新築の住宅づくりにおいて、部屋の統一感を考えることは大切な作業です。家具・家電の色を揃えるのも部屋に統一感を持たせるために必要ですが、家のベースとなる床の色は部屋の雰囲気づくりにおいて特に重要なポイントとなります。
統一感のあるおしゃれな住まいづくりを行うためにも、床の色選びには細心の注意を払いましょう。今回は、新築時だからこそこだわりたい床の色の選び方や、失敗しないためのポイントを紹介します。
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床の色の選び方とは?
新築では好きな間取りやデザインを選ぶことができますが、すでに完成された住まいではなかなか変更がしづらい床の色を選ぶという楽しみもあります。理想の部屋の雰囲気をもとに床の色を選ぶことができるというのは、新築ならではのメリットといえるでしょう。
色別のメリット・デメリットを把握
新築で床の色を選ぶときは、まず床の色が持つ特徴を知ることからスタートしましょう。床の色の選択肢は大きく、白系の薄い色、黒系の暗い色、中間色の3つに分かれます。
【白系】

アイボリー、ホワイトウォールナットをはじめとした白系の薄い色を用いると、部屋全体が明るく見え、清潔感のあるスッキリした印象になります。
メリットとデメリット
薄い色の床なのでほこりが目立ちにくく、主張が少ないのでどんなインテリアにも合わせやすいです。また光が反射するため、狭い部屋でも明るく、広く感じやすいというメリットもあります。
一方、髪の毛や黒っぽい汚れが目立ちやすく、最初はきれいに見えても、色褪せや傷などの劣化が徐々に目立つようになってきます。壁や天井も白系に統一するなら良いですが、黒などのダークトーンや色味のはっきりとした色を合わせてしまうと、床が浮いて見えやすくなります。壁や天井を白系以外にする場合は、プロに相談してバランスの良い配色を選ぶようにしましょう。
向いている人
白系の床の色の場合、ほこりは目立ちにくいですが、一般的な汚れは目立ちやすいため、頻繁に掃除できる方や、掃除は苦手でもちゃんとお手入れをする習慣を身につけたい人におすすめです。また、模様替えの幅も広いので、いろいろなテイストのインテリアを楽しみたいという方にも適しています。
【黒系】

黒やこげ茶、ビターウォールナットといった黒系の濃い色を用いると、部屋全体がシンプルかつスタイリッシュな印象になり、高級感や重厚感のある落ち着いた雰囲気に仕上がります。
メリットとデメリット
細かい傷や劣化が目立ちにくく、髪の毛が落ちていても床の色と同化してあまり見えないので、部屋が常にきれいな印象を受けやすいというメリットがあります。
一方、白い綿ぼこりが目立ちやすく、部屋の隅にほこりがたまらないように定期的な掃除が必要です。また、白系の床と比較すると部屋が狭く見えるので、採光が十分あり、壁や天井が明るい部屋の場合は問題ないですが、暗くて狭い部屋で床を濃い色にしてしまうと、圧迫感があり窮屈に感じてしまう可能性があります。また、水で濡れてしまったフローリングの白化が目立つこともあるため、床が濡れた場合はすぐに対処するようにしましょう。
向いている人
高級感があって落ち着いた雰囲気の部屋をつくりたいという方にとてもおすすめの色です。床の色に合わせたインテリアを選ばないと部屋全体の締まりが悪くなるので、インテリアに統一性やこだわりを持っていて、同じ趣味を続けられるような人に向いているでしょう。
【中間色】

オーク、メープルをはじめとした中間色を用いると、部屋全体がナチュラルな印象になり、温かい雰囲気をつくることができます。好き嫌いが少なく、アパートやマンションなどでよく使われる色なので、親しみのある方も多いでしょう。後から失敗してしまったと思うことは比較的少ない色です。
メリットとデメリット
床の色が中間色だと髪の毛やほこりが目立ちにくく、部屋がきれいに見えやすいというメリットがあります。家具やソファ、カーテンなどインテリアの色を合わせやすいというのも大きなメリットです。
安価なものから高価なものまで幅広い種類から選べる一方で、素材の良し悪しが目に見えてわかりやすいため、安価なものだとどれだけインテリアにこだわっても、部屋全体がチープに見えてしまう場合があります。また、ナチュラルな色味なので無難な印象が強く、インテリア次第では部屋全体がぼやっとした印象になることもあります。
向いている人
ナチュラルな雰囲気でありながらもインテリアにこだわりが持てる方や、“理想の部屋の雰囲気はしっかりと定まっていないけど失敗はしたくない“という方におすすめです。また、ホワイトほど明るいのが苦手、暗いフローリングが苦手といった方にも使いやすい色味でしょう。
一戸建てを探す 注文住宅カタログを探す 無料で住まいの窓口に相談する床の色選びに失敗しないためのポイント
床の色の特徴を踏まえたうえで、次に床の色選びに失敗しないためのポイントを紹介します。
壁・天井の色を考慮したうえで選ぶこと
一般的には床の色を選び、これを基準に、壁、天井に向けてだんだんと薄い色にしていくのが失敗しない色選びのコツといわれています。つまり、床の色が部屋の色印象の基本となります。
カタログだけで色を決めないこと
床の色を決める際は、カタログを見て決めるのではなく、質感やさわり心地、傷のつきやすさを実際に確認してから選ぶようにしましょう。
具体的な部屋のイメージや生活スタイルを考えること
部屋に合った床の色を選ぶためには、どんな部屋にしたいか、理想の内装のイメージを具体的に持つことが大切です。また、見た目だけでなく生活スタイルからイメージすることも効果的です。
色が持つ印象から、理想に合った床の色を選ぼう

それぞれの床の色のメリット・デメリットを把握したうえで、イメージしている内装や実用性に照らし合わせて床の色を選ぶようにしましょう。
床の色を選ぶ際は、まず理想の内装イメージを持つことが大切です。そのイメージをもとに、パンフレットやカタログでいろいろな床の色を見て候補を選び、実際にモデルハウスやショールームなどを見学して実物を見ることで具体的な色が定まってきます。
床の色ひとつ選ぶだけでも手間はかかってしまいますが、部屋の印象を決める重要なポイントなので、じっくり時間をかけてお気に入りの色を選びましょう。
一戸建てを探す 注文住宅カタログを探す 無料で住まいの窓口に相談する更新日: / 公開日:2019.08.30










