住みやすそう!まねしたい! 夢がかなう 厳選間取り実例20選 | 制限の多い住宅地でも広々快適 あえて階段を家の中心にした間取り #01
マイホームの購入時は、期待に胸をふくらませつつも、予算や敷地の制約によって理想の住まいをあきらめてしまう人もいるのではないでしょうか。
そんな人にぜひご紹介したいのが、制約のある敷地でありながら、見事理想の住まいを手に入れたKさんのマイホームです。敷地のデメリットをカバーする、厳選間取りをご紹介します。
中央のスリット階段で
広さと明るさを確保する

Kさんが新居に求めたのは、デザイン性と環境性能。予算内で理想の注文住宅を建てるには、土地価格を抑える必要がありました。運よく見つけたのが、相場より低価格ながら間口わずか2m、約32坪の敷地。住宅に囲まれた制約のある敷地のデメリットも、採光や通風、視線を考慮した無駄のない間取りの工夫で、見事にカバーしています。
総二階の長方形の空間を広く使うため、"真ん中玄関、真ん中階段"の間取りを採用。面積が少なくて済む直線階段を中央に配置し、フロアを左右に分けるように1階と2階、その上のロフトを結んでいます。「無垢の木と鉄骨のインダストリアルな階段は、オブジェのようで気に入っています。ちょっと値は張りましたが…」とKさん。
リビング南側の大きな窓から入る採光と風を、スリット階段を通して1階へ届けるのも大切な役目。Kさんが希望した熱交換換気システムとともに、光と風の流れを工夫した環境住宅は快適性も抜群です!
1 Dining 視覚効果を利用してくつろぎ感を高める

中央の階段でリビングスペースと緩やかに仕切られた2階ダイニング。窓を低めに設置して、テーブルに座った人の目線の高さに合わせることで、くつろぎ感を高めています。上部のロフトによって天井が低くなり、奥行きを感じる視覚効果で、隣の吹き抜けリビングも広く見えます。
2 Living 南向きの間取りはリビングを優先に

吹き抜けにして開放感を持たせた7.5畳のリビング。自然光が入る明るいリビングにするため、南向きに窓を大きく取っています。「家のデザインに満足しているので、あまり雑貨を飾らず、空間をシンプルに楽しんでいます」とKさん。ダイニング上部のロフトからの眺めも、すっきりした印象です。
3 Kitchen 収納は奥にまとめて少し隠す緻密な設計

ダイニングスペースに壁付けしたシステムキッチン。Kさんがネットで購入した木製フレームの収納ボックスを吊り戸にすることで、おしゃれな印象に。キッチン奥にキャビネットを置き、家電や食品を収納しています。設計の工夫で、ダイニング側からは見えない位置に収納を隠しています。
4 Loft 秘密基地みたいな勾配天井のおしゃれロフト

2階のダイニングの上部に、勾配天井を利用して造った、隠れ家的な小屋裏のロフト。子どもたちのおもちゃの収納など、フレキシブルに活用しています。上り下りしにくいはしごにすると、ロフトを使わなくなる可能性があるので、1階の階段と同じスリット階段を選択しました。

5 Bedroom 窓の位置を高くしてプライバシーを確保

1階の寝室は将来中央を壁で仕切って、2部屋の子ども部屋にできるよう、扉や窓、クローゼットをシンメトリーに設計。四方を住宅に囲まれているため、窓を天井付けにして、外からの視線を避けつつ、採光を確保。柔らかな光が間接的に入るので、リラックス効果も生まれます。
6 Walk in closet 収納扉のカットで湿気対策も万全

1階のご主人の書斎にある、造り付けのウォークインクローゼット。扉がないので圧迫感が抑えられ、建具のコストカットに。前面の天井下にも隙間を造ったことで空気の抜け道ができ、衣類の湿気対策にも貢献。扉の開け閉めをしなくて済むので洋服の出し入れにも便利です。
7 Entrance 真ん中に配置して階段下の空間を利用

1階から2階へ続くスリット階段の下部スペースを有効に利用するため、玄関は1階中央に。「靴を集めるのが好きで、ウォークインクロークを造りたかったんですが、書斎が狭くなるので断念しました」とKさん。長い既製品のキャビネットに木製天板をのせて、壁付けの靴箱にしました。

設計事務所:
マドリヤ アーキテクツ一級建築士事務所
神奈川県相模原市中央区共和4丁目13-1 フェスト淵野辺2階-A
TEL:042-707-0910
HP:https://www.madria.net
無駄のない間取りで
敷地のデメリットを克服
間口はわずか2m、坪数は約32坪という敷地で、広さ・明るさ・風通しを確保したKさんのマイホームをご紹介しました。
ポイントは、あえて家の中央に階段を配置する、あえて窓の位置を低くする、あえて収納扉をつくらないなど、「あえて◯◯にする」という点です。
固定概念にとらわれない自由な発想を持つことで、無駄のない間取りを実現し、制限の多い住宅地でも広々とした快適な住まいを手に入れました。
住宅に囲まれているから、間口が狭いからといって、理想の住まいをあきらめることはありません。今回ご紹介した間取りや考え方を参考に、設計士とともに家族が心地よく過ごせる間取りを考えていきましょう。
- 出典:家を買Walker (KADOKAWA)
- 撮影 = 井上洋平
- 取材・文 = 小林優子
- イラスト = 岡本倫幸
- 編集 = LIFULL HOME'S 編集部
更新日: / 公開日:2019.08.01















