日当たり、風通し抜群太陽と共に暮らす家 | 理想の住まい拝見
「理想の住まい拝見シリーズ」最終回の5回目は、角地に斜めを向いて立つ不思議な一軒家をご紹介します。庭の自然と一体感が味わえるリビング、使い勝手の良い小上がりの和室、成長に応じて仕切れる子ども部屋など、家族が快適に過ごせる工夫がたくさん詰まっています。「一番のぜいたくは日当たり」というOさんご夫妻の、陽光あふれるこだわりのお宅を拝見してみましょう。
なぜ斜め向きの家に?
日当たり最高の角地に対して、斜めを向いて立つ不思議な一軒家。銀黒とオレンジ色のビビッドなコントラストの外観も印象的です。
こちらに暮らすのは、Oさんご夫妻と3人姉弟。初めは平屋建てを望んでいましたが、数回の見積もりを経て、予算に合う2階建てに落ち着きました。

斜め向きの家、駐車場の隅には子どもの手形も玄関までのアプローチは車椅子の母が来訪することを思い、移動しやすいように段差をなくしています。絶対条件であった日当たりと風通しの良さをかなえる意味では、満足の設計になったといいます。
一番のぜいたくは日当たり
斜め向きに建てるという工務店からの提案には、周囲から「土地がもったいないのでは」との声も上がりましたが、子育て中の夫妻の実感は違います。南側の大きな庭は家族の遊び場としてキャンプや土遊びに大活躍し、三隅の坪庭は子どもたちの探検場所となり、人目につかず物置が置けるスペースになりました。
リビングの大窓は壁の中に全てが収まる引き戸になっていて、フルオープンにできる完全引き込み式です。開け放てば風が心地よく通り、室内にいても庭の自然と一体感が味わえます。
「日当たりは一番のぜいたく。太陽は買えないから」とご主人。内と外をつなぐウッドデッキはかなり広めにとられています。ピクニックごはんを楽しんだりくつろいだりと、用途はさまざまなのだそう。
完全引き込み式の大窓
さまざまな用途に使用できるウッドデッキ機能性抜群の快適な室内
アレルギー体質の長女を思い、カーテンよりホコリが舞いにくいと入れた障子も大正解。「昼は陽光が、夜は庭木の影が障子に映って本当に美しいんです」とご夫婦は言います。障子は現代風の規格で、見た目もおしゃれな仕上がりに。強度のある和紙なので、ボールが当たったくらいでは破れないのも安心感があります。
障子越しに映る陰影がとても美しい
洗面台下の収納通常は化粧板でふさぐ洗面台の下も、開けたまま隙間収納に活用しています。「これは、主婦でもある設計士さんのアイデア。とても使い勝手がいいんです」と奥様も大満足。
和室
和室奥の窓リビングの天井は、板を張らず梁をむき出しにして高さを確保しています。和室は小上がり風でちょっと腰かけるにもちょうどよい高さ。奥の窓から裏の坪庭がのぞけるようになっており、日陰でも育つ南天が心和む風景を作り出しています。
3姉弟の子ども部屋2階は寝室と、3姉弟の子ども部屋。現在は広いプレイルームとして遊び部屋になっていますが、成長後は壁で部屋を仕切り個室になるよう、天井に基礎を入れているそうです。
太陽熱をエネルギーとしたパッシブソーラーも導入。屋根上に集熱ガラスを設置し、白いダクトから全館に温熱を循環させています。夏には太陽熱を利用し、タンクの水を温めてお湯を作り出し、ガス代の節約に。快適に過ごすことができ、家計にもうれしい家となりました。
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岡庭建設株式会社 TEL:0120-28-1166
住所:東京都西東京市富士町1-13-11
HP:www.okaniwa.jp
- 出典:家を買Walker (KADOKAWA)
- 撮影=柴田ひろあき/取材・文=丸古玲子
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更新日: / 公開日:2018.01.25









