大阪府の北河内エリアに位置する門真市は、大阪のベッドタウンの1つです。交通アクセスがよい門真市は、買い物やお出かけにも困ることがなく、非常に暮らしやすい町です。
私は、元々隣町の寝屋川市に住んでいたのですが、結婚を機に門真市に引越してきました。その後妊娠し、市内の病院で出産。初めての子育てをしていて、門真市の子育て支援に助けられた場面が何度もありました。
今回の記事では、門真市で子育てをする魅力について、実体験とともにお伝えします。
門真市で子育て中
まずは、門真市の概要についてご紹介します。
門真市の概要
大阪府の北河内エリアに位置する門真市は、大阪のベッドタウンの1つとして発展してきました。松下電器(現在のパナソニック株式会社)の企業城下町と認識されている方も多いのではないでしょうか。
門真市の真ん中を通る国道163号線沿いには、大型スーパーマーケットをはじめ、電気屋・車屋・薬局・ホームセンターなどの店舗が並んでいます。飲食店も多く、休日の外食にも便利な地域です。
門真市の住まいを探す
門真市の治安を気にする声を耳にすることがありますが、実際に暮らしていると周りには子育て世帯も多く、私自身は治安の悪さはまったく気になりません。
門真市には、大和田駅・古川橋駅・門真市駅・西三荘駅・門真南駅の6つの駅があり、京阪本線・大阪モノレール・地下鉄長堀鶴見緑地線の3線が使えます。
大阪モノレールは2029年の延伸に向けて工事が進められており、完成すると門真市内には新たに2駅増える予定です。さらに便利で暮らしやすい街となることでしょう。
京阪沿線では、門真市駅から京橋駅まで普通列車で約15分、守口市駅で準急に乗り換えると最短9分と、短時間で大阪市内まで出られます。
わが家が子育て環境に門真市を選んだワケ
私自身は隣町である寝屋川市出身ですが、結婚を機に門真市に引越してきました。転居先を門真市に決めた理由は大きく2つ。夫婦双方の実家の中間に位置していたことと、家賃相場が安かった点です。
さらに、徒歩圏内に地下鉄の駅や大型ショッピングモールがあることも決め手になりました。夫の職場との距離も考慮して、わが家は門真市駅付近の賃貸住宅を選択しました。
実際どう?門真市の子育て
わが家は、門真市駅付近の賃貸マンションで息子を含めた3人家族で暮らしています。ここからは、門真市内で子育て真っ最中の私が、門真市の子育てに関する魅力を実体験とともにお伝えします。
数字で見る門真市の子育て事情
門真市には6万4,341世帯が暮らしており、門真市の総人口は11万6,652人です。(2024年8月1日時点)そのうち未成年の人口は1万4,268人で、全体の約13%となっています。
門真市の保育施設数は以下のとおりです。(2024年4月1日時点)
・認可保育所5園
・認定こども園15園
・小規模保育事業11園
・事業所内保育事業7園
2019年から毎年、門真市の待機児童は0人です。2015年度には148人もの待機児童が発生する異例の状況にあったものの、早急に対策に取り組み、わずか3年で待機児童0人を達成しています。
このことから、門真市が子育て支援に前向きに取り組んでいることがわかります。
また、門真市の幼稚園は5園で、うち1園が令和7年4月1日に門真市内の公立保育所と統合して認定こども園となる予定です。
門真市の子育て支援情報
妊娠・出産・子育てを門真市内で経験した私にとって、門真市の子育て支援は非常にありがたいものばかりです。ここでは門真市の子育て支援情報のうち、主なものを5つご紹介します。最新情報は門真市の公式ホームページでご確認ください。
門真市の子育て支援情報(1) こども医療費助成制度
門真市には、0歳から18歳の3月31日を迎えるまでの期間、子どもの医療費や薬代を助成する制度があります。1日500円を上限とし、2日目までは一部自己負担で、3日目からは自己負担が発生しません。(同じ病院・科に限る)
同じ病院であれば、医療費の1ヶ月の自己最高負担額は1,000円です。異なる病院や科で診療を受けても、1ヶ月の自己負担額は最高2,500円までとなっています。
子どもが小さいうちは、何かにつけて病院に行く機会が多いため、医療費の心配をしなくていいのはとてもありがたいです。
門真市の子育て支援情報(2)小中学校の給食無償化
門真市では、子育て世帯に対する経済負担の軽減策として、市の交付金を充当して学校給食を無償で提供してもらえます。「安全でおいしい手作り給食・環境にやさしい給食・地域に根差した給食」を目標に、1956(昭和31)年から小中学校一貫した完全給食を実施しています。
特に共働き世帯の場合、子どもが小中学校に上がってから毎日お弁当を作るのはなかなか大変なことです。給食が出るだけでもありがたいですが、無償化されているため、小中学校に上がるタイミングで門真市に引越してくるご家族もいらっしゃるようです。
門真市の子育て支援情報(3)地域子育て支援センターの設置
門真市には、就学前の子どもとその保護者が気軽に集まって、親子の交流・育児について話し合える子育て支援センター「ひよこる~む」があります。ひよこる~むには、ハイハイする赤ちゃんが遊べる広いスペースや、歩けるようになった子ども向けに滑り台などを設置したスペースなどがあり、幅広い月齢に対応しています。
「ひよこる~む」と同じ部屋に併設されている「ひよこテラス」では、子育て支援コーディネーターの方に子育てに関する相談することも可能です。子育てをしていると悩み事が次から次へと出てくるため、いつでも相談できるプロが身近にいてくれて、非常に心強かったです。
門真市の子育て支援情報(4)かどまファミリー・サポート・センターの設置
門真市のかどまファミリー・サポート・センターは、育児の援助を受けたい人と援助ができる人が会員になって行う有償のボランティア活動です。
どうしても子どもの預け先がないときに手助けしてくれる制度があると、心に余裕を持てます。安全に考慮して、子どもの引き渡しは「大人から大人へ」を原則としているため、急用ができたときに安心して子どもを預けられました。
子どもの対象年齢は生後3ヶ月から小学校6年生までとなっており、依頼会員になるには説明を受ける必要がありますが、いざというときのために会員になっておくと安心です。
門真市の子育て支援情報(5)産後ケア事業の設置
門真市には、産後間もない母親とその赤ちゃんに対して、心身のケアや育児のサポート、育児相談などを行うサービスがあります。サービスには以下の3種類があり、それぞれ料金や赤ちゃんの対象月齢が異なります。
・宿泊型・・・3食付き1泊あたり4,000円(10:00~翌10:00)
生後4ヶ月までの赤ちゃんとその母親が対象
・デイサービス型・・・2食付き1日あたり1,000円(10:00~19:00)
生後4ヶ月までの赤ちゃんとその母親が対象
・訪問型・・・1回約90分1,000円
生後1ヶ月までの赤ちゃんとその母親が対象
産後は寝不足やホルモンバランスの崩れなどにより、ストレスがたまりやすくなるものです。門真市の産後ケア事業は、「誰でもいいからとにかく助けてほしい」という、産後の母親の切実な願いに応えてくれる強い味方です。
門真市での子育て体験談
ここからは、門真市で子育てをしているわが家が実際に感じた門真市の魅力についてお伝えします。
門真市で子育てをする魅力
私自身、門真市で子育てをしていて不安や不満を感じたことは一度もありません。先述したように、困ったときに助けてくれる制度も整っています。徒歩圏内に日用品がそろう場所もあり、非常に便利です。
妊娠中は運動がてら市内を散歩して過ごしました。門真市は全体的に平坦な道が多く、お腹の大きい妊婦さんや小さい子どもでも、徒歩で楽に移動できるのが嬉しいです。
また、門真市には大小の公園が各地に点在しており、子どもが遊ぶ場所が多いのも非常に魅力的です。最近は昔に比べて、子どもが遊べる場所が少なくなってきているように感じます。門真市は市外の花博記念公園鶴見緑地や淀川も近いので、子どもたちを元気いっぱいに遊ばせてあげられる地域であることも魅力の1つです。
門真市の子育て環境
それでは、門真市の子育て環境について実体験をふまえてご紹介します。
門真市の子育て環境(1)大型ショッピングセンター
門真市松生町には、2023年にららぽーと門真/三井アウトレットパーク大阪門真店と、コストコホールセール 門真倉庫店がオープンしました。
ららぽーとの屋上には子どもが遊べる芝生の広場があり、平日休日を問わず大勢の子どもたちでにぎわっています。広場のすぐ隣にはカフェがあり、保護者はコーヒーを飲みながら子どもが遊んでいるのを見守ることができるので安心です。
ららぽーとには授乳室や調乳室、おむつ交換所、キッズトイレなど家族連れに優しい設備が整っているため、わが家もよくお出かけしています。
施設名:ららぽーと門真/三井アウトレットパーク大阪門真店
所在地:大阪府門真市松生町1-11
アクセス:京阪本線・大阪モノレール門真市駅から徒歩8分
門真市の子育て環境(2)アクティビティスポット
門真市には大きなアクティビティスポットがあります。敷地内にアスレチックや5,000m2の大きな池、水遊びエリアなどが盛りだくさんの弁天池公園です。
弁天池公園には芝生の広場もあり、市内外からたくさんの人が訪れています。春は桜並木の下でお花見、夏はBBQの催し物があり、季節を問わず家族で楽しめる公園です。
施設名:弁天池公園
所在地:門真市岸和田1-8-2
アクセス:京阪本線「萱島駅」西口・バス停より近鉄バス「近鉄八尾駅前」行きに乗車、「岸和田」バス停下車、東に徒歩10分
門真市の住まい事情
続いて、門真市の家賃事情について紹介します。子育て世帯が暮らしやすい2LDK・3K・3DKを基準に、周辺地域と比較してみました。
<門真市・守口市・寝屋川市・大阪市鶴見区の2LDK・3K・3DKの平均家賃相場>
門真市・・・9.49万円
守口市・・・10.35万円
寝屋川市・・・8.45万円
大阪市鶴見区・・・10.55万円
2023年にららぽーとやコストコができたからか、門真市駅周辺の住宅価格は上昇傾向にあります。なお、わが家は駅から徒歩10分以内の2LDKに3人で住んでいますが、家賃は門真市の相場よりも低めでした。
門真市には最近新しいマンションが増え、道路もきれいに整備されてどんどん暮らしやすくなっている印象です。新しい施設ができたことにより雰囲気が明るくなり、子育て世帯がさらに安心して暮らせる町へと変化したように感じます。
門真市の子育て世帯におすすめエリア
これまでお伝えしてきたように、門真市は子育てにぴったりな町です。ここからは、門真市の中でも特に子育てがしやすいエリアをご紹介します。
門真市の子育て環境におすすめエリア(1)門真市駅周辺
まずおすすめしたいのは、わが家が現在住んでいる門真市駅周辺です。門真市駅前のショッピングセンター「イズミヤ」の3階には「海洋堂ホビーランド」というおもちゃ屋さんがあります。ここは大人が行っても楽しい場所です。
エスカレーターを上がっていくと、入り口前の廊下にガチャガチャが並んでいて、子どもたちが楽しそうに張り付いているのをよく見かけます。中に入ると大人でも欲しくなるようなフィギュアやおもちゃがズラリ。童心に帰って時間を忘れてしまいます。
門真市駅周辺の住まいを探す
子どもがもう少し大きくなったら、誕生日や何かのご褒美に海洋堂に連れて行ってあげたいなと思っています。
店舗名:海洋堂ホビーランド
所在地:大阪府門真市新橋町3-1-101 イズミヤショッピングセンター門真3F
アクセス:京阪本線・大阪モノレール門真市駅徒歩1分
営業時間:10:00~17:00
門真市から徒歩8分の場所には、ららぽーと門真/三井アウトレットパーク大阪門真店があります。新しい施設なので、建物の中はとてもきれいです。
こちらの施設は、キッズメニューがある飲食店やベビー用品を取り扱う店舗もあるため、必要があればその場で購入することもできます。赤ちゃんとのお出かけは、ミルクやおむつ、離乳食など何かと荷物が多くなりがちですが、使いたいときには購入できるので、必要最低限の荷物で出かけられます。
赤ちゃん用の重たい荷物を持ち歩かなくてもお出かけを楽しめるのが嬉しかったです。
門真市の子育て環境におすすめエリア(2)向島町・月出町・浜町エリア
向島町・月出町・浜町エリアは、閑静な住宅街でゆったりとした時間が流れる地域です。門真市役所にも近く、地下鉄大日駅(守口市)にも近いため、利便性もバッチリ。中でも特におすすめしたいのが、向島町にある複合施設「ベアーズ」です。
ベアーズには、歯科・小児科・内科・整形外科・レディースクリニック・薬局などが1つの建物の中に入っています。英語教室や音楽教室、体操教室に学習塾などの習い事教室や、八百屋や、多数の飲食店もあり、複数の用事が1ヶ所で済む非常に便利な施設です。
地下鉄谷町線大日駅直結のイオンモールの裏に位置しているためかあまり目立たず、人はそんなに多くはないのですが、とてもきれいで個人的にはかなり気に入っています。
ベアーズの屋上は広場になっているので、天気のいい日は子どもを連れて遊びに行くのもおすすめです。
施設名:ベアーズ
所在地:大阪府門真市向島町3-35
アクセス:大日交差点を府道2号中央環状線沿いに300m南進
営業時間:10:00~21:00
門真市は生活費用を抑えながらのんびり子育てしたい人にぴったりな町
門真市は家賃の安さや・暮らしやすさといった、転居先を決める魅力的な条件がそろっています。周辺には緑が豊かで大きな公園から大型ショッピングモールまでさまざまな施設があり、子どもと暮らすのにぴったりな町です。
子育て支援も充実していて、困ったときは市に相談できるのも魅力的です。関西への引越しを考えている方は、ぜひ門真市も候補に入れて検討してみてくださいね。