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東京都「世田谷区」での子育て体験談!都心近くでも子育てをのびのびと楽しめる理由
東京都「世田谷区」での子育て体験談!都心近くでも子育てをのびのびと楽しめる理由

東京都「世田谷区」での子育て体験談!都心近くでも子育てをのびのびと楽しめる理由

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東京23区の西側に位置する世田谷区は、東京23区の中でも、2番目に大きい面積を有する区です。その大きさから、世田谷区の行政の中心である世田谷地域、下北沢駅や三軒茶屋駅のある北沢地域、二子玉川駅を含む多摩川沿いの玉川地域、高級住宅地として有名な成城学園前駅のある砧地域、そして東西に京王線が通る烏山地域と、大きく5つの地域に分けられています。

いずれの地域も、都心部に近いことから交通の利便性には優れているものの、子育てをする環境が整っているのか不安に感じる人も多いのではないでしょうか。かくいう私も、都心部に近いエリアでの子育てに不安を感じていました。

そこで今回は、2人の子どもと世田谷区に4年住む私が、それぞれのエリアの魅力や子育て情報をご紹介します。東京23区や世田谷区で子育てを検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

世田谷で子育て中

首都高速道路渋谷線と国道246号
首都高速道路渋谷線と国道246号

はじめに、世田谷区の概要と私が世田谷区を選んだ理由について説明します。

世田谷区の概要

世田谷区は東京23区内で2番目に大きい区で、その面積は約58km2です。また、人口は約91万人(2023年1月1日現在)と23区内で最も多く、子育て世帯に限らず、幅広い年代の人が暮らしています。

同じ東京23区だと、周りには渋谷区や目黒区、杉並区、大田区が隣接しています。渋谷区が隣のため、交通の利便性にも優れており、渋谷駅や新宿駅などの都心部へアクセスしやすく、通勤や外出に便利なエリアです。

<世田谷区を通る鉄道路線>
・小田急小田原線
・京王線
・京王井の頭線
・東急田園都市線
・東急大井町線
・東急世田谷線
・東急目黒線
・東急東横線(停車駅はなし)

都心へとつながる国道246号や国道20号のほか、首都高速道路や東名高速道路の出入り口もあるので、車での外出にも適しています。

このように世田谷区は都心へのアクセスのよさから、賑やかなイメージを持っている人も少なくありません。私も実際に暮らし始めるまでは、そのようなイメージを持っていました。

ほかにも、世田谷区には成城エリアや等々力エリアの印象や芸能人が多く住んでいることから、高級住宅地のイメージを持つ人もいます。たしかに、世田谷区には高級住宅地と呼ばれるエリアがあるのは事実です。しかし、世田谷区全体で見ると、商店街を有する庶民的なエリアも多いです。

また、主要道路付近を除くと、世田谷区には自然豊かな環境が整っており、落ち着いた雰囲気の閑静な住宅地が広がっています。

わが家が子育て環境に世田谷区を選んだワケ

もともと近隣のエリアに住んでいた私たち夫婦ですが、子どもの成長につれて住居が手狭になり、引越しを検討し始めました。引越し先は、世田谷区に限定していたわけではなく、通勤時のアクセスのよさを最優先し、東京23区の複数のエリアが候補に挙がっていました。

最終的に世田谷区を選んだ決め手は2つ。1つ目は最優先事項である通勤時のアクセスのよさで、2つ目は夫婦ともに住み慣れたエリアなので、安心して子育てができると感じたからです。

実際に子どもたちと世田谷区での生活を始めてみると、一人暮らしをしていたときとは違ったエリアの魅力を感じるようになりました。交通の利便性の高さは、都心へのアクセスのよさだけではありません。主要道路を使えば車で郊外にも出やすいため、外出先の選択肢が広がります。

区内には駒沢オリンピック公園や砧公園、多摩川河川敷など、子どもがのびのびと遊べる場所が複数あり、遊び場の選択には困ることはなかったです。

引越しをした当初は、世田谷区の子育て事情についての知識はまったくありませんでした。しかし、実際に子育てをしていくうちに知る機会が増え、今は世田谷区の充実した制度に助けられています。

実際どう?世田谷区での子育て

世田谷区役所第2庁舎
世田谷区役所第2庁舎

それでは、世田谷区の子育てに関する具体的なデータ、子育て支援情報について見ていきましょう。

数字で見る世田谷区の子育て事情

2023年の住民基本台帳に基づく年齢別人口によると、世田谷区の子どもの総人口は約13万人です。(2023年1月1日現在)

<世田谷区全域の年齢別人口(各歳)>
・0~6歳(未就学児):46,625人
・7~12歳(小学生):45,107人
・13~15歳(中学生):21,902人
・16~18歳(高校生):20,548人

子どもの年齢別で見ると、未就学児や小学生にあたる0~12歳が多いと分かります。総人口の多さから、世田谷区は待機児童が多いイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。事実、2019年度の待機児童数は470人と全国最多でした。

かつては保育園の激戦区だった世田谷区ですが、2020年度から2022年度までの待機児童数は0人、2023年度も10人と大きく減少しています。大幅に減少したのは、世田谷区が待機児童への対策として、保育園の新規施設の整備を重点的に進め、定員の拡大に取り組んだ結果です。

<世田谷区の認可保育園・幼稚園の数(2023年9月1日現在)>
・区立幼稚園、認定こども園 8園
・私立幼稚園、認定こども園 57園
・区立保育園 45園(分園1園含む)
・私立保育園 203園(分園32園含む)

以前住んでいたエリアでは、保育園の定員に空きがなく、待機児童として半年ほど待ち続けました。世田谷区への引越しが決まったものの、激戦区のイメージが強かったため、しばらく待機児童になることを覚悟していました。しかし幸運にもすぐに保育園へ入園でき、とても驚いたことを覚えています。

共働きの子育て世帯からすると、子どもが待機児童になるかどうかは、生活に直結する大きな問題です。そのため、待機児童数が少ないという事実は、とても安心感があります。

世田谷区の子育て支援情報

世田谷区は、2001年に制定した「世田谷区子ども条例」の中で、「子どもが、すこやかに育つことのできるまち」をビジョンに定めています。また、2015年の「子ども・子育て応援都市宣言」では、子どもたちを「未来の希望」「今をきらめく宝」とし、子育てをあたたかく見守れる社会づくりに取り組んできました。

現在、世田谷区では子育てしやすいまちを目指し、妊娠から出産、子育てまで切れ目なくサポートする支援の充実に力を入れています。今後も新たな支援の取り組みが行われる予定ですので、最新情報は、世田谷区の公式サイトを確認ください。

世田谷区の子育て支援情報(1)世田谷版ネウボラ

ネウボラとは、フィンランド語で「相談・アドバイスの場所」を意味する言葉です。フィンランドでは、妊娠から就学前まで、助産師や保健師が継続的な相談や支援を行っています。このようなフィンランドの取り組みを参考に、妊娠・出産・子育てを切れ目なくサポートする支援が「世田谷版ネウボラ」です。

世田谷区役所の総合支所に配置している、地区担当の保健師や母子保健コーディネーターを含む「ネウボラ・チーム」は、妊娠中の人を対象に「ネウボラ面接(妊娠期面接・産後面接)」を行っています。この面接では、妊娠中の不安を相談できるだけでなく、世田谷区の子育て支援サポートについても紹介してもらえます。

私も第2子の妊娠中にネウボラ面接を受け、地域の産前・産後サービスが利用できる「せたがや子育て利用券(額面1万円分)」を受け取りました。産前に「ネウボラ面接」を受けられない場合も、2歳になる誕生日までの子どもがいる家庭であれば、産後に面接を受けることで「せたがや子育て利用券」を受け取れます。

<せたがや子育て利用券を利用できるサービス>
・妊娠中に利用できるマタニティヨガやマッサージなど
・ベビーシッターや家事援助サービス
・産後ケア(通所・宿泊)
・産後ボディケア(ヨガ・マッサージ・エクササイズなど)
・親子ヨガ、ベビーマッサージ
・保育園等での一時保育
・食育セミナー

産前・産後のどちらに面接を受けても、利用券の使用期間は、対象の子どもが2歳になる誕生日までです。私は産後の骨盤矯正を受けるのに、この利用券を使いましたが、想像していたよりもサービスの種類が多く、選択肢も豊富だったことに驚きました。

世田谷区の子育て支援情報(2)世田谷区出産費助成制度

世田谷区には、子どもの出産にかかる経済的な負担を一部助成する制度として、「世田谷区出産費助成制度」があります。この制度では、2023年4月1日以降に出産する人を対象に、出産の日から1年以内の申請で、出産児1人につき5万円が支給されます。

地方での出産に比べると、都内は出産費用が高いケースが多いため、出産育児一時金では費用を賄いきれません。産前・産後は出費も増えるため、このように出産費用を支援してもらえるのは、嬉しい制度です。

世田谷区の子育て支援情報(3)世田谷区バースデーサポート事業

「世田谷区バースデーサポート事業」は、1歳の誕生日を迎える子どもがいる家庭の子育てを応援することを目的に、2023年9月から始まった取り組みです。

対象者には子育てに関するアンケートを実施し、回答した人には子育ての支援用品などの購入に利用できる、デジタルギフト「東京都子育て支援専用QUOカードPay」が送られます。デジタルギフトの金額は、対象の子どもが第1子の場合は1万円、第2子だと2万円分、第3子以降は3万円分です。

世田谷区の子育て支援情報(4)児童手当

世田谷区では、15歳になった後の最初の年度末(3月31日)を迎えるまでの児童を養育する人を対象に、6月・10月・2月の年3回、児童手当を支給しています。

<児童手当>
・3歳未満:月額1万5,000円
・3歳から小学校修了前(第1子・第2子):月額1万円
・3歳から小学校修了前(第3子以降):月額1万5,000円
・中学生:月額1万円

児童手当の支給には所得制限があり、限度額以上の場合は一律月額5,000円、上限限度額を超える場合は支給なしとなります。

世田谷区の子育て支援情報(5)子ども等医療費助成制度

「子ども等医療費助成制度」は、0歳から18歳になった後の最初の年度末までの児童を対象に、医療費の一部を助成する制度です。助成の内容としては、健康保険診療の自己負担分や、入院時の食事の自己負担分を対象としています。

出産後、申請書を担当課に提出すると、「乳幼児医療証」が交付され、その後は対象児童の年齢に合わせて「子ども医療証」または「高校生等医療証」に切り替わります。

わが家の子どもが0~2歳までの時期は、突然の発熱や体調不良が多く、毎週のように小児科に通っていた時期がありました。医療費の助成があることで病院に行きやすくなり、少しでも気になる点があれば、すぐに病院に駆け込める安心感が手に入り、大きな助けとなっています。

世田谷区での子育て体験談

駒沢オリンピック公園
駒沢オリンピック公園

ここからは、子どもたちと過ごす中で感じた、世田谷区の魅力を私の体験談とともにお伝えしていきます。

世田谷区で子育てをする魅力

世田谷区は「子どもが、すこやかに育つことのできるまち」をビジョンに定め、子育ての制度に力を入れています。支援制度が充実していて、産前はもちろん産後のサポートや助成が手厚く、私も助けてもらいました。

最近は共働きでの子育てが当たり前になっているため、保育園の待機児童に対する対策をしっかり進めたことで、より子育てしやすいエリアになったと感じます。このように、充実した制度を利用できるのは世田谷区で子育てをすることの魅力の1つです。それ以上に世田谷区で魅力を感じているのは、都心に近い場所にありながら、落ち着いた雰囲気の中で子どもと一緒にのびのびと過ごせる環境です。

世田谷区の子育て環境

世田谷区には、子どもが喜ぶ大きな公園が充実しています。

<世田谷区の公園>
・駒沢オリンピック公園
・砧公園
・世田谷公園
・羽根木公園
・二子玉川公園
・等々力渓谷公園

遊具が充実している公園や広々と駆け回れる公園など、どの公園にもそれぞれのよさがあります。週末になると、子どもたちからも「あの公園に行きたい!」とリクエストされることも珍しくありません。車や公共交通機関、自転車を活用すれば、公園の選択肢が増えるので、子どもたちも飽きずに楽しんでくれます。

都心の近くに住むとなると、自然に囲まれた環境で子育てをするのは難しいと考えていたため、区内の公園を巡る日々が多くなるとは想像もしていませんでした。気分を変えて都心へ向かう場合も、アクセスしやすいため、子どもとの移動も負担を感じずに、外出を楽しめています。

世田谷区の住まい事情

東京23区内である世田谷区は都心部に近く、交通の利便性に優れています。そのため、同じく子育て世帯に人気の大田区や杉並区に比べ、家賃相場は高めです。

しかし渋谷駅や新宿駅までのアクセスのよさと、自然豊かで子どもを育てる環境が整っていることを考えると、都心部に隣接するエリアでの家賃相場としては妥当だと感じます。

<1LDK・2K・2DKの家賃相場>
・世田谷区:15.28万円
・大田区:13.93万円
・杉並区:14.63万円
・目黒区:18.70万円

<2LDK・3K・3DKの家賃相場>
・世田谷区:24.00万円
・大田区:21.34万円
・杉並区:21.62万円
・目黒区:31.76万円

世田谷区の子育て世帯におすすめエリア

世田谷区は、世田谷地域・北沢地域・玉川地区・砧地域・烏山地域というそれぞれのエリアに異なる雰囲気があるため、いざ住まいを決めるとなると、どこがいいか悩みやすいです。どの地域も魅力的ですが、ここでは私が特におすすめしたい、子育て世帯向けのエリアを2つ紹介します。

世田谷区の子育て世帯におすすめエリア(1)二子玉川駅周辺

おすすめエリアの1つ目は、区内でも子育て世帯に特に人気の高い二子玉川駅周辺です。私も週末の外出先としてよく利用しますが、いつ行ってもファミリー層を見かけます。

2015年に完成した二子玉川ライズにより駅前が発展しているため、食料品や衣料品など、ほとんどのものがそろうので、とても便利です。このエリアには、多摩川河川敷や二子玉川公園があり、買い物だけでなく、子どもの遊び場としても優れています。

したがって二子玉川駅周辺は、大人のショッピングも子どもの遊び場も充実しているため、親子で楽しめるエリアといえるでしょう。

世田谷区の子育て世帯におすすめエリア(2)桜新町駅周辺

2つ目におすすめするエリアは、桜新町駅周辺です。乗り入れる路線は東急田園都市線のみですが、渋谷駅までは約10分という近さが魅力的。

桜新町駅周辺には大きな公園はないものの、自転車を使えば駒沢オリンピック公園まで約6分、砧公園までは約12分と、区内の中でも特に大きい2つの公園のどちらにも足を運びやすいです。

また、桜新町駅は近隣の駅と違い、駅の出入り口が首都高速道路と国道246号沿いではないため、とても静かで落ち着いています。駅周辺も充実しており、マクドナルドなどのファストフード店やカルディ、スターバックスコーヒーなどのチェーン店がそろっています。1本道を入ると隠れ家のようなカフェや飲食店が多く、家族で利用できるお気に入りのお店を探せることができるのも楽しいです。

世田谷区は自然豊かな環境でのびのびと子育てを楽しめる街

世田谷区の子育てに関する配布資料
世田谷区の子育てに関する配布資料

東京23区の中でも2番目の大きさを有する世田谷区は、鉄道路線8線に加え主要道路も通っており、通勤時や家族での外出時など、交通の利便性に優れています。

都心部である渋谷区や目黒区に隣接しながらも、区内には子どもが喜ぶ大きな公園もあり、緑を感じられる自然の豊かな環境です。また、主要道路付近は交通量が多いものの、1本道を入ると閑静な住宅地が広がっており、落ち着いた毎日を過ごせます。

あにま引越しはアクセス重視のWebライター

秋田県出身。上京してきてから、それまでまったく概念がなかったアクセスのよさの重要性を実感し、引越しの軸にしています。ドレスコーディネーターとしてブライダル企業に7年勤務したのち、子ども2人の出産を経て、Webライターとして活動中です。これまでの経験や趣味から、主にブライダル・グルメ・暮らしのジャンルで記事を執筆しています。
週末の楽しみは、子どもたちと公園で過ごすことや、お気に入りのカフェでのんびり過ごすことです。食べることが大好きなので、新たなカフェやパン屋さんを探しながら、子どもたちとのお散歩を楽しんでいます。夫婦そろって車好きなことが影響したからか、子どもたちもドライブ好きになりました。そのため、車で行くお出かけスポットや旅行先探しに明け暮れています。

※掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください

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