マイホームを持つなら注文住宅で家を建てたいと考えていながらも、貯蓄や収入、ローンのことを踏まえてベストな時期を模索中の方もいると思います。

それでは、一般的には、何歳頃に家を建てる人が多いのでしょうか?

今回はマイホームを建てた方の平均年齢や、無理なく支払いが続けられるローンの組み方のコツを紹介します。

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家を建てる人の平均年齢とは?

家を建てる人の平均年齢とは?

国土交通省が発表した「令和3年度(2021年度) 住宅市場動向調査報告書」(※1)によると、初めて住宅を取得した方の年齢は30歳代が最も多いという結果になりました。

 

内訳を詳しく見ていくと、注文住宅、分譲戸建住宅、分譲マンションの一次取得者は30歳代が最も多く、中古戸建住宅、中古マンションでは40歳代が最も多いということがわかります。

 

今回のテーマである注文住宅においては、30歳代が46.5%、40歳代が23.3%、30歳未満13.6%、50歳代7.5%、60歳以上9.0%となっており、平均年齢は40.0とされています。

 

※1 出典:「令和3年度 住宅市場動向調査報告書」(国土交通省) 

 

初めて住宅を購入する方に30歳代が多い理由としては、住宅ローンの完済年齢による影響が挙げられます。住宅ローンには完済年齢が決まっており、金融機関によって異なりますが75歳または80歳までと期限が設けられています。

 

例えば、住宅ローンの支払い期間を35年とした場合、75歳までに完済したいとなると40歳で住宅ローンの契約をしている必要があります。完済期間に余裕を持たせたいとなると、30歳代で住宅ローンを組みたいと考え、住宅購入に踏み切る方が多いと考えられます。

 

将来住宅ローンを利用してマイホームを建てたい方や、購入したい方は、完済年齢から逆算して住宅の購入時期を決める必要があります。

 

「令和3年度 住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅の世帯の居住人数は平均3.3人で、2人が26.0%、3人が29.5%、4人が27.3%、5人が7.9%となっています。

 

なお、注文住宅で高齢者のいる世帯は全体の24.5%、高齢者の住んでない世帯は74.9%となります。また、注文住宅だけでなく、分譲戸建住宅や中古戸建住宅でも世帯居住人数の平均は3人超となっており、それぞれ高齢者の住んでいない世帯の割合も89.5%、72.1%と高めになっています。

 

これらのことから、戸建住宅では子どものいる世帯が多いと推測されます。よって、住宅ローンの完済年齢だけでなく、子どもができたことをきっかけに注文住宅や分譲戸建ての購入を検討する人も多そうです。

初めて家を建てる方の年収や購入資金、ローンの返済方法の平均

初めて家を建てる方の年収や購入資金、ローンの返済方法の平均

「令和3年度 住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅で初めて家を建てる方の年収は600万~800万円に次いで400万~600万円の方の割合が多く、平均年収は733万円という結果が出ています。

 

また、初めての注文住宅(土地代含む)の購入資金の平均は4,879万円と発表されており、うち自己資金は843万円、借入金は4,036万円となり、自己資金比率は17.3という結果でした。ある程度の自己資産を用意したうえで購入しているケースが多いということがわかります。

 

ただし、平均収入や購入資金の平均は職業や地域によって異なります。あくまで参考として認識しておきましょう。

 

初めて注文住宅で家を建てた方の中で、新築では半数以上の方が住宅ローンを利用しています。ここで気になるのが返済期間です。

 

返済に設ける期間の平均は、住宅建築における借入金の返済期間の場合は平均32.9、土地購入における借入金の返済期間の場合は34.2と、共に30年を超える返済期間を設定する方が多いと「令和3年度 住宅市場動向調査報告書」で発表されています。

 

また、年間返済額の平均金額は、注文住宅を建てた人の場合、平均139.4万円で、月々の返済金額に換算すると11.6万円、世帯年収に占める返済負担率は平均18.1という結果となっています。

 

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住宅ローンを無理なく組むコツとは?

住宅ローンを無理なく組むコツとは?

家を建てる際、多くの方が住宅ローンを利用していますが、自己資金があっても住宅に必要となる費用は大きく、借入金額が自己資金を大きく上回ることが多いでしょう。

 

借入金額が増えれば増えるほど、当然ながら住宅ローンの支払いは大きくなります。住宅ローンを組む際は、無理なく支払いができるように組み方にも工夫をしましょう。

 

家を建てる、または購入する際、頭金なしでもローンが借りられるケースもありますが、住宅の購入費用に加え、諸費用や融資手数料が必要となります。

 

これらの費用は現金のみの支払いとなるケースも多いので、自己資金を準備しておくに越したことはありません。諸費用などもまとめて融資してくれる住宅ローンもありますが、返済金利が高く設定されている場合が多く、返済方法によってはわずかな金利差でも、今後の支払いに大きく影響を与えることもあります。

 

住宅ローンを利用する際、頭金の割合に応じて金利を下げてくれる金融機関もあります。頭金を準備することで、利息を減らすことができるので、可能な限り頭金や自己資金を準備するようにしましょう。

 

住宅ローンの返済金額を設定する際は、収入金額からローン支払いを行っても余裕が持てるよう、金額を設定するようにしましょう。

 

収入からギリギリ支払える返済金額を設定してしまうと、貯蓄や急な出費に対応できなくなり、生活が苦しくなってしまいます。収入と返済金額を照らし合わせて、余裕が持てる返済金額を設定してください。

 

「令和3年度 住宅市場動向調査報告書」によると、住宅ローンの減税制度を利用している世帯は、今後利用する予定という世帯を含めて注文住宅取得世帯では91.7%、分譲戸建住宅と分譲マンションの取得世帯でそれぞれ 91.6%と 85.9%、中古戸建住宅と中古マンションの取得世帯でそれぞれ 70.0%と 75.7%と発表されています。

 

家を建てる際、一定の条件を満たせば住宅ローンの減税制度を受けることができます。適用する住宅ローンの減税制度を調べ、利用できるものはぜひ利用しましょう。節税することも、無理のないローン計画には大切です。

 

データ上、家を建てる際の平均年齢は30歳代となっていますが、これは一般的な話であり、すべての人に該当するわけではありません。自身の収入や貯蓄、ライフスタイルによってベストな住宅購入の時期は異なります。

 

マイホームを建てる際は、自身の状況に合わせて、無理のないローンを組むようにしましょう。

 

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更新日: / 公開日:2019.07.22