つくば市は茨城県南部に位置し、東京の秋葉原駅からつくばエクスプレス(TX)快速を利用すると45分でアクセスできる便利な立地にあります。豊かな自然と、サイエンスシティと呼ばれる研究機関、豊富なショッピングセンターなど、自然と利便性が両立している街です。
わが家は、結婚を機につくば市へ引越してきました。夫は都内勤務ですが、実家に近いのんびりと暮らせる土地を希望していたため、つくば市が候補に。いつの間にかつくば市で暮らして12年になります。
私自身は小学生2人の母で、ワーママとして家事、育児に奮闘中。つくば市での子育てのしやすさについて書くにあたり、いろいろ調べてみたら、改めて魅力たっぷりな街だと感じました。今回の記事では、実際に住んでみて経験したつくば市での子育て事情を、住民目線で紹介していきたいと思います。
つくば市で子育て中!子どもの「やりたい!」が叶う街
つくば市での子育て事情をご紹介します。わが家が子育ての街としてつくば市を選んだ理由や、つくば市で子育てしている理由などもお伝えしていきます。
つくば市の概要
茨城県つくば市は、南北に大きく広がった広い街です。北はハイキングや登山で人気の筑波山があり、南にはコストコや大型ショッピングセンターなどの便利な建物がそろっていて、地区によっていろいろな表情を楽しめますよ。
都内からつくば駅へのアクセスは、JR秋葉原駅からつくばエクスプレス快速に乗れば、最速45分で移動できます。
つくば市の人口増加率は、なんと全国ナンバーワン。(2023年7月25日時点)つくばエクスプレスの利用で都内への通勤が楽にできるため、ここ最近家賃が高い東京から子育て世代が多く移住してきている傾向にあるようです。駅周辺の新築マンションや、一戸建て区画もどんどん増えているのを見かけます。
また、つくば市は日本最大の研究学園都市としても有名。「サイエンスシティ」とも呼ばれ、筑波大学を中心にたくさんの研究機関が集まっています。子どもたちが学べる施設も豊富にあるので、子ども連れのお出かけも楽しいです。
特に、プラネタリウムや実験ショーなどで科学に触れることができるつくばエキスポセンターや、ロケットの見学ツアーがあるJAXA(宇宙航空研究開発機構)などの体験型施設は、子どもだけでなく、大人にもおすすめ。
つくば市北部には、登山やハイキングで大人気の筑波山があって、頂上からは関東平野や東京スカイツリー®まで絶景を楽しめます。筑波山は、初心者から上級者まで楽しめる登山ルートが豊富。ロープウェイやケーブルカーもあるので、子ども連れや体力に自信がない方とも一緒に楽しむことができ、つくば市の魅力的なスポットになっています。
わが家が子育て環境につくば市を選んだワケ
私たち夫婦は以前都内に勤務していましたが、結婚を機に夫が実家に近い茨城県に住むことを希望し、つくば市に引越すことになりました。
東京と比べると、土地や家賃相場などが低いことも魅力的でした。都内では一人暮らし用ワンルームに住んでいましたが、つくば市では同じ家賃で2人暮らしに十分なアパートを借りることができたのです。都内へのアクセスもよいため、夫の通勤時間は以前住んでいたところよりも短くなりました。
私自身はつくば市で新しい職場へと転職。知り合いが全くいない土地でしたが、徐々に同僚と仲良くなり、つくば市での暮らしになじむことができました。
夫の実家も近く、自然がたくさんでのびのびと子育てできるつくば市は、結婚後すぐにでも子どもがほしかった私たちにとって、最適な環境だと思っています。
実際どう?つくば市の子育て
ここからは、つくば市の子育て事情についてお伝えします。待機児童数や保育施設の数など、子育てを考えている方にとって知っておきたい情報になると思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
数字で見るつくば市の子育て事情
現在、つくば市の年少人口(0~14歳)は36,625人で、茨城県内では1位となっています。(2023年4月1日時点)
茨城県常住人口調査の結果から、2023年4月1日時点の市町村別の子どもの割合を見てみると、最も割合が高いのはつくば市の15.5%。
子どもの人口の増減を見てみると、前年同期(2022年4月1日)と比べてこどもの人口が増加しているのは、つくば市(+584人)、つくばみらい市(+108人)、阿見町(+47人)の3市町でした。
この統計から、つくば市の子育て世代は増えていることがわかります。
つくば市には現在以下の保育施設があります。(2024年6月5日時点)
1. 公立保育所:22施設
2. 私立保育所:55施設
3. 認定こども園:9施設
4. 小規模保育施設:25施設
5. 認可外保育施設:21施設
つくば市は保育施設の整備に力を入れており、特に待機児童の減少に取り組んでいます。新設の保育園が建設されているのを街中でもよく見かけます。
保育所の空き情報は毎月更新されていますので、最新の情報はつくば市の公式ホームページでご確認ください。
つくば市の子育て支援情報
つくば市で子育てをしてきて、市が行っている子育て支援にはたくさんお世話になりました。
つくば市では、2012(平成24)年8月に成立した「子ども・子育て関連3法」に基づく「子ども・子育て支援新制度」を施行しています。簡単にいうと、保育所や幼稚園の新設、共働き家庭への支援に力を入れていくといった内容です。
わが家もお世話になったつくば市の子育て支援について紹介したいと思います。
つくば市の子育て支援情報(1)医療福祉費支給制度(マル福)
つくば市では医療福祉費支給制度(通称「マル福」)があり、つくば市が医療費自己負担分の一部を負担してくれます。1回について自己負担額600円で受診でき、同じ月で3回目以降は無料。薬局で処方される薬も無料です。
マル福は妊娠中から利用することができます。私は妊娠中貧血がひどく、妊婦検診以外にも受診することがあったのですが、その費用が安く済んだのはとても助かりました。
出産後、わが家が共働きということもあって、子どもたちは0歳から保育園に入っていました。子どもが0歳児のころは、クラス内で風邪がはやるとすぐにうつってしまうことが多く、病院にかなりお世話になりました。
特に下の子は喘息気味で、吸入をしに何度も通院したときでも薬代を気にしなくて済んだのがありがたかったです。小学校高学年になった今もまだ、風邪をひいたり歯医者にかかったりすることがあるため、マル福は一番利用している制度です。
ただし、つくば市ではマル福の利用に所得制限があります。詳しい利用条件については公式ホームページをご確認ください。
つくば市の子育て支援情報(2)子育て支援拠点(支援センター)
つくば市には、10ヶ所の子育て支援拠点があります。サークルのイベントへの参加、常駐している保健師さんへの育児相談などができて、利用料は無料。おもちゃや遊具があり、子どもたちを遊ばせられるスペースにもなっています。
同じ月齢のママと自然と話が弾むこともしばしば。引きこもりがちな育休中の一息つける時間になっていました。
自宅では体力が有り余る子どもたち。特に雨の日は外遊びが難しいため、子どもたちを遊ばせる場所としてもよく利用していました。
職員さんによる絵本の読み聞かせや、お楽しみ会などのイベントもあるため、育児中のママにとっては強い味方になると思います。
つくば市の子育て支援情報(3)子育てサポートサービス
つくば市は研究機関が多いことから、私の周りでも転勤でつくばに引越してきたという家族が多くいました。実家から離れてしまったため、一番手伝ってもらいたい産後に両親に頼ることができなかった、という話も。
そこで市が行っているのが、子育てサポートサービスです。事前に会員登録しておくことで、産後の家事、子どもの送迎など、少し手を借りたいというときに使える有償のサービスになっています。
わが家は産後、義母にお世話になることができましたが、何かあったときのためにサービスについては調べておきました。市のサービスにお世話になれると思うと安心できた記憶があります。
つくば市の子育て支援情報(4)つくば子育てハンドブック
「つくば子育てハンドブック」は、妊娠届を提出したときにもらえる小冊子。妊娠からはじまる子育てに関しての情報がまとめられています。
例えば、初めての育児だとかわかりにくい予防接種のスケジュールや接種できる病院の情報も、わかりやすく載っています。
また、親子で出かけられる施設情報も充実。子ども連れのお出かけは事前情報があるとスムーズなので、わが家でもよく利用していました。
私は、上の子が生まれたころはまだつくばの土地勘もあまりなかったので、この一冊がとても役立ちました。スマートフォンなどからも確認できる電子版ハンドブックもあるので、一度チェックしてみてくださいね。
つくば市での子育て体験談
つくば市で子育てした際に感じた魅力や、おすすめの子どもと出かけられる施設などをご紹介します。実際にわが家の体験談をふまえてお伝えするので、参考になると嬉しいです。
つくば市で子育てをする魅力
つくば市には科学に関する施設が多くあります。入園料は、無料か数百円程で利用できるところがほとんどのため、休日のお出かけに困らないところが魅力的。国の研究機関というハイレベルな施設は、子どもの知的好奇心を刺激するようで、子どもたちも楽しそうにしています。
特におすすめなのは、つくば駅から徒歩5分のところにあるつくばエキスポセンター。プラネタリウムや、さまざまなものを実際に触ったり体験したりできる科学館です。テレビの取材が来ていることもありました。
わが家の子どもたちが小さなころは、大きなシャボン玉の中に入れる展示に夢中になって長時間過ごしていました。
施設名:つくばエキスポセンター
所在地:茨城県つくば市吾妻2-9
アクセス:TXつくば駅より徒歩5分
営業時間:9:50~17:00
大きなロケットが目印のJAXA(ジャクサ、筑波宇宙センター)では、なんと無料で宇宙に関する企画展を見学することができます。ガイド付き見学ツアーもあり、予約が必要で有料ではありますが、大人は500円、高校生以下は無料と、気軽に宇宙の技術に触れられる貴重な施設です。
施設名:JAXA 筑波宇宙センター
所在地:茨城県つくば市千現2-1-1
アクセス:TXつくば駅よりタクシー(約10分)
営業時間:10:00~17:00
また、つくば市には海外から来た研究者の方も多いようで、街中でも外国人の方を多く見かけます。子どもたちの保育園や小学校のクラスには、必ず海外出身の子が数名いるので、自然と国際交流ができているようです。
小学校に上がると、外国人の先生による英語のクラスがあるのですが、子どもたちは英語に抵抗なくなじんでいます。
つくば市の子育て環境
つくば市の子育て環境(1) 洞峰公園
つくば市には、子どもを連れて行きやすい大きな公園がたくさんあります。中でもわが家がよく利用するのは洞峰公園です。
広い敷地の中には子どもの遊具、サッカーグラウンド、室内プール、テニスコート、野球場などの施設が充実しています。芝生の広場もあり、身近な場所で自然に触れ合うことができます。
公園内のスタジオや施設ではさまざまな教室が開催されているのですが、市営のためレッスン料がお得なのも嬉しいところ。
私は妊娠中からマタニティヨガ、産後はベビー連れヨガ教室に通い、同じクラスのママ友を作ることができました。子どもたちが小さい頃は遊具でたくさん遊び、小学生になった今も散歩コースとしてよく利用している大好きな場所です。
施設名:洞峰公園
所在地:茨城県つくば市二の宮2-20
アクセス:
〈バス〉
・つくばエクスプレスつくば駅(つくばセンター)
→「ひたち野うしく駅」行き乗車「洞峰公園」停留所下車→学園南循環 乗車「白畑児童公園」下車
・JR常磐線 ひたち野うしく駅
→「つくばセンター」行き乗車 「洞峰公園」下車
〈車〉
・常磐道桜土浦I.C.より車で約15分
つくば市の子育て環境(2)筑波山
筑波山にはロープウェイ、ケーブルカーがある一方、初心者から上級者向けまでの各種コースもあり、広い年代で楽しめます。筑波山登山口入り口にある筑波山神社には、お宮参りや七五三などのイベントでたくさんの人が訪れています。
わが家も子どもたちを連れて、数回初心者コースに挑戦したことがあります。そのころ子どもたちはまだ保育園児でしたが、子どもの足でも山頂にたどり着けました。
つくば市に来たら行っておきたい、ゆったりとした自然を感じられるスポットです。
名称:筑波山
所在地:茨城県つくば市筑波1番地
アクセス:TXつくば駅より筑波シャトルバスで約40分
つくば市の子育て環境(3)フォンテーヌの森
つくば市内には、子どもたちとキャンプやバーベキューを楽しむことができる場所もあります。
フォンテーヌの森は整備されたキャンプ場のため、アウトドア初心者の方でも利用しやすいでしょう。わが家は、おまかせコースのバーベキューを体験したことがあります。面倒な道具の準備がいらず、お手軽に野外のバーベキューができて、子どもたちも非日常を楽しんでいました。
店舗名・施設名:フォンテーヌの森
所在地:茨城県つくば市吉瀬1247-1
アクセス:
〈バス〉
・つくばエクスプレスつくば駅
→「土浦駅」行き乗車「吉瀬」停留所下車 徒歩15分
・常磐線土浦駅
→「筑波大学中央」行き乗車「吉瀬」停留所下車 徒歩15分
〈車〉
・常磐道桜土浦I.C.より車で約10分
つくば市の住まい事情
つくば市に住むうえで、環境と並んで大きな魅力となるのは、都内と比べると家賃が低いこと。つくば市の家賃相場は、ファミリー向けとして利用しやすい間取りの2LDKが11.08万円、3LDKが16.78万でした。
一方、夫が結婚前に住んでいた、東京都世田谷区千歳烏山駅の家賃相場は、2LDKが22.2万円、3LDKが27.14万です。つくば市の住まいは、都内と比べると半分近く家賃が抑えられることがわかります。なにかとお金のかかる子育て中、家賃が安く抑えられるのはかなり大きなメリットなのではないでしょうか。
ちなみに、県庁所在地である水戸市の家賃相場は、2LDKが8.12万円、3LDKが13.52万でした。つくば市と比べると3分の2ほどです。ただ、子ども連れで出かけられる施設や公園の豊富さ、都内へのアクセスを考えると多少家賃相場が高くなるのは納得かな、と感じます。
つくば市の子育て世帯におすすめエリア
つくば市内で子育てにおすすめのエリアをご紹介します。
つくば市の子育てにおすすめエリア(1)研究学園駅周辺
「研究学園駅」周辺は子育て世帯にとてもおすすめです。最近でも新設の小学校や保育所の建築がおこなわれており、これから子育てを考えている方も安心できる環境です。
商業施設の豊富な研究学園駅周辺。駅から徒歩4分のところに「イーアスつくば」があります。無印良品、ユニクロ、ダイソーなどの人気店はもちろん、広々としたフードコートや授乳室が充実しているなど、子育て世代に嬉しい大型ショッピングセンターです。
店舗名・施設名:イーアスつくば
所在地:茨城県つくば市研究学園5-19
アクセス:TX研究学園駅より徒歩4分
またコストコがあるのも、食べ盛りの子どもがいる家庭にとって嬉しいポイントです。さらにつくば市は広さゆえにどうしても車があったほうが便利な土地。普通のガソリンスタンドよりもリットル5円前後安いコストコのガソリンスタンドは、お財布の大きな味方になっています。
店舗名・施設名:コストコホールセール つくば倉庫店
所在地:茨城県つくば市学園の森2-19
アクセス:TX研究学園駅より徒歩20分
テレビでもしょっちゅう特集されている業務スーパーや、つくば市内の産地直送野菜が買える市場など、買い物に困ることはまずありません。
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つくば市の子育てにおすすめエリア(2)つくば駅周辺
つくば駅周辺も、子育て環境としておすすめです。筑波大学が近く、子どもと一緒に楽しめるイベントも頻繁に開催されています。科学に関する体験ができるため、子どもにとってはとても貴重な経験になるでしょう。筑波山へ向かうバスも出ているので、休日に親子で山登りを楽しむこともできます。
つくば駅は、都心へのアクセスも便利。つくばエクスプレスの始発駅のため、都心への通勤も座れることが多いです。
施設名:筑波大学(筑波キャンパス)
所在地:茨城県つくば市天王台1-1-1
アクセス:つくば駅から循環バスで20分(筑波大学中央)
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子どもにいいこと全部叶えたい!よくばりライフを送るならつくば市
ご紹介したように、つくば市ではたくさんの科学に関するアクティビティがあり、子どもを連れてのお出かけがとても楽しい街です。
大きなショッピングセンターに大人気スーパー、主婦に嬉しいコストコまでそろっていて、買い物にも困りません。少し郊外まで足をのばせば、公園やグランピング施設でたくさんの自然とのふれあいも楽しむことができます。
つくば市は「子どもの知的好奇心を満たしてあげたい」、「自然の中でのびのびと子育てを楽しみたい」という多くのパパママが理想とする子育てが実現できる街だと思います。これから子育てを考えている方は、つくば市での暮らしを検討してみてはいかがでしょうか。