私の一日は、リビングの窓から中庭を眺めることから始まります。
早春には球根から「芽が出た!」「蕾が上がった!」「花が咲いた!」と部屋の中からでも庭の変化に気付き、季節の移り変わりを楽しんでいます。
家の中にも観葉植物を置いています。部屋でも、庭でも、同じように植物達に話しかけます。「おはよう~ 今日も元気?」と挨拶をしたり、「お花がいっぱい咲いたねぇ~ 綺麗だねぇ~」と褒めてみたり、「ごめん。ごめん。ちょっとお水が足りなかったねぇ~」と謝ることもあります。
知らない方が見たら、「この人、変?」と思われることでしょう。でも、これが私の普段の生活。植物達との会話を楽しむ日々なのです。
我が家のインテリアは「カントリー調」
私が新米主婦のとき、カントリースタイルのインテリア雑誌が創刊されました。季刊誌だったので、季節ごとのインテリアやハンドメイドの雑貨、カントリースタイルの手作りお菓子などが紹介された雑誌でした。
とても暖かみのあるカントリー調のインテリアに、子育て中の私は心を奪われ、少しでも我が家を近づけたくて…模様替えをしたり、雑貨を手作りしてみたり、子どものバースデーケーキを自分で焼いてみたりもしました。
海外の田舎のライフスタイルがとてもお洒落に思え、少しでも近づけようとあれこれ手作りしました。今思えば、このことが私のカントリーライフの始まりだったのかもしれません。
観葉植物との出会い
カントリースタイルのインテリア雑誌の発売を楽しみに本屋に行ったとき、別の1冊の本との出会いがありました。
それはどの家にもあるような物から、自らの手で実用品としての機能も持ち合わせたインテリア雑貨を作り、暮らしの中に取り入れている女性のとても素敵なライフスタイルを紹介する本でした。
彼女の暮らしぶりにも憧れ、家具に色を塗ったりDIYしてみたり、テーブルコーディネイトを真似てみたり…
子育てで慌ただしい日々であっても、その本を見ると夢が膨らみました。
そして、その本の中でウンベラータという観葉植物と出会いました。
素敵なインテリアのリビングルームに置かれたウンベラータは、大きく枝を広げ、そこに住む家族みんなを守っているかのようでした。
大きなハート型をした葉を持つウンベラータ。
幸せを象徴するかのようなその観葉植物を、いつかは我が家のリビングにも迎えたいと思うようになりました。
人それぞれ、好みのインテリアスタイルや理想のライフスタイルは違うと思いますが、誰しも暮らしの中に植物を取り入れてみたいと思ったことはあるのではないでしょうか?
では、なぜ植物を取り入れてみたいと思うのでしょう。
それは、植物には心を癒す効果があり、人はそれを暮らしの中に自然と求めるからではないでしょうか。
まずはお部屋の中で1鉢の観葉植物を育てることから始めてみませんか?
見つけよう! 自分好みの観葉植物
インテリアの雑誌をパラパラっとめくってみると、必ずといっていいほどお洒落なお部屋には観葉植物が置かれています。「ワァ~すてき、私の部屋にも観葉植物を置いてみたい」と思われる方も多いと思います。
では、どんな観葉植物を置いてみたいと思いますか? 「え~と…そうは思ったけど、観葉植物ってどんな種類があるのかしら?」「見たことはあるけど、観葉植物の名前って知らない…」きっと、最初は皆さん同じだと思います。
では、はじめに大きさから考えてみましょう。
天井に届きそうな大きなものから、手のひらサイズの小さなものまで
植木鉢の大きさには種類があります。直径3㎝の植木鉢を1号鉢、6㎝のものを2号鉢、9㎝のものを3号鉢…このように直径3㎝毎に号数が増えていきます。大きなものでは、直径60㎝の20号鉢なんてものもあるんですよ。
植物の地上部の大きさで、大体鉢の大きさは決まってきます。背の高い植物の場合は、細身であっても安定感が必要となるので大きな鉢となります。
また観葉植物を置く場所によって置ける植木鉢の大きさが決まります。大きな鉢を置くことができるスペースがある方は背の高い観葉植物を選ぶことができますが、そのスペースが無い方は置くスペースの大きさを基準に植物の種類を選んでみてもいいと思います。
大きなサイズの観葉植物
大きなサイズのものには、植物の種類の違いだけでなく、幹を三つ編みにしながら育てたものや、わざと幹をくねらせたもの、数本の株立ちにしたものなど、フォルムが面白いものが数多くあります。
一般的な家庭の場合、鉢の大きさは10号鉢を最大とし、高さは180㎝くらいを最長と考えていた方がいいと思います。購入時は丁度いい大きさだと思っていても、成長が早いタイプだと天井に付く程になってしまう可能性があるからです。
また、観葉植物の名前には意味を持つものが多く、「ドラセナ」という観葉植物は別名「幸福の木」と呼ばれ、ハワイでは家の前に置くと幸せが訪れると言われるほど縁起のいい木です。このように、その植物の名前の持つ意味から、我が家で育てる観葉植物を選ぶというのも1つの方法だと思います。
大きなサイズのものは、その大きさに育てるまでの期間が必要です。そのため、お値段もそれなりになります。重さも結構なものです。あまりに大きいものは、女性1人で移動させるのはちょっと大変かもしれません。購入する前に、そういったところも考慮しておいてください。
小さなサイズの観葉植物
観葉植物を置くスペースから、小さい観葉植物をお探しの方もいらっしゃると思います。大きなサイズの観葉植物も最初は小さな苗から育てていくので、小さく仕立てたものもあります。
小さな観葉植物は、その可愛らしい姿からガラスの器を植木鉢に見立てて、土の代わりに綺麗な色のゼリー(高分子吸水ポリマー)を使用して植物を植えてあるものや、カラーサンド(色付きの砂)を使った鉢の部分がカラフルなもの、ハイドロボールと言われる人工の土に植えてあるものなどもあり、好みに応じて選ぶことができます。
大きなものと違い、お手頃価格であるところからも、初心者の方には助かるのではないでしょうか。まずはお試しとしてミニ観葉植物から育ててみてはいかがでしょうか?
ただ、鉢が小さいために「水切れが早い」「根っこが回って生育不良になる」といったような、小さいがゆえに枯れやすい条件も含まれてきます。ミニ観葉植物を枯らしてしまったからといって大きな観葉植物も枯らしてしまうわけではありませんが、そのことは心に留めておいてくださいね。
観葉植物を育てる環境
確かに植物にも好みはありますが、全く日の入らない場所では育つことができません。
植物の性質の中に《耐陰性》《耐寒性》《耐暑性》という言葉が出てきます。
《耐陰性》とは、暗い場所でも耐える性質を持っているということ
《耐寒性》とは、寒さに耐える性質を持っているということ
《耐暑性》とは、暑さに耐える性質を持っているということ
しかし、耐えることが強い性質というだけであって、その環境を好むという訳ではありません。
お部屋の中で植物を育てる場合、2つの大きな条件があります。
先ず1つ目は“日当たりの確保”です。
一般的に植物は、光によって光合成をし、水に含んだ栄養を根から吸収し生長していきます。
人間が、生きる為に食事をするのと一緒と考えていいと思います。
ただ、日当たりと一言で言っても、直射日光は葉焼けの原因になったりもするので、レースのカーテン越しにしてあげるという工夫も必要となってきます。
そして、もう1つ大切な条件があります。
それは“風通し”です。
本来は、自然界で育つ植物です。
暗い森の中で育つものもあり、木々の隙間から射すわずかな光でも育つものも中にはありますが、自然界では必ず風というかたちで空気の移動があるのです。
そのことからも、お部屋の中で育てる場合は風通しを確保してあげる必要があります。
風通しを良くする理由は、根腐れを防ぐ為と、菌の繁殖を防ぎ病気の原因を作らない為です。
育てていくうえで、与える回数の多少はあっても、水遣りは必要となってきます。
しかし、水遣りの後、土がずっと湿ったままだと根腐れを起こしてしまいます。
また、湿った土には菌が繁殖し、カビが生えたり病気の原因になったりもします。
このように植物が枯れる原因を作らないということも、風通しを良くする理由ではありますが…
植物も生き物です。
みなさんも晴れた日には、大きく窓を開け新鮮な空気を吸うことは、とても気持ち良くリフ
レッシュするのではないでしょうか?
本来なら自然界で育つ植物を、部屋の中で育てていくのですから、できる限りその植物が
自生している環境に近づけてあげてくださいね。
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ちょっと変わった育て方をする観葉植物
土を必要としない植物
一般的に、植物は植木鉢に植えてあり、土の中から栄養を吸収して育つものが多い中、土を 必要としない【エアプランツ】というものもあります。
土を必要としないので特別な場所を必要とせず、気軽に置いて育てることができます。 水やりは週に2,3回霧吹きでスプレーして、水をたっぷり与えればOKです。
他にも少しコツがあるので、エアプランツの育て方をしっかり調べて育ててあげてくださいね。
お部屋の中でも可愛らしい花を咲かせる植物
【セントポーリア】というお花をご存じですか?
1970年代の後半から1980年代にかけて大ブームを巻き起こした、室内で栽培ができ、温
度が維持できれば年中花が咲く性質を持った、“室内花の女王”と称された花です。
ブームは去ったものの、その愛らしい姿と、花色や花形が豊富でコンパクトなサイズ、
レースのカーテン越しの弱い光でも十分に育つことができることから、最近育てる方が増えているようです。
太陽光が少ない室内でも、植物用のLEDを用いてお花を年中咲かせることができるようになったことも、最近育てる方が増えた要因だと思います。
やっぱり植物を育てるのなら「お部屋の中でもお花が咲くものを育てたい!」と思われる方にはピッタリの【セントポーリア】だと思います。
植物育成用LED
科学の進歩は凄いですね。最近では、植物生育用のLEDによって太陽光の少ない室内でも植物を育てることが可能となってきたようです。
このような太陽光に代わる製品も出てきていますが、窓が少なく日当たりが少ない部屋では、温度管理も必要となってくる場合が少なくありません。
光源としてのLED照明は電気代を安く済ませることができますが、温度管理に必要な電気代は少々お高くつくかもしれません。
植物生育用LEDがある現代でも、コストという面は考慮した方がいいと思います。
お気に入りの園芸店を見つけましょう!
では、あなたは観葉植物を購入するとき、どこに行って購入しますか? 最近の大型ホームセンターには園芸コーナーが広く設けてあり、色んな種類の観葉植物が取り揃えてあるところもあります。そのようなところの方が、お値段もお安かったりする場合も少なくありません。
確かに、商品のお値段だけで考えたら、ホームセンターの園芸コーナーがお安いと思います。園芸店やお花屋さんの方が、お値段が高い印象を持たれるかもしれません。
しかし、園芸店の方は《園芸の知識&経験》を豊富に持っていらっしゃいます。
「この植物を育てるときは、どんなところに気を付ければいいですか?」「肥料はどんな肥料を、いつ頃、何回与えたらいいですか?」そんな質問にもきちんと答えてくれます。
「我が家はこんな環境のところで育てているのですが…」「最近元気がなく、葉っぱが落ち始めたのですが…」このような「我が家の場合の質問」にも、ご本人の経験から答えてくださいます。そういうアドバイスを購入後にもいただけることを考えると、園芸店でのお値段は、決して高いものではないと思います。
私には「お気に入りの園芸店」があります。園芸店のスタッフさんと仲良くなると、「この前探していらした○○が入荷していますよ」「珍しい品種のものが入りましたよ」など、お得意様ならではの情報も提供してくださいます。
商品のお値段だけで考えず、アフターサービス(アドバイス&情報料)も含めて考えたら、園芸店って大変お得だと思います。あなたもぜひ「お気に入りの園芸店」を見つけてくださいね。
どんな種類の植物を育てる場合でも
部屋の中で育てる観葉植物にも、それぞれ好みがあり、心地よい居場所があります。
部屋の中で観葉植物を育てる場合
・エアコンの風が直接当たらない場所に置く
・レースのカーテン越しの柔らかい日射しにする
(葉焼けを防ぐ為、直射日光は避ける)
・冬場 夜の外気の影響を受けづらくする為に、窓から離し部屋の中央付近に置く
以上のような、お部屋の中で植物を育てる場合特有の注意点もあります。
自分好みのインテリアに似合う観葉植物を見つけ、家に連れ帰ったら、お部屋のどこに置いてあげたら機嫌よく生長してくれるのか?
ちゃんと調べて居場所を決めてあげてください。きちんとした園芸店から購入すると、置き場所もアドバスしてくださいますよ。
今、我が家のリビングにはウンベラータが置かれています。
部屋で育てる観葉植物のいきいきと生長する姿が、疲れを癒し、心に安らぎを与えてくれています。
あなたの選んだ観葉植物が 「この場所気に入ったわ~ 仲良く暮らしていきましょうね」と、あなたに語りかけ、お部屋が“あなたと植物のオアシス”となりますように!