投稿日:2019/11/01
やむを得ない都合や天候などによって引っ越しの依頼をキャンセルする場合、キャンセル料金がいつから、いくらくらいかかるかご存知ですか?また、依頼を取り消すのではなく引越しの延期をお願いすることはできるのかも気になりますよね。ここでは引越し業者のキャンセル料金について詳しく説明していきます。
引っ越しのキャンセル料については国土交通省が定める『標準引越運送約款』に以下の通り明記されています。
すなわちキャンセル料が発生するのは 『引っ越しの見積もりに決めた引っ越し日の前々日』 から。3日前までにキャンセルまたは延期の連絡をすれば、キャンセル料はかからないということになります。
この規定は2018年6月に改訂されたもので、それ以前は当日キャンセルでも解約手数料は20%以内とされていました。しかし解約手数料の安さからキャンセルをする顧客が多発。事前に手配したスタッフや車両がムダになることも多く、こうした事態を減らすためにキャンセル料の改定が行われたのです。
依頼する側の都合で、引っ越しを延期する場合もキャンセルと同じように解約手数料がかかります。解約手数料を支払った上で別の日程で計画し直すことになりますが、この場合、全く新規に依頼をすることと同じになります。「引越しを今日ではなく、明日にしたい」など、翌日や翌々日などに変更できるわけではないということを理解しておきましょう。
特に引っ越しの繁忙期は一度、キャンセルしてしまうと次の予約がなかなか取れないこともあるので注意してくださいね。
引っ越し当日に台風や大雪など見舞われ、作業ができそうにないというときはどうなるのでしょうか。
原則としてトラックが運行できないような悪天候などを除き、引越し業者側からキャンセルや延期を申し入れてくることはほとんどありません。引越し業者側も雨天時の作業には慣れていますから、養生や梱包などもしっかり行い、問題なく作業してくれることが多いです。
なお、標準引越運送約款でキャンセル料が発生するのは、「解約または受取日(引っ越し当日)の延期の原因が荷送人(依頼側)の責任によるもの」である場合を想定しています。そのため台風や大雪、地震といった天災が原因でキャンセルまたは延期を申し出る場合、引越し業者によってはキャンセル料金を請求されないことがありますが、ここは引越し業者によって対応が変わるようです。
なんらかの理由で引っ越しを延期しなければならない場合、最短でいつ引越し作業を依頼できるか確認してから決めるようにしましょう。
また、雨期や台風が多い時期などに引っ越しをしなければならない場合、「当日悪天候だったら、何時までに電話連絡を取り引っ越し作業の可否を決める」など、中止や延期に対する対応について、あらかじめ担当者と決めておくことをおすすめします。
引越しの見積もり時に即決で契約を交わすと、その日のうちにダンボールやガムテープなどの資材を置いていってくれるところがあります。 契約をキャンセルした場合、こうした資材は返却しなければなりません。そのときの送料は自分で負担する必要があります。
また、返却できるのは段ボールやガムテープなどが未使用の場合のみ。ダンボールをすでに使っていると買取りになるので注意してください。引っ越し業者の対応例をいくつかあげてみましょう。
■ハート引越センター
「ダンボールS300円、M350円、和400円、テープ300円。また、ハート引越センターにてお渡しした資材の引き揚げをご希望の場合、手数料として3,150円申し受けます」
■アート引越センター
「ご使用済みの資材は買取りしていただくことになりますが、未使用の場合はそのまま担当店にお持ちいただくか、郵送・宅配便にてお送りください。※ご郵送料はお客さまご負担となります」
ダンボール等資材の提供のほか、クーラーの取り外しや不用品引き取りなどオプション契約したサービスをすでに使用していた場合、その料金については支払うことになりますので、注意してくださいね。
【引用】「また、解約の原因が荷送人の責任による場合には、解約手数料とは別に、当店がすでに実施し、又は着手した附帯サービスに要した費用(見積書に明記したものに限る。)を収受します」
引越し業者を決めるとき、複数の引越し業者に見積もり依頼をするのは基本中の基本。場合によっては最初に見積もりに来た引っ越し業者A社より、後から来た引っ越し業者B社の方が安く、いったん交わした契約をキャンセルしてB社と契約し直したいということもあるかもしれません。
こうしたケースで A 社からダンボールを受け取っている場合、B社の担当者に相談すると B 社からA社にダンボールを返却してくれることがあります。この場合、送料を節約できることになるのでお得です。
もし、あとから見積もりに来た引っ越し業者の方が安い料金を提示してきた場合、「A社にダンボールを返却してもらえませんか?」と交渉してみてもいいかもしれません。
「引っ越しの契約後にキャンセルするのは気が引ける」という方がいますが、相見積もりが常識の引越し業界においてキャンセルは日常茶飯時ですから、あまり心配する必要はないでしょう。ただし、マナーとしてキャンセルすることが分かった段階で早めに連絡するようにしてくださいね。
連絡するのは見積もりに来た営業担当ではなく、担当者が所属する支店の代表にかけるとスムーズです。メールで連絡をすると先方が受け取ったタイミングが分かりにくく、確実にキャンセルできない可能性があるので、キャンセルの連絡は電話で入れるようにしましょう。その際必ず電話に出た担当者の名前を聞いておくことも忘れないでくださいね。
直前のキャンセルでない限り理由を詳しく報告する必要はありませんが、先方から参考のためにキャンセルの理由を聞かせて欲しいと言われることがあります。そのときは
「引っ越し自体がキャンセルになった」
「転勤に伴う引っ越しで、会社指定の引っ越し業者を利用しなければならなくなった」
「引っ越しが延期になって具体的な時期がわからない」
など、あまり深追いされない理由を告げるのが賢明です。
引っ越しのキャンセル料金は3日前から発生します。こちらの都合で延期する場合、キャンセルと同じようにキャンセル料がかかりますので、注意しましょう。また、延期する場合、翌日への順延はほぼ不可能。いつ対応してもらえるか確認してから延期を決めるようにしましょう。
キャンセル料の条件については国土交通省で定めている標準引っ越し約款で決められている以上の金額を請求されることはありません。ただし、オプションサービスなどについては引越し業者ごとに対応が異なる場合もあるので、見積もりの際にきちんと確認しておくことを忘れないようにしましょう。
投稿日:2019/11/01
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