店の看板や屋根瓦などが飛んでくる可能性があり、飛来物が窓に当たると窓が割れて、家族に危険が及んでしまいます。シャッターがあれば飛来物が直接窓に当たるのを防ぐことができ、被害が最小限に抑えられます。
窓ガラスが汚れない
雨や台風の時は水滴や巻きあがった砂などで窓が汚れてしまいますが、シャッターを閉めておけば雨風などによる汚れがつきにくくなり、窓をきれいに保ちやすくなります。ただしその分、シャッターに汚れが付着し、お手入れが必要となるので注意しましょう。
防火対策にも
防火性能のあるシャッターの場合、防火対策としても効果的です。近隣の家で火災が起きた場合、火移りによって自分の家も燃えてしまう可能性がありますが、限定的ではあるもののシャッターがあることで火移りを防止し、火災による被害を抑えることができます。
住宅の外観に合わせて色やデザインが選べる
近年のシャッターはカラーバリエーションが豊富で、定番の白や黒以外にもグレーやシルバー、ブラウンなど外観になじみやすい色の中から、一戸建て住宅の外観に合わせて選ぶことができます。
また、掃き出し窓や腰高窓にもシャッターを設置することができ、住宅のデザインに合わせてシャッターを取りつけることが可能です。一戸建て住宅の一部としてデザイン、カラーリングにこだわるというのもシャッターの楽しみ方のひとつです。
後から設置するより新築時に
電動式のシャッターをリフォームで後から取りつける際は、電気工事が必要となります。シャッターの本体価格に加えて施工費用も高くなりやすく、2階以上の場合は足場を組むとさらに費用が増します。窓用シャッターの設置を検討しているのであれば、できれば新築時に取りつけておくのがおすすめです。
新築一戸建てを探す 注文住宅を探す 無料で住まいの窓口に相談する窓用シャッターのデメリットと対策案

窓用シャッターにはさまざまなメリットがある半面、デメリットもあります。ただし、種類が多く選べる範囲が広い分、工夫次第では対策を取ることができます。
新築一戸建てにおける窓用シャッターのデメリットとその対策案を紹介します。
手間がかかると使わなくなる可能性
手動式のシャッターの場合は、前述したように、開閉をするためにまず窓を開ける必要があるため手間がかかりやすく、使っているうちに面倒くさいと感じてきて、結局使わなくなってしまう恐れがあります。
自身や家族の性格などから、そういった可能性が考えられる方は、費用はかかりますが電動式にすることをおすすめします。室内からリモコンやスイッチ操作で簡単にシャッターの開閉ができ、手間を省くことができます。
費用がかかる
電動式のシャッターは、手動式に比べて費用が高額になります。新築時はシャッター費用も“一戸建て住宅を建てるためのお金”として捉えておきたいところですが、追加オプションとして検討される方も多く、費用がネックに感じてしまうこともあります。
費用を第一に考える場合は、開閉の手間はかかりますが、手動式にすることで費用が抑えられます。開閉の手間が苦にならないという方は、手動式でも十分でしょう。
開閉時に音がする
シャッターの製品によっては、開閉時の音がうるさく感じる場合があります。シャッターの設置を検討する際に、設置しようとしているシャッターが音の出るものであるかどうか、確認を取っておきましょう。
また、開閉時の音は手動式のシャッターに多く見られる現象です。電動式のシャッターにすることで改善される場合もあります。
シャッターを設置できないケースもある
出窓やリビングの大きい掃き出し窓など、窓のつくりによってはシャッターの枠やシャッターボックスを設置するスペースを取れないために、設置できないケースがあります。
スペース自体があったとしても、窓が外開きタイプの場合や、窓に対応するサイズのシャッターがない場合は設置できません。その際は、室内側に設置可能なシャッターを利用して、内側で開閉を行うことも可能です。
住まいの環境や求める機能によってシャッターの選択を
窓用シャッターを検討する際は、シャッターの種類や特徴、費用などを踏まえたうえで検討する必要があります。
長く快適に使用するためにも、お住まいになる新築一戸建てに合うもの、また家族の生活状況や性格ならどのようなものが使いやすいのかを考え、シャッターのタイプを選ぶようにしましょう。
新築一戸建てを探す 注文住宅を探す 無料で住まいの窓口に相談する更新日: / 公開日:2019.08.30










