充実したバスタイムを実現できなければ、お風呂は単に「体の汚れを落とす場所」になってしまいます。
だからといって、豪華な設備だけがバスタイムの快適度を上げるわけではありません。
選び方によっては、賃貸物件の設備でもくつろぎのバスタイムを実現することができるんです。
お風呂にこだわった物件を探して、自宅スパを満喫してみませんか?
お風呂選びで失敗しないために
私は「バスタイムを快適に過ごせるかどうか」を最優先にして賃貸物件を選んできました。立地や間取りが良くても、お風呂が気に入らなければ候補から外すという徹底ぶりです。
バスタイムの快適度を左右するチェックポイントはある程度決まっているので、「見るべきポイント」さえわかれば、自分好みのバスタイムを過ごせるようになります。
まずは、自分にとっての「快適さ」とは何なのかをはっきりさせることが肝心です。
お風呂で選ぶ賃貸物件!重要チェックポイント6つ
ここでは、お風呂選びで重視したいチェックポイントを詳しく解説していきます。内見でチェックする際の参考にしてくださいね。
その1.浴槽のタイプ
浴槽のタイプにはいくつかありますが、ここでは私がこれまでに選んだ浴槽と、各浴槽の特徴を紹介します。
ストレート浴槽
スタンダードな形状ながらも深さがあるので、ゆっくり肩まで浸かることができます。リラックス効果は抜群なので、実用度の高さで選びたいという方にはおすすめです。
アーチ型
ゆったりとした使用感と洗練されたデザインが特徴です。アーチ部が薄くなっているため、浴槽に出入りしやすいというメリットもあります。
たまご型
おしゃれなデザインが魅力です。バスタイムに癒しを求めるなら満足度は高いでしょう。
なお、「実際に浸かってみたら思っていたよりも狭かった」という悲劇を避けるためにも、内見時には許可を取ったうえで浴槽内へ入ってみることをおすすめします。
その2.シャワー・シャワーヘッド
マイクロバブルやミストなど、水流豊富なシャワーヘッドなら、自宅で手軽にスパ気分を楽しめます。
ただし、シャワーヘッドは原状回復さえすれば交換できるため、水流のバリエーションよりも「ヘッドが交換できるタイプかどうか」を重視した方がいいでしょう。
その3.シャワーフック
浴室内の印象を大きく変えるパーツです。できれば、スタイリッシュなスライドバー式を選びたいところ。
ボタンで上げ下げするタイプのフックなら、使いやすさを犠牲にすることなくデザイン性の高さを実現できます。ハンドル式はスライドバーとの一体感がありますが、洗髪中の調節がやや難しいので注意が必要です。
いずれのタイプも、耐久性はそれほど高くありません。
私も過去に2度、劣化によるフックの交換を余儀なくされました。
交換には1週間ほどかかるというので、貸主による無償交換を断り、自力で交換することに。なお、フックの価格は約3,000円で、交換に要した時間は10分前後です。ドライバー1本で交換できるため、難しい作業ではありません。
固定式のシャワーフックは耐久性にすぐれていますが「高さの調節ができない」という大きなデメリットがあるので選択は慎重に。
その4.浴槽の栓
浴槽の栓には、主に2つのタイプがあります。
ゴムタイプ
安価で入手しやすく交換も容易です。実用性で選ぶならゴムタイプ一択となるでしょう。
ポップアップ栓
ホテルの浴槽を思わせる使い心地ですが、メンテナンス性は皆無なので要注意。
私は、ワイヤーの劣化による交換修理の経験があります。
貸主負担で、費用はパーツ代が約8,000円、出張費込の工賃が約12,000円、合計約20,000円(都内)でした。交換には専用の工具と技術が必要になるので、自力での交換は極めて困難です。
その5.給湯機
給湯器の型番があまりにも古い場合には、不動産屋に確認をしておきましょう。
私は、給湯器の寿命による交換で、3日間ほど銭湯通いをした経験があります。リモコンはオートタイプではなく、ボタンを押すだけのフルオートタイプがおすすめです。
その6.蛇口
デザイン性と実用度を兼ね備えた「壁付きレバータイプ」を選べば間違いありません。
シャワーとの切り替えはレバーを上げ下げするだけでOK。湯温の調節も簡単です。2ハンドルタイプは、シャワー使用中の温度調節がやや難しいというデメリットがあります。
賃貸でも快適なバスタイムは実現できる
お風呂選びのチェックポイントを知っていれば、快適なバスタイムの実現は難しくありません。
場合によっては耐久性とデザイン性の二者択一を迫られますが、賃貸だからこそ、デザインを重視して癒しにつなげていきたいところです。
私は毎日のバスタイムで心からリラックスできているので、賃貸だから仕方がないという「諦めのバスタイム」を過ごすことはなくなりました。
転居する機会があれば、今回ご紹介した6つのポイントを欠かさずチェックしようと思っています。
お風呂にこだわって住まいを探す
エリア別に住まいを見る
お風呂で選ぶなら分譲賃貸か戸建賃貸がおすすめ
満足度の高いお風呂を効率的に探すなら、下記のような方法もおすすめです。
分譲賃貸に的を絞る
分譲物件と賃貸専用物件では、設備の充実度にどうしても差が生じます。
設備が充実した分譲賃貸物件に絞れば、満足度の高いお風呂と出会える確率が高まるでしょう。
ファミリーなら戸建賃貸もおすすめ
ファミリーでお風呂にこだわって物件を探すなら、戸建賃貸物件も検討してみてください。戸建ならではスタイリッシュな浴室や広い浴槽を備えている物件がみつかるかもしれません。
お風呂をリノベーションしよう
リノベーションを活用すれば、コストを抑えながらライフスタイルに合った内装や浴室設備を手に入れることができます。
中古物件の購入にも、リノベーションは有効です。
設備にこだわった中古物件探しは選択肢の幅が狭くなりがちですが、リノベーションを前提にすれば、その幅が大きく広がります。